強欲を司る略奪者   作:ユキシア

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煉の初戦

パーティ会場の壁を破壊して登場して来た煉たちに唖然とする貴族たちのなかから木場は煉に近づく。

 

「やあ、レンくん。まさか、本当に眷属を作ってくるなんてね」

 

「おっ、木場か。久しぶりだな。よ~し、お前らあとは自由に動け。あ、ウラルは俺のところにいろよ」

 

煉がそう言うと煉の眷属たちは自由に動き出したが、ウラルは頬を膨らませて煉に言う。

 

「む~、どうして私だけなの~。こんなにも可愛い子がたくさんいるのに~」

 

「お前は俺の女王(クイーン)だろうが。女王(クイーン)は俺の傍にいるのが常なんだよ」

 

「う~いいもん。雫ちゃんを愛でるから」

 

拗ねたように雫を掴まえて愛で始めるウラルを見て煉はため息を吐く。

 

「悪いな、木場。他の奴らは後で紹介するな。まずはこいつが俺の女王(クイーン)のウラルだ」

 

「ウラルで~す。ん~、キミもなかなか可愛いね。ちゅーしていい?」

 

「・・・すみませんが、お断りさせていただきます」

 

丁寧に謝る木場にウラルは「え~」と言うが、特に気にせずそのまま雫を愛でながら木場を見る。

 

「ん~、レンくんのお友達強いね。見ただけでもわかるよ。凄いね」

 

「ありがとうございます。僕はリアス・グレモリーさまの『騎士(ナイト)』をしております。木場祐斗です」

 

木場が紳士的な態度で挨拶するとウラルは「よろしく~」と軽い感じで返事をする。そこに

 

「レン!?」

 

「レンさん!?」

 

「レン!」

 

「ヴィクトルくん!」

 

「ヴィクトル!お前だったのか!?」

 

朱乃、アーシア、ゼノヴィア、ソーナ、匙が煉のところに集める。ギャスパーはいまだに煉が恐いのか朱乃の後ろに隠れていた。

 

「よお、お前ら。懐かしいな。朱乃もアーシアもゼノヴィアもソーナもドレスがよく似合ってるぞ。それと、お前、誰だっけ?」

 

煉が匙を指して訊くと

 

「いや、忘れんなよ!?匙だよ!匙!つーか、前にも同じこと言ったよな!?」

 

「あーそうだったな。悪いな、生徒会書記」

 

「なんでそっちは覚えてんだよ!?」

 

「匙だから」

 

煉がそう言うと匙は床に突っ伏しながら涙目になっていたが、煉は無視して朱乃たちに訊く。

 

「そういえば、イッセーとリアスと小猫はどうした?せっかくハーレム作って自慢しようと思ったのに」

 

「・・・それが」

 

朱乃が一誠たちがいないことを言おうとしたとき、一人の警備員が会場の扉を勢いよく開ける。

 

「大変です!禍の団(カオス・ブリゲード)が襲来しに来ました!今はリアス・グレモリーさまとその眷属たちと最上級悪魔のタンニーンさまが迎撃にあったています!」

 

警備員の報告に騒ぎ出す貴族たち。そんななかサーゼクスが貴族たちを鎮めさせ、パーティを急遽中止にして一誠たちのとこに向かったときはもう戦いが終わっていた。

 

あ~、眷属は紹介は明日にするか。

 

煉だけはマイペースにそんなことを考え、眷属を連れてグレモリー家の本邸に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、グレモリー家のダイニングルームで煉はリアスたちに眷属を紹介すると

 

「ハッハハハ!どうだ、イッセー!俺のハーレムは!美幼女から美女、貧乳から爆乳まで見事揃えたぞ!」

 

自慢げに言う煉に一誠は号泣しながらテーブルを何度も殴っていた。

 

「クソッ!なんて見事なおっぱいなんだ!そのおっぱいが煉のものだなんて!」

 

一誠はウラルの胸を見ながら叫ぶとウラルは笑いながら一誠に言う。

 

