けものフレンズみたいなもの   作:サンハテナ

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アニメだとサーバル視点らしいですがこれは一応かばんちゃん視点で書いてるつもりです
なのでオリジナル要素?も多少はありますがご注意?ください


出会いの風を感じて

広い広い草原。

乾期の草原サバンナ。風の流れが、木々と枯れ草の群れを抜け、渓谷を抜け、その奥の広い平原にある太い幹のアカシアの木たちにかかる。

 

その木の幹の一つに何かがいる。おっきな耳はピクピクと風を感じている。

しましまのしっぽをゆったりと揺らす。

この生き物はチーターか?ヒョウか?なんだろうか。

そこには、一匹の猫耳少女が木の上で肘を枕にして寝息を立てている。

スースーと寝息を立てて欠伸しても起きることなく眠っていた。

 

僕はなんなのか?

ここに現れて僕はまだここがどんな場所かでさえ、わかっていない。

僕は向こうに見える木の上の人の、後ろの草むらで、ふらふらと歩き青緑の羽根の刺した帽子を揺らしていた。

 

 

若干、長い草の生えたサバンナが歩く者の姿を隠し、帽子だけが揺れている、足取りは重そうだが、顔は見えず息遣いだけが聞こえてくる。

 

「んっはあ・・はあ・・。」

 

気温は熱帯地域だけあって熱い。草の中を歩くこの息遣い。目的地はあの少女の木だろう。

草は帽子によってかき分けられて、その草の動きと関係なく大地から湧き出る不思議な輝き、それはプリズムのような七色の光を放つもの。

それが歩く者にとって何を意味するかはわからなかったが、とにかく帽子をかぶった者は、着実にただひたすらに歩いていた。

 

 

そんな中、僕は気がついた。

木の上に大きな耳のようなものが見えた気がする。

僕は気になって木の上をおそるおそる草陰から覗いた。

あっ、あれは猫人間だ。

そこには大きな猫の耳と猫にしては短めの尻尾が着いてる人がいた。

僕はこの存在の意味は理解できなかったが、尻尾の先が小さく動く。

僕はそれをみて、すこしだけ嬉しい気持ちになった。

僕は寝ている猫人間を起こさないように慎重に歩く。

 

僕は草陰に隠れながら歩いていた。

しかし相手は耳がいいのか、遠くから耳がぴくぴくしているのが見える。

足音を殺して歩く。つま先立ちで足をつけてそのまま歩く。

これなら気づかれないだろう…

しかしムクッと起き上がり、近くに飛んできた猫耳少女。

 

「うわーなんで!」

 

僕は猫人間に追いかけられていた。僕は逃げる。

「あはははあーはー、うわーい狩りごっこだねウヒィ!」

草を掻き分け、必死に走る僕。

近くにあった低い木を回ってなんとか逃げようとするのに何かはまだ私を追いかけてくる。

じぐざくに逃げまわる者。飛び跳ねるように追いかける者。

なんとか振り切って

 

「……はぁ…」

 

なんとか丈の長い草に隠れて、猫人間の視界から消えたみたいだ。

ボクは息を潜めて猫人間が去るのを待つ。

 

「……」

 

「あれーきえちゃった…どこに行ったのかな。」

猫人間は周りをキョロキョロとしながら僕を探している。

僕はふるふる震えている。

なんで追われているだろうか…

 

 

追われる者は必死に息を殺して、事が過ぎるを待った。

僕は下を向いていた。ふと蟻が葉っぱを運んでいるのが見えたからだ。

ほんの30センチを働き蟻が通る。働き蟻はどこかに葉っぱを持っていくのだろう。現実逃避した僕は蟻を追いかけていた。

蟻は葉っぱを巣にいるたくさんの蟻と合流して葉っぱを運び入れていた。

蟻の巣の2mほど奥の方に見える葉っぱに何かを見つけた。あれはなんだろう。バッタがしがみてついて葉っぱを食べていた。

(なんだバッタか・・・。)

 

バッタの目に僕の顔が写って見える。

バッタとの距離は鼻先から2mほどだったが、しかししばらく草を食べていたバッタは突然跳び上がり羽を広げてこちらにやってくる。なぜ飛ぶのか。理由はすぐにわかった。突如現れたネズミに追いかけられていたのだ。しばらくは逃げていたが、このバッタは食べられてしまった。バッタを咥えたネズミがこちらをみる。

「…。」

 

僕も同じように食べられてしまうのだろうか。

僕は何故ここにいるのか全然わからない。

少なくてもこんな所で食べられて終わりなのは嫌だ。

 

逃げる者は息を潜めていたが、

しばらくすると同じ体勢で疲れてくる。

「がさっ。」

体勢を変える音。

一瞬音がすると、僕はその時、猫人間の耳がピクッと動いたのが見えた。顔がこちらを向く。

僕は驚いて立ち上がろうとする、けれど

 

「そこだーー!」

 

膝を曲げてそのバネで跳んでると思ったら、何かわからない凄まじい力ですさまじい跳躍。数メートルの高さまで跳んでいる。

 

「うわあぁああーー!」

どてっ

 

すでに目の前には猫耳少女。

間に合わず僕は倒れて、もう駄目だ。

「ハアハアハア」

猫人間は口を開けて食べるタイミングをうかがうようにみてる。

「……!!」

すごい見つめてくる、馬乗りで、すごく近くて、牙もあって、こわい。

「食べないでください!!」

僕はただ必死だった。

「食べないよ!」

 

つづく

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