俺ガイル×ケンイチ   作:ZGMFX10A FREEDOM

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いやーホームズ可愛ええ(モンスト)


6話

 由比ヶ浜から依頼があった翌日の放課後八幡達は調理室にいた。

 

 「それじゃあ、由比ヶ浜さんまずは一人で作って見て」

 

 「分かった」

 

 頷きながら由比ヶ浜は雪ノ下の指示に従う。

 ちなみに材料費は部活の一環ということで奉仕部の部費から出している。

 

 

 

 

 

 十数分後、クッキーが出来・・・・・・ずに炭が出てきた。

 

 「由比ヶ浜・・・」 

 

 「由比ヶ浜さん・・・」

 

 哀れむような視線が二つ由比ヶ浜に刺さる。

 

 「うううぅ・・・なんでぇぇぇぇ」

 

 当の本人はと言うと涙目である。

 

 「とりあえず・・・」

 

 そう言いながらおもむろに八幡の手がクッキー(炭)に伸びる。

 

 「なっ、やめなさい比企谷君!!」

 

 「そ、そうだよ!ヒッキー!無理して食べないで!」

 

 と、制止の声が聞こえた。

 

 「アホ、割って中確かめてみるんだよ」

 

 そう言って一枚手に取りクッキー(炭)を割る。

 すると

 

 「やっぱ中は生焼けか・・・、まあそりゃそうかあんだけダマがあったり混ぜ方が粗けりゃ焼きムラも出てくる」

 

 冷静にクッキー(炭)を分析する。

 

 「とりあえずあれだ、雪ノ下、まず手本見せてやってくんねえか?」

 

 「ええ、分かったわ。では由比ヶ浜さん私がお手本を見せるからその後でもう一回作って見ましょう」

 

 そう言うと雪ノ下はテキパキと手際良くクッキーを作り始めた。

 

 

 

 

 

 待つこと数十分、雪ノ下のクッキーが焼き上がる。

 由比ヶ浜の物とは違い綺麗な市販のものですよと言われて出されても納得できるような物が出てきた。

 そして由比ヶ浜と八幡は一枚づつ取って食べる。

 

 「うわっ!美味しい!雪ノ下さん凄い!」

 

 「確かに上手いな。焼き加減もちょうどいいし甘さも程よい。なあ、雪ノ下は普段から料理とかしてんのか?」

 

 「ええ、だって私一人暮らしだもの」

 

 「えっ、そうなの!?」

 

 「ええ、まあ」

 

 「高校生で一人暮らしなんて雪ノ下さん凄い!!」

 

 「あ、ありがとう」

 

 由比ヶ浜の勢いに雪ノ下は若干引き気味である。

 

 「そんなことよりも、さあ、由比ヶ浜さん次はあなたの番よ」

 

 「う、うん!頑張る・・・」

 

 と、少し不安そうに作業に取り掛かる。

 

 

 

 

 そして待つこと数十分先程よりもまともなクッキーが出てきた。

 

 「で、出来た?」

 

 「形はともかく見た目はクッキーね」

 

 「ま、食って見りゃ分かるだろ」

 

 と、いい八幡が一つ口に放る。

 

 「ど、どう」

 

 すごく不安そうに由比ヶ浜が聞いてくる。

 

 「悪くない、美味い部類に入ると思うぞ?でもまあ雪ノ下の食ったあとだとやっぱな・・・」

 

 「うう、やっぱり」

 

 八幡が素直な感想を言うと由比ヶ浜の表情が暗くなる。

 

 「確かに私が作った物よりかは味は劣るわね」

 

 「・・・」

 

 雪ノ下の一言に更に落ち込む。

 

 「でもね、由比ヶ浜さん・・・私も、初めは料理が出来なかったの」

 

 「え、そうなの?」

 

 「そりゃそうよ、だって誰も教えてくれないしやる必要がなかったんだもの出来ないのは当たり前よ。

 それでも一人暮らしするのだから料理を作らなければならなかった。食べ合わせが悪くて調子を崩したことだってある。作ったはいいけど美味しくなくて食が進まなかったことだって1回や2回なんてかものではないわ。それでも私は作る努力をしたの。そして今の私がある」

 

 「・・・」

 

 「だからね由比ヶ浜さん、美味しいとか美味しくないというのは今はいいの。そんなことは今後の努力次第でなんとでもなる。今はあなたが一人でクッキーを焼いたことに意味があるの。だから味の感想であまり気を落とさないでちょうだい」

 

 「そ、そっか今後のあたし次第で何とかなるんだ・・・」

 

 そして少し黙り込むと直ぐに

 

 「よしっ!今日のことを活かして明日から頑張るぞー!!」

 

 と大きい声で宣言した。

 すると、

 

 チン

 

 とオーブンがなる音がする。

 音の方を向いてみると

 

 「できたできた」

 

 八幡がクッキーを焼いていた。

 

 「「え?ヒッキー(比企谷君)何してるの?」」

 

 「うん?暇だったからクッキー焼いていた。そうだ新作だから味見と意見頼むわ」

 

 すると形の整ったクッキーを差し出してきた。

 

 「見た目はまともね」

 

 「あ、あたしのより上手」

 

 二人ともクッキーを手に取り

 

 「「いただきます」」

 

 口に運ぶ

 サクッ

 トロッ

 

 「「美味しい!!」」

 

 「これは中に杏のジャムが入っているのかしら?しかも少し酸味が強い物を使ってクッキーの甘さを引き立てているのかしら?」

 

 「正解だ雪ノ下。ちなみに言うとジャムは家で作ってきた物を許可を貰って冷蔵庫に入れていた」

 

 「というかヒッキーも料理できたんだ」

 

 「まあな」

 

 「そ、そうなんだ。もしかしてヒッキーも、一人暮らし?」

 

 「まあ」

 

 「そうなんだ・・・」

 

 由比ヶ浜が何故か落ち込む。

 

 「おい、なんで落ち込んでんだ」

 

 「だって男子より料理下手とかなんか女子のプライドが許さないというかなんというか・・・なんか釈然としない!!」

 

 「ぇぇぇぇ」

 

 その後色々と由比ヶ浜と雪ノ下に言及されたが何とか依頼は達成した。

 

 

 

 そしてそれぞれが帰路について二人と別れると

 

 prrrr

 

 携帯がなった。

 支給品ではなくプライベートの方だ。

 画面を見ると

 

 

 泡沫 薫(うたかた かおる)

 

 

 と表示されていた。

 

 この人は俺の妹、小町の今の保護者だ。

 なんの用かと思い電話に出る

 

 「もしもし八幡です」

 

 『久しぶり八幡ちゃん元気にやってる?』

 

 「ええまあぼちぼちですかね」

 

 『それでね急に電話した理由なんだけど・・・小町にバレちゃったみたいなの』

 

 「ッ!!な、何故?」

 

 『この前家中を掃除してる時に古いアルバム見つけてそこであなた達の幼い頃の写真があってそれで・・・ね』

 

 「それで?」

 

 『小町があってみたいと言っているの』

 

 「ダメです」

 

 『なんでかしら?』

 

 「今の俺が何をしているか知ってるでしょ」

 

 『それでもよ。あなたと小町は唯一無二の家族なのしっかりと向き合いなさい』

 

 「・・・分かりました。どこへ行けば?」

 

 『今度の土曜日にららぽでお願い時間は―――――――――』

 

 そこからは土曜日のことで頭がいっぱいになりどうやって家に帰ったのかさえ曖昧だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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