脱獄者、美女スパイ達と共に   作:セメント工房

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4話 養成所で暴れる不良男子共

扉を開けると目の前にはいかにも無邪気そうな少年に、まるで少女みたいないわゆる男の娘がいた。

奥にはクールっぽそうな少年が椅子に腰かけて本を読んでいた。

そしてそのクールな少年が本から視線をあげ、こっちをむいて優しく微笑んだ。

 

「いらっしゃい。転校生君!」

 

「・・・」

俺はどう反応すればいいか分からず、ただ立っていた。

「あれ?まさかあまりの出来事にとうとう驚きの声も出ない感じ!?」

女の子のような少年(以降少女(仮)としよう)が話しかけてくる。

「うお!?これは大大大成功だ!」

2人は盛り上がっていた。

ダメだ・・・このままではおかしな方向へ話が進んでしまう。

 

「驚いてねぇよ・・・ただあまりの出来事に志向が追い付かなかっただけだ」

 

「えぇぇぇ・・・」

「なぁんだ!」

少年と少女(仮)はつまらなさそうに言った。

「今日からここに世話になるジョセフ・ビレッジだ。年齢は16歳」

取り敢えず自己紹介をする。

「僕はリーニア・レイル14歳!よく女の子と間違えられるけど男の子だからね!」

そう言って自己紹介してきたリーニアは女の子にしか見えない。

本当についているのか?。

それに14歳でスパイか・・・。

色々あるのかな・・・触れないでおいてあげよう。

「そしてこっちが・・・」

そう言って驚かしに来たもう一人の方をさした。

その少年は、無邪気な笑みを浮かべた。

「レノン・レイルだ!リーニアの兄でもある。年齢は16歳。よろしくな!」

「兄弟だったのか!?全然似てないな!?」

それを聞いてレノンはハハハと笑った。

「よく言われるんだよ!リーニアは女の子みたいだからさ!」

「し、失礼な!僕だって男の子だよ!」

「仲のいい兄弟だな!」

リーニアはもーっと膨れた。

そんなことは気にせず、レノンはハハハと笑って流した。

 

「「そして・・・我らがリーダー!」」

「ジャック・テイラー16歳だ!よろしく!ジョセフ!」

ジャックが真ん中でYの字で立ち、二人が両脇でポーズをとった。

 

ジャックの顔と行動が合わなさ過ぎだ・・・。

大人しそうな見た目なのにすごいはじけている・・・。

しかし悪い奴らじゃなさそうだ。

否、むしろ楽しそうだ。

「よろしく!3人とも!」

 

 

こうして俺、ジョセフはこの世界に来て初めて友達ができた。

 

 

 

そしてこいつら3人は予想以上にヤンチャな奴らだった。

 

 

 

 

「・・・という訳で今日から転校してきたジョセフ・ビレッジだ」

「ジョセフです。よろしく」

座学を受ける教室で軽く自己紹介をして、みんなと授業を受ける。

と言っても受ける授業はスパイになる為の知識なんだとか・・・。

そして俺の席は最後列の黒板向かって左端の窓際だった。

そして嬉しい事に最後列は男子4人組で埋まっている。

「やあジョセフ。この席で良かったね!」

俺の隣はジャックの席だった。

そしてその隣にリーニア、レノンの順に座っている。

2人は手を振ってきた。

自分も振り返す。

 

そして授業が始まった。

 

 

 

「・・・という訳でここをこうして・・・」

先生が指示棒で黒板を指しながら説明をする。

しかし、やっている内容はすごく簡単だった。

実際寝ていても問題ないレベルだった。

現に隣でジャックは何気ない顔して小説を読んでいる。

その隣ではリーニアとレノンは何気ない顔してチェスを・・・え!?

なんと2人は机をくっつけてチェスをしていた。

なにやってるんだ!怒られても知らないぞ!

「・・・ではここの問題をレノン君」

「435です!チェック!」

「・・・正解です」

どこのコミックの主人公だよ!?

ほら!先生悔しそうな顔してるじゃん!

「では次の問題を・・・リーニア君」

「398です!甘いね!お兄ちゃん!」

「くっ・・・正解です」

あぁ!なぜ先生止めないの!?

「では次の問題を・・・ジョセフ君」

「は、はい!」

しまった!気を抜いていた!

「684です」

「・・・正解です」

何でそんな悔しそうな顔してるの!?

俺何もしてないよね!?

 

暫くしてチャイムが鳴った。

「では今回はここまで」

号令と共に起立、礼をする。

「チェックメイトだよ!お兄ちゃん!」

「やられたー!」

ようやく終わった・・・。

 

 

 

 

 

次は外で爆弾解体の訓練だった。

広いグランドの端に移動式の黒板を置き、教官が説明する。

「爆弾の解体方法だが・・・」

 

 

 

 

 

「・・・と言う感じだ」

これも簡単だった。

そして横ではジャックは立ったまま寝ており、その横ではアホ兄弟(リーニアとレノン)が『あっちむいてほい』と言う確かジャポンって国の遊びをしていた。(どこで知ったんだよ・・・)

そしてそうしている内に早速爆弾処理の実践を始めた。

「ほら、行くぞ」

「「「は~い」」」

俺は3人を連れて自分たちの机に移動する。

 

「それでは・・・はじめ」

先生の合図で作業を開始する。

 

 

