部活動革命~部活はつらいが意味は無い~   作:〇ね〇ね団

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福島県と岩手県は殆どの中学生が部活に強制参加させられるそうです。


無駄な夏休みの過ごし方

8月10日午前6時15分

 

(今日も部活かよ・・・畜生。)

少年は折角の夏休みをほぼ毎日無駄にしていた。今日も無駄に過ごすことだろう。

 

彼は最初から部活などやりたくなかった。だが中学校側はそれを許さなかった。

「原則として全員部活動に加入。」この文言を読んで彼がどれほど落胆したかなど、言うまでもあるまい。

彼は運動が苦手だったが、親からは運動部に入ることを強いられた。また、ほかの学校でもよくあることだが、この学校でも文化部(吹奏楽部を除く)を軽視する風潮があり、コンピューター部や美術部に入ろうものならいじめられることは避けられなかった。そう、ただ「楽だから」という理由でいじめられるのである。

結局彼はそれらの理由に加え、友達が入部するからという理由と、ただ楽そうだからという理由で縁もゆかりもない卓球部に入部した。

やる気なんてさらさらなかった。わざわざ休日を潰して部活動をしたり試合の応援に行くなど、彼にとって無駄なことでしかなかった。そのとき、彼の本当の友達は壁掛け時計だけだった。

だが、彼は全てを後悔しているわけではない。この部活には彼と馬の合う先輩が、沢山いた。彼は毎日のように先輩と語り合い、遊び、楽しんだ。いつの間にか彼の周りに同級生は一、二人しかいなくなっていた。だが彼はどうとも思わなかった。部活に行くことが彼の学校での唯一の楽しみになっていた。

だが、そんな日々が永遠に続くわけでもなく、彼の同志だった先輩は引退してしまった。話し相手は殆ど居なくなった。真面目に練習しようにも練習相手が居なかった。この日から部活は苦痛になり、彼の友達は本とトイレだけになってしまった。

 

 

僕はいつ間違えたのだろう。この部活に入ったときか、あの先輩と仲良くなったときだろうか。

太陽は燦々と照り付けているはずだが、僕の目の前は真っ暗になった。

学校に行きたくない。どうやら僕はいつの間にかゲームセンターに入っていたようだ。

もう、どうでもいいや

 

2,3クレジット分音ゲーを楽しみ、僕はゲームセンターを出た。むわっとした空気に包まれる。いつの間にか空に雲が広がり、太陽は隠れてしまっていた。

今頃あいつらは真面目に練習に励んでいることだろう・・・いやそんなこと考えるな。そうだ、部活なんて忘れろ。今日は休みなんだ。今日は休みなんだ・・・・必死に自己暗示をかけた。

そうだ、ラノベでも買いに本屋に出かけよう。部活も忘れられるだろうから・・・

 

僕は時間を見計らって、大体部活から帰ってくる時間に家に帰ってきた。収穫なし。所持金-300円。気掛かりだった学校からの電話も来ていないようで、親も感づいていなかった。さぁシャワーを浴びて自分の部屋に冷房をつけて、ネットサーフィンでもしようかと思った刹那、悪夢がやってきた。

 

プルルルル プルルルル

 

あのカピバラババア、よくも!!!

僕は全速力で電話の親機へと走った。だが階下の母が子機を取る方が早かった。絶望とはまさにこのことを言うのだろう。1秒が1時間にも感じられた。

「ちょっと来なさい!!」

階下で母親の怒鳴り声が聞こえた。もうどうしようもあるまい。僕は投降した。

 

全くバカバカしい。何故部活を一日二日休んだだけで怒られなければならないのか。僕は勇気を振り絞り、部活に行きたくない旨を伝えた。

「ほんと甘いんだから。私が中学生のころはね・・・!」

知らない。そのころとは時代が全く異なる。だのになぜ比較されなければならないのか。

結局、明日はちゃんと行くようにと母親に言われ、この無駄な説教は終わった。

 

理不尽な説教に私は鬱憤を溜めた。はらわたが煮えくり返る思いだった。そのとき僕はふと思った。僕のような思いをしている人は確実にこの日本に居るはずだ。だとしたら、それの解決法を編み出した人もいるはずである。僕は検索エンジンに「部活 辞めたい」と検索をかけてみることにした。そうこの時、僕の人生は180度転回したと言っても過言ではない。

 

 

あれから2時間ほど経っただろうか。僕は学校と教師に呆れて果てた。

どうやら「部活動強制加入システム(生徒の「部活動に参加しない自由」が保障されていない状態)[※1]」は文科省が定めたものではなく、勝手に学校が定めたものだという。しかもそれは文科省の部活動ガイドラインに反するものらしい。これはひどい。しかも日本国憲法の「奴隷的拘束の禁止」にも反していると言えるだろう。

それに加え、部活の顧問は休日等に部活の練習を見ても殆ど手当は貰えないという。にも拘らずどの部活の顧問になるかは選べず、顧問をやらないという選択肢すらない。やる気しかない脳筋先生ならまだしも、スポーツが苦手な先生さえも運動部の顧問にさせられるということだ。なんだかあのカピバラみたいな部活の顧問が可哀そうになってくる。

どうやらこれら等の部活に関する諸問題は「部活問題」と呼ばれ、それら「部活問題」だらけの部活は「ブラック部活」と呼ばれるらしい。

もう怒りを通り越して溜息しか出ない。これまでの1年半は一体何だったのだろうか。馬鹿みたいだ・・・

きっとこれからも僕みたいな人が何人も出て、泣き寝入りするに違いない。汚い大人め、汚い学校め、汚い教育委員会め・・・!

 

ならば、いっそ変えてしまえばいいじゃないか。こんなバカみたいなブラック部活なんて無くしてやる。この学校を手始めに日本中からブラック部活を一掃してやる!

岩手県では99%の学校が生徒に部活動を強いる[※2]そうだ。全くバカバカしい。いやバカだ。

日本中の部活動に縛られた人たちよ。待っていてほしい。

 

私が革命を起こしてやる!!!




※1,2 [http://dic.nicovideo.jp/a/%E9%83%A8%E6%B4%BB%E5%95%8F%E9%A1%8C]「ニコニコ大百科 部活問題とは」より
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