強欲を司る略奪者   作:ユキシア

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眷属探し

「レン!なんでお前がここにいるんだよ!?そして、何で悪魔になってんだ!?しかも上級!?」

 

「レン、説明してちょうだい」

 

煉が若手悪魔の会合のとき他の若手悪魔にケンカを売ったあと、リアスたちに連れられグレモリー家の本邸に帰り煉を問い詰めていた。

 

「落ち着け、ちゃんと説明してやるから。それより、何で泣いてんだ?イッセー」

 

一誠は煉に問い詰めていたが何故か涙を流していた。その理由に煉はすぐに思いつく。

 

「ああ、悪いな。イッセー。お前より先にハーレムを完成させてお前に見せびらかしてやるよ」

 

「自慢か!?こんちくしょう!俺だって・・・俺だって・・いつか必ず・・・うおおおおおおおおおおおおんっ!」

 

一誠はその場にしゃがみ込み号泣する。そんな一誠を無視してリアスは煉に訊く。

 

「それで、いつのまに悪魔になったの?」

 

「昨日だ。どうやらコカビエルやカテレアを倒した功績で特例として誰の眷属にもならないで悪魔になれるようにしてくれていたんだ」

 

「・・・・そんなことがあったのね。それじゃあどうしていきなり上級悪魔になれたの?普通はイッセーみたいに下級悪魔からなのだけど」

 

リアスは再度そう訊く。

 

「ああ、サーゼクスもそう言ってたが、俺がこう言ったんだ。『誰が下級からするか!俺を悪魔にしたいんなら上級からにしな!』って言ったら、昨日冥界に呼ばれてあのクソジジイ共が『人間風情が調子に乗るな!』ってムカつくことを言うからそのジジイ共に『だったらてめえらの自慢の眷属共を連れて来い!そいつら全部倒したら文句ねえだろ!加齢臭ジジイ共!』って言ってジジイ共の眷属全員倒して上級悪魔になった。そんなとこだ」

 

「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」

 

一誠たち全員がそれを聞いて絶句していた。それと同時、煉の傍若無人に呆れていた。リアスは額を抑え嘆息する。

 

「・・・・まあ、いいわ。それより、眷属はどうやって集めるの?最初の私とソーナのゲームがあと二十日先だからだいたい一ヶ月しかないわよ。本当に間に合うの?」

 

「それに関したら心配はいらねえ。何人か心当たりがあるからまずはそいつらから当たってみる。だが、急いだ方がいいのも確かだから明日の朝には眷属を集めるために旅にでもでないとな」

 

「心当たりって、いい眷属候補でもいるの?」

 

「秘密だ」

 

煉はいやらしい笑みで誤魔化す。リアスもそれ以上は訊かなかったが

 

「まあ、いいわ。それより、早く眷属を集めていらっしゃい。ゲームのときは負けないわよ」

 

「それはこっちのセリフだ、リアス。負けえねえぞ。俺のハーレムメンバー(仮)は無敵だ!」

 

リアスは一度息を吐くと挑戦的な笑みを浮かべれ、煉に言うと煉も同じように笑って応える。すると、今まで号泣していた一誠が突如立ち上がり煉の胸ぐらを掴み叫ぶ。

 

「ちくしょうぉぉぉぉぉぉおおおおおっ!やっぱりテメエもハーレムを作ろうとしていたのか!?もう作れるなんて羨ましすぎるぞ!」

 

「ハハハハ!格が違うのだよ、イッセーくん!俺のハーレムを見て卒倒しないようにな!なんせ、世界中歩きまわった俺が集める美少女、美女なのだから」

 

それから、一誠は泣きながら煉に嫉妬心をむき出しになるが煉はその嫉妬心は心地の良く感じていた。

 

 

 

 

 

 

それから時間が過ぎ煉はリアスの両親に挨拶して部屋を一室借り寝ようとしていると、突然、扉からノック音が聞こえ扉を開けると、そこには薄い着物を着た朱乃がいた。

 

