ハイスクールD×D~魔神を宿す者~   作:鳴海ゆの

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久しぶりの本編です。


第十一話  過去と再会、そして・・・

 

SIDE咲兎

 

「とりあえず、あなたのことを教えてもらえるかしら?

 

イッセーとも知り合いみたいだし、神器のことも知っていたわね。」

 

金髪フェニックスが帰ったあと、グレモリー先輩が俺に質問もとい尋問してきた。

 

「教えないと返してくれないですよね?

 

ひとつしかない扉の前に姫島先輩立ってるし。

 

「そうね、じゃあ素直に教えてくれるかしら?」

 

「いいでしょう、ですがここで言ったことは誰にも言わないでもらえますか?」

 

「・・・えぇ、約束しましよう。」

 

口ごもった、多分今の俺の顔を見てだろう。

 

多分、ひどい顔をしてる。

 

神器の事は俺にとってトラウマ以外の何者でもないからだ。

 

「わかりました、『俺が何者か?』という質問から答えます。

 

俺は知っての通り神器持ちです。

 

最近はこの辺に住んでいませんでしたが、昔はこの辺に住んでました。」

 

「最近戻って来たということね?」

 

「はい、その解釈で間違いありません。」

 

「あなた一人暮らしよね?戻って来た理由は何かしら?」

 

「別に引っ越して来る前は一人暮らしではなかったです。

 

向こうでお世話になっていた人が再婚して、住みづらくなったのでこっちに帰ってきただけです。」

 

まあ、嘘なのだが・・・

 

「父親か母親と暮らしていたわけではないの? 」

 

「俺捨て子ですから。」

 

「「「「「!?」」」」」

 

みんな驚いている。ちなみにこれは事実だ。

 

一人だけ違う意味で驚いている奴もいるが・。

 

「ど、どういうことだよ!?捨て子、なんで!?」

 

「イッセー!!」

 

グレモリー先輩がイッセーを止めるがもう遅かった。

 

「イッセー、その質問は、孤児には禁忌(タブー)だぜ。

 

まあ、馴れてるからいいが・・・。

 

俺が神器使いのことは知ってるだろう。

 

つまり、そう言うことだよ。」

 

「どういうことだよ!?

 

神器持ちのことと家族に捨てられることと何の繋がりがあるんだよ!」

 

イッセーは、苛立ってるようだった。

 

つくづく、こいつは良い奴だな。

 

「神器持ちは必ずしも幸せとは限らないんだよ、イッセー君。

 

人間という生き物は必ず自分とは違う力を恐れ除外使用とするし、持っているということが解れば命を狙われる事だってある。

 

神器持ちからすればおかしな話だよ。

 

君にだってにたような経験があるだろう。」

 

たしかにイッセーはその身に神器を宿していたという理由だけでレイナーレに殺されている。

 

「木場の言う通りさ。

 

特に異形の形をした神器を持つものは家族だろうが親友だろうが捨てられる可能性が高い。

 

俺も七歳の頃に神器が発動した。

 

先程の銀色の籠手の事だ。

 

昔は制御出来なくてさ、馬鹿みたいに特大サイズ籠手が現れたんだよ。

 

お陰で一緒に遊んでいた友達には恐れられ、両親にはその次の日に遥かに遠い場所に捨てられてたよ。」

 

俺の話を聞き、みんな絶望したような顔をしている。

 

「おいおい、そんな顔すんなよ。

 

良いの事はそのあと会ったんだ。

 

目が覚めたときには変な場所だったから、すぐに気ついたさ、捨てられたことにな。

 

だけど、その辺な場所に変なおっさん達と銀髪の子供がいたんだよ。

 

俺はそのおっさん達に拾われて、その子供と一緒に育ったんだ。

 

何でかは知らないけど、そのおっさんの一人に凄い神器に詳しい人がいたんだ。

 

俺と一緒に育った子供も神器使いだったんだけど、二人でそのおっさんに教えてもらいながら強くなったのさ。

 

それで、十年間自分の神器の研究とトレーニングをたくさんした。

 

お陰で神器の事を、たくさん知ったよ。

 

十三種の神滅具のこととかな。」

 

これはほとんど事実だ。

 

正確にいえば、銀髪の子供はヴァーリだし、おっさん達はアザゼルとバラキエルさん

 

だけどこの二人のことを教えたら必ず俺とグレモリー眷属の間で争いが起きる。

 

負けるわけはないが面倒な事はごめんなので言わない。

 

「これが、俺の正体です。」

 

グレモリー先輩達の表情が暗い。

 

