強欲を司る略奪者   作:ユキシア

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原作11巻からスタート!


来訪と昇格試験

「先日も話した通り、イッセーくん、木場くん、朱乃くんの三名は数々の殊勲を挙げた結果、私を含めた四大魔王と上層部の決定のもと、昇格の推薦が発せられた」

 

ある日、サーゼクスからの中級悪魔の昇格試験に推薦された一誠、木場、朱乃たちは来週に行われる試験に向けて煉の家で泊まり込みで勉強することになった。それから数日後の朝。煉の家に泊まっている一誠はインターホンが鳴り、出てみると

 

「久しい。ドライグ」

 

「オ、オ、オ、オ、オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ、オーフィス!?」

 

一誠は一歩後退しながら指を突きつけ叫ぶとそれを聞いたリアスたちが玄関に集まり、臨戦態勢に入ると、その後ろから煉があくびをしながらオーフィスに近づいた。

 

「おう、よく来たな。オーフィス。まあ、上がれ」

 

禍の団(カオス・ブリゲード)のトップをまるで友達が遊びに来たかのように言う煉にリアスは激高する。

 

「レン!相手はテロリストの親玉よ!何しれっと入れてるの!?」

 

「昨夜アザゼルが言っていたじゃねえか。誰が来ても殺意は抱くなって。あいつにも何か考えがあってのことだろう。それに俺たちじゃ勝てねえよ」

 

「すまん、リアス。俺はこいつをここに招き入れるためにいろんなものを現在進行で騙している。だが、こいつの願いは、もしかしたら『禍の団(カオス・ブリゲード)』の存在自体を揺るがすほどのものになるかもしれないんだ。・・・・・無駄な血を流さないために、それが必要だと俺は判断した。改めてお前たちに謝り、願う。すまん、頼む。こいつの話だけでも聞いてやってくれないだろうか?」

 

アザゼルは再び深く頭を下げた。一誠たちも複雑な気持ちになりながらも武器を解いた。

 

「というわけだ。リアスか朱乃。茶の用意をしてやってくれ。三人分な」

 

その言葉と同時、玄関前で光が円形に走り出し、小さい魔方陣が出現するとそこから魔法使いルフェイと灰色の毛並を持つ大型の狼、フェンリル。

 

「ごきげんよう、皆さん。ルフェイ・ペンドラゴンです。京都ではお世話になりました。こちらはフェンリルちゃんです」

 

丁寧な挨拶をするルフェイ。そして、さらに魔方陣が展開するとそこから現れたのは

 

「おひさ~赤龍帝ちん!相変わらずおっぱいが大好きなのかにゃ~?」

 

出現と同時、一誠に抱きついたのは小猫の姉でありヴァーリチームの黒歌だった。そして、オーフィスが一言。

 

「話、したい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お茶ですわ」

 

客間で集う、煉と煉の眷属たちとリアスたち+イリナ。そして、ヴァーリチームのルフェイ、フェンリル、黒歌。そして、オーフィスたちに警戒しながらもお茶を淹れる朱乃。一誠たちやウラルたちは何があっても対応出来るように感覚を研ぎ澄ませているが煉だけはいつも通り。

 

「ルフェイ、黒歌。あんな戦闘狂のヴァーリたちところじゃなく、俺のところに来ねえか?毎日が楽しいぜ」

 

ルフェイと黒歌を口説き始めていたが香歩のツッコミとレスティナの攻撃に煉はしぶしぶとオーフィスたちと対面するように座る。

 

「で、俺たちに何の用だ?俺のハーレムに加わりたいのならテロの親玉だろうが大歓迎だが」

 

煉がふざけ半分でそう言うがオーフィスは一誠をじっと見ながら

 

「ドライグ、天龍をやめる?」

 

わけのわからないところからボールを投げられたかのような気分で一誠は笑顔を絶やさないまま声をしぼりだす。

 

「・・・・いや、言っている意味が・・・」

 

「宿主の人間、いままでと違う成長をしている。我、とても不思議。いままでの天龍と違う。ヴァーリも同じ。不思議。とても不思議」

 

続けてオーフィスは言う。

 

「曹操との戦い、バアルとの戦い。ドライグ、違う進化した。鎧、紅色になった。初めて。我の知っている限り、初めてのこと。だから、訊きたい。ドライグ、何になる?」

 

首を傾げながら訊くオーフィス。その問いに煉が答えた。

 

「オーフィス。そんなもん決まってんだろ。イッセーは乳龍帝になるんだ。乳を司るドラゴン。イッセーとドライグは今までないドラゴンになるために頑張ってんだ。なぁ!?」

 

