神聖ローマニア帝国の繁栄と没落   作:イエニチェリ軍団

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恐怖公

 内務省長官室

帝国の内務省長官のハイドリヒは机に積み上げられている報告書に目をとうしていた。

 

報告書の中には、数か所の村でプロテスタントたちが反乱を起こす準備をしているなどローマ教会の金の動きに怪しいところが存在するなど各種様々な報告が上がっていた。

 「やはりプロテスタント共がやっかいだな。」

先代皇帝時代に財政難を解消するため皇帝はローマ教会と共同で『贖宥状』の販売を宣言した。この贖宥所は買えば今までの罪がなくなるという嘘をでっちあげ莫大な利益をあげていた。が、マルティン・タルーがこれに異論を唱え『95箇条の抗議文』を教会に張り出した。その後、現在のカトリックのやり方に異議を唱えるものが続出し、新たにプロテスタントという宗派が誕生した。この者たちは幾度となく帝国に対し反乱を起こし先代皇帝殿下を苦しませ続けた。

 

 「しかも肝心な贖宥所の利益の6割の行方が分からなくなっており、財政難解決には至らなかったという。まったく先代皇帝殿下も厄介な問題を残しておいきになったもんだ。」

 

 「長官 失礼します。フランソワ王国に潜入させているものから報告書が届きました」

そういってドアから入ってきたのはグレーの服をきた内務省職員であった。この内務省は先代皇帝に気に入られたハイドリヒが先代皇帝に頼んで新設した部署である。内務省のおかげで当時問題になっていた治安悪化を解決し、ハイドリヒの権限は大幅に拡大した。ハイドリヒ専用の軍隊『親衛隊』もその一つである。

 

 「報告書によると、フランソワ王国のフランソワ一世が各地から兵士を徴兵しはじめていると。」

 

 「、、、陛下のイタリア遠征の日はいつだ」

 「4日後であります。」

 「この報告書を陛下にお渡ししろ。もしかするとフランソワは陛下のイタリア遠征を邪魔する可能性がある、調査員を増やせもっと正確な情報を見つけるんだ」

 「りょ、了解しました!!」

 「後、ブランデンブルク大臣に例の件を実行に移すと伝えろ。」

 「はっ」

 

 

 

 2日後

 

大臣からの許可をもらったハイドリヒは国家警察であるゲシュタポを招集し、国内に潜む反乱分子の一斉摘発に踏み込んだ。 

かねてより計画されていたが、陛下のイタリア遠征に合わせて実行することになっていた

 

 ゲシュタポ ハイドリヒが先代皇帝に頼んで創設したうちの一つで、国家への波乱分子の抹殺、治安維持などが主な任務であり、市民たちからは「死の軍隊」としておそれられている。

 

計画実行がハイドリヒから通達され、ゲシュタポたちはどくろの旗を掲げ、反乱分子が潜む村へと向かうのであった。

 

 

 

 ある村

何気ない日々を送っていたその村はその日を境に地獄へと変化した。

 

 ゲシュタポによる一斉摘発より村人たちは虐殺されていた。

 

 「や、やめてくれ わしは何も知らんやめ、『バンッ』」

 「命だけは命だけは助けてくれ、頼む なんでもす『バンッ』」

 「おぎゃーおぎゃーお『バンッ』」

 

おぞましい虐殺が行われている中、少し離れたところに建てられたテントで部隊の隊長は報告を待っていた。

 

 「隊長、今のところ計画どおりです。」

 「反乱を企てていた者たちは捕まえたか?」

 「はい、その他の村人たちは全員始末しました。」

 「よろしい、おいお前この報告書をハイドリヒ閣下にお渡ししに行け」

 「はっ」

 

 その日、いくつもの村々が消えてなくなった。残っていたのは焦げた人の死体だけだったという

 

 

 

 応接の間 

 「ハイドリヒよ、今回の任務ご苦労である。これで余も安心してイタリア遠征に行けるぞ。」

 「ありがたき幸せでございます。陛下ですが、もう一つお耳に入れたきことが」

 「フランソワ王国のことか、」

 「はい、どうやら奴ら、今回の遠征途中に陛下を襲うつもりです。そして皇帝の座を手に入れようと考えているそうです。」

 「先代皇帝の残した問題の一つだな」

先代皇帝は領土拡大政策を推し進めるために戦争をし続けていた。そのおかげで周辺国との関係は最悪であり、特にフランソワ王国は神聖ローマニア帝国のことひどく憎んでいた。 

 「はぁ、、先代皇帝の領土拡大政策のせいだな」

 「陛下 弱気になってはなりませんぞ。このブランデンブルク陛下の気持お察しいたしますぞ」

 ハイドリヒは顔には表さなかったが、心の中ではあきれていた

 なんせその領土拡大政策案を打ち出し実行に移すよう先代陛下に提案したのは誰であろうブランデンブルク大臣なのだから

 この政策のおかげで国が疲弊し財政難になってしまったが、その責任をブランデンブルク大臣はほかの大臣に押し付け自分の政敵を血祭りにあげた。

 「大臣、、、ありがとう」

 「陛下、此度の遠征 私ハイドリヒもお供してもよろしいですかな」

 「何!?それは心強「それは困りますぞハイドリヒ長官」

 「、、、なぜですか大臣。」

 「先ほどそなたの反乱分子摘発実行したところだ、そんな中そなたの親衛隊が遠征に参加したらどうなる」

なぜこんなに大臣が反対するのかというと、ハイドリヒの親衛隊は陛下ではなく、ハイドリヒに忠誠を誓っておりその他の内務省やゲシュタポもそうである。

ゆえにこれ以上ハイドリヒの権限が増えるのをどうしても阻止したいのだ。

大臣自身も何度か自分の仲間であった大臣たちがゲシュタポによって捕まるという経験があり、ハイドリヒを危険視していた。

 「ハイドリヒ長官には国内安定に今は力を注ぐべきだと思いますがな。いかがですか陛下」

 「う、うむ。そうだな ハイドリヒすまんが今回はあきらめてくれ」

 「承知いたしました。陛下。その代わりに、中東のイェニチェリ帝国の動きが怪しくなっております。ウィーン方面の守備を親衛隊に任せてもらってもよろしいですかな」

 「うむ 認めよう。イェニチェリ帝国の脅威は今も増し続けておるしな、頼んだぞ」  

 

 

 

 そして

 

「これより、イタリア遠征を開始する!!全軍我につづけぇ!」

 

カール五世のもと約3万の兵がイタリアに向けて進撃した。 

 

 

イタリア遠征 フランソワ王国がイタリアへの領土拡大を開始し、それを脅威と感じだカール5世は「教皇に謁見する」という理由でフランソワ王国を牽制しようとおこなった遠征。実のところカール5世はこの遠征に否定的だったがローマ教会から、フランソワ王国を牽制してほしいという頼みがあり、仕方なく遠征することを決めた。




( ;´Д`)
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