「ふふふ、じゃあ、イッセーくん。触ってみる~。触るぐらいならレンくんもいいと思うし」

 

自分の胸を触りながら言うウラルに一誠は喰いついた。

 

「マジッすか!?ぜひ!?」

 

一誠はウラルの胸に触ろうと動き出したがアーシア、ゼノヴィア、小猫に掴まる。

 

「ダメです、イッセーさん!」

 

「そうだぞ、イッセー。胸なら私のを触らしてやる」

 

「・・・・セクハラです。イッセー先輩」

 

三人に止められたイッセーは断念した。それを見た煉とウラルは笑っているとリアスが

 

「ところで、レン。あなたはいつゲームをするの?」

 

「ああ、さっきアザゼルから言っていたが俺はお前らより早く始めるんだ。明日だ」

 

「・・・随分と早いわね」

 

「アザゼル曰く、どうやら上の連中がどうせ数合わせの眷属だろうからあの生意気な小僧をコテンパンにされるところを早く見たいんだろうってさ。まったく、俺の眷属はリアスたちにも負けないくらい強いって言うのに」

 

いやらしい笑みを浮かべて言う煉にリアスは

 

「それは宣戦布告と受け取っていいのかしら?レン」

 

「ああ、ゲームのときはお互い本気で行こうぜ。もちろん、その前に俺の眷属たちがどれだけ強いか上の奴らに思い知らさないとな」

 

「ええ、しっかりと参考にさせてもらうわ」

 

リアスと煉は笑みを浮かべながらそう言い合う。そんななか一誠が窓の外を指しながら煉に訊く。

 

「なあ、レン。さっきからこっちを見ているあのドラゴンって・・・」

 

「ああ、旅をしているときに俺の使い魔にしたシュトルツだ」

 

煉がそう答えると一誠たちは目を見開き驚く。

 

「成熟したドラゴンを使い魔にするなんて・・・相変わらずキミには驚かされるよ」

 

木場が苦笑しながらそう言うと煉は「ハハハ」とおもしろそうに笑う。

 

「あいつの名前はシュトルツって言うんだ。無口だが、いい奴だから仲良くしてやってくれ。さて、眷属も紹介したことだし、そろそろ俺たちは明日に向けて作戦会議をするから、ここで終わろうか。行くぞ、お前たち」

 

煉は立ち上がり眷属たちに言いダイニングルームを出ようとしたとき

 

「あー、そうだ。リアス。明日のゲーム。ド肝を抜かしてやるよ」

 

そう言って煉たちは出て行った。木場が真剣な表情をしながらリアスに近づく。

 

「部長、レンくんの眷属たちについてなんですが」

 

「・・・わかっているわ。祐斗。数合わせなんてもんじゃないわね。ふざけているように見えて全然隙がなかった。全員強いわ」

 

リアスは頬に冷や汗が流れながら険しい表情をしながら言うと一誠とアーシアも驚愕の表情をする。

 

「マジすっか?部長・・・」

 

「本当だ、イッセー。特に女王(クイーン)僧侶(ビッショプ)は他の眷属たちに比べると桁の違いを感じた。おそらく相当強いのだろう。しかし、問題は・・・」

 

ゼノヴィアに続くように小猫が言う。

 

「・・・その人たちを束ねているレン先輩ですね」

 

「・・・・いったい、どんだけ強えんだよ。俺の親友は」

 

小猫の言葉を聞いて一誠はぼやくがリアスが全員に言う。

 

「とにかく、レンとはいずれゲームで戦うのだから明日のゲームしっかりと見ておきましょう」

 

『はい!』

 

そうしてやってきた翌日。リアスたちは煉のゲームを見る為にモニターの前に集まる。すると、一誠が

 

「そういえば、煉たちの対戦相手って誰なんですか?」

 

一誠がそう訊くとリアスは答える。

 