まあ、当然だろう、軽い気持ちで聞いたのにものすごい重い話を聞かされたのだから。

 

すると何かを思い出したような顔をした。

 

嫌な予感がする・・・。

 

「花ケ崎咲兎君、あなた私の眷属にならない?」

 

やっぱりか!言うと思ってたけどね。

 

「そうだぜ、咲兎一緒に「悪いですけどお断りします。」ッ、なんでだよ!?」

 

イッセーの言葉の途中だったが俺は申し出を断る。

 

いや、まあ、何でって、俺堕天使の幹部だし・・・。

 

「いや、別に特に深い訳はないよ。

 

ただ、人間として生まれてきたのなら最期まで人間として生きたい。

 

自分の命を救われたときに悪魔に転生するとかならまだ考えないこともないけど、まだ俺は生きているからな。

 

それに、人間として越えたい奴もいるんだ。」

 

誰かと言えば勿論うちの幹部の刃狗(スラッシュドッグ)

 

俺の目標とする人間の一人だ。

 

あそこまで神器と対話し力を解放している彼を尊敬しないわけがない。

 

「そう、それは残念だわ。

 

気が変わったらいつでも言ってちょうだい。

 

でも、貴方にはオカルト研究部へ入部してもらうわ。

 

いいわね?」

 

いや、いいわねって、拒否権はないでしょきっと。

 

「わかりました、じゃあ今日はこのくらいで帰り「ま、待ってください!」」

 

俺に声をかけたのは桃色の髪に泣きぼくろを持つ少女、桃ロリ(俺命名)だった。

 

「あ、えーと名前何だっけ?」

 

自己紹介してもらっていないので名前がわからない。

 

だが、彼女を見ているとどこか懐かしく感じる。

 

「あ、あの、その、妹さんはいらっしゃいますか!?」

 

「い、いや、まあ、昔は居たけど俺の質問は・・・?」

 

「では、妹さんのお名前は!?

 

どんな感じの人でしたか!?」

 

怒濤の勢いの質問攻めに俺は唖然としてしまった。

 

「・・・トモ?どうしたの?」

 

「あらあら、トモちゃんがこんなに取り乱すなんて珍しいですわ。」

 

「・・・トモちゃん?」

 

オカルト研究部のメンバーも驚いている。

 

普段はとても温厚な子のようだ。

 

「まあ、いいや、さっきの質問に答えるよ。

 

名前は花ケ崎智花、この子だよ。」

 

俺はその子に向かって智花の写真の入ったペンダントを投げた。

 

みんながその写真を覗く。

 

「あ、あ、あ、あ。」

 

「ぶ、部長、この子。」

 

「えぇ、多分間違いないわ。」

 

「あらあら、こういうのを見ると運命を感じれずにはいられませんわね。」

 

「・・・・・・驚き。」

 

どうしたんだ?オカ研よ。

 

「お兄ちゃん!!」

 

桃髪の子が俺のペンダントを右手に持ちながら抱きついてきた。

 

おいおい、まさか・・・?

 

「お前、・・・智花なのか?」

 

「うん、そうだよ、お兄ちゃん。

 

お兄ちゃんの妹の花ケ崎智花だよ。」

 

俺が声をかけると智花がこちらに顔を向けた。

 

その目からは涙が溢れていた。

 

俺は優しくだか、強く、十年ぶりの妹を抱き締めた。

 

しかし、その後、有り得ない行動を智花は起こした。

 

俺の唇へ自分の唇を重ねたのだ。

 

そして、俺と智花を中心に魔方陣が、広かった。

 

契約の儀式、悪魔と人間の使い魔(ドウター)を生み出す儀式

 

少し前に俺がセラと契約しブリューナクを産み出したときと同じだ。

 

そして、魔方陣が、宙に魔方陣が上がっていき、そこから、

すきになるわけない

『ブオォォォォォォォォオオオオオン!!』

 

双角獣<バイコーン>だった。

 

「これが、私とお兄ちゃんの愛の結晶なんだね。

 

私、嬉しいよ。」

 

智花は顔を離し顔を赤く染めて俺に言う。

 

「お、お前何やってんだよ!これが何かわかってるのか!」

 

「知ってるよ、昔冥界の図書館で読んだもん。

 

人間と悪魔との間に生まれる娘(ドウター)

 

これを作ってしまったら私は他の人と結ばれる事はなくなる。」

 

「知ってたらなんで!?」

 

「当然だよ、私が好きになるのは後にも先にもお兄ちゃんだけ、他の人なんか好きになるわけないよ。

 

お兄ちゃんのことずっと昔から大好きだったんだよ。

 