「どうした?朱乃。夜這いにでも来たのか?まあ、ここじゃ冷えるから入れ」

 

煉はいつものように言いながら朱乃を部屋のなかに入れる。朱乃はベットに座ると煉も朱乃の隣に座る。

 

「で、どうしたんだ?本当に夜這いに来た・・・って訳じゃなさそうだな」

 

「どうして、そう言えるのですか?」

 

「朱乃は俺以上に顔に出やすいんだよ。悩みがあるなら聞くぞ」

 

「・・・・・・」

 

煉がそう言うが朱乃は黙ったまま表情を曇らせる。すると、煉はため息を吐き、朱乃を押し倒した。

 

「キャ」

 

小さい悲鳴を上げる朱乃。だが、煉は押し倒すと同時、煉は朱乃の唇を唇で塞いだ。

 

「んんぅっ!?・・・・んっ、んむ、・・・・んん」

 

突然のことに驚く朱乃だが、朱乃は抵抗もせず腕を伸ばして煉を抱きしめる。

 

「は・・・・んむ、、ちゅ、んちゅ・・・・あっ」

 

キスを楽しんでいた朱乃から突然、煉はキスするのを止めると朱乃はまだ、物足りないかのような声を出す。

 

「どうしてやめるの?私じゃダメ?」

 

朱乃は瞳を閏わせながらもう一度キスをしようとするが

 

「ああ、今の朱乃は抱こうとは思わねえ。そんな思い詰めた表情の女を喰っても満たされねえ。だから、喋りな、朱乃。お前の抱えているもん全てを。俺はそれを受け止めてやるよ」

 

煉は朱乃をもう一度抱きしめると朱乃は煉に全てを話した。堕天使バラキエルと人間の母の間に生まれたことも、自分を助けるために母親は殺されたことも、それからどうしたのかも全て煉に話した。

 

「・・・・それで全部か?」

 

煉がそう訊くと朱乃は首を縦に振る。

 

「朱乃、お前は父親が嫌いか?」

 

「・・・・嫌いです。あの人がいれば母様は死ななかった」

 

これが朱乃が堕天使を嫌う理由か・・・・。だったら

 

「朱乃。だったらその感情を全て俺にぶつけな。怒りも、悲しみも、憎しみも、抑え込んでいる感情を全て俺にぶつけな。俺はその全てを受け止めてやる」

 

煉の言葉に朱乃は目を大きく見開き煉を見る。

 

「お前は本当は寂しかったんだろ?でも、そうしなければ自分が保てなかった。だから、父親を嫌ってんだろ」

 

「・・・やめて」

 

朱乃小さい声でそう言うが煉は構わず言い続ける。

 

「でも、その感情を俺にぶつければまたお前は父親と一緒に楽しく暮らせる。仲直りが出来るじゃねえか」

 

「やめて」

 

「そうすればお前は素直になれる。もう悲しい想いをしなくてすむ。我慢する必要もない。これでいいじゃねえか」

 

「やめて!」

 

朱乃は大声で出して涙を流ししていた。

 

「どうしてそんなことを言うの!?生まれて初めて好きな人が出来たのに!どうしてその人を恨まなきゃいけないの・・・・どうして・・・」

 

朱乃は体を震わせながら涙を流し俯く。すると、煉は朱乃の頭を優しく撫でる。

 

「憎むべき相手なら本音を出せるだろう。だから、泣けよ。残酷なことを言った今の俺に少しでも恨みや憎しみ、怒りを感じているのなら正直に泣けよ。今それが出来るのは俺だけだからな」

 

「っ!?」

 

朱乃は煉の言葉が理解できた。自分が悪いだからお前は泣いていいんだと煉はそう言っている。

そう想った途端。朱乃両目から涙が落ち、煉の胸元に顔をうずめて泣いた。

 

「っ・・・・ぅ・・・く・・・っ」

 

