強欲を司る略奪者   作:ユキシア

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魔神の騎士と兵と僧侶

「・・・魔神の本当の力?」

 

リアス対煉のレーティングゲームが、始まった第二試合。グレモリー眷属は騎士(ナイト)の木場と戦車(ルーク)の小猫、そして(キング)のリアスに対してヴィクトル眷属は煉一人だけ。だが、煉は第二試合開始に数分で煉の最強の禁手化(バランス・ブレイク)強奪の魔神装(アヴァレンダー・サディオス)へとなった。リアスは魔神となった煉の言葉に疑問を感じて思わずそう口に出すと、煉は頷く。

 

「ああ、そうだ。強奪魔神の力を見せてやるよ」

 

不敵な笑みを浮かばせる煉。だが、木場が、怪訝そうに煉に訊く。

 

「キミのその力はその魔剣で斬ったものを自分の力にするのが、キミの禁手化の能力じゃないのかい?」

 

木場の言葉に煉は首を横に振る。

 

「何か、勘違いしているようだから教えてやるよ。確かにこの魔剣で斬られたものはこの魔剣の力になる。それは正解だ。だが、それはあくまで侵略する強奪(インヴァード・ピヤージュ)の力だ。俺が、これから見せるのは魔剣の力ではない魔神の力だ!」

 

煉はそう言うと魔剣を地面に刺す。

 

「我が、魔神の名において命ずる!大地よ!我が魔剣から敵の力を吸い上げ!聖剣を持って魔と龍の騎士となって蘇りたまえ!」

 

煉の言葉が言い終わる瞬間。地面からいくつもの騎士が出てくる。だが、驚くところはそれじゃなかった。

 

「あれは・・・・ッ!」

 

木場は驚愕の表情でその騎士たちを見る。木場の驚愕の表情を見た煉は木場に言う。

 

「そうだ、木場。こいつらはさっき斬ったお前の龍騎士たちだ。だが、こいつらはお前の聖覇の龍騎士団(グローリィ・ドラグ・トルーパー)とは違う。聖剣を持ったお前の龍騎士たちに魔神の力を加えた俺の龍騎士。名付けて『聖覇の魔龍(グローリィ・ディアーブル)騎士団(・ドラグ・トルーパー)』。さぁ。木場、小猫、リアス。木場から奪った俺の魔龍騎士団に勝てるかな?行け!」

 

煉の指示通り、魔龍騎士団は聖剣を持ってリアスたちに襲いかかる。

 

「くっ!龍騎士よ!」

 

木場は聖剣をかまえて自分の龍騎士たちを創りだして、煉の魔龍騎士たちとぶつかり合わせる。そして、それを見ていた一誠たちも驚きの声を上げていた。

 

「レンの奴!いつのまに木場の神器の力を奪ったんだ!?確か、斬られないと相手の力は奪えないはずじゃなかったのかよ!?」

 

「落ち着いてください、イッセーくん。おそらくでしょうが、先程、木場くんの龍騎士たちを斬ったときに奪った力をあの魔剣の閉じ込めていたのでしょう。その力を斬るだけで自分の力にするだけじゃなく、自分の力まで加えることができるとは・・・・」

 

ロスヴァイセも冷静に解析しながら驚きの表情を隠せないでいた。そして、魔龍騎士たちを相手にしている木場たち。小猫は猫又モードレベル2で魔龍騎士を相手にし、リアスも得意の滅びの魔力で次々に魔龍騎士を倒していく。

 

「これで、ラスト!」

 

木場は最後に残った魔龍騎士を倒すが、煉は特に表情を変えずに見ていた。

 

「やっぱり、木場の龍騎士に魔の力を加えてもたいして木場の龍騎士たちと変わらんな」

 

「ずいぶんと余裕ね、レン。次はあなたを倒してあげるわ」

 

リアスは滅びの魔力を出し、木場は聖剣、小猫は拳をかまえるが、それでも煉は焦ることもなかった。

 

「・・・・覚悟はいいですか?レン先輩。しなくても倒しますが」

 

シャドーしながら拳を向ける小猫。

 

「おいおい、小猫。それじゃあ言っても意味はないだろうが・・・・・そうだな」

 

何か思いついた煉はいやらしい笑みを浮かばせていた。すると、煉は地面に刺している魔剣を握り、再び言う。

 

「魔と龍の騎士よ!仙人の力を持つ兵よ!そして、滅びの力を持つ僧侶よ!我が命令に従い、大地より甦れ!」

 

「「「っ!?」」」

 

その言葉に驚く木場、小猫、リアス。すると、地面から今度は魔龍騎士だけじゃなく、小猫と同じオーラを纏った兵士とリアスと同じ魔力を持つ僧侶が、現れる

 

「さぁ、これならどうだ?さっき攻撃した魔龍騎士たちから吸収したお前たちの力に魔の力を加えた新たな兵たちだ。行け!」

 

煉の言葉に魔龍騎士は木場に仙人の力を持つ兵は小猫にそして、滅びの力を持つ僧侶はリアスに向かって行った。

 

