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この前ふとランキングも見るとありました!下の方ですが。
これからも頑張ります!
「ん…………朝か」
窓から差す太陽の光によって俺の目は覚めた。いつもなら目覚まし時計が俺を起こしてくれているがその日は違った。
「すぴー………」
「あー、そっか。昨日はモカと一緒に寝たんだっけ」
俺の眼前には気持ちよさそうに眠る可愛いモカの顔が。昨日はお風呂入ったモカが俺に髪を乾かして欲しいとねだってきて、そのまま一緒に寝たんだった。
「相変わらず気持ちよさそうに寝てるな」
そんなモカの頬をツンツンとつついてやると、モカは寝返りを打って俺の方にくっついてきた。
「寝ていても甘えん坊だなモカは」
俺の方に寄ってきたモカを優しく抱きしめて頭を撫でてやるとさらに顔が綻んだ。あー、このまま時間が永遠に止まればいいのに。
「…………そういえば今何時だ?」
ふと今の時間が気になり、枕元に置いた携帯で時間を確認してみる。
「なんだ、まだ8時20分か。ならもうちょっとこうしててもいいな」
9時くらいになったらモカを起こしたらいいだろう。目覚まし時計が鳴らないということは今日は休日って事だし。ゆっくりさせてあげよう。
そう思って俺は再びモカと向き合って、モカを愛でることにした。
「なぁモカ。モカはどうしてそんなに可愛いんだ?」
「んー……それはモカちゃんがー、モカちゃんだから〜」
「寝てても反応できるのか。流石モカ。でも意味わかんないぞその答えは」
「モカちゃんは今日も絶好調〜………」
どこがだ!と突っ込んでやりたいがぐっすり寝ているモカを起こしてしまってはかわいそうだ。
「………………んー、お兄ちゃんー?」
「っと、悪い。起こしちまったか?」
起こすつもりはなかったが、どうやらモカの目は覚めてしまったらしい。体を起こして眠そうな目をこすっている。
「今何時〜?」
「8時半になったところだ。もうちょっと寝ててもいいぞ」
「じゃあそうする〜」
返事をしたモカが二度寝するようにして、ベッドに寝転がる。もちろん俺の方にくっついてだ。
「ねぇねぇお兄ちゃん〜?」
「んー?」
「腕枕してー」
「お安い御用だ」
俺は左腕をモカの頭の下に入れてあげる。モカは俺の腕を枕にして、くっついている体をからに密着させてきた。
「えへへー、お兄ちゃんいい匂いする〜」
「モカもとってもいい匂いだぞ。二度寝したらよく眠れそうだよ」
お互いが密着しているので、お互いの匂いがダイレクトに伝わる。モカが女の子だから特有の甘い香りするのは当然で気持ちがいいことだが、俺は男だから変な匂いとかがないか正直不安だ。でも、モカがこういってくれている以上大丈夫なんだろう。
「モカちゃんはいっつもパン食べてるから、いい匂いがするんだよ〜」
「いやいや、パン食べてたらいい匂いがするわけじゃないだろ。沙綾みたいにパン屋で働いてるわけじゃあるまいし」
「お兄ちゃんはわかってないなー。パン屋で働いてなくてもパン食べてたらいい匂いがするもんなんだよ〜」
「じゃあ俺は?モカほどじゃないけど、俺もモカほどじゃないけどパン食べるぞ?」
比率でいうなら6:4くらいだろうか?もちろんモカが6だ。4が俺。
「お兄ちゃんはあたしみたいにパン食べてないから、あたしのような匂いはしてないよ〜」
「…………じゃあどんな匂いをしてるんだ?」
「お兄ちゃんの匂い〜」
「…………全くわからん」
けどモカが幸せそうにしてるならそれでいいだろう。今も話しながらも俺の胸あたりをスリスリと頬ずりしてるし。
「ふわぁ〜………なんだかまた眠くなってきたよ〜」
「そうだな。今日は休日だし、2人でゆっくりしようぜ。バイトもバンドの練習もないんだろ?」
「今日はないよ〜、多分〜」
「相変わらず曖昧だな。まぁないんならいいじゃん。2人で寝たい時間まで寝て、お腹空いたら飯食って、また2人でまったり過ごして、そして、寝る。これでいいだろ?」
「さんせー」
見事なぐーたら生活だ。ただの引きこもりニートのようだ。でもいい。癒しであるモカがずっと一緒にいてくれるのだから。
「よし決まりだ」
「じゃあ今日は、モカちゃんと24時間ずっと一緒だよ〜」
「そうだな。ってそれは流石に困る。風呂とかは別だからな」
「えー、ダメなの〜?」
「だーめ」
主に俺の理性がもたないから。理性が持ってくれるならいくらでも一緒に入るのだが。シャンプーでも、身体洗いっこでもなんでもしてやるのに。