そうして朱乃は嗚咽を漏らしながら泣いた。感情のままにただ泣いた。煉は朱乃の気が済むまで、そのままでいた。

 

それでいいんだ、朱乃。我慢する必要なんかねえ。俺たちは悪魔なんだから素直のままでいいんだ。

 

それから数十分間、朱乃は泣き続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すーすー」

 

小さな寝息。朱乃はあのあと泣き疲れてそのまま煉の部屋で寝ていた。煉はそんな朱乃を微笑ましいように見ていた。

 

「じゃあな、行ってくる」

 

煉は部屋の扉を開けて自分の眷属を探す旅へと向かった。

 

「おっと、忘れるとこだった」

 

煉は急いで引き返して、手紙を朱乃の隣へと置く。そして、寝ている朱乃にキスをして

 

「いってきます。帰ったら今度こそ喰わせてくれよ」

 

そう言って今度こそ煉は眷属探しの旅へと出発した。

 

「目指せ、最強ハーレム。なんちって」

 

煉は笑いながらグレモリー家を出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・んっ・・・」

 

朝が来て朱乃は目を覚ました。周りを見渡しながら昨日のとを思い出した。

 

「レン!?」

 

そして、煉がいないことに気づき朱乃は飛び起きる。すると、一枚の手紙が視界に入った。それは、煉からだった。朱乃は手紙を読むと内容はこうだった。

 

『よお、おはよう。とってもこれを読んでいるころには俺はもう出発しているがな。気持ちは落ち着いたか?いや、あんなに泣いてたんだ、少しはすっきりしただろ』

 

「・・・はい」

 

朱乃は手紙を読みながらも思わず返事をしてしまった。そして、続きを読むと

 

『俺は眷属を探しに行くからしばらくは会えねえが修行頑張れよ。いつか俺のハーレムと戦うんだからな。楽しみにしているぜ』

 

少し間が開き「最後に」と書かれ

 

『帰ったら溜まった分発散させてもらうから体と心をちゃんと綺麗にしとけよ。それじゃあ、一ヶ月後また会おう』

 

朱乃は手紙を最後まで読み終わると笑いがこぼれた。

 

「待っていてくださいね、レン。私は必ず乗り越えてみせます」

 

それから朱乃の修業が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方そのころ煉は人間界のある家に到着した。

 

「ここか、良し。あとはどう上手く口説くか。出たとこ勝負だな」

 

煉はインターフォンを鳴らすとなかから声が聞こえてパタパタと廊下を走る足音。玄関のドアが開き、家人が姿を現す。その家人は水色のポニーテールをし、少し幼さが残る顔立ち、そして、服の上からでもわかる豊満な胸にくびれた腰。普通のグラビアアイドル以上の凄みがあった。その美女と目が合うと美女は目を見開き驚いていた。

 

「よっ。元気にしてたか?」

 

煉はなにげない挨拶をすると、

 

「煉 ヴィクトルさん!」

 

突然、美女は煉の胸に向かって飛び込んだ。煉はそれをしっかりと止めて抱きしめる。

 

「久々だな。妹は元気にしてるか?」

 

「はい!あなたのおかげで元気にしています」

 

美女は嬉し涙を流しながら喜んでいた。そう、この美女は以前、煉が助けた女悪魔だった。

 

「そりゃ、よかった。あ、そういえば名前も聞いていなかったな」

 

「そう言えば言っていませんでしたね。私の名前は天城香歩と申します。あのときは本当にはありがとうございました」

 

律儀に頭を下げて礼を言う香歩。

 

「あーいいって、俺が好きでやったことなんだから、それと俺のことはレンでいいよ。今日は口説きに来たんだ」

 

「え?そ、それって・・・もしかして」

 

香歩は顔を真っ赤にしてモジモジし始める。

 

それって、あのとき言ってたように・・・。

 

香歩は煉に妹を助けてもらった煉の最後の言葉を思い出す。抱きたくなったら口説きにくると。

 