「グラシャラボラス家のゼファードルよ。彼は強力な眷属も有しているし、彼自身も魔力だけじゃなく、体術も凄いから、彼自身も強いわ」

 

リアスがそう言っているとモニターが映りだす。そこは廃墟のような街だった。モニターには煉の眷属たちとゼファードル眷属たちが映っていた。

 

「始まるわね・・・」

 

リアスの一言に全員は睨むかのような目でモニターを見る。

 

 

 

 

 

グラシャラボラス眷属の(キング)ゼファードルが眷属たちに叱咤する。

 

「てめえら!これから潰すのは生意気なあのムカつくクソガキだ!俺たちに啖呵したことを思い知らせてやれ!」

 

『ハッ!』

 

 

 

 

煉は眷属たちに昨日のことを話していた。

 

「それじゃあ、昨日の言った通りにするな。俺たちがどれだけ強えか、教えてやろうぜ」

 

その言葉に全員が頷いて答える。

 

 

 

 

 

『皆さま。本日から若手悪魔だけで行われるレーティングゲームを始めます。本日のゲームはグラシャラボラス家の次期当主ゼファードルさまと功績を認められ上級悪魔になった煉 ヴィクトルさまのレーティングゲームを始めたいと思います。そして、本日のステージは廃墟の街で行われます』

 

アナウンスの人が淡々とゲームの説明をし、説明が終了して始まると思ったとき

 

『最後に煉 ヴィクトルさまが皆さまにお話があるということで煉 ヴィクトルさまに繋げます』

 

すると、モニターには煉が映しだされ、煉は笑顔で挨拶する。

 

『初めまして、悪魔の皆さん。煉 ヴィクトルです。おっと、面倒なのでさっさと本題を言いますね。悪魔の皆さんのなかである程度の奴らは俺がこの短時間で眷属を作れたことに疑問を感じていますよね。もしくは数合わせしか揃えていないと思っている人も多いので実は昨日サーゼクスさまにある頼みごとをしたんですよ』

 

「頼みごとって、部長は何か聞いていますか?」

 

「いいえ、何も聞いていないわ」

 

一誠やリアスだけじゃなく、誰もが首を傾げていると煉は不敵な笑みを浮かばせながら言う。

 

『今回のゲーム、(キング)の俺と女王(クイーン)僧侶(ビショップ)しか出さないことにしました。あ、ちなみに俺は相手に攻撃してはいけないというようにもなっております。要はこちらは女王(クイーン)僧侶(ビショップ)しか攻撃しませーん。もし、この二人がリタイヤしたなら俺の負けということになっております。まあ、相手が俺と戦いたいのでしたら別ですけど』

 

その言葉に誰もが驚いた。それはもちろんリアスたちも同じだ。若手悪魔のグラシャラボラス家を相手に主にたった二人で倒すと宣言したのだから。

 

『はっきりと言えば俺の眷属全員で相手に出来る奴らは少ないだろうしさ。それに正直に言えばグラシャラボラスの奴らなんて俺一人でも充分なのだが、ここではっきりさせておこうと思ってな。俺の眷属たちは決して数合わせや弱者なんていないということをな』

 

怒気を含めながら煉は悪魔たち全員にそう言うとアナウンスの人が開始の合図をしてゲームが始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、宣言通り行くぞ。ウラル、レスティナ」

 

「は~い」

 

「わかってるわよ」

 

二人は返事をして立ち上がる。すると、鬼姫が不満そうにぼやく。

 

「自分も戦いたかったっすよ。せっかくの初ゲームなのに」

 

「悪いな、鬼姫。我慢してくれ」

 

煉は鬼姫の頭を撫でて宥めると鬼姫は頬を染めながら煉を許した。煉はウラルとレスティナに言う。

 

「さあ、さくっと終わらせるぞ!」

 

そうして、煉たちは動き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「レンの奴、何考えてるんだ!?たった三人で勝とうなんて!?」

 

一誠が煉のとんでも発言に叫んでいると、アナウンスが流れた。

 

