のんびり口調の可愛い妹   作:ブリザード

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毎回毎回誤字が多いですよね。本当すいません。
そして、いつも訂正して下さる方々、ありがとうございます。

今回はラテとデートするコンビニバイト2人の話。
そんな大層なものでもないと思いますけど。




第18話 デートするモカとデートするリサ

「モカー」

 

「なーにー?」

 

いつものように俺の股の間に座りパンを食べるモカ。そんなモカの頭を撫でながら俺は話を持ちかけた。

 

「ゲーセンいかね?」

 

「急にどうしたの〜?」

 

「いやー、せっかくの夏休みだしたまにはモカと2人でどっか出かけたいなって思ってさ」

 

「でも、それでゲーセンなのー?モカちゃんをエスコートする場所としては、ちょっとセンスなさすぎじゃないかな〜?」

 

「うっ………それは」

 

確かに女の子であるモカには少し……いや、かなりセンスが悪かったかもしれない。

 

「そうだな。ちょっと考え直すから少し時間くれ」

 

「ううん、いいよー」

 

「えっ?」

 

パンを食べ終えたモカがよいしょ、と言って立ち上がる。

 

「準備してくるからちょっと待っててー」

 

「あれ?嫌じゃないのか?」

 

「そんなことないよ〜。あたしはお兄ちゃんがデートに誘ってくれたのがいい嬉しかったし〜」

 

「デッ!?」

 

別にそんなつもりはなかった。ただ、モカと一緒にどっかに行きたいと思っていただけなのに、いきなりそんな言われ方をすると意識してしまう。

 

「それにモカちゃんはお兄ちゃんと一緒にいられるならどこでもいいからね〜」

 

「あっ………」

 

それじゃあ〜、と言いながらリビングを出て自分の部屋へ戻るモカ。やばい、俺の妹がマジで可愛すぎる。

 

「あんなこと言うなんて卑怯だろ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「とーちゃく〜」

 

「暑い……さっさと中入ろう」

 

「お兄ちゃん、だらしないな〜」

 

ゲーセンまで2人で手を繋いで歩いてきたのは良かったけど、俺は暑さでダウンしそうだった。

 

「モカだって寒い日はいつもだらしないだろ」

 

「そうだっけ〜?」

 

俺は暑いのが苦手で、モカは寒いのが苦手。兄妹でなんで逆になるんだろうか?ちなみにモカ曰く、寒いのは辛いものの次にダメらしい。

 

「それより中入ろう〜」

 

「だな」

 

ゲームセンターの自動ドアをくぐり中に入ると、クーラーの涼しい風が俺たちを歓迎しているように思えた。

 

「はぁ……涼しい〜」

 

「お兄ちゃん、何するの〜?」

 

「ん?そうだな……とりあえず適当に回ってみるか」

 

「は〜い」

 

とりあえず適当にぶらつくことに。モカはあまりゲームとかしないタイプの人間だから、そういう方面にはいかないほうがいいだろう。

 

「モカは何かしたい事とかないのか?」

 

「んー……モカちゃんはお兄ちゃんが楽しめればそれでいいよ〜」

 

にっこり笑ってそんな事を言うモカ。家に出る前も思ったけどいきなりそんなこと言うのは本当に卑怯だ。俺は今日何回モカに照れさせられるんだろう。

 

「そ、そっか……」

 

「お兄ちゃん、顔真っ赤だよ〜」

 

「う、うるさい!モカがそんな嬉しい事を言うからだよ!」

 

「嬉しい事〜?モカちゃんは普通にそう思った事を言っただけだよ〜…………あ」

 

「ん?どうかしたのか?」

 

「………………」

 

モカが眺めるのはクレーンゲームのコーナー。視線の先にはおそらくフランスパン型の抱き枕が。パン好きのモカにはたまらないものがあるんだろう。

 

「………取ってやろうか?」

 

「いいの!?お兄ちゃん取ってくれるのー!?」

 

そんなに欲しいのか。いつもののんびりした口調はどこに行ったのか。

 

「あぁ。せっかく付き合ってもらったんだし俺もモカが喜ぶ事をしてあげたいしな」

 

「わーい。お兄ちゃん、頑張って〜」

 

「任せろ!これでも俺はモカがいなくて暇な時はけっこうゲーセンに通ってるからな」

 

「お兄ちゃん、それ自虐だと思うよ〜?」

 

