転生したらいっそ清々しいほどのチートになった 作:フラグ建築したい男
決して血の申し子で漁村を漁ってたり、ちょっトナイト(夜)まで銃をぶっ放していたわけではありませすいませんその通りです!
今回の文字数は・・・少ないです。ごめんなさい。久しぶりすぎて筆があんまり・・・。
追記:サブタイ付け忘れとか、私疲れてるのだろうか。
ガヤガヤとした喧騒。酒臭い中にある、何処か安心する雰囲気。
ここはギルド『妖精の尻尾』の中。その中心に俺はいた。自分の身に突き刺さる、好奇の目線。なんともむず痒い、というより恥ずかしい気分だ。もっとも俺の体では、恥ずかしさで顔が熱くなるとかもないので便利だとは思う。その点についてはこの顔ナイスだ。
「静かにせんかバカたれ!」
ギルドマスター、マカロフの一叫びでギルド内は一気に静まり返り、ギルドメンバーはマカロフを注視する。・・・ついでに俺も見られている気がするが気のせい気のせい。
「今日からワシらの家族になるやつじゃ、ホレ挨拶せんか」
おっと、自己紹介をしろと。いいでしょう、たわくしの超々短い挨拶を聞くがいい!・・・いや、ホントぼっちは辛いからお願い聞いて。
俺はマカロフの言葉に頷き、こう答えた。
「・・・アリア・ロギア」
「だそうじゃ。同じ家族じゃ、仲良くしなさい、以上!」
「「「おっしゃー!」」」
おお、流石『妖精の尻尾』、挨拶が元気一杯ですな。
さて、今日は無難に適当な席に座ってのんびり過ごすかな「アリア」うぃ?誰かに呼ばれたな。
顔を向けるとそこにはエルザが立っており、その後ろからルーシィが顔を出した。
「やっほ」と言いながら顔を出したルーシィは、俺が反応を返す前に隣に座り、そして俺に話しかけた。
「それじゃ、この前の帰り道に自己紹介はしたと思うけど改めてしとくね。私はルーシィ。星霊魔法の使い手よ!」
「・・・(パチパチ)」
「えへへ・・・」
個人的には星霊魔法はロマンある魔法なので好きです。ていうかバルゴ可愛い。アクエリアス可愛い。キャンサー面白い。サジタr(ry
そんな星霊魔法の使い手であるルーシィ。まあ仲間であるということも踏まえて拍手もしますわ。・・・で、エルザは座らんの?ずっと俺のほうを見てなんか涙ぐんでるけど。そんな意味も含めてじっとエルザを見つめていると、俺が自分を見ていることに気付いたみたいだ。照れくさそうに笑いつつ、俺の対面に座った。
「・・・まあ、その・・・なんだ。久しぶりだな」
「・・・(コクリ)」
そうよなぁ、俺が寝てた詳しい期間は知らんが、かなり長い間寝てたみたいだ。証拠にエルザが小学生レベルから高校生・・・いや、大学生か?レベルまで成長してる。うん?どこがって?そりゃあお前、m背丈ですね間違いない。決して胸部装甲ではない。いや、鎧的な意味では成長してるがそないな無機物で計れるか俺。できませんね。
それにしてもエルザはここまで成長してるのに俺の体は以前の状態で止まっていますねぇ・・・なんでじゃろ。俺に・・・誰だっけ、彼の名前。ド忘れしたんだけど・・・。じぇ・・・じぇ・・・ジェシー?いやなんで女性名。まあ彼のかけた呪いのせいかね。そうだと信じたい。俺の今生の体が
それはそうと、久しぶりに話したエルザは若干の違和感がある。なんというか間に壁があるというか何というか・・・。これはあれか、俺を一時的とは言え救えなかったことに対する罪悪感故に距離を置いてるとかそんな感じかね。
「エルザ」
「・・・ん?どうした、アリ・・・!?」
エルザに呼びかけてこちらを振り向かせた。俺はエルザの頭に手をやり、そしてゆっくりと撫でる。突然のことに驚くエルザは知らぬ。今は俺のターンだ。とにかく撫でられるがいい!
およそ30秒、黙々と撫でた後にエルザを開放してやった。エルザは目を困惑してますといった風に瞬きさせ、ルーシィは自分の星霊の鍵と手入れ用と思われる布を手に持ってこちらを凝視していた。とりあえずその表情やめろ。咆哮食らわすぞ・・・やっぱ平手にしておこう。お、目を背けた。
「・・・エルザ。・・・気に病まない」
「・・・え?」
「・・・気にしてない」
相変わらず、あまり言葉が足らない体だが、今回ばかりは伝えられただろう。流石に。「気に病むんじゃねえ!俺は救われなかったことに関しては気にしてねえ!ていうか効いてねえから気にもしねえ!」てことを伝えれたはず!ついでに笑顔も忘れずに。
「・・・!」
俺の言葉に涙ぐんだ様子で俯くエルザ。と、そこへ誰かがやってきた。
桜色の髪、鱗みたいなマフラー。―――ナツですね間違いない。
「おーいエルザー」
「ん・・・ああ、ナツか。いや、なに。アリアが優しくてな」
「ふーん・・・あ、そだ!」
ナツはそこで思いついたように俺に振り向き、斯様なことを申しやがった。
「アリア、決闘しようぜ!」
ほーん、決闘。
・・・決闘・・・決闘!?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「オイラ、アリアに賭ける」
オイコラそこの青猫。さらっと味方を裏切るんじゃありません。
現在ギルド前広場。俺はそこでナツと対峙していた。
「おいハッピー!そこは俺に賭けろよ!」
そうだぞハッピーくん。きっと彼に賭けた方がいいに決まってます。俺自身は実践なんぞ例の教団のときしかないんだから、きっと実践を沢山積んでるナツくんの方が強いに決まってます。
「オイラ聞いたもん。アリアが強いってエルザが言ってたの聞いたよ」
「なにぃ!?じゃあ俺が勝ったらエルザより強いってことだな!燃えてきたぞ!」
ちょ、エルザ。なに勝手に俺が強いとか言ってるのさ。俺弱いよ?きっとミラジェーンよりも・・・いやまて、ミラジェーン強くなかったか?思い出せそうで思いだせな・・・あ、そうだ。強いに決まってるわ。ええ、てことは誰だ・・・少なくともナツより弱い、以上、決定!
「それじゃあ、勝負開始!」
「先手必勝だぁ!!」
え、ちょ、待。
唐突に鳴らされた決闘の始まりを告げる砲声。唐突過ぎて反応できんとです。とりあえず手を前に突き出せばまだ被害が少ないに違いな―――ガスッ!・・・ガスッ?
手の先を見ると、綺麗に顔面に掌底が決まった形でナツが固まっていた。
・・・うーんと・・・すまぬす。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
なんともまあ釈然としない形で決着がついてしまった決闘。絶対これは後々ナツに絡まれるやつだぞ。
それにしても・・・これから棲む家どうすっかなぁ。
(数瞬の思考の後)・・・うん、
屋根の上で良いや。
そんなわけでギルドは予定調和の如く妖精の尻尾へ。面白みもクソもねえ!
気が向いたらまたおまけ話書くかもしれませんが、あまり期待せず、私が次巻を購入したという報告をするまでお待ちくださいませ~・・・。
そ、それでは!(投げ付けられる石を避けながら)