「よしできた」

あっという間に信管を取り外した。

「ジョセフ手際が良いな・・・」

「すごーい!」

「早いな」

3人が口々に褒めてくる。

何だかちょっと照れ臭いな・・・

「やめてくれ・・・そんなに難しくないだろ」

実は爆弾処理は結構得意だ。

「確かに難しくはないが、1分足らずでばらしてしまうのは中々だよ」

ジャックはなおも褒め続ける。

 

 

 

 

 

 

やめてくれ・・・

 

 

 

 

 

 

そんなに褒められると・・・

 

 

 

 

 

 

「この爆弾強烈にしたくなっちゃうじゃないかぁぁぁぁぁ!」

そう言って俺は爆弾の火薬を化学反応で強烈にさせ、信管を取り付けてしまった。

 

 

「「「「あ・・・」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

目の前に強化ボムが完成した・・・

否してしまった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

正直自分でも失敗したと思った。

てか訓練なのに実弾だったとは・・・

「やばいやばいやばい!」

「やってしまったなジョセフ!」

ジョセフとジャックは慌て始めた。

「なんで戻しちゃったのジョセフ!?」

「どうすんだよ!?取り敢えず先生呼ぶ!?」

アホ兄弟も慌て始めた。

否もしかしたらこの状況ではアホと呼べないかも・・・

「あぁぁ!もう!」

そう言ってリーニアは俺の作った強烈ボムを掴んで投げた。

 

 

 

 

 

「「「「あ・・・」」」」

 

 

 

 

さっきと同じように4人は硬直した。

これをデジャヴと呼ぶのだろうか。

 

 

 

 

 

強化ボムはそのまま空中を飛んでいった。

飛んでいく先には半径15mはあるであろう丸い溜池があった。

強化ボムはその真ん中に吸い込まれるように落ちた。

 

 

 

 

そして・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

轟音

 

 

 

 

 

 

 

耳を貫くような凄まじい音と共に巨大なキノコ雲が上がった。

「何があった!?」

教官が血相変えてこっちにやって来た。

「「「「爆発しました・・・」」」」

「見たらわかるが・・・」

教官は突っ込んでくれた。

「いやぁ・・・ちょっと事情がありまして・・・」

ジャックは話し始めた。

「ちょっとここのバカ兄弟が爆弾を・・・」

「いやいやなんで僕達なの!?」

「やったのは俺だよ!?」

ジャックがアホ兄弟に罪を擦り付けようとしたが、俺はそれを阻止した。

はずなのだが・・・

「いややったのはジャックだよ!」

なんとリーニアはジャックに罪を擦り付けた。

「なんでだ!?」

「いやいややったのはリーニアだろ!?」

「お兄ちゃん!何言ってるの!?」

一体こいつらは何言ってやがるんだ!?

「ちょっとお前らこっち来い!」

俺は3人を掴んで教官から距離を置いた。

そして小さな声で言った。

「お前ら一体何やってるんだ!?」

「え~っとだな・・・」

ジャックはニタニタしながら考え始めた。

そしてはっきりとこう言った。

「漫才!」

「あほか!」

俺はジャックをはたいた。

「何やってるんだ!?」

「えぇ!?いいじゃん!」

するとリーニアやレノンまで乗り始めた。

「面白いじゃん!」

「それにこうすることによって・・・」

レノンは俺に耳元でこうする訳を言ってきた。

「・・・成程」

「ね?良いでしょ!?」

「・・・分かった」

なかなか面白い事考えるじゃん!

俺もこいつらについて行こう!

 

 

 

「そろそろ話しは終わったかい?問題児たち?」

「「「「ひ!?」」」」

油の切れた機械のように4人は後ろを向く。

そこには初対面の時には考えられない表情をした教官がいた。

眼鏡は光って目の表情は分からないが、口元はひきつった笑みを浮かべていた。

「結局犯人はどいつだ?小僧ども・・・」

「こうなったらせーので犯人を指さすぞ!」

俺は最善の選択をした。

「分かった」

「了解」

「了解だよ」

3人も同意した。

「いくぞ・・・せーの!」

「「「「(ジャック)(ジョセフ)(リーニア)(レノン)」」」」

見事に意見は分かれた。

「なんでそうなるんだよ!」

「犯人はどう考えたって・・・」

ジャックがそう言いかけた時だった。

「どう考えてもお前ら全員だろ!?クソガキども・・・」

「「「「ひ!」」」」

「爆弾を作った奴も確かに悪いが、見てたやつも悪いし投げた奴も悪い。作らせるような要因を作ったのも悪いんじゃないのか?」

教官はなおもひきつった笑みを浮かべていた。

「という訳でお前ら全員・・・」

「「「「ゴクリ・・・」」」」

「私が「いいよ」っていうまでここを走りな」

「どんな拷問だよ・・・」

「有り得ねぇぜ・・・」

「僕無理だよ・・・」

「俺もだよ・・・」

口々に文句を言っていると。

「良いわね?」

「「「「はい」」」」

 

 

 

 

 

 

結局その日日付が変わるまで走らされた。

 

 

 

因みに溜池は跡形なく消し飛び、そこには深さ25mはあるであろうクレータができた・・・。

通常であれば精々2mが限界だったそうだ・・・

 

 




時系列と設定が物理法則を無視している・・・
(今更だろ・・・)
あと時系列がぁぁぁぁぁ!
(きにすんな!)
はい・・・


意見感想があればどしどし書いてください!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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