「ドライグ、乳龍帝になる?乳もむと天龍、超えられる?」

 

煉は親指を立てながら、オーフィスは首を傾げながらドライグに訊くと

 

『うぅ・・・・こいつまでそんなことを・・・・。うっ!はぁはぁ・・・・!意識が途切れてきた!カウンセラーを!カウンセラーを呼んでくれぇぇぇぇっ!』

 

過呼吸気味になっていた。

 

「落ち着け、ドライグ!ほら、薬だ!」

 

一誠は懐から薬を出して宝玉にかけてからドライグの心を落ち着かせているとオーフィスは今度、煉を見る。

 

「我、お前にも、訊きたいことがある」

 

「なんだ?答えられる範囲なら何でも答えてやるぜ」

 

「あの時、お前、言った。世の中刺激があってこその世界と」

 

煉が初めてオーフィスに会ったときオーフィスに言った。静寂な世界はつまらんと。

 

「ああ、言ったな。お前が何で静寂な世界に帰りたいのは俺はわからねえ。いや、わかりたくもねえ。静寂だということは面白い事もないということだ。そんな世界行ったら俺だったら一日で死ぬぞ。退屈死だ」

 

「退屈?」

 

「ああ、人だろうが、悪魔だろうが、堕天使だろうが、天使だろうが、誰であろうが何らかの楽しみを持って生きてる。それがないということは死んでると同じだ。退屈は人をも殺す。だから、俺は静寂な世界なんてつまらんって言ったんだ」

 

「・・・・・・・」

 

煉の言葉に黙ったと思ったオーフィスは煉と一誠を見ながら

 

「我、見ていたい。ドライグ、この所有者、この悪魔、もっと見たい」

 

「ああ、別にかまわないぜ。イッセーたちもいいだろう?」

 

「俺からも頼む。数日でいいからこいつをここに置いてくれないか?オーフィスはこの通り、お前たちを見ていたいんだとよ。そこに何の理由があるかまではわからないが、見るぐらいいいだろう?」

 

それからリアスたちも了承。ただし、一誠たちは試験が近いからその邪魔はしないということになった。こうして煉や一誠たちはとんでもない来客を迎え入れ、試験日まで共に過ごすこととなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・」

 

「ふぁぁ~」

 

休日でも試験勉強をしている一誠たちの部屋の片隅でじーっと見ているオーフィス。一誠たちは悪魔の試験と学園での中間試験も近いため参考書を開きながら勉強しているなか、オーフィスは茶菓子を食べながら煉はウラルに膝枕をしてもらいながらエロ本を読んでいた。

 

「レン、あなたは試験勉強しなくていいの?」

 

「高校のテストなんて別に勉強しなくても満点取れる。今はイッセーの部屋から取ってきた『金髪シスター快楽に堕ちる』を読んでいたほうが面白い」

 

「何、人の家から持って来てやがる!?つーか、読むなっ!」

 

参考書から視線を煉に向けてツッコム一誠だが、煉はふむっと頷くと

 

「確か、これは今週発売されていた新刊だったな。なるほど、今週にイッセーのおかずはアーシアだったか」

 

「やめろーーーーーーーーーーーーッ!それ以上言わないでくれッ!」

 

涙目になりながら煉からエロ本を奪う一誠。だが、煉はもう一冊を取り出した。

 

「なら、この『教会戦士のぬるぬる触手プレイ。ぬるぬるの触手があなたの頭を真っ白に』ならいいか?ちなみにこれは先週発売日だったな」

 

再び奪う一誠だが、煉はさらに

 

「わかったよ。なら、この『コスプレ系妹。お兄ちゃん、今日も可愛がってください』ならいいだろう?」

 

「やめてっ!これ以上、俺の性癖をバラさないでくれッ!」

 

一誠は土下座で煉に頼む込むと煉はやれやれとつぶやくと

 

「わかったよ。これ以上親友の性癖を皆の前で言うのも酷ってもんだな」

 

「おお、わかってくれたか。さすがは俺の・・・・って何やってんだ?」

 

頭を上げて煉を見ると煉は早打ちで携帯で何かを打っていると一誠や他の皆にメールが届いた。

 

『一誠は本日、朝早くから「悪魔に束縛されし天使~屈辱編~」を購入。天使の方はご注意を』

 

「言ってはいないぜ」

 

煉は笑みを浮かばせながら一誠に視線を向けると一誠はガクリと肩を落とす。

 

「レン、これ以上勉強の邪魔をするなら出ていってちょうだい。イッセーは特に勉強をしなければいけないのだから」

 

