「龍騎士よっ!」
巨大なキマイラの体内で禁手化したサイトは徹の体を使って徹の体に血の鎧を纏わせる。そして、その二人を倒すなにかを思いついた木場は龍騎士をもう一度創って一体の龍騎士がゼノヴィアに覆われゼノヴィアは龍騎士の鎧を纏った。
「ゼノヴィア!きみはデュランダルのチャージしてくれ!僕が時間を稼ぐ!」
龍騎士を従えさせながら木場は前へ出てゼノヴィアのエクス・デュランダルのパワーを溜める時間を稼ごうとするが
「・・・・そうは、させないっ!」
徹の体内にいるサイトが叫ぶと徹に纏った血の鎧の触手部分が刃へと変化する。そして、その触手を横薙ぎし、一瞬で龍騎士たちを砕く。
「・・いくら、徹の再生能力があったとしてもデュランダルの最大攻撃は危険!徹!先にゼノヴィアを!」
徹に指示を出すサイト。徹はサイトの言うとおりに全触手で一気にデュランダルのパワーをチャージ中のゼノヴィアへ攻撃するが
「そうはさせないよ!」
木場は再び龍騎士たちを創りだし徹の攻撃の盾にするが、龍騎士たちはその攻撃で無残にも散っていく。
「悪いけど、僕たちが勝つにはゼノヴィアのエクス・デュランダルの力は必然なんでね。絶対にきみたちの攻撃は通さないよ」
木場は笑みを浮かばせながら龍騎士たちを創りだしては徹の攻撃の盾にする。それを何度も繰り返すうちに木場は息切れをし始めた。
......さすがに、龍騎士たちを創りすぎたか、もう体力も魔力も殆ど残ってないな。でも
木場はもう一度龍騎士を創りだす。そして、サイトと徹に叫ぶ。
「勝つのは僕たちだ!」
息切れをしながら不敵な笑みを浮かばせる木場。だが、サイトは徹に言う。
「・・・・徹。アレで終わらせなさい」
サイトの言葉に徹は口を開ける。すると、その口から大量のオーラが集まり始める。
「・・・・徹が持つ、全ての生物の力を凝縮させた力を一気に放つ。これならいくら龍騎士を大量に創りだせても無意味。それに今のあなたにそれだけの体力も魔力もない。デュランダルのチャージが終わる前にこう攻撃で二人ともリタイヤ」
チャックメイト、とサイトが木場とゼノヴィアに言うが、木場は不敵な笑みを浮かばせたままだった。それを怪訝に思ったサイトだが、木場は言う。
「確かにチャックメイトだよ。今だ!ゼノヴィア!」
「っ!?」
木場の言葉にサイトと徹は木場の見ているところ。徹たちの真上を見る。
「ああ、まかせろ!」
そこにはカシャカシャとエクス・デュランダルの鞘がスライドしていき、攻撃フォルムへと姿を変え、エクス・デュランダルからには迸るほどの聖なるオーラが出ていた。
「・・・・どういうこと!?エクス・デュランダルを持ったゼノヴィアならそこに・・・ッ!?」
サイトは驚愕しながら木場の後ろにいる龍騎士を纏ってエクス・デュランダルを持ったゼノヴィア。だが、サイトはすぐに気づいた。
「・・・
「そう、僕は始めからゼノヴィアに龍騎士を纏わせてはいない。正確には纏わせる瞬間に
「そうだ!そして、私はそのまま姿を消したままずっと力を溜めていた!少しでも失敗すればバレるギリギリの賭けではあったが、私たちは賭けに勝った!そして、この戦いも勝たせてもらう!」
天高く立ちのぼる、聖なる光の柱、エクス・デュランダルが生み出した極大のオーラ。ゼノヴィアはそのオーラを徹たちに目掛けて振り下ろす。
『・・・・させませ、ん!』
徹は口に溜めていたオーラを聖なるオーラにぶつける。
「無駄だ!私と貴様とでは溜めていた時間が違う!エクス・デュランダァァァァァァァルッッ!」
ドゥオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッッ!
