僕、ベル・クラネル。2歳。
あれから、2年がたったらしい。というのも、自我を取り戻したのはついこの間なのだ。
出産の痛みや、母乳をのまなければならない状況の時の記憶はなく暮らせるようにという『特典』外のサービスだ。他にも、『知的生命体』が使うすべての言語を知ることもできる。この中にモンスター言語はない。
自我が芽生えた時点ですでに父母はいなかった。が、祖父が僕を育ててくれている。現在、僕の趣味は、祖父から『英雄譚』を聞くことだ。
アルゴノートを代表とする英雄たちは、前世で見たアニメのキャラや、神話に出てくるような英雄に勝るとも劣らなかった。
もちろん、僕も英雄にあこがれた。前世では、「ア、ハイ」と白い目で見られるようなことも、この世界では『十分にあり得ること』なのだから。
祖父がモンスターから村を守っているところもこっそり見ていた。オーガが出てきているにもかかわらず。一撃で、たたききっていた。それを見てからは自分を高め、より強くなることに努めた。
そしてさらに10年がたった。祖父はなくなり、村で鍛えるにはもう限界があった。待ちきれなくなって、一回だけ『オラリオ』に行って、16階層でミノタウロスを狩った。牛頭鬼と、大体同じくらいの力だった。大体、5年位前の話だ。日帰りだったが、祖父がとても心配してきた。
旅に出ることにした。武者修行の旅だ。もっと強くなるために、英雄になるために。
貯蓄は100万ヴァリス。2年間の修練の旅を予定している。その旨を尊重に伝えると、予想しなかった言葉が返ってきた。
「ベル君や、これを持っていきなさい。税というのは方便での、ゼテルさんから
『あの子が旅立つときのために預かっておいてくれ』と預けられたものなんじゃ。
受け取ってくれんかのう」
「ありがとうございます!」
こうして、僕は旅立った。
旅の間、僕は自分の力を活用することを高めようと努めた。まずは、『受け』と、『流し』の訓練からだ。
『金剛』『浮身』『消力』『回し受け』『合気』『耐性変質』と、その組み合わせを考えた。
次に『脱力』『鞭打』『超加速』『大鬼形態』『最終形態』『暗器術』『四門』これらは戦うのに必要不可欠だ。
そして投げ技、関節技、絞め技『雷』『合気』『十字固め』を基本とした関節技、絞め技。
最後に打撃『指穿』『弧月』『旋風』『竜波』『無空波』『虎砲』『蛇破山』『上げ突き』『正拳』『毒手』まだまだあるが、とりあえずはこれでいい。
二年後、僕は、『オラリオ』にたどり着いた。
独自設定
・「ステイタス」の恩恵
・ベル・クラネルの祖父の名前”ゼテル・クラネル”
(ゼウスの名前とローマ神話のゼウス、ユピテルから組み合わせた名前)