『グラシャラボラス家の「兵士(ポーン)」二名、リタイヤ』

 

「えっ?」

 

突然のリタイヤのアナウンスに全員が目を見開く。始まってまだ、一分程度しか経っていないのにすでに二人がリタイヤしたのだから。聞き間違いだと思ったとき、再びアナウンスが流れる。

 

『グラシャラボラス家の「戦車(ルーク)一名と「兵士(ポーン)」三名、リタイヤ』

 

聞き間違いじゃなかったことに驚くリアスたちとその他の悪魔たち。たった数分で、すでに半数近くがリタイヤしたグラシャラボラス家。すると、木場がモニターに映ったグラシャラボラスの眷属を指す。

 

「部長!イッセーくん!あそこを見て下さい!」

 

一誠は木場の指したグラシャラボラス家の眷属を見ると突然、煉たちが現れた。

 

「あっ!あれは」

 

「うん、レンくんの神器次元空間(ディメンション・スペース)だよ」

 

木場がそう言うと一誠は納得した。そして、モニターを見ると煉に抱えられているウラルが魔法を出すとグラシャラボラスの眷属が動けなくなった。そして

 

ドォォォォオオオオオンッ!

 

爆発音と同時グラシャラボラスの眷属は光の粒子になって消えた。

 

『グラシャラボラス家の「戦車(ルーク)」一名、リタイヤ』

 

そして、煙が消えたときそこに現れたのはレスティナだった。そして、レスティナは煉の手を握ると煉と一緒に姿を消した。それを見たリアスが納得したかのような表情をして一誠たちに説明する。

 

「なるほどね。煉が二人を連れて敵のところに現れてウラルって人が何かの魔法で動きを止めてレスティナが魔法で敵をしとめる。確かに煉は攻撃せず、二人で倒しているわね」

 

「なるほど・・・瞬間移動が出来る煉だからこそできる戦法なんですね」

 

「ええ、でも、相手の動きを止めるウラルも止めた相手を一撃で倒せるレスティナは確かに強敵よ。戦車(ルーク)を一発で倒したのだから」

 

「そうですわね。お二人が魔方陣を展開している時間が短かったのでどんな魔法かわかりませんが、強力なのは確かですね。それにあんなに早く倒されていくと倒されている側にとっては何が起こったのかわかる前に倒されてしまいますわね」

 

『グラシャラボラス家「騎士(ナイト)」二名、「僧侶(ビショップ)」一名、リタイヤ』

 

リアスと朱乃がレスティナとウラルの魔法がどれだけ強力かを一誠たちに言っていると再びリタイヤのアナウンスが流れる。それから次々にグラシャラボラスの眷属たちはやられとうとう(キング)のゼファードルだけになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クソッ!いったい何がどうなっていやがる!?」

 

自分の眷属が次々やられていき最後に自分だけとなったゼファードルは苛立っていた。そのとき

 

「よお、えーと、なんだっけ?」

 

「ゼファードルだよ~。レンくん。ちゃんと覚えないと」

 

「ああ、そうだった。サンキュー」

 

「まったく、戦っている相手の名前ぐらい覚えなさいよね」

 

ゼファードルの名前を忘れウラルに教えてもらい思い出す煉。そして、戦っている相手の名前を忘れている煉に呆れているレスティナ。三人はゼファードルのところに現れ、ゼファードルは三人を見て青筋を立てる。

 

「てめえら、どうやって俺の眷属を倒しやがった!?」

 

ゼファードルが苛立ちながら煉たちに訊くと煉がこう答える。

 

「ヒュン、ピタ、ドーンで倒した」

 

「ふざけんけんじゃねえ!」

 

怒りを露わにしたゼファードルは魔方陣を展開して魔力の弾を放つが、レスティナが前に煉の前に出て嘆息しながらあっさりと防ぐ。

 

「まったく、そんなんでわかるわけないでしょうが」

 