「うう、部長・・・」

 

助け舟を出してくれたリアスに一誠は感動の涙を流す。すると、煉は立ち上がって

 

「わーたよ。これ以上は邪魔はしねえよ。なんなら、俺が勉強を教えてやろうか?少なくとも学園のテストは大丈夫なようにしてやる」

 

「おおっ!マジでか!?さっそく教えてくれ!」

 

切羽詰まっている一誠はすぐに煉に懇願するがリアスが

 

「待ちなさい、レン。まずはあなたの実力を試させてもらうわ。これを解いてちょうだい」

 

リアスから渡されたのは五教科のそれぞれの答案用紙。すると、煉はシャーペンを持つごと10分。全ての答案用紙に空欄を埋めてリアスに渡し、リアスは解答すると

 

「・・・・・すべて、満点よ」

 

「問題ねえな。それじゃ、教わりたい奴はイッセーの後ろにでも並んでくれ。一人五分ずつ教えてやる」

 

それから煉は一誠を始め、アーシア、ゼノヴィア、イリナの教会トリオとギャスパーと小猫に勉強を教えていく。リアス、朱乃、木場は自力で頑張ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、試験日当日。一誠たちは制服の着替えて昇格試験センターへ転移する。リアスや煉たちも付き添いで冥界へ向かう。とうとうやってきた試験日に一誠は

 

「バアル、アガレス、ヴァサーゴ、ガミジン、マルバス、ヴァレファール、アモン、バルバトス、パイモン、ブエル、グシオン、シトリー、べレト、レラィエ、エリゴス、ゼパル、ボディス、サレオス・・・・・・・」

 

死んだ魚の目をしながら呪文でも唱えるかのようにぶつぶつと七十二柱を言いながら試験センターへと向かう。

 

「レンくん。あの方法はイッセーくんには鬼畜すぎるよ」

 

「ハハハハ!だからこそ、面白い!」

 

木場が嘆息しながら煉に言うが煉は笑う。何故、一誠がああなったかというとあれは、一誠が煉に勉強を教えられていた時・・・・・・。

 

『一問、間違えるたびにお前のコレクションにしているエロ本を燃やすな。お前の目の前で』

 

その一言で一誠は集中力を三倍増して煉が作った答案用紙を解いて行くが

 

『ああ、ここと、ここ、あと、ここも間違えているな。というわけで三冊、燃えます』

 

煉は宣言通り一誠の目の前でエロ本を燃やすと

 

『いやーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!俺は佳枝ちゃんと椎田ちゃんと萌未ちゃんがーーーーーーーーッ!!』

 

一誠は少しでも三人(エロ本)を助けようとするが、いつの間にかウラルが張ってあった結界に閉じ込められその場から動けずただ、三人(エロ本)が燃えていくのを見ているしかなかった。

 

『あ、ここもミスってんな』

 

『ああああああああああああああああああッ!今度は奏ちゃんまでがーーーーーーーーーっ!』

 

それから、一誠の大切なエロ本が一冊、また一冊と一誠の目の前で燃えて逝ってしまった。なりより、一番恐ろしいのはそれを笑顔で行った煉であった。

 

「イッセーはあれぐらい集中して勉強しねえといけなかったんだよ。まぁ、終わったことは気にするな。お前も頑張ってこいよ」

 

「もちろんだよ。必ず合格して一歩でもキミに近づいてみせるよ」

 

「ハハハ!楽しみに待ってるぜ」

 

木場は一先に行った一誠のところまで駆け足で行く。すると、煉の後ろから朱乃が抱き着いてきた。

 

「ねえ、レン。しばらくこうしてあなたを感じてもいいですか?こうしているとすごく落ち着きますの」

 

「なら、こっちのほうがいいだろう?」

 

煉は振り返って正面から朱乃に抱き着く。一瞬驚く朱乃だがすぐに嬉しそうに煉を抱きしめる。数十秒抱き合うと朱乃は煉から離れる。

 

「もう大丈夫ですわ。レン、合格したら私ともう一度、デートしてくれませんか?」

 

「ああ、もちろんいいぜ。ああ、そうだ」

 

「んっ」

 

煉は朱乃の顎を持って唇を近づけて軽くキスをする。

 

「これは前祝いだ。本番はもっと激しくするからな。覚悟しとけよ」

 

「はい。行ってきますわ」

 

少し頬を赤く染めながら朱乃も試験会場へと向かい、煉は会場近くのホテルへと向かう。

 

さてと、どうなるか楽しみだぜ!

 

 

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