強欲を司る略奪者   作:ユキシア

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曹操、登場

突然の謎の感触に包まれた一誠たちは、周囲を見渡すと松田たちがいなくなっていた。

 

「・・・・この感じ、間違いまりません。私がディオドラさんに捕まったとき、神殿の奥で私はこの霧に包まれてあの装置に囚われていたんです」

 

「『絶霧(ディメンション・ロスト)』」

 

木場が一誠たちに歩み寄りながらそう言う。そして、空からアザゼルが翼を広げて降りてきた。

 

「俺たち以外の存在はこの周辺からキレイさっぱり消えちまってる。俺たちだけ別空間に強制的に転移させられて閉じ込められたと思って間違いないだろう。・・・この様子だと、渡月橋周辺とまったく同じ風景をトレースして作り出した別空間に転移させたのか?」

 

雫の隣にいる九重が震える声で口を開く。

 

「・・・・亡くなった母上の護衛が死ぬ間際に口にしておった。気づいたときには霧に包まれていた、と」

 

「なるほど、これで禍の団(カオス・ブリゲード)の仕業で決定したな。イッセーたちも来たぞ」

 

煉が渡月橋から視線を逸らさず一誠たちに言うと渡月橋のほうから複数の人影が近づいて来て煉たちの前に現れる。

 

「はじめまして、アザゼル総督、そして赤龍帝と強奪神」

 

挨拶してきたのは学生服の上に漢服を羽織った黒髪の青年。そして

 

「やあ、ヴィクトルくん。また、あったね」

 

藍色の髪に赤い瞳をした青年アキレウスが煉に挨拶するが、煉はアキレウスを睨む。

 

「アキレウス・・・・ッ!何でてめえがここにいる!?」

 

「曹操に頼まれてね。それと」

 

突然アキレウスの姿が消えた。すると、煉も姿を消すと

 

「うおっ!?」

 

一誠の後ろにアキレウスに攻撃を防いだ煉がいた。アキレウスは嬉しそうに煉に言う。

 

「よかった。少しは強くなったみたいだね。安心したよ」

 

「うるせえよ。そっちこそいつのまにこんな汚い手を使うようになったんだ?」

 

「人聞きが悪いな、試したんだよ。キミが強くなったかどうかを」

 

アキレウスがそう言うと再び姿を消したと思ったら曹操の隣へと戻った。

 

「もういいのか?」

 

「うん、今は遊ばせてもらうことにするよ」

 

『ッ!?』

 

アキレウスのあの速さが遊びという言葉に一誠たちは驚愕の表情をする。

 

「な、なあ、木場。見えていたか?あいつの動き・・・」

 

ゲレモリー眷属のなかで一番の速さを誇る木場に一誠は訊いてみるが、木場は首を横に振った。

 

「ううん。まったく見えなかった。もしかしたらレンくんと同じ空間系の神器を『違う』」

 

木場の言葉を遮って煉は視線をアキレウスからはずさず、木場の言葉を否定する。

 

「俺があいつの攻撃を防げたのはいつも俺が使っている神器だが、アキレウスのは違う。ただ、木場たちには見えないぐらい速いんだ。俺たちであいつの速さに対抗できるのは俺かアザゼルぐらいだ」

 

煉の言葉に一誠たちは目を見開く。すると、九重が曹操に叫ぶ。

 

「貴様!一つ訊くぞ!」

 

「これはこれは小さき姫君。なんでしょう?この私ごときでよろしければ、なんなりとお答えしましょう」

 

「母上をさらったのはお主たちか!」

 

「左様で」

 

九重の問いに曹操はあっさりと認める。更に曹操は九重の母親を使って実験をするとまで言うと九重は歯をむき出しにして激怒していた。

 

「それで、突然こちらに顔を見せたのはどういうことだ?」

 

アザゼルが問い詰める。

 