徹のオーラを押し切り、ゼノヴィアのエクス・デュランダルから放たれた聖なるオーラは徹たちに直撃する。
「・・・・やった」
「・・・だね」
ゼノヴィアは肩で息をしながら地面へと着地する。木場もゼノヴィアのところに行き勝ったと思ったが、
「・・・・まだ・・・・」
「「っ!?」」
その言葉にゼノヴィアと木場は声のするほうへ視線を向けると、そこにはボロボロになりながらも徹を抱えて立ち上がるサイト。だが、徹は光に包まれていき
『煉 ヴィクトル選手の「
アナウンスが流れ徹はリタイヤした。残るはサイトだけだが、そのサイトもボロボロで立っているのがやっとの状態だったにも関わらずサイトは血を何とか刃へと変化させる。
「・・・・まだ、終わってない。・・・私は絶対に・・・・負けない・・・・あの人に、レンさんに勝利を捧げるまで決して・・・・ッ!」
まだ戦えるという意志を見せるサイト。だが、木場とゼノヴィアは
「サイトさん。僕たちも限界だが、あなたの今の状態なら僕でも倒せる。リタイヤしてくれ」
「木場の言うとおりだ。これ以上戦っても何の意味もない。この勝負は私たちの『黙れ!』・・・・ッ!」
ゼノヴィアの言葉をサイトは声を荒らげながら叫ぶ。
「・・・お前たちに何がわかる・・・・ッ!?私たちにとってレンさんは大切なお方。徹は生まれたときからキマイラとして毎日生死をさ迷う生物兵器としての人体実験を繰り返され、最終的には失敗作として処分されそうになったところをレンさんが助け、化け物となった徹を受け入れてくれた・・・・ッ!私はこの神器のせいで子供の頃から親からにも気味悪がれ、最後には捨てられ毎日毎日生きる為に命を懸けて食糧を盗み、奪い、時は殺してでもみじめでも生きてきた。でも、そんな私をレンさんは手を差し伸べてくれた!生きがいをくれた!仲間にしてくれた!そして、こんな私にでも愛してくれる・・・・・。」
サイトの瞳からは涙が溢れだす。木場もゼノヴィアもそして、一誠たちやレンたち、観客たちまでも黙ってサイトの言葉を聞いていた。
「・・・・レンさんの役に立てるなら、私はこの嫌っている力を使ってでもレンさんのために勝利を捧げる!レンさんが、喜ぶためなら私は・・・・・・ッ!」
決意に満ちた瞳で木場とゼノヴィアに向かっていこうとするサイト。木場もゼノヴィアも武器をかまえるが
「もう充分だ。サイト」
サイトの目の前に煉が現れる。そして、煉はサイトを優しく抱きしめる。
「・・・・レンさん」
「もう充分だ、サイト。後は俺たちにまかせてゆっくり休んでくれ」
「・・・・でも、私・・・私は・・・ッ!」
「わかってる。でもな、俺はお前が無茶をしてまで手に入れた勝利はちっとも嬉しくない。お前が俺の為に頑張ってくれているのは俺が一番よく知っている。だから、後はまかせてくれ」
「・・・・・はい」
煉の言葉にサイトは涙を流しながら返事をする。そして、サイトの体が光に包まれていき
『煉 ヴィクトル選手に「
サイトのリタイヤのアナウンスが流れる。
『初戦を制してたのはグレモリーチームだぁぁぁ!!』
「「「「「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっ!!」」」」」」」」
実況の声で観客たちは歓声をあげる。そして、煉と木場とゼノヴィアは自分の陣地へ戻る。
「やったな!木場、ゼノヴィア!とりあえず一勝だ!」
まず一誠が、木場とゼノヴィアに労いの言葉を送る。
「ええ、本当によくやってくれたわ。ありがとう」
リアスも木場とゼノヴィアを抱きしめながら労う。それを二人は照れ臭そうに笑みを浮かべるが、すぐに次の試合について話し合う。
「部長、何とか初戦は制することは出来ましたが、まだ油断はできません。むしろこれからが本当の戦いだと僕は思います」
「私もだ。サイトと徹の二人を倒され、向こうも普通以上にやる気を出しているだろう」
ゼノヴィアも木場の言葉を肯定する。リアスも木場の言葉を聞いて真剣な表情に戻る。
「そうね、今回のゲームは全員を倒さないといけないからね。もし、レンがフェニックスの涙を持っているとしたらレンを二回倒す覚悟でいかないといけないからね」
「レンを二回倒す・・・・難しいですね。でも、レンに勝ってみせる!」
一誠も意気込みを入れ気合を入れ直す。すると
『さぁ、初戦を勝ったグレモリーチームの残りの人数は九人に対してヴィクトルチームは七人!今のところグレモリーチームが優位に進んでいますが、まだゲームは始まったばかり!それでは次の対戦は・・・・・こちらだ!』
実況の声にモニターに次の対戦カードが映しだす。それを見たリアスたちは目を見開いた。
「・・・・まさか、こんなことになるなんてね」
「ええ、でも、やるしかないわ」