「そ、そんな事はない!!とにかくやるぞ!」

 

さて。息巻いたもののどう取るべきか。近づいてわかったけどこれ想像以上にでかい。落とす感じでいけばいけると思うんだけど……

 

「よし、とりあえず100円」

 

1回目。取れない。

 

「もう100円」

 

2回目。取れない。

 

「もう100円入れよう」

 

3回目。取れそうで取れない。

 

「もうちまちましてられないな。500円入れよう」

 

4、5、6………取れない。

 

「モカ、俺ちょっと両替して来るわ」

 

「あたしもいく〜」

 

1000円を両替機に入れる。よし、両替完了。

 

「よし、今度こそだ!」

 

取れない。取れない。取れない。取れない。取れない。取れない。取れない。取れない。

 

「も、もう1回」

 

「お兄ちゃん、無理しなくてもいいよ〜?」

 

「いや、今度こそ取る!」

 

モカが心配そうな顔で俺を見ている。そんな顔をさせといてこのまま帰れるわけがない!

 

「………………ここだ!」

 

ポチッとボタンを押したところでクレーンが下がっていく。落ちろ落ちろ落ちろ!!

 

ポトッ

 

「落ちたー!!!やっと取れたぞ!!」

 

「さすがお兄ちゃん〜」

 

イェーイとモカとハイタッチをして景品を手に取る。フランスパン抱き枕に一体いくらつぎ込んでるんだろうか。

そのまま、店員に袋をもらい景品をその中に入れてまた店内を歩き始める。

 

「今度は何しようか?」

 

「お兄ちゃん、お金大丈夫なの〜?」

 

「俺がこの夏休みのためにどれだけバイトをしていたと思ってるんだ?このくらい余裕だよ。今までの貯金も残ってるしな」

 

「おぉー、お兄ちゃん太っ腹だね〜」

 

「はっはっはー。そうだろー?」

 

その後も店内をぶらつきながら、気になったものを適当にプレイしていく。たまに俺とモカが仲良くしてるのを見て、血走った目で俺たちを見ていた男達は一体何だったんだろうか?

 

「はぁ、疲れた」

 

「楽しかったね〜」

 

「そうだな。でもモカはちゃんと楽しめたのか?俺はちゃんとゲームとかしたけどモカはそれ見てただけなのに」

 

「うん。楽しかったよー。さっきも言ったけど、あたしはお兄ちゃんと一緒ならどこに行っても楽しいから〜」

 

ただ俺が行きたいところに付き合わせてしまっただけだというのに、モカはそんな俺といるのが楽しいと言ってくれる。こんなの嬉しいという感情しか込み上げてこない。

 

「………………なぁ、モカ」

 

「なーにー?」

 

俺が自販機で買った飲み物を口に含むモカの頭を優しく撫でる。いつもより繊細に、何より丁寧に。

 

「どーしたの〜?」

 

「いや、モカが妹でよかったって思ってさ。可愛くて優しい俺の大好きのモカが妹であるのが今何より嬉しくってさ」

 

「なんの話ー?」

 

「俺自身の話だよ。帰りにやまぶきベーカリーよるか。付き合ってくれたお礼になんでも買ってあげるよ」

 

「いいの〜?お兄ちゃん結構お金使ったんじゃないのー?」

 

「いいんだよ。俺がお金を使う理由はモカが最優先って決めてるんだから」

 

「じゃあ遠慮なく〜。お兄ちゃん行こー」

 

「あぁ。そうだな」

 

モカの頭を撫でる手を下ろして、そのままモカの手を優しく掴んでそのままゲームセンターを出た。

 

「今日はありがとなモカ」

 

帰りにやまぶきベーカリーに寄ってモカの欲しいパンを買った後、家に帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁ!ラテじゃん」

 

「ん?おぉ、リサ」

 

モカのバイトが終わるまで適当に街をぶらぶらしていると、商店街を歩いているときにリサと会った。

 

「久しぶり〜。モカのバイト見に来た時以来だね」

 

「そうだな〜。あれ?リサは今日バイトないのか?」

 

「そうだよー。アタシは今日休みだから」

 

「そうか。て事は今モカは1人でバイトしてるんだな」

 

モカ……今頃寂しく1人で頑張ってると思うと応援しに行きたくなるな。

 

「あの……ラテ?流石にこんな昼間に1人って事はないから。ちゃんと店長とかいるからさ」

 

「店長……だと?」

 

もしかしてモカは今店長と2人きりで仕事してるんじゃないよな?だとしたら……

 

『青葉さん、また仕事間違えてる!』

 

『すいませ〜ん』

 

『もうこれで何度目だ!これはもう口で言ってもわからないんだな』

 

『そんな事ないですよー』

 

『いーや。決めた!今から口でなく身体で指導してやる』

 

『そんなー。困りますよ〜』

 

『ふっへっへー。覚悟するんだな』

 

なんて事になっている可能性が!!