どうしよう・・・私、まだ、心の準備が。

 

一人顔を赤くして悶える香歩。すると、煉がそれに気づき香歩に言う。

 

「悪い、今日は抱くために口説きに来たんじゃねえんだ。いや、いつか抱くからそれまで他の奴に抱かれるなよ」

 

煉はそう言うとポッケトから悪魔の駒(イーヴィル・ピース)兵士(ポーン)の駒を取り出す。

 

「天城香歩。さっそくで悪いが俺の眷属にならないか?もちろん妹の生活の邪魔はしない。俺が呼んだときに来てくれればいいから。あと、恩返しとかなしで天城香歩自身にもう一度言うな。俺の眷属にならないか?」

 

「なります」

 

香歩は即答で答え、煉にひざまずく。

 

「私、天城香歩は生涯あなたについて行くことをここに誓います」

 

「えーと、随分即答だけど、本当にいいのか?」

 

あまりの即答ぶりに煉は少し驚き確認をするかのように訊くが香歩の答えは変わらなかった。

 

「はい。あなたになら私の全てを捧げられます。どうか、私を眷属にしてください」

 

香歩の決意の固さに煉は微笑むように笑い、兵士(ポーン)駒を渡す。

 

「我、煉 ヴィクトルの名において命ず。汝、天城香歩よ。我が下僕悪魔『兵士(ポーン)』として、我が眷属となれ」

 

すると、駒が黒白色の光を発して香歩の体のなかに入っていく。そして、香歩は立ち上がり

 

「これからは私の新しい主として、よろしくお願いします。ご主人さま」

 

笑顔でそう言う香歩。すると、煉はあることを思いついた。

 

「よし!今日からお前の正装はメイド服だ!これは命令だ!さっそくこれに着替えろ!」

 

煉はどこに持っていたのかわからないミニスカートのメイド服を香歩に押し付ける。すると香歩は顔を真っ赤にして驚く。

 

「えええええええええっ!?どうして急にメイド服を!?というかどこから出したのですか!?」

 

「その丁寧な口調!スタイル抜群の体!理想のメイド体型じゃねえか!?つべこべ言わずさっさと着替えろ!なんなら脱がすぞ!?いや、脱がす!」

 

「ちょ、ちょっと待ってください!着替えます!着替えますから!まだ、心の準備が!」

 

などと言っている間に香歩は家の前で無理矢理メイド服に着替えさせられていた。それを見た煉は

 

「good!」

 

笑顔で親指を立てる喜びを表現する煉。香歩は大切な何かを失ったかのように真っ白になっていたが、煉は次なるところに行くため香歩を起こす。

 

「ほら、香歩。次に行くぞ。時間が限られているから動きながら今回のことを話してやるからさっさと起きろ」

 

「ぅぅぅ~、とんでもない人を好きになってしまいました」

 

香歩は涙目になりながらぶつぶつつぶやきながら立ち上がる。

 

「そういえば、香歩って意外と潜在能力が高いんだな。兵士(ポーン)三つも消費するなんて思ってなかったぞ。あ、あと妹さんは今、家にいるのか?」

 

煉は香歩の潜在能力の高さに以外そうな表情で訊くと香歩は涙目のまま言う。

 

「ぐす、はい。私は生まれつき魔力が普通の人間に比べると高いんです。それと妹は今、祖父のいる田舎に帰っていますから大丈夫です」

 

「そっか、じゃ、しばらくは大丈夫だな。次に行くぞ。ついてこいよメイド」

 

「うう、これはご主人さまが無理・・・いえ、もういいです。ところで次はどこに行くのですか?」

 

香歩がそう訊くと煉は笑いながら答える。

 

「俺の僧侶(ビショップ)候補のところだ」

 

そうして煉は一人めの眷属を速攻で作り、新たな眷属候補の僧侶(ビショップ)のところへ足を進ませる。

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