切りどころがわからなくなってしまった
まあでも騒ぐほどでもないか…
「かばんちゃんで!!」
サーバルさんは僕に名前をくれました。
僕は図書館まで無事にたどり着けるでしょうか?
ちょっとだけ怖いな。
私はサーバルキャットのサーバル。
昨日のサンドスターで生まれた子をみつけたんだ。
名前はかばんちゃんっていうんだけど私がつけたんだよー。良いでしょー?
かばんちゃんは迷子みたいだから案内することになったんだー。かばんちゃんには悪いけどちょっと嬉しいな。
私も生まれた時は昔、案内されたっけ。これから何を教えてあげようかなー。
「がいど♪がいど♪サバンナがいどー♪」
先導するサーバル。
サーバルさんはスタスタと早歩きで僕を先導してくれる。
二人でいく道はいつもよりも安心する。
僕は余裕も出てきて周りの景色も眺める。
立っている大きな木を歩いて抜ける。野原の草が終わりがわからないほど続いている。
ずっと周りを見ているとサーバルさんが声をかけてくれた。
「広くて見晴らしがいいでしょ!」
「はい。」
僕は頷くとサーバルさんはこの場所の名前を教えてくれた。
「ここはサバンナちほーっていうんだよ。」
「へぇー…。」
「ここってサーバルさん一人のナワバリなんですか?」
「まさかぁ。他にもフレンズはいるよ。」
「例えばねぇーさっき通った所に大きな木があったでしょ?」
「え?あ、はい。」
「あそこは今は葉っぱがないけど、葉っぱが生えたらよくキリンちゃんがいるんだよ。」
「キリンさん?」
「そう、キリンさん。きりんさんのおうちも近くにあるんだよ。」
「そうなんですね。」
「ほらあそこ!」
サーバルさんは草原の山側の方を指していたが、どこにも何も見えない。
「どこですか?」
「ほら!向こうの木のところ!あそこらへんに、よく立っているんだけど…今日はいないね!」
「へー。」
「あ、今、あそこにシマウマちゃんがいるね。」
「え、どこですか?」
「ほらあそこ!」
サーバルさんは必死になって指をさすが視線を動かしても、見つからない。
「見つからないです。」
「ほらっあそこに、あっいっちゃったー。あ、でもその横にトムソンガゼルちゃんがいるね。」
トムソンガゼルさんは尻尾を振りながらぴょんぴょん跳ねている。
「…跳ねてますね!!」
「トムソンガゼルちゃんは逃げるときによく跳ねてるんだー。元気だと教えて相手の戦意を無くさせるんだって。」
「へぇーおもしろいですね。」
「そういえば、この近くにサーバルさんのおうちってあるんですか?」
「私のおうちはさっき寝てた木の向こうの草原にあるよ。あとこの近くにおうちじゃないけど私のひみつのばしょもあるよ!」
「へーそうなんですか。」
「行きたい?」
僕は質問について考えながら歩み、数秒後、答えた。
「えーとそうですね、ぜひいってみたいです。」
「そうかーだったらゲートに行く途中にあるから行ってみようか?」
「はいっ!」
サーバルとかばんはそう約束をして歩み続けた。
「あ、もうすこしで川がみえるよ。川を越えたらもうすこしだからね。」
そういったサーバルさんの先はごつごつした岩があって先が見えない崖があった。
「図書館はジャングルちほーの先だから、今日はサバンナの出口まで案内するよ。」
スキップしながらぴょんぴょん跳ねて歩くサーバル。尻尾もぴょんぴょんしてる。
「出口って結構、遠いですか?」
「すぐ近くだよ。さぁいこいこ。」
跳ねながら移動するサーバルさんは加減をしてくれてるみたいだけど、ぜんぜん速い。
僕は急いでついていく。
崖の先でサーバルが手を振っている。
「おーい!」
「はぁ…はぁ…まってくださいぃ。」
必死に追い付くかばん。
僕は崖の先に立ったサーバルの先の崖を覗き込んだ。
「わぁ…あー…。」
こんな崖下りれるのかな?
サーバルはかばんの後ろで立ったまま足を開き、左右の足を交互に膝を曲げながら、崖の距離をしっかりと見ている。
サーバルさんは覗き込んでる僕を後目に何の気なしにジャンプして下りていく。
「はやくはやくー!」
軽々とやるサーバル。
サーバルさんは崖の中間あたりでまってくれている。
僕もなんとかやってみよう。
「ううっ…」
かばんの足は竦み、揺れている。
僕は左足を確実な岩にかける。右手と左足を支えにして、左手を下の方に移す。左手と両足を支えにして上に残った右手を体に近づける。慎重に左足を足場になりそうなところにかける。
「ゆっくりな動き。…かばんちゃんって、もしかしてナマケモノのフレンズとかなのかな?」
「え?ナマケモノ?」
サーバルさんの声に気をとられた僕は、足が滑って砂ぼこりをたてながら滑り落ちる。
「うわああああ!!!」
全長6~7mぐらいある崖、3分の2くらいのところから一番下の地面にずりながら、滑り落ちる。
すぐにサーバルさんは手を貸しに飛んできた。
「大丈夫…?」
「すみません…。」
かばんは自身の能力がなさを自覚した。
「やっやっやっ。」
川を超えるサーバル。
川の中に離れてある岩を足場にジャンプするサーバルさん。
すこし離れたところにある岩もなんなくジャンプ。
すごい軽やさ。
「こーやってジャンプするんだよ?」
サーバルさんは振り向いて待っててくれる。
「うっ…。」
「大丈夫?ジャンプしなくてもいいよ。」
「いえ、跳びます。」
僕はしっかりと前後左右を確認してから、川をみて意を決して跳ぶ。
「…うわっ!」
ボッチャーン
案の定、川に落ちる僕。
この川は水深はそんなにないため、溺れることはない。
手を貸してくれるサーバルさん。
「ごめんなさい…。」
「へーきへーきっ!フレンズによって得意なこと違うから。」
つづく