迷宮都市、オラリオ。
人々が夢を、野望を、信念をかけて『ダンジョン』に挑む。いわば世界の中心。
そんな世界の中心で・・・
・・・僕は、黄昏ていた。
なぜ黄昏ているかということを説明するには数日前まで逆戻らなければならない。
数日前、オラリオに来た後、真っ先にギルドに行った。そこで、エイナ・チュールというハーフエルフの女性にダンジョンの”簡単な”説明を聞いた。まさしく姉のような人だった。
その後、探索系ファミリアを紹介してもらった。そして、すべてのファミリアに「お前みたいなひょろひょろとした餓鬼なんぞ入れれるか」と門前払いを食らったのだ。
「は~」
お腹まですいてきた。それでもあきらめきらずに探し回った。しかし、ヒットゼロ。三顧の礼も意味をなさなかった。路銀はまだ備蓄はあるが、装備に回したいので、あまり使いたくはない。宿代がばかにならないので、とりあえずの活動拠点として、ちょうどいい感じだった廃教会を使わせてもらおう。そう思い、寝袋に入った。
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ボクが目を覚まし、今日こそ自分のファミリアを手に入るため、毎日の日課である朝の勧誘活動に出かけようとすると、人が一人、寝袋に入っていた。
ま、まさか強盗じゃないよね。とりあえず起こさないようにしないと。
そう思い、そーっと横を通り過ぎようとしたら、バッと人影が飛び出して、ズシャァァァァって飛びずさり、構えた。
「・・・神か、何用だ?」
「・・・あの~神ん家に勝手に入ってそれは
ないんじゃないかな」
「・・・あ~っと、失礼」
ゴホン、と咳払いをして姿勢を正した
「それは失礼しました。僕の名はベル・クラネル。
貴女の住居とは知らず、失礼しました。
僕は直ぐに去りますので、まだファミリアにも
入っていないので何も償う事もできないが、
どこかのファミリアに入ったら償わせていただきます」
そこまで言うと、一礼して背を向けた。
歩み去ろうとした。今しかない
「ちょっと待って!」
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この神様、たしか竈と調和の神、
「ちょっと待って!」
と、声をかけられた。振り返ると、ヘスティアはこっちを見て、
「だったらさ、僕の
と言った。驚いた。こんな怪しい人物を誘うほど眷属になってくれる人がいないのか。そう思うと、少しかわいそうに思えてきたが、そんなことは顔に出さずにおこう。