 

「悪いリサ。俺用事できた」

 

「ちょ、ちょっと待った!アタシ今ラテが考えてる事がわかった気がする!大丈夫だから!絶対モカは大丈夫だから!」

 

今にも走り出しそうになった俺の手をリサはバッと両手で掴んだ。

 

「ほ、本当か?でも万が一って事があるかもしれないしさ」

 

「あぁ見えてモカは仕事ちゃんとする子だから心配ないよ」

 

「そ、そうか……だったらいいんだ」

 

「もう……本当にシスコンなんだねラテってさ」

 

「当たり前だ。常にモカに気を遣い、常にモカに気を配る。それが今の俺の生き甲斐なんだよ」

 

「うっわ〜。これは想像以上だ」

 

リサがすーっと俺の手を離し距離を取る。俺もう何人の女の子にひかれてるんだろうか……

 

「ゴホン。で、リサは何してたんだ?」

 

「アタシ?アタシは買い物でもって思ってショッピングモールに行こうと思ってたんだけど……」

 

うーん……といきなり考え出すリサ。何か嫌な予感がする。

 

「そうだ!ラテもついて来てよ」

 

「はぁ?」

 

「いいでしょ。どうせ暇してたんだから」

 

「いや別に暇してたんじゃないんだけど」

 

「モカのバイトが終わるまで待ってるんでしょ?やっぱり暇なんじゃん」

 

ダメだ。これはどうしてもついていかなければならないようだ。いや、別に嫌ってわけじゃないんだけど。

 

「はぁ……わかった」

 

「なんかアタシが無理やり連れて行くみたいで嫌なんだけど、そのため息」

 

「あぁ、ごめんごめん。そんなつもりは全くなかったんだけど」

 

「あはは。わかってるよ!それじゃあ行こっか〜」

 

リサは俺の手を掴んでそのまま歩き出した。………なにこれ、もしかしてデート?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねー、ラテ。これなんてどう思う?」

 

「うーん……似合ってると思うけど、もうちょっと落ち着いてる感じの服でもいいんじゃないか?」

 

デート……もといリサの買い物に付き合わされた俺はショッピングモールに着くなり服選びに付き合わされていた。

 

「落ち着いてる感じって……ラテってなんだかよくわからない表現するんだね」

 

「あんまり女の子と買い物行かないからな。こういうのは慣れてない」

 

「そうなの?ラテって周りに女の子しかいない感じがしないから、こういうの慣れてるんだと思ったんだけど?」

 

「そりゃモカと一緒にいれば嫌でも周りには女の子しかいなくなるよ。あ、でもモカと離れるつもりは毛頭ないからな」

 

「いや、まだなにも言ってないんだけど……まぁいいか。じゃあ今度これ着てみるね」

 

次の服を手にとって試着室に入るリサ。にしてもあれだな。モカとは違っておしゃれもちゃんとしてて、みんなを引っ張っていける明るい性格に、面倒見のいいお姉さん体質。

 

「リサってさ」

 

「ん〜?」

 

「いい女の子だな」

 

途端試着室からドタンッ!という音が響いた。

 

「だ、大丈夫か?」

 

「だ、ダイジョーブ。そ、それより、い、いきなり何言うのっ!?」

 

「いや、単純に思ったんだけど。モカみたいな子の面倒もちゃんとみて、明るい性格だから会話にネタが尽きない。話してて思ったんだけど、一緒にいると楽しいって思ってさ」

 

もちろん一緒にいて楽しいのはモカだからそこは譲れないんだけどな。

 

「そ、そっか……ありがと」

 

「おう」

 

………あれ?もしかして俺今変なこと言った?

 

「はぁ………ラテにペース乱されるなんて」

 

「おい、それどういうことだ」

 

「別になんでもないよ〜……よし!これでどう?」

 

試着