「仙人の魔兵(ディアーブル・ポーン)滅びの魔僧侶(フォール・ディアーブル・ビショップ)とでも呼ぶか。どうだ?自分の力を持ったと戦う気分は?」

 

「・・・あまりいい気分とは言えないね!?」

 

「・・・・悪趣味にも程があります」

 

「たまにあなたを滅ぶしたくなってくるわ、レン」

 

木場、小猫、リアスは煉に罵倒するかのような言葉を送りながら目の前に煉の魔騎士や魔兵や魔僧侶たちを倒していくが、煉は次々に地面から創りだす。

 

「・・・・キリがないわね」

 

リアスは苛立ちながら唇を噛む。だが、頭は冷静に状況を分析する。

 

これだけの兵を創りだすのだから、少なくてもレンの魔力も消費しているはず、それとレンは何故攻撃して来ないのかしら?いえ、もしかして出来ない?

 

と、でも考えているんだろうな、リアスは.....。

 

リアスの考えを読んだかのように考え始める煉。

 

でも、残念だな。兵を創るのには魔力はそこまで使わん。あくまで相手の力を奪った状態に俺の力を少し付与しているだけだからな。それに、お前たちが倒せば倒す程、その分の魔力や力が、余計に兵を創りだす力になる。リアスたちよ、お前らは自分で自分の首を絞めているみたいなもんだぜ。

 

「小猫!」

 

リアスが叫んだ先には魔兵にやられ倒れている小猫。すると、小猫の体が光に包まれ始める。

 

「・・・・・ごめんなさい、部長、祐斗先輩」

 

『リアス・グレモリーさまの「戦車(ルーク)」一名、リタイヤ』

 

小猫のリタイヤのアナウンスが、流れる。そして、小猫に倒されなかった魔兵は木場とリアスたちに向かって行く。

 

このままじゃ、やれれる!?何とかしなければ・・・・・ッ!

 

木場は小猫がやられ、勝つ方法も模索し始める。そして、木場は聖剣から聖魔剣へと変える。

 

魔剣創造(ソード・バース)ッッ!」

 

木場の声と同時に煉の周りに聖魔剣が、現れ、一気に煉に襲いかかるが、煉は魔剣を地面から抜き聖魔剣を破壊すると、煉が創りだした魔兵が元の土へと戻った。そして、木場は魔兵が消えたと同時に煉に斬りにかかる。

 

ガキィィィィン!

 

木場の聖魔剣を煉は魔剣で防ぐ。つばぜり合いのなか木場は煉に言う。

 

「やっぱり、その魔剣を地面刺すことでそこから魔力で操っていたんだね。でも、これで魔神の力は使えないよ」

 

「正解だ、木場。だが、残念だったな」

 

煉がそう言うと魔剣を持っていないほうの手から一本の聖剣が現れた。

 

聖剣創造(ブレード・ブラックスミス)ッ!」

 

そして、煉は創りだした聖剣で木場を斬った。だが、木場は咄嗟に身を捻り致命傷は避けた。そして、怪訝そうな表情で煉が創りだした聖剣を見ると、煉は答える。

 

「確かにお前らから奪った力は魔兵にあったが、別に魔兵が消えるとその力も消えるわけじゃない。むしろ、今まで奪っていた力が俺に戻るだけだ。この聖剣もお前のもう一つの神器、聖剣創造(ブレード・ブラックスミス)ってわけじゃねえ。そのレプリカみたいなもんだ。まぁ、聖剣の力があるのは確かなのは今、身を持って知っただろう?」

 

「・・・・・うん、確かに聖剣の力があるのは今、身を持って知ったよ。でも、それなら僕の聖剣のほうがまだ」

 

立ち上がろうとする木場だが、木場は立ち上がることはできなかった。

 

「無駄だ、木場。言っただろ?今まで奪った力は俺に戻るって。さっき斬ったとき、仙術でお前の気を乱した。もう立ち上がることは出来ねえよ。トドメだ」

 

煉は一本の聖剣を木場の足元から出現させるとその聖剣は木場の腹部を貫く。そして、木場は光に包まれながら消えた。

 

『リアス・グレモリーさまの「騎士(ナイト)」一名、リタイヤ』

 

木場のリタイヤのアナウンスが流れる。煉はそれを確認すると視線をリアスに向ける。

 

「さて、あとはリアス、お前だけだ」

 

「・・・・・相変わらずの規格外の強さね。でも、私は最後まで戦うわ!」

 

リアスは手に滅びの魔力を出して戦闘態勢を取る。それを見た煉は笑みを浮かばせる。

 

「ああ、来い!リアス!お前の本気、俺に見せてみろ!」

 

そうして、リアスは強敵である煉に立ち向かっていく。そして

 

『リアス・グレモリーさまの「(キング)」一名、リタイヤ。今回のゲームにルールに基づき(キング)がやられてもゲームは続きます』

 

リアスのリタイヤのアナウンスが流れる。それを聞いた一誠たちはエースである木場と(キング)であるリアスがリタイヤして少なからずの絶望を感じていた。

 

 

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