「ほら。眠たくなってきたんだろ?またいつもみたいに寝るまで頭撫でてやるから今日はゆっくり休めよ」
「わーい。じゃあそうする〜」
返事をしたモカはすぐに目を閉じた。俺は腕枕していない方の手でモカがまたぐっすり眠れるように頭を撫でてやる。
「おやすみ、お兄ちゃん〜」
「はいはい。おやすみー、っと」
モカが寝息を立てるのを見た後、俺は携帯を確認してみる。現在時刻は8時45分。俺ももう一眠りするか。こんな近くにモカの寝顔があるんだ。俺もすぐに眠ることができるだろう。
「んじゃ、俺もー」
モカの頭に手を置きながら俺も目を閉じる。二度寝できる幸せって本当に最高だ。今日が休日で本当に良かった………………
「ってあれ?」
意識が落ちる前にふと何か違和感を感じた。
「今日って本当に休日だっけ?」
目覚まし時計が鳴らなかった=休日。俺はそう思ったが、何かがおかしかった。
「俺たち昨日ずっと家にいたよな?その前の日は確かつぐちゃん達のバンドの練習を見に行ったから…………」
嫌な予感がしてもう一度携帯を確認してみる。時刻は8時48分。それはいい。曜日だ。曜日が重要なんだ。
「えーっと……………………」
……………………しまった。やってしまった。今日は休日じゃない。土日でも祝日でもない。月曜日だ。目覚まし時計が鳴らなかったんじゃない。目覚まし時計をかけ忘れてしまったんだ。
「あぁ…………やっちまったな。今日普通に平日じゃん。月曜じゃん。週の始まりじゃん」
兄妹そろって何をやってしまっているんだ。というか遅刻しそうになったら巴が起こしに来てくれるはずなのになんで起こしに来てないんだ?
「………………まぁいいか。今日は休もう」
そう決めた俺はモカの通う学校と俺の通う学校に連絡を入れることにした。うん、今日はモカと1日中一緒にいることに決めた。すいません、先生方。こんなダメな兄をお許し下さい!!
「ヤッホー、来たよつぐちゃん」
「あ、ラテ君。こんにちは」
次の休日。俺はつぐちゃんの家のカフェに足を運んでいた。
「あれ、今日は1人なんだね。モカちゃんは?」
「モカならバイトだよ。で、俺は1人で暇だから遊びに来たんだ。適当に座って大丈夫か?」
モカがバイトに行ってしまい1人寂しく家で留守番していた俺はそんな寂しい気持ちを拭うべくつぐちゃん家のカフェに遊びに来たのだ。
「大丈夫だよ。今日は何頼むの?」
「んー……じゃあカフェラテ1つ。あとつぐちゃんのさいっこうに可愛いスマイル」
「うちはそういうサービスはやってないよ。待っててね。すぐ作るから」
俺は空いているテーブル席に座った。いやー、つぐちゃんは今日もつぐってるな。とっても可愛い。モカには勝てないけどそれでも可愛い。
「にしても、今日暇なのかな?休日なのに人1人もいないじゃん」
「お待たせー。はい、カフェラテだよ」
「あ、サンキュー……ってなんでつぐちゃんが俺の向かい側に座るの?」
「今お客さんラテ君以外いないから。だから、お母さんがラテ君とお茶してていいよって」
「あー、なるほど」
カフェラテを持って来たつぐちゃんが俺の向かい側に座った。つぐちゃんが俺の喋り相手になってくれるのはすごく嬉しい。
「そういえばラテ君って部活とかクラブ活動してないよね?なんでなの?」
「ん?またいきなりな質問だな」
「ちょっと気になっちゃって」
俺は今までクラブ活動というものをした事が1度もない。見学すらもして事ない。中学から合わせて5年間ずっと帰宅部。
「別に運動が嫌いなわけじゃないんだぞ?野球とかサッカーとか体動かすのは結構好きだし。スポーツで嫌いなものはないから」
「じゃあなんで入らなかったの?」
「決まってるだろ。モカとの時間が減るからだよ」
「……………あー、なるほどー」
クラブ活動をする、ということは遅くまで学校に残ってそれに打ち込むという事だ。野球やらサッカーならば遅ければ18時くらいまで活動することがあるだろう。そんなことをすればモカとの時間が減ってしまう。
「なんで俺がわざわざ部活のためにモカとの時間を削らねえといけないんだ?モカと同じクラブに所属するならまだしも、俺たち学校まで別なんだぞ」
「そ、そうだね」
「その上さらに部活までしてモカと一緒にいる時間を削るとか…………俺に死ねって言ってるのか!」
「言ってない言ってない!言ってないから!」
「っと、ごめんつぐちゃん。いきなり声荒げたりなんかして」
「ううん、私も不注意だったよ。ごめんね、ラテ君。でも、本当にモカちゃんが大好きだねラテ君は」
「当たり前だ。モカ以上に可愛い女の子はこの世に存在しないと俺は思ってるほどだからな」