それなのに、お父さんがお兄ちゃんを捨ててきたって言ったんだよ。

 

ふざけるなって思ったね、お母さんも怒ってそれを期に離婚したけど・・・。

 

だから、私も神器を発動させたあと、家を飛び出して、グレモリー眷属に入ったんだよ。

 

そして、ようやくお兄ちゃんと再会できたんだよ。

 

これくらいして当然だよ。」

 

「いや、でも、俺にも好きな人が出来ることだってあるかもしれないぞ?」

 

「いいよ、私は愛人でも、ちゃんと愛してくれれば、それに、お兄ちゃんは知らないかもしれないけど私とお兄ちゃん兄弟じゃないから結婚も出来るしね。」

 

あれ?今気のせいだよな、とんでもない事実を聞かされた?

 

「ちょっと待て、今なんだって?」

 

「だから、兄弟じゃないから。」

 

「マジ?」

 

「マジ、お母さん達に聞いたからね。

 

お兄ちゃんって実はお母さんの姉妹の子供だったんだって。」

 

「なに?じゃあ、俺と智花は従兄弟?」

 

「そういうことになるね。」

 

智花は笑顔で語っているが、俺のなかでは何かが繋がった。

 

母さんはともかく、親父は俺を酷く嫌っていた。

 

 

それも当然か、智花は親父と血縁関係にあるが、俺は母さんとはあるが、親父とは無い。

 

つまりそういうことなのだろう。

 

そして、偶然俺が神器を覚醒させたのを切っ掛けに俺を捨てたのだろう。

 

親父からすれば俺は厄介者の何者でもなかったのだ。

 

だが、俺を捨てたことによって、母さんとは離婚し、娘はいなくなった。

 

親父はどんな心境なんだろうな、まあ、俺にはもう関係ないが・・・。

 

今の俺の親父はアザゼルだけだ。

 

そいつ以外を父親と認識するつもりはない。

 

「じゃあ、俺の本当の両親は?」

 

「もういないらしいよ、お兄ちゃんを産んで直ぐに事故で・・・。」

 

「ねえ、お兄ちゃん、今度お母さんに会いに行こうよ。

 

お兄さんが生きてたって聞いたらきっと大喜びだよ。」

 

母さんか・・・。はたして本当に温かく迎えてくれるだろうか?

 

でも、もう逃げる事はしたくない。

 

母さんに会って、俺は自分の気持ちを伝えることにしよう。

 

拒絶されたら、二度と会わなければ良いだけのことだ。

 

今までと何も変わらない。

 

でも、もし拒絶されなかったら・・・。

 

俺がそんなことを考えている隣で

 

「部長、お兄ちゃんは危険因子だから極力監視をつけた方が良いんだよね?」

 

グレモリー先輩にそんなことを聞いていた。

 

嫌な予感しかしない。

 

「まあ、そうね、でも、彼にその必要は「じゃあ!」

 

「私とネコちゃんがお兄ちゃんと一緒に住みます。」

 

「ニャア!?わたしも?」

 

塔城はいきなり自分にふられたことに驚いているよだ。

 

「当然だよ。だって私とネコちゃんは一緒に暮らしてるでしょ。

 

私が今のアパートからいなくなったらネコちゃんは何処に住むつもりなの?」

 

「にゃあ、それはそうだけど・・・。」

 

「だから!お兄ちゃんの家に二人でゴー!

 

きっと、そっちの方が楽しいよ。

 

それに、お兄ちゃんものすごく料理上手いよ(ボソ)。」

 

「部長、私も監視役やります。」

 

智花が何を言ったのかはわからないが塔城がキリッとした目付きでそう言った。

 

結果、俺の家に二人の居候が増えた。

 

はぁ、どうしてこうなった?




どうだったでしょうか、第十一話でした。

主人公の過去話ちょっとシリアスでしたかね?

それと皆さんお待ちかねの智花ちゃんとの再会でした。

しかも一気にドウターまで・・・。

焦りすぎ?すみません(;つД`)

ここでドウターと契約についての補足を多少しました。

ドウターをつくるのは契約者(コントラクタ)側ではなく悪魔側です。

そして、一度ドウターを作った悪魔は二度とドウターを作ることが出来ません。

もう少しいえば契約した悪魔は契約者以外の男性に全くといって良いほど興味を示さなくなります。

この事から一度ドウターを作った悪魔は他の男性と恋をすることは出来ないのです。

はい、長々失礼しました。

また質問等あればよろしくお願いします。

新年には番外編の新しいのを考えています。

ではではまた会いましょう
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