ここは世界最大のグルメ刑務所の一つである「ハニープリズン」、このグルメ刑務所に収監されている囚人は全員が終身刑以上の罪を犯している犯罪者である。
その刑務所の中にある一つの処刑場では26種の生物を絶滅させた一人の少年が死刑囚として収容され、本人の意向で常に処刑を受けている。
その風貌はあまりにも少年とはかけ離れている、野性的で狂暴な顔つきに加えて顔中には無数の細かい傷があり、身体中にも大きな傷から小さな傷まである。
その上、刑を実行するにあたって少年の四肢には極太で長大な鎖で繋がった手錠がつけられている。
そんな少年の元に老人と中年の男の二人組がやって来る。
少年はジャラジャラと音を鳴らしながら体を起こして、その二人の男に向かってこう言って来る。
「ようやくオレをココから出す気になったのかよ、ジジイ。」
その言葉に老人が口を開く。
「まったく、お前は相変わらずじゃのう、イッセー。」
ため息交じりの言葉にイッセーと呼ばれた少年はこう言って来る。
「うるせぇぞ、サッサとここから出しやがれ!!」
大声でそう言っているイッセーに対して中年の男が口を開く。
「おいおい、そんな態度じゃここから出す訳にはいかねぇぞ。」
「あ゛ぁ゛!?」
中年の男の言葉にギロリと睨みながらイッセーは中年の男の方を向く。
「与作テメェ、どの面さげてオレの前に現れやがった!!」
大声でそう言っているイッセーに対して与作と呼ばれる男はこう言って来る。
「そう吠えるなよ、まず一龍会長の話を聞け。」
与作の言葉に舌打ちをしつつも一龍会長と呼ばれた老人の方に顔を向けると、真剣な顔をした一龍がいた。
「実はのう、ここ最近で時空の穴の様な物が発見されたんじゃ。しかし、その穴の出現した場所が問題なんじゃよ。」
「どこなんだよ、その場所ってのは。」
「うむ、その場所はノマルー島という場所なんじゃ。」
質問するイッセーに一龍は質問に答える。
「ノマルー島だと?あんな平凡な島ならIGOの奴等も入れるだろうが。」
「それがのう、その穴が現れた時から強力な猛獣が住み始めてな、IGO職員も近付けなくなっておるんじゃ。」
それを聞いたイッセーがそう言うと、一龍は情報を追加する。
「集まってきた猛獣達の平均捕獲レベルは60。じゃから、職員も派遣することができんのじゃよ。」
「だから、オレに行かせようって事か。」
「まぁ、そんな感じじゃのう。」
イッセーの言葉に一龍は顎を触りながらそう言った。
「オレじゃなくてもトリコやココ、サニーの奴がいるだろうが。」
そう言って来るイッセーに対して一龍はこう言って来る。
「あいつらは今、グルメ界に行くために様々な環境に細胞を適応させるために修行の最中じゃ。」
一龍の言葉にイッセーは顔をしかめる。
「グルメ界だと?」
「そうじゃ、お前にも修行をして貰うぞ。」
「めんどくせぇな。」
グルメ界という単語に対して反応するイッセーに一龍がそう言うと、イッセーはそう言うのだった。
すると、猛獣の雄叫びが処刑場に響き渡る。
イッセーのいる処刑場の処刑方法は四肢に繋がれた鎖の先には四匹の猛獣に繋がっており、その四匹が同時に引き合えば四肢が引き千切られてしまう。
その四匹の獄卒獣が動き出し、鎖はピンッと伸び切ったがイッセーの四肢が千切れる事はなかった。
何故なら、猛獣の引く力を腕や足の一本だけで釣り合っている。
「テメェ等とじゃれ合うのもこれが最後か・・・、あばよ。」
そう言った瞬間、息を一気に吸い込んで技を放つ。
《サウンドバズーカ》!!
イッセーの放った技が猛獣を泡を吹かせながら失神させ、自身を繋いでいた鎖や手錠を破壊し、その処刑場を崩壊状態にしてしまう。
「全く、ここまで破壊しおって・・・。」
一龍は頭を押さえながらそう言うが、イッセーは気にも留めていない顔をしている。
「それで依頼の詳しいこと教えろ。」
「おっ、やってくれるか?」
「せっかく出所の機会を得たんだ、みすみす逃す訳ねぇだろ。」
一龍の言葉に悪態をつくイッセー。
「その依頼一つだけのために出所させる訳ねぇだろ、他にもお前にはやって貰いたい事があるんだよ。
その言葉に対して与作がそう言って来るが、イッセーはサラッと無視して一龍に話しかける。
「それでジジイ、その島を調べればいいんだよな。」
「そうじゃ、それに100種類の新種食材の発見、500人の指名手配犯の捕獲が出所の条件じゃ。加えて修行食材の捕獲もしてもらうぞい。」
「チッ、分かったよ。」
一龍の言葉に舌打ちしながらも同意するイッセーだった。
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