そんな可愛い子が俺の妹なんて。俺はなんて幸せ者なんだろうか。
「でも本当、モカちゃんが羨ましいよ」
「モカが?なんで?」
「だって、いつも楽しそうだもん。ラテ君と一緒にいるモカちゃん。モカちゃんね、私達と一緒にいる時もよくラテ君の話をしてるんだよ」
「俺の?」
「うん!今日はお兄ちゃんが起こしてくれた〜、とか。昨日は帰って来たらいっぱい構ってくれた〜、とか。よく私達に話してくれるんだ」
「へ〜」
いつも俺がモカにしてることをモカはつぐちゃん達に話しているのか。なんだかむず痒いな。まぁ俺もよくみんなにモカの話はするんだけど。
「でもね。その話を聞くと思うの。兄妹って羨ましいな〜、って。私はほら、一人っ子だからさ。お母さんやお父さんはいつも一緒にいてくれるけど、モカちゃんや巴ちゃんみたいに歳の近いお兄ちゃんや妹がいるわけじゃないから」
「あ……」
「2人を見てると、私も兄妹がいたらな〜ってよく考えちゃうんだ、えへへ」
「…………なんか、ごめん」
「や、ち、違うよ!今のはその、そういう謝らせようと話をしたいんじゃないの!私が本当にそう思ってるから話をしただけで!」
つぐちゃんは俺と違って寂しい思いをしていたんだな。それなのに俺はつぐちゃんの目の前でモカの話ばかり………本当に申し訳ないよ。
「あのさ、つぐちゃん」
「うん?」
「もしかして、俺が兄貴だったら、とか考えたりした事…………ある?」
「へっ?」
「いや、変な意味じゃないんだ。そういう事を考えるって事はどうなのかな?って思っただけ」
「ま、まぁ、一応……考えた事はある、かな?」
「そうなんだ…………聞いてもいいか?もし俺が兄貴だったらどうかって」
モカはあれだけ受け入れてくれているが、他の4人はみんな俺によく冷たい目をしてくる時がある。だから気になる。自分の兄として見た時、つぐちゃんはどう思ってるか。
「うーん……正直に言ってもいいの?」
「もちろん。つぐちゃんがどう思ってるか聞きたいだけだし」
「え、えっとー」
つぐちゃんは頬に指を当て、苦笑いしながら言った。
「正直、ラテ君を兄として考えるのは嫌、かな?」
「ガーン!!」
俺は机に突っ伏した。そうだと思ったよ。正直に言ってもいいの?って聞くくらいなんだもん。あんな反応見せるという事は良い印象はないことくらいわかってたよ。
「あ、違うよ!ラテ君の事は嫌いじゃないし。もちろんモカちゃんや蘭ちゃんと同じくらい好きなんだけど、でも、ラテ君がもし自分の兄だって思って考えるとちょっと……」
「だよな。そうだよな。やっぱり俺変なのかな?」
「で、でもモカちゃんはあんなに喜んでるんだしきっと大丈夫だよ、うん!」
「…………それもそうか」
「えっ?」
つぐちゃんの一言を聞いて俺は顔を上げた。
「よく考えたらそうだった。他人からどう思われようがモカにさえ喜んでくれていれば俺はそれでいい」
「…………………ラテ君」
「なんだ?」
「涙目で言っても説得力ないよ」
「ち、ちがう!これは涙じゃなく…………コーヒーだ!」
「…………ごめんね、やっぱり正直に言わない方が良かったかな?」
「うぅ…………いいんだ。いいんだよ」
蘭や巴に言われるのなら、おそらく全然耐えられた。だが、その事を言ったのはつぐちゃんだ。いつも優しくて一生懸命頑張っているつぐちゃんに言われるのはやっぱり少しきついものがある。
「だ、大丈夫?」
「うん。大丈夫。今日帰ってモカに慰めてもらうから」
「………それだと私がラテ君をいじめたみたいになっちゃうみたいで心配なんだけど?」
「大丈夫。つぐちゃんにいじめられた。なんて言ったりしないから」
「そういう問題じゃないよねそれ!?」
「冗談だよ。元は俺から聞いた事なんだし、つぐちゃんは気にしなくていいからさ」
「う、うん。それならいいんだけど」
「さて……つぐちゃんといっぱい話せたし、今日はもう帰るかな。モカは出迎える準備もしないといけないし」
「あはは……それって必要なの?」
「もちろん!俺が空いている日の日課でもある」
「そうなんだ。頑張ってね」
「おう!コーヒーありがとう!ごちそうさま!」
コーヒー分のお金を支払って俺はカフェから出て行った。つぐちゃんにはあぁ言われたけど、そんな傷ついた俺を癒してくれるのはモカだけだ。
「モカ、早くバイト終わらないかなー」
「やっぱりラテ君の頭の中はモカちゃんの事でいっぱいなんだよね…」
(ラテ君を
「またね、ラテ君」
そういえばつぐみちゃんの話だけ書いてないなと思って書きました。
感想と訂正があればお待ちしております