強欲を司る略奪者   作:ユキシア

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いよいよ

第二試合、バラム対鬼姫の試合、鬼姫は最大の攻撃でバラムを倒すことが出来た鬼姫だが、力を使い果たして倒れ、引き分けとなった。そして、次の第三試合はサイラオーグは騎士(ナイト)のリーバン・クロセル。煉は戦車(ルーク)御守あずみが、出場し、バトルフィールドは森林フィールドとなった。

 

『さぁ、今のところ一勝一分けでヴィクトル選手が有利ですが、まだわかりません!なんだって最終的に決まるのは(キング)同士の試合!おっと!話はこのぐらいとして、第三試合、始めてください!』

 

「棄権する」

 

『・・・・・はい?』

 

あずみの言葉に実況は思わず訊き返してしまった。それと、観客やアザゼルやリアスたちもあずみと戦うリーバンも突然の言葉に唖然とするなか、あずみは淡々と実況に言う。

 

「拙者は棄権すると申したのだ。拙者は主の忍。影で主をお守りするのが役目で元々この戦に出る気はなかった。主からも好きにしろとおっしゃられたので失礼だが、拙者は棄権する」

 

そう言って踵を返して帰ろうとするあずみにリーバンは声を掛けた。

 

「キミは彼の眷属なのだろう?なら、自分の(キング)の勝利のために戦おうとは思わないのかい?」

 

「・・・・この戦での勝敗はどちらが勝っても負けても意味がない。それと主は勝つから拙者たちの勝利には変わりない」

 

そう言って魔方陣でジャンプするあずみ。

 

『・・・・・えっと、御守選手の棄権により、サイラオーグ・バアル選手の「騎士(ナイト)」リーバン・クロセル選手の勝利です』

 

気まずそうに勝利宣言を告げる実況。すると、アザゼルが

 

『なるほどな、最終的にレンとサイラオーグの試合で決着が決まるから今ここで戦わないでリアスたちに自分の情報を与えないか。まぁ、確かに次の試合のことを考えれば有効だな』

 

アザゼルがあずもの行動を冷静に分析する。そして、実況は気を取り直して続ける。

 

『さぁ、あっという間に終わった第三試合はリーバン・クロセル選手の勝利で終わりました!続きまして第四試合の選手を決めてください!』

 

そして、五分後。

 

『それでは、出場してください!』

 

実況の声と同時、魔方陣から出てきたのは

 

『サイラオーグ・バアル選手からは「女王(クイーン)」のクイーシャ・アバドン選手!アバドン選手は『番外の悪魔(エキストラ・デーモン)』のアバドン家です!それに対する煉 ヴィクトル選手は僧侶(ビショップ)のレスティナ・シェルーム選手!シェルーム選手は我々の知らない世界精霊界から来た女王!果たしてどちらが勝つのでしょうか!?そして、お二人が戦っていただくフィールドは!?』

 

実況がダイスを振る。そして、フィールドが、闘技場のように変わる。

 

『第四試合のお二人に戦っていただくフィールドは闘技場です!それでは第四試合、始めてください!』

 

実況の声で第四試合が始まった。

 

「初めまして、よね?お互い名前は知っていると思うけど挨拶させてね。私はヴィクトル眷属の僧侶(ビショップ)レスティナ・シェルームよ。よろしく」

 

「私はサイラオーグさまの女王(クイーン)クイーシャ・アバドンです。こちらこそよろしくお願いします。それでは、挨拶はこのへんととして、始めましょうか」

 

クイーシャの言葉にレスティナはかまえる。だが、不敵な笑みを浮かばせながらクイーシャに言う。

 

「ええ、始めましょうか」

 

そして、始まったクイーシャとレスティナの試合。お互いに動きながら魔法で攻撃しあう。レスティナが炎の魔法で攻撃したら、クイーシャは水の魔法で相殺し、今度はクイーシャが風の魔法で攻撃するが、レスティナも風の魔法で相殺させる。

 

「やるわね!でも、これならどうかしら!?」

 

レスティナは二つの魔方陣を組み合わる。すると、その魔方陣から風の弾丸がクイーシャに向かっていく。クイーシャは同じように魔法で相殺しようとするが

 

ドガァァァンッ!

 

「なっ!?」

 

風の弾丸を相殺しようと魔法をぶつけたら爆発を起こした。それに、驚愕するクイーシャだが、残りの弾丸をなんとか躱すと、後ろから爆発音と爆風がクイーシャの背中から聞こえてきた。

 

『な、なんと!シェルーム選手の風の弾丸が、アバドン選手の攻撃で爆発を起こしただけじゃなく、残りの弾丸も全て風で出来た爆弾のように爆発した!?』

 

実況が叫ぶなか、アザゼルは先程のレスティナの攻撃を見て言う。

 

『あれは、もしかして風の魔法と火の魔法を組み合わせた名づけるなら爆風弾(エクスプロージョン・ショット)ってとこか。風の速度で動き、当たれば爆発をおこす。恐らくアレに一発でも喰らったら即リタイヤだろうな』

 

『そ、そんなに威力の高い魔法なんですか・・・・・』

 

『いや、あれはまだ、レスティナのなかでは弱い方だ。これからが本番だから見ときな』

 

『・・・・・レン、お前はじっとすることが、出来ねえのか?』

 

『悪いな、俺は非常識だから、そういうことはわからねえんだ』

 

こいつ、さっきの試合で言ったこと気にしていやがるな。

 

一誠や木場、アザゼルが煉のことを非常識と言いまくったせいか、煉はもうそのことがどうでもいいかのように言う。

 

『ヴィクトル選手、先程の発言は本当なのでしょうか?先程のシェルーム選手の攻撃はまだ弱い方だというのは・・・』

 

実況が煉に訊くと煉は頷く。

 

『ああ、あいつが本気を出したら今、使っているあの闘技場は完全に跡形もなくなるな』

 

煉のその言葉にそれを聞いた全員が唖然とする。そんななか、レスティナとクイーシャの試合は続いていた。

 

「次はこれよ!」

 

レスティナは今度は土と水と火の魔方陣を組み合わせる。すると、突然、闘技場は大きく揺れ始め、レスティナの背後に火山が地面から出現する。

 

『おおっと!突然、闘技場から巨大な火山が現れた!解説のヴィクトル選手!あれもシェルーム選手の魔法なのでしょうか!?』

 

『はい、解説のヴィクトルです。確かにあれは土と火と水の三つの力を組み合わせた魔法です。精霊魔法とは本来なら相性のいい、悪いがありまして例えば、火と水みたいにお互いが相殺しあう関係があります。しかし、レスティナはそれを無視して、四大元素魔法の全てを自分の思ったように組み合わせることが出来るのです』

 

完全にアザゼルから解説を乗っ取った煉。すると、火山がいきなり噴火し始め、噴火して出てきた溶岩がクイーシャを襲うが、クイーシャは(ホール)を使い、その溶岩を吸い込ませていく。

 

『アバドン選手、シェルーム選手の魔法により作られた溶岩を(ホール)へと吸い込ませた!』

 

『ああ、だが、レスティナもそれは想定内だろ』

 

「それを、待っていたわ!」

 

レスティナはそう言うと同時、更に溶岩をクイーシャの(ホール)に吸い込ませていく。すると

 

「くっ!」

 

『ああっ!アバドン選手の(ホール)にヒビが!これはいったいどういうことなのでしょう!?』

 

『それは簡単だ。ただレスティナの攻撃力がアバドンの(ホール)の容量をオーバーし始めているんだ。それとアバドンの戦いをビデオで見てわかったことがある。アバドンは(ホール)で吸い込むとき全てを吸い込ませないとそれを返したりすることは出来なかった。ということは、ずっと(ホール)を使わせる攻撃をすることで、(ホール)はいずれ容量をオーバーして壊れる』

 

バリィィィィィンッ!

 

煉が言い終わると同時、クイーシャの(ホール)が、ガラスのように砕け散った。そして、防ぐことが出来なくなったクイーシャは自分に向かってくる溶岩に直撃する。

 

『サイラオーグ・バアル選手の女王(クイーン)一名、リタイヤです』

 

『第四試合!勝者、煉 ヴィクトル選手の僧侶(ビショップ)レスティナ・シェルームだ!』

 

実況がレスティナの勝利宣言すると、観客たちが歓声をあげる。そして、煉は瞬間移動でレスティナのところに現れる。

 

「よくやったな。お疲れ」

 

「あれぐらい、当然よ。私のことより自分のことを気にしなさい。彼は・・・・強いわ」

 

レスティナの視線の先には陣地で上着を脱いでいたサイラオーグ。だが、煉は不敵な笑みを浮かばせながらレスティナに言う。

 

「俺は負けねえよ、しっかり見ていろ。俺がサイラオーグに勝つ瞬間を。降りてこい!サイラオーグ!俺たち(キング)同士の決着をつけようぜ!」

 

煉の言葉にサイラオーグはフィールドへと降りてきた。

 

「ああ、お互い本気でやろう。煉 ヴィクトル!」

 

サイラオーグも不敵な笑みで煉に言う。レスティナは魔方陣で帰ろうとするとき煉に向かって叫ぶ。

 

「レン!負けたら承知しないからね!」

 

「・・・・負けねえよ」

 

レスティナの言葉に煉は小さくぼやく。

 

『皆さん、お待たせしました!これが、最後の試合!現在二勝一敗一分けで煉 ヴィクトル選手が有利になっていますが、この戦いで全てが決まります!お互い(キング)同士の最後の一戦!若手ナンバー1のサイラオーグ・バアル選手が勝つか!?それとも実力は魔王クラスと言われている煉 ヴィクトル選手が勝つか!?』

 

熱の入った実況に観客たちも声をあげる。

 

『個人成績はお互いに不敗。普通に考えたら魔王クラスのレンが勝つと思うが、勝負はどうなるかわからない。これは面白くなってきたな!』

 

アザゼルも楽しそうに声をあげる。そして、実況がダイスを振ると、フィールドが宇宙空間へと変わった。

 

『最終試合のフィールドは宇宙フィールド!実際の宇宙の様に再現したフィールドです!ここでならどんなに派手に戦っても大丈夫なようにされています!それでは、最終試合』

 

「煉 ヴィクトル、正直楽しみだ。貴様と戦えるなんてな。本気でいく。死んでも恨むなよ」

 

「ハッ!それはこっちのセリフだ。お前こそ本気こいよ。禁手化(バランス・ブレイク)ッ!」

 

煉は鬼神となり、拳をかまえる。サイラオーグもそれを見て拳をかまえる。そして

 

『始めてください!』

 

実況の合図と同時、煉もサイラオーグも同時に突っ込む。そして

 

ドゴン!

 

お互いの顔面に直撃しあうが、それでも煉もサイラオーグも笑いながら殴り合った

 

 

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