「いや、敵にちゃんと教えるのもどうかと思ってな。それより、さっさと終わらせてくれよ。俺は攻撃できねえから暇なんだよ」

 

「あんたから出した条件でしょうが。最後までしっかりとしなさいよ」

 

やる気をなくし始めた煉を叱咤するレスティナ。すると、ゼファードルが煉に言う。

 

「おい!てめえ!俺とサシで勝負しやがれ!確か俺が認めれば戦えるんだよな!?てめえは!」

 

煉とサシでの勝負しろと挑発するゼファードル。

 

「どうするの~レンくん。別にサシをしなくても勝てるよ~」

 

ウラルが煉にそう訊くが、煉は抱えているウラルを離して前へ出る。

 

「いいぜ!その挑戦、受けて立つ!」

 

煉は躊躇うことなくゼファードルの挑発に乗った。すると、煉が

 

「ハンデをやるよ、俺は神器は使わねえ。魔力のみで戦ってやるよ」

 

「なめんじゃねえええええ!クソガキがぁぁぁぁぁぁあああああああ!」

 

ゼファードルは魔力の弾を雨のように煉に向かって放つ。その全てが煉に当たり土煙が上がる。

 

「ハッ!元人間の悪魔がほざくからそうなるんだよ!雑魚は雑魚らしくしてな!」

 

勝ったと思い好き勝手に言うゼファードル。だが、土煙が消えたとき煉は無傷で立っていた。

 

「おいおい、こんなもんかよ。思ったよりたいしたことねえな」

 

煉が無傷なのを見て狼狽するゼファードル。煉は息を吐き一瞬でゼファードルに懐へと入る。

 

「チェクメイト」

 

ドン!

 

煉は魔力で強化した重い拳をゼファードルの腹部に深く打ち込まれゼファードルは前のめりに倒れる。そして

 

『グラシャラボラス家の「(キング)」を戦闘不能とみなして、煉 ヴィクトルさまの勝利とします』

 

煉とウラルとレスティナの三人で初戦を勝利で終わらせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『・・・・・・・・・・・・・・・』

 

煉とゼファードルのゲームを見ていた全員の悪魔たちは煉たちの圧倒的な強さに声を出すことも出来なかった。それはリアスたちも同じ。

 

「ぶ、部長・・・あのゼファードルってもしかしてそこまで強くないんでしょうか?」

 

一誠が煉との戦いを見て思わずそう言ってしまうが、木場が目を細め険しい表情で言う。

 

「そんなことないよ、イッセーくん。凶児と呼ばれ、忌み嫌われたグラシャラボラスの新しい次期当主候補が弱いわけない。レンくん、いや、レンくんたち強すぎるんだ」

 

木場の言葉に息を呑む一誠。

 

「しかも、レンは瞬間移動でしか神器は使っていないわ。魔力だけでグラシャラボラスを倒した。ウラルやレスティナもそうだけど、レンは前よりあきらかに強くなっているわ」

 

リアスは険しい表情をしながらそう言い、朱乃や小猫、ゼノヴィアも表情を険しくしていた。

 

「もしかしたらレンが一番の強敵なのかもしれないな」

 

ゼノヴィアの言葉に全員が頷いてしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

完全勝利をした煉たちはそのままリアスたちと会ってグレモリー家に帰り、リアスのゲームが始まる数日間はゆっくりとしていた。そしてリアスとソーナのゲームが始まる昨夜、煉は朱乃の部屋に行く。

 

「朱乃、俺だ。開けてくれ」

 

煉はノックすると朱乃がドアを開ける。

 

「どうしました?レン。こんな夜中に」

 

「いや、こうしようと思ってな」

 

煉は突然、朱乃を抱きしめる。突然のことで驚く朱乃に煉は言う。

 

「朱乃。乗り越えられるか?」

 

その言葉に朱乃は目を見開くがすぐにほほ笑む。

 

「はい。私はもう大丈夫です。でも」

 

朱乃は煉にキスをする。煉も突然のことなのに驚きもせず朱乃の唇を数十秒楽しむと朱乃は煉から唇を離して言う。

 

「あなたが見ていてくれるなら私はもっと乗り越えられそうです」

 

甘えるような口調で言う朱乃に煉は笑う。

 

「ああ、元から見に行くつもりだ。しっかりと見届けてやる」

 

「はい」

 

朱乃は涙目になりながら煉を強く抱きしめる。すると、煉は朱乃をお姫様抱っこする。

 

「さてと、話は終わったことだし、約束通り溜まった分発散させてもらうぜ!」

 

煉は朱乃を優しくベットに放り投げ押し倒す。すると、朱乃は頬を真っ赤に染めながらつぶやく。

 

「レンなら・・・いいよ。私を好きなだけ・・・喰べて・・・」

 

それを聞いた煉は笑いながら朱乃に軽くキスをして

 

「いただきます」

 

朱乃を喰べようと服を脱がして喰べようとした瞬間。

 

「何してんのよ!!あんたはぁぁぁぁあああああ!!」

 

「ぐげらっ!」

 

突然、煉は壁へと叩きつけたれた。そして、ドアのところにはレスティナが魔方陣を展開したまま息を荒くしていた。

 

「人様の家で何しようとしてたのよ!?あんたは!」

 

ズカズカと部屋に入り煉に胸ぐらを掴み問い詰めようとしたが、煉は気を失って気絶していた。どうやら壁に叩きつけられたとき頭を強く打ったと思いレスティナは朱乃に視線を向ける。

 

「朱乃さんも!するならせめてドアぐらいは閉めてしなさい!偶々通りかかったらまるで朱乃さんがこの野獣に襲われているように見えてしまったじゃない!」

 

真っ赤な顔をして怒鳴るレスティナ。朱乃は頬に手を当て微笑みながら謝る。

 

「あらあら、ごめんなさい。でも、彼になら襲われても私はかわいませんわ」

 

「淑女がそんなことを言っていいもんじゃないわよ!」

 

レスティナは煉を引きづりながら部屋を出ようとしたとき

 

「あなたも私たちと同じなのはわかったわ。でも、負けないわよ」

 

そう言って部屋から出ていくレスティナと煉。朱乃はレスティナの言葉を聞いて笑う。

 

「私も負けませんわ」

 

小さくそう呟き。朱乃は明日のレーティングゲームに備える為、寝始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、リアスとソーナのレーティングゲームが始まった。場所は駒王学園近くのデパート。煉たちと違って短期決戦。そこで小猫は使うのを怖がっていた猫又の力を使い、一誠は新技『乳語翻訳(パイリンガル)』を発動させ、グレモリー家、シトリー家から総ツッコミされていた。それを見た煉は腹を抱え大笑いしながら悶えていた。さらに、朱乃が雷に光を乗せた雷光を使うのを見て煉は笑った。

 

やりゃ、出来るじゃねえか。

 

そして、とうとうリアスとソーナ。(キング)同士の戦いはリアスの勝利へと終わった。

 

「さて、帰るぞ。お前ら」

 

煉がそう言い眷属たちを連れて帰ろうとすると

 

「ちょっと待ってくれないか?レンくん」

 

突然、サーゼクスが現れ、煉を呼び止める。

 

「なんだ?サーゼクス」

 

煉がそう訊くとサーゼクスは微笑みながら煉のゲームの勝利を褒める。

 

「この前のゲームは凄かったよ。まさか本当に三人で勝ってしまうなんてね」

 

「そんなの当たり前だ。俺の眷属たちはそうそう負けねえよ。で、それだけか?」

 

煉が訊き返すように言うとサーゼクスは真剣な表情であることを話す。それを聞いた煉は

 

「いいね。それぐらいのハンデは飲んでやるよってそいつらに言いな。それでも勝つのは俺たちだ」

 

煉は不敵な笑みを浮かばせながらサーゼクスに堂々と言う。

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