あなたは選ばれたのです   作:梛木

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状況把握と新しい家族達

 「セレシアよ新たなお前の妹だ。面倒はお前が見なさい」

 

 意識を取り戻したら目の前には絶世の美少女と言っても過言ではない女性がいた。その後ろには比喩などではなくて後光が照らすthe神がいた。きっとここがドラゴン・クエストIXの世界なのだろう。そして恐らく目の前の美少女が今世の家族で姉その奥のthe神が父親と言ったところだろうか。随分と落ち着いている自分に驚きつつも神の子という種族のお陰なのかと思い目の前の恐らく姉であろう美少女に挨拶を簡単にする。

 

 

 「はじめまして姉様。これから宜しくお願いしますね?」

 

 

 

 「…っ、ええ宜しくね。レティシア、(わたくし)はセレシア貴女の姉よ。そして後ろに居るのが貴女の父、創造神グランゼニス様よ」

 

 

 

 「はい、セレシア姉様。宜しくお願いしますグランゼニス父様」

 

 

 

 

 セレシア姉様…今世の姉にこれから生活していく家(神の国というらしい。ネーミングセンス…)の案内をしてもらった。うん。なんで光る板のようなものが浮いてるのとか虹の上に立てるのとか突っ込んではいけないんだろうな。そして更にはこの家、風呂が無いらしい…。

 風呂の代わりに浮島の一つに湧き水が溜まった池があるからそこで水浴びをすることができる程度だとセレシア姉様は言った。いや、そこ外となんら変わらないじゃないですかー覗かれたら問題だろ?普通に。いや、神の国には人は簡単にこれないから問題はないけどないけども。因みにセレシア姉様はごく偶に水浴びをするらしい…。

 

 

 一通りの案内の後わたしは本殿と呼ばれる一際大きな建物の中にある一室に居る。そう此処がわたしのマイルーム、つまりは自由にしていいということ。やったね。何故姉を姉様とわざわざ敬称付きで呼んでいるのかというと何となくそうした方がそれっぽく見えるからだ。

 用意されたベットに腰をかけ一応状況の整理も兼ねて諸々の確認をする。

 

 

 

 まずわたしは前世とは違い性別が変わり絶世の美少女になった…。すいません少し調子に乗りました。絶世のかは別としてわたしは美少女になったのだ。そう少女に。前世はわたしが癖になってしまったただの成人男性だったというのに…。声は高いソプラノできっと聞く人を魅了するだろうと思った。決してそれはうぬぼれではなくて事実であったことを知るのはもう少し先のこと。

 次に管理者に貰った特典について…成長の限界を失くすのは直ぐにはわからないからとりあえず放置、戦闘自動化は今は必要ないし下手に憑依させて暴れても困る。だから確認できたのは境界を操る程度の能力だけだった。

 

 

 

 しかし、いくら神の子とは言っても慣れないことでもあるのでこの能力の本来の持ち主であるあのスキマ妖怪の様には使えず腕が入る程度のスキマしか開くことができなかった。まあ、これは練習すればきっと大丈夫。後はゲームでもあったステータスの確認をしようとしたのだがどうやってやるのかわからなかった為その日は確認できなかった。

 寝るかと思ったがよくよく考えるとここは常に明るく夜という概念がなかった。もっと言ってしまうと食事も取らなくても全く困らなかった。寒くもならないし暑くもならない神の国とはまあなんとも都合のいい世界である。

 

 

 

 こうなると本格的にすることがないので創造神で父親でもあるグランゼニス父様の創り出した人間達を眺めることくらいだ。どうやって眺めているかというとスキマの力で余裕でした。ただ最初は何処に下界があるかわからなかったから何やら変な空間にスキマを開いてしまったがすぐに閉じたので大丈夫なはず。最も下界へとスキマを繋げてもそこから人里を探さなくてはいけないので非常に苦労した。娯楽のないこの世界では人間を眺めているというのはとっても面白い娯楽になり色んな所を見た。時間という概念に囚われなくなったこの身体がそうさせたのかセレシア姉様が様子を見に来てくれるまでの数ヶ月間永遠と眺めていたのだから。

 

 

 

 

 

 

 

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 (わたくし)に新しい妹ができてはや数ヶ月。(わたくし)は新しい妹に恐れを抱いていた。グランゼニス様に新たに創り出されたその子は生まれて間もないというのにその瞳には強い理性と知性を感じさせた。

 

 確かに人間の子どもとは違い創造神に直接創り出されたから多少は知性があってもおかしくはないだろう…だがあの子は少なくとも生まれたばかりの(わたくし)以上の知性を持っていた。神の国を案内しあの子…レティシアをレティシアの為に用意した個室へと送り届けた後(わたくし)は創造神に、グランゼニス様に聞いた。

 

 

 あの子はなんだと…。

 返ってきた答えはわからないというなんともそれでも創造神なのですか!?父親なのですか!?と言いたくなるような答えだった。そもそも創り出すつもりは特になかったでもさっきになって急に創り出そうと決めたそうだ。(わたくし)はそれを聞いて更にレティシア…(わたくし)の妹に恐れを抱いた。

 

 暫くしてレティシアの様子を見に行くと何やら訳の分からない隙間のようなもので何処かを眺めていたことに更に驚き話を聞くとずっと何もせずただただ人間を眺めていたということを知り(わたくし)は新たに家族として加わったレティシアの異様な知性と異様な能力に驚くのだった。

 

 




ここまでお読みいただきありがとうございます。
セレシアが恐れを抱くのもまあおかしくないかなって思いつつ書いた今回でしたが普通に考えて創造神に生み出されたばかりの少女は言葉使いが予想以上にしっかりとしていて目には知性を感じさせて更にはよく分からない能力を持っている。まあ、恐れても仕方ないかなと。
そしてほとんど空気の創造神グランゼニス…。
次回もノリと勢いでなるべく早めに更新したいと思います。
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