「いえ、隠れる必要もなくなったもので実験の前にあいさつと共に少し手合せをしておこうと思いましてね。俺もアザゼル総督と噂の赤龍帝殿と強奪神殿にお会いしたかったのですよ」

 

アザゼルは手元に光の槍を出現させる。

 

「わかりやすくてけっこう。九尾の御大将を返してもらおうか。こちらとら妖怪との協力提携を成功させたいんでね」

 

アザゼルがかまえるのを見て、一誠たちも戦闘態勢に入る。そして、一誠はゼノヴィアにアスカロンを渡す。

 

禁手化(バランス・ブレイク)ッ!強奪の魔神装(アヴァレンダー・サディオス)ッ!」

 

煉は禁手化して、魔剣侵略する強奪(インヴァード・ピヤージュ)をかまえる。

 

「雫!アーシアと九重をまかせるぞ!」

 

「うん!」

 

煉は雫にアーシアと九重の護衛をするように言い、煉は視線をアキレウスにむける。

 

「イッセー!木場!ゼノヴィア!イリナ!アザゼル!アキレウスの相手は俺がやる。お前たちは手を出すな!」

 

「レン!お前を一人で戦わせるわけには『黙れ!』ッ!?」

 

一誠の言葉を煉は大声で遮って一誠に言う。

 

「さっきのあいつの動きでわかんねのか!?あいつと戦うときはお前たちを庇う程の余裕はねえんだよ!あいつが本気を出したらお前たちなんて瞬殺されるぞ!」

 

いつも余裕を持って戦っている煉が、真剣な表情で一誠たちに言う。すると、アキレウスが、笑みを浮かべたまま煉たちに言う。

 

「安心してくれ、今は遊びで来てるんだ。本気を出すつもりはないよ」

 

そして、曹操が横にいる小さい男の子に話しかける。

 

「レオナルド、悪魔用のアンチモンスターを頼む」

 

曹操が、それだけを頼むとレオナルドは小さく頷く。途端、レオナルドの足元から不気味な影が現れて広がっていくと、影はさらに広がっていき、その影が盛り上がり、数百のモンスターが姿を現した。

 

「ギュ」

 

「ギャッ!」

 

「ゴガッ!」

 

耳障りな声を発して影から生まれたアンチモンスター。それを見たアザゼルがぼそりとつぶやいた。

 

「『魔獣創造(アナイアレイション・メーカー)』か」

 

「ご名答。そう、その子が持つ神器は『神滅具』のひとつ。俺が持っている『黄昏の聖槍(トゥルー・ロンギヌス)』とは別の意味で危険視されし、最悪の神器だ」

 

アザゼルの言葉に曹操は笑みを浮かばせながら答える。そして、アザゼルは一誠たちに魔獣創造(アナイアレイション・メーカー)の危険さについて説明するが、アザゼルは笑みを作りだして曹操に言う。

 

「曹操。神殺しの魔物だけは創りだせていないようだな?」

 

「・・・・・」

 

アザゼルの言葉に曹操は反論しなかった。すると、アキレウスが言う。

 

「その通りですよ、アザゼル総督。彼はまだ成長段階ですので、今は相手の弱点をつく魔物の生産力と想像力を上げているところです。それでは、長話はこのへんで始めましょう」

 

それが開戦となった。

 

『ゴガァァァァァァッ!』

 

不気味な声をうならせながらアンチモンスターが大挙して一誠たちに向かって行くが

 

ドン!ドン!ドン!

 

銃声に近い音がした瞬間、水の砲弾がアンチモンスターたちをどんどん倒していく。一誠たちは銃声がする方に振り向くと

 

「雫ちゃん・・・・・?」

 

アーシアと九重と一緒にいる雫の右手には青い蛇みたいなものが腕に巻きついており手の甲には獣のような顔が口を開いており、口には発射口みたいなものを覗かせていた。それを見たアザゼルが煉に叫ぶ。

 

「レン!あれはもしかして『海獣神の咆哮(リヴァイアサン・ローア)』かッ!?」

 

「ああ、海の怪物と呼ばれるリヴァイアサンを封じている神器だ。雫は生まれたときからそれを宿していてな。おまけに雫自身も神器を発動出来るようになって才能が開花したのか。その歳で中級悪魔の上位クラスだ。その程度のモンスターなら普通に倒せる。雫!イッセーたちの援護も出来るだけ頼む!」

 

「うん!お兄ちゃんも怪我しないでね!」

 

心配そうに煉に言う雫に煉は頷いて応える。そして、煉はアキレウスのところまで瞬間移動する。

 

「遊びだったよな?なら、俺と遊ぼうか。ギリシア神話に英雄、アキレウス」

 

「そうだね。今は少し遊ぼうか」

 

その瞬間、煉とアキレウスは消えた。と思った一誠たちだが、ぶつかり合う音だけ鳴り響く。

 

木場との修行で速さには慣れたと思ってたが、煉とあいつの動きがまったく見えねえ。これで、遊びかよ!?

 

一誠が煉とアキレウスの速さに呆気を取られていると

 

ドン!

 

「ぐぎゃ!」

 

一誠に襲いかかろうとしたアンチモンスターを雫が倒した。

 

「集中してください!変態のお兄さん!」

 

「ゴメン!ありがとう!」

 

雫に喝を入れられ一誠はアンチモンスターを倒すことに集中する。そして、アザゼルはファーブニルの宝玉を取り出して黄金の鎧を身に着ける。

 

「曹操、おまえは俺がやらしてもらおうか!」

 

「これは光栄の極み!聖書に記されし、かの堕天使総督が俺と戦ってくれるとは!」

 

曹操とアザゼルの戦いが、始まった。

 

「危ない!」

 

木場が倒し損ねたアンチモンスターがアーシアたちのところに光の光線を発射する。木場はそのアンチモンスターにトドメをさしてアーシアたちに叫ぶ。一誠やゼノヴィアは助けようと動くが、距離があった。アーシアや九重も思わず目を閉じてしまうが、雫は海獣神の咆哮(リヴァイアサン・ローア)を光の光線に向かって撃って相殺させる。

 

「大丈夫ですか?九重ちゃん、アーシアお姉ちゃん」

 

「う、うむ!助かったぞ!雫!」

 

「ありがとうございます!雫ちゃん!」

 

雫に礼を言う九重とアーシア。雫は礼を言われたのか嬉しかったのか、頬を少し赤く染めながら再び一誠たちの援護に入る。

 

「こっちは大丈夫です!変態のお兄ちゃんたちはモンスターたちをお願いします!」

 

「ありがとう!雫ちゃん!あと、出来れば変態って言わないで!」

 

アーシアたちを助けたことに一誠は雫に礼を言う、それと同時、変態を訂正してと言うが、雫は首を傾げながら言う。

 

「でも、お兄ちゃんにそう言えって言われてるから・・・・・無理です」

 

訂正を拒否されて少しへこむ一誠だが、気を取り直して戦法を考える。

 

「ゼノヴィア!おまえはアーシアと九重と雫ちゃんの護衛!それと聖なるオーラを飛ばす攻撃でこちらに近づく敵を倒してくれ!それと、雫ちゃんは俺たちの援護に集中してくれ!」

 

「っ。了解だ!」

 

「わかりました」

 

ゼノヴィアは素早く後方に下がり、アーシアたちの護衛に入る。雫は木場の援護に集中する。

 

「木場!おまえ、光を食う魔剣が創れたよな?」

 

「え?うん。そうか!」

 

木場はすぐに理解して、剣の柄を一誠たちに放り投げる。

 

「その剣は普段、柄のみだ!闇の刀身を出したいときは剣に魔力を送ってくれ!」

 

「ゼノヴィア、危なくなったらそいつを盾代わりに光を吸え!アーシアや雫ちゃんも不慣れかもそれないが、そいつを持っているんだ!ないよりマシだ!」

 

「やるな、イッセー!」

 

「は、はい!」

 

「うん!」

 

ゼノヴィアもアーシアも雫も応じるのを確認すると、一誠も木場の魔剣の柄を籠手に収納させる。

 

「イリナ!悪いがゼノヴィアの代わりに木場と前線に立ってくれ!天使のおまえなら光は弱点じゃないよな?」

 

「じゃ、弱点じゃないだけでダメージは受けるんだけど、悪魔ほど傷はもらわないわ。わかった!私、やってみるよ!ミカエルさまのAだもん!」

 

純白な翼を羽ばたかせながらイリナは前線に出る。一誠はアーシアから許可を取り、僧侶(ビショップ)へ昇格する。

 

「いくぜ、ドラゴンショット乱れ撃ち!」

 

一誠は中規模の魔力の塊をモンスターたちに撃ち攻撃を受けたアンチモンスターたちは消え去っていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハァ、ハァ・・・相変わらずのスピードだな。アキレウス」

 

息を切らしながら言う煉だが、アキレウスは笑みを浮かばせたまま煉に言う。

 

「それは当然だよ。ギリシア神話の英雄、アキレウスは俊足のアキレウスと呼ばれていたほどだからね。僕もその英雄と似たこの神器『俊足の足装具(ベロシダー・アルマピエ)』があるから、速さなら誰にも負けないよ。それにキミは瞬間移動で動きながら攻撃を繰り返しているからね。僕より体力を使うのは当然だよ」

 

当然のように言うアキレウスだが、続けて言う。

 

「で、答えは決まったのかい?今は遊びだからカウントはしてはいないけど、確認のため教えてくれないかな?」

 

「答えは変わらん。俺はお前を倒す。ただ、それだけだ」

 

アキレウスの問いに煉は即答すると、アキレウスは嘆息する。

 

「どうしてだい?悪い取引ではないと思うのだけど。何が不服なんだい」

 

「何が悪い取引じゃない、だ。マモンの力を自分で消したら俺の命はもう狙わない。もし、拒否をし続けて三回目に戦うときは俺をマモンとして殺すって、あきらかにそっちの都合ばかりじゃねえか」

 

「・・・・しかし、僕はマモンに恨みがあるが、キミにはないんだ。だから、こうして考える時間を与えてるんじゃないか。別にキミはその力がなくても充分に強いじゃないか」

 

「ハッ!悪いな。俺は強欲を捨ててないんだ。俺の力は何があろうと手放さねえ」

 

それを聞いたアキレウスは一度瞑目して目を開ける。すると、先程までの優しげな笑みがなくなり、氷のような冷たい笑みを浮かばせる。

 

「それじゃあ、遠慮する必要はないね。とっても命は取らないから安心してくれ。ただ、前のように地べたに血まみれで倒れてもらうだけだから」

 

アキレウスがそう言い終わった瞬間、突然、煉の体にダメージを喰らうが煉は倒れなかったことに面白そうな笑みを浮かばせるアキレウス。

 

「キミにも見えない速さで攻撃したのだが、やっぱり武器がないと倒すのは難しそうだね」

 

アキレウスは踵を返して歩きながら、煉に言う。

 

「今度は武器を持って戦おう。キミも今みたいに手加減はしないで僕を倒す気があるなら殺す気できたほうがいいよ。それじゃあ」

 

アキレウスはそう言い残してどこかに転移する。アキレウスが転移したと同時、煉はその場で片膝をつく。

 

「たく・・・あいつ、前より早くなってるじゃねえか。今度はマジでやばいな」

 

煉は呼吸を整えると立ち上がり、一誠たちのところへと向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「イッセー!無事か!?」

 

煉が戦っている一誠たちのところへ行くと、一人、魔法使いな格好をした少女がいた。少女は煉に気づくと、目を爛々と輝かせながら、煉に近づく。

 

「エロ魔王さんですよね!?私、乳龍帝おっぱいドラゴンと性欲のエロ魔王のファンなんです!差し支えないようでしたら、握手してください!」

 

「おう、いいぜ!」

 

煉が手を突きだしてくる少女の手を取って手の甲に軽くキスすると少女の頬が赤く染まる。

 

「これが、エロ魔王流の握手だ。ところで誰?」

 

「あ、申し遅れました。私はルフェイ・ペンドラゴンです。ヴァーリチームに属する魔法使いです。それで、あちらが私たちのパワーキャラで、ゴグマゴグのゴッくんです」

 

「ペンドラゴン・・・・アーサーの妹か。あいつらは元気か?」

 

「はい。ヴァーリさまは早くあなたと戦いたいと申しておりました」

 

笑顔でハキハキと答えるルフェイ。そんなルフェイを見て煉は

 

「ルフェイって言ったよな?突然だけど、俺のハーレムに入らねえか?もちろん、ちゃんと可愛がってあげるよ。どう?」

 

「えっと・・・・」

 

顔を真っ赤にしながらもじもじし始める。すぐに断らないのも見た煉はそのままルフェイを自分のハーレムにしようと口説き始めようとしたとき、ゆらりゆらりとおぼつかない歩き方で英雄派に近づく銀髪の女性、ロスヴァイセ。

 

「・・・・・ういー。ヒトが気持ちよく寝てるところにドッカン!バッタン!チュドーンって!うるさいんれすよ!」

 

完全に酔ってるロスヴァイセだが、英雄派はグレモリー眷属だとわかったら攻撃体勢を取り始めた。

 

「なんれすか?やるんれすか?いいれすよ。元オーディンのクソジジイの護衛ヴァルキリーの実力、見せてやろうじゃないれすかっ!」

 

ロスヴァイセがそう叫んだあと、数えきれにほどの魔方陣を展開する。

 

「全属性、全精霊、全神霊を用いた私の北欧式フルバースト魔王くらえぇぇぇぇぇぇええええええええッ!」

 

ズドドドドドドドオォォォォォォォォッ!

 

驚くほどの魔方陣から凄まじい量の魔法が縦横無尽でぶっ放される。そして、家屋や店や電柱が跡形もなく消え去った。

 

「少々、乱入が多すぎたか。が、祭りの始まりとしては上々だ。アザゼル総督!」

 

霧に包まれ始めた曹操が一誠たちに向けて楽しそうに宣言した。

 

「我々は今夜この京都という特異な力場と九尾の御大将を使い、二条城でひとつ大きな実験をする!ぜひとも制止するために我らの祭りに参加してくれ!それと、強奪神!キミは絶対参加だ!覚えておいてくれ!」

 

曹操が、最後に煉に向かってそう言い、霧に包まれて消えていった。

 

「おまえら、空間がもとに戻るぞ!武装を解除しておけ!」

 

アザゼルの言葉通り、全員は武装を解除する。そして、一拍あけて、観光客で溢れた渡月橋へと戻った。

 

「おい、イッセー。どうした、すっげー険しい顔になってんぞ?」

 

「・・・・いや、なんでもないよ」

 

一誠はそれだけ返した。まだ、木場たちも表情が険しいなか、アザゼルが近くの電柱を横殴りする。

 

「・・・ふざけたこと言いやがって・・・・ッ!京都で実験だと・・・・?舐めるなよ、若造が!」

 

マジギレしているアザゼルの横で煉は息を吐いて気持ちを落ち着かせる。

 

「・・・母上。母上はなにもしていないのに・・・どうして・・・」

 

「九重ちゃん・・・・」

 

体を震わせている九重に雫は頭を撫でる。

 

「アキレウス・・・・・今度こそ倒す」

 

煉は誰にも聞こえないほど小さな声でそうつぶやきながら、拳を強く握る。

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