煉がリアスに『俺の女になれ』と言った後煉はリアスの唇を奪おうとしたがリアスは慌てて逃亡し煉はそれをおもしろそうに笑い一誠は怒り、木場は苦笑し、小猫は『・・・野獣先輩』と半眼で煉を見ながらつぶやき、朱乃は煉と同じように笑っていた。煉は一通り部員全員に軽く挨拶をした後、『ゲーセンに行きたくなったから帰る』と言い、帰り、ゲーセンに行き飽きて自分の家に帰った。
次の日煉は学校を休んだ。理由は面倒くさいからで煉はやることもなく適当にあちこちぶらついていた。
「さーて、何するかな。どこかテキトーな不良でも見つけてストレスでも発散するかぁー。ん?」
煉は何をするかと決まりかけたとき、煉の前方に一誠と金髪美少女が歩いているのを見ると煉は笑った。
「・・・尾行するか。イッセーが帰った瞬間あの金髪美少女に声をかけるか」
煉は可能であればすぐにでもあの金髪美少女を食べたい。だが、煉にはルールがある。
煉は女を食べるときは体だけじゃなく心も食べる。体だけ食べるのには興味がない。両方いただいてこそ初めて煉の欲求は満たされる。
何かを欲するときでも煉はただ欲しいだけじゃ煉の欲は満たされない。だから、煉はそいつの全てを手に入れたときこそ、初めて煉の欲は満たされるのであった。
煉は二人に気づかれないようにこっそりあとをつけ一誠たちの様子を見ながらどうゆう風にあの金髪美少女を食べるか考えている。一誠たちはハンバーガショップに行き、一誠は金髪美少女にハンバーガーの食べ方を教え、金髪美少女もそれを真似てハンバーガーを食べている。ハンバーガーを食べ終わり一誠たちは次にゲーセンに行った。一誠は何か叫びながらレーシングゲームをし、金髪美少女が欲しがっていそうな人形を一誠は五回目の挑戦で取り、それを金髪美少女にあげると金髪美少女は嬉しそうにしていた。そしていつのまにかもう夕方になり一誠たちは公園で少し休憩をしていると金髪美少女の手から淡い緑色の光は一誠の足に照らす。
「へ~、あの金髪美少女も神器持ちか」
煉は隠れながらぼそりとつぶやいた。
イッセーといい、木場といい、あの金髪美少女といい、この数日で神器持ちをこんなに見るとはな。
神器は特定の人間に宿る、規格外の力。大抵の人間は自分の神器に気づかず一生を終える。だから、神器を発現させる人を数日で複数見れるのはレアである為煉は少し驚き、その後舌をぺロッと舐める。
金髪美少女で癒し系の神器。ますます食べたくなった。
煉はますます金髪美少女を食べたいという欲求が強くなった。するとそこに堕天使の女が現れた。
見た感じ一誠たちと堕天使は何か言い合ってるがよく聞こえなかったので耳を澄ませて聞くと
「その子、アーシアは私たちの所有物なの。返してもらえるかしら?アーシア、逃げても無駄なのよ?」
それを聞き煉は納得した。
なるほど、あの金髪美少女は堕天使の所有物だが、金髪美少女は逃げ、堕天使は金髪美少女を連れ戻そうとしている。ということか。
すると堕天使が光の槍を出し、一誠は神器を発動させるが、堕天使は一誠の神器を見て嘲笑う。
イッセーの神器は
煉は刀を発現させ、一誠たちと堕天使のところに姿を現す。
「レン!?どうしてここに!?」
一誠は突然煉が現れたことに驚き金髪美少女は煉のことを知らないので困惑しているが煉はかまわず話しかけた。
「ハロー、金髪美少女。突然だけど俺のものにならない?」
「ハ、ハロー?」
煉は日本語で言った為金髪美少女にはハローしかわからなかったみたいだだが、堕天使が煉に向かって言う。
「そこの人間、アーシアは私たちの所有物よ。アーシアをこちらに渡せば命だけは助けてあげるから渡しなさい」
堕天使は上から目線で煉に言い放つ。だが、煉はそれを鼻で笑う。
「ハッ!自分の所有物に逃げられた時点でこの金髪美少女はおまえらのものじゃないんだよ。だから、あんたらの代わりに俺が貰ってやるよ。ありがたく思いな」
更に上から目線で返すと堕天使は光の槍を煉に投げた。
「人間風情が調子になるなっ!」
投げた光の槍はまっすぐ煉に向かうが煉は刀で光の槍を
ズバッ!
斬った。それを見て全員が驚愕するが煉は刀を消し一瞬で堕天使の目の前に現れた。
「なっ!?」
突然目の前に現れた煉に驚愕し堕天使はすぐに翼を広げ距離を取ろうとするが、煉に捕まりそのまま地面に叩きつけられた。
「ガハっ!?」
背中を強く強打された堕天使は咳き込む。煉はもう一度刀を出し、殺そうとするが、
「そこまでだ!人間!」
男の声が聞こえそちらを見るとスーツを着た男の堕天使が一誠に光の槍を向け人質にしていた。
「おとなくしていれば、貴様とこの悪魔の命は保障しよう」
「レン!?俺にかまわず、アーシアを!アーシアを助けてやってくれ!?」
一誠は人質になりながらもアーシアを助けることを優先するが煉は刀を消し堕天使から離れた。
「これでいいか?」
「ああ、レイナーレさま。アーシアを連れて帰りましょう。もう儀式の準備は整っております」
「・・・わかったわ。アーシアを連れて帰りましょう」
一誠が人質に取られているので、アーシアも動けなかった。レイナーレはアーシアを抱えると鋭い目で煉を睨む。
「そこの人間、覚えておきなさい。この屈辱必ず返してあげるわ。それじゃね、イッセーくん」
最後にイッセーに嘲笑うように言い堕天使はアーシアを抱え空高く飛び上がる。煉はすぐに一誠のところに行き肩を貸そうとするが一誠は煉を睨み言う。
「何でアーシアを助けなかった!?どうしてアーシアを見捨てたんだよ!?」
一誠は煉の胸ぐらを掴み叫ぶが煉は冷たく言い放った。
「アーシアを助けれなかったのも、見捨てたのも、お前が弱いからだろ。それを俺のせいにするな、イッセー。全てはアーシアを守れなかったお前が悪い」
煉がそう言うと一誠は地面にひざをつき、何度も何度もアスファルトに拳を打ちつけた。そして、一誠は目から悔し涙を流した。
パン!
部室に乾いた音がこだました。音の発生源は一誠の頬だ。一誠はリアスに平手打ちされた。
「何度言ったらわかるの?ダメなものはダメよ。あのシスターの救出は認められないわ」
一誠は煉と一緒に一度学校に行き一誠が事の詳細をリアスに話し、一誠はアーシアを助けるため教会に行くと言うがリアスはその件は一切関わらないと言い納得のできない一誠は無礼承知で詰め寄るとリアスに叩かれた。
「なら、俺一人でも行きます。やっぱり、儀式ってのが気になります。堕天使が裏で何かするに決まっています。アーシアの身に危険が及ばない保障なんてどこにもありませんから」
「あなた本当にバカなの?行けば確実に殺されるわ。もう生き返ることはできないのよ?それがわかっているの?」
リアスは一誠を諭すように言う。
「あなたの行動が私や他の部員にも多大な影響を及ぼすのよ!あなたはグレモリー眷属の悪魔なの!それを自覚なさい!」
「では、俺を眷属から外してください。俺個人であの教会へ乗り込みます」
「そんなことできるはずないでしょう!あなたはどうしてわかってくれないの!?」
リアスは激昂するが一誠は言う。
「俺はアーシア・アルジェントと友達になりました。アーシアは大事な友達です。俺は友達を見捨てれません!」
「・・・・それはご立派ね。そういうことを面と向かって言えるのはすごいことだと思うわ。それでもこれとそれは別よ。あなたが考えている以上に悪魔と堕天使の関係は簡単じゃないの。何百年、年千年と睨み合ってきたのよ。隙を見せれば殺されるわ。彼らは敵なのだから」
「敵を消し飛ばすのがグレモリー眷属じゃなかったんですか?」
「・・・・」
一誠とリアスは睨み合う。
そこへそそくさと朱乃が現れ、リアスに耳打ちする。それを聞きリアスの表情は険しくなる。
「大事な用事ができたわ。私と朱乃はこれから少し外へ出るわね」
「ぶ、部長、まだ話は終わって」
一誠の言葉を遮るように、リアスは人差し指を一誠の口元へ。
「イッセー、あなたにはいくつか話しておくことがあるわ。まず、ひとつ。あなたは『
一誠は頷き答えるとリアスは一誠に『プロモーション』を教え一誠の頬をなでながら言う。
「想いなさい。神器は想いの力で動き出すの。そして、その力も決定するわ。あなたが悪魔でも想いの力は消えない。その力が強ければ強いほど神器は応えるわ。それと」
リアスは煉のところへ行き。
バン!
「何を寝ているのかしら?レン」
魔力の込めた手で寝ていた煉の頭を叩いた。煉は叩かれたところをさすりながらリアスに言う。
「いてぇな、リアス。寝ている時に寝て何が悪い」
「今の空気でよくそう平然と寝ていられるわね。あと、私のことは部長と呼びなさい」
「やだね、誰が自分の所有物に部長って呼ぶか。呼ばせたかったら力づくか色仕掛けでもしてみな。万が一の可能性もねぇけど」
リアスは嘆息しながら煉に言う。
「誰がいつあなたの所有物になったのかしら?まあ、今はいいわ。それよりイッセーの監視をお願い」
「監視したら食わしてくれるか?おまえを」
ヒュ
「おっと」
リアスは手に魔力を込め今度はチョップをしてくるが煉はそれを躱す。
「お願いね?レン」
「へいへい」
少し頬を赤く染め煉に頼み朱乃と一緒に魔方陣でどこかにジャンプをした。一誠がその場を去ろうとしたとき
「行くのかい?兵藤くん」
木場が呼び止める。
「ああ、行く。行かないといけない。アーシアは友達だからな。俺が助けなくちゃならないんだ」
「・・・・殺されるよ?いくら神器を持っていても、プロモーションを使っても、エクソシストの集団と堕天使を一人で相手はできない」
「それでも行く。たとえ死んでもアーシアだけは逃がす」
「いい覚悟、と言いたいところだけど、やっぱり無謀だ」
「だったら、どうすりゃいいってんだ!」
怒鳴る一誠に木場はハッキリと言う。
「僕も行く。僕はアーシアさんをよく知らないけれど、キミは仲間だ。部長はああおしゃったけど、僕はキミの意志を尊重したいと思う部分がある。それに個人的に堕天使や神父は好きじゃないんだ。憎いほどにね」
「なんだよ。木場もいくのかよ」
「レン!?」
一誠は煉も行くことに驚いているが木場が訊く。
「キミも行くのかい?煉くん」
「ああ、イッセーが死んだらあとの学校生活の面白さが半減されちまうしな。それにあの金髪美少女を食べたいしな」
煉がそう答えると木場は苦笑する。
「そこは普通、親友の為って言うところじゃないの?それにアーシアさんって子食べたら兵藤くんと部長が怒るよ」
「ハッ!欲しいものを好きなだけ欲して何が悪いって言うから平気だ」
「レン!てめぇにアーシアは食べさせねぇ!」
煉の言葉に苦笑する木場、怒る一誠。そして、
「・・・・私も行きます」
一誠のもとへ、小猫ちゃんが一歩前に出る。
「なっ、小猫ちゃん」
「・・・・三人だけじゃ不安です。それにもし、野獣先輩が暴走したら私が止めます」
「おいおい、小猫。野獣って俺のことか?」
小猫は半眼で煉を睨み言う。
「・・・・他に誰がいるんですか?野獣先輩」
小猫がそう言うと煉はフッと笑う。
「嫉妬か?小猫。安心しろ。俺はロリボディでも充分に、おっと」
小猫が煉を殴ろうとしたが煉は避ける。小猫は無表情だが、殺気を全身から出していた。
「・・・・ロリじゃないです」
「わかったわかった。それじゃ全員俺に掴まれ」
煉の言葉に首を三人とも傾げるが煉の言うとうり煉に掴まると
ヒュン
「ほら、到着」
「「「えっ?」」」
一誠たちは周りを見渡すとすぐ近くに教会があった。
「何をしたんだい?煉くん」
木場が唖然としながら煉の訊くと煉は平然と答える。
「何って瞬間移動だけど?」
「瞬間移動!?」
驚き叫ぶ一誠に煉はこう言った。
「落ち着け、イッセー。今は俺のことよりアーシアが先だろう?」
「・・・・ああ、じゃあ、行くぞ!」
そうしてアーシア救出作戦が始まった。