「・・・・勝ちましょう」
木場、リアス、小猫は自分に気合を入れる。その三人が見たモニターに映りだされた対戦カードは
リアス・グレモリー眷属 煉 ヴィクトル眷属
『
『
『
以上、グレモリーチーム三名、ヴィクトルチーム一名が出場します。
『こ、これは凄いことになりました!両者『
実況の言葉を聞いた一誠たちはこちらが優位だと一欠けらも思わなかった。リアスも目を鋭くしながらモニターを見て、視線を煉たちのいるほうへと向けるとすでにフィールドで仁王立ちしている煉がいた。
「まさか、こんなにも早くレンが出てくるなんてね。祐斗。戦える?」
「はい。傷はアーシアさんに治してもらいましたが、魔力と体力はまだ回復できていません。レンくん相手だとかなりやばいですね」
「わかったわ。まずは私と小猫でなんとかするから、それまでに魔力と体力を回復させなさい。小猫、一番大変でしょうけど頑張ってちょうだい」
「・・・・・大丈夫です」
それを聞いたリアスは頷き、木場と小猫を連れて魔方陣でジャンプする。
「やっと来たか。待ちくたびれて寝るところだったぜ」
いつものように言う煉にリアスもいつもどおりに応える。
「寝るつもりなんてないんでしょう。私たちと戦うのを楽しみにしてたのだから」
「まあな、それじゃあ始めようか」
煉はすぐに鬼神になる。それを見たリアスたちもかまえる。そして
『第二試合、始めてください!』
実況の声と同時、煉は
「おやすみ」
すぐにその場で寝転んだ。
「「「・・・・・・・」」」
突然の理解不能の煉の行動にリアスたちも思わず固まってしまうが
「レン!あなた、真面目に戦う気があるの!?」
リアスは煉に怒鳴る。すると、煉は言う。
「いや、真面目に戦うから木場の魔力と体力の回復するまで待ってんだよ。それまで俺は寝る」
「・・・・・私たちをなめてるの・・・・と言いたいけど、あなたなら確かにそうするわね」
リアスも煉の勘がることが、わかりそれ以上は何も言わなかった。だが、煉とリアスのやり取りを見ていた一誠たちにはいまいちわからなかった。
「どういうつもりなんだ?レンの奴。木場が回復する前に倒したほうがいいはずなのに」
「ああ、いまいちレンの考えることはわからん」
一誠もゼノヴィアも頭に?マークを浮かばせているところに朱乃が説明した。
「レンは本気の状態の三人を倒すことで、先程こちらが倒したサイトさんと徹くんに伝えたいんです。俺たちは負けないと、レンはそう考えていると思いますわ」
「・・・・自分の眷属を励ますためにそうなさるのですね。少し見直しました。いつもは女性を口説いたり、破廉恥なことばかりするレンくんがそこまで考えているなんて」
ロスヴァイセのなかで煉の好感度が少し上がった。そして、数十分が経過して木場はリアスに告げる。
「部長、お待たせしました。もう大丈夫です」
木場の魔力と体力が、回復した。それを確認した煉は立ち上がる。
「それじゃあ、行くぞ!」
煉は鬼神状態でリアスたちに突っ込む。すると、小猫が尻尾が二つに分かれた『猫又モード2』で煉の突進を止める。
「へぇ、今の突進を止めるなんてな。だが!」
「っ!」
煉は片手で小猫を軽々持ち上げる。すると、煉の背後から聖魔剣をかまえた木場が煉の懐に入る。
「僕が回復するのを待っていてくれたことには感謝するけど、隙だらけだよ」
木場はそのまま煉を斬ろうとするが
「甘い!」
「なっ!」
煉は木場の聖魔剣を指二本で止める。そして、小猫の腕を掴んで振り回すように回す。
「必殺!小猫ブーメラン!」
技名と共に投げようとしたが、煉はすぐに小猫と木場の聖魔剣を離してその場から離れる。すると、先程まで煉がいた場所に魔力の塊が通る。
「やっぱり、そう簡単には当たってくれないわね」
リアスの滅びの一撃。それを察知した煉は素早く避けた。
「あぶねぇ、あぶねぇ。さすがに滅ぼされるのはごめんだな。それなら木場の聖剣を喰らったほうがまだマシだ」
「それじゃあ、お望みどおり。龍騎士よ!」
木場は聖剣の龍騎士を呼びだして煉に襲いかからせる。だが、龍騎士たちは一瞬で斬られた。龍騎士を斬られたにもかかわらず木場は焦ることも驚くこともしなかった。いや、出来なかった。
「・・・・部長、小猫ちゃん。これからが、本番ですよ」
木場は頬に冷や汗を流しながらリアスと小猫に忠告する。リアスも小猫も木場の言葉に静かに頷く。
「さて、本当ならもっと戦ってから使おうと思ったんだがな」
木場たちの視界に煉が映しだされる。邪悪さを感じさせる闇色の戦闘服。
「サイトと徹のためにも、一気に終わらせてもらうぞ」
それを身に包み、右手に二メートルくらいの巨大な大剣。
「
魔神になった煉の姿を見たリアスたちはより、一層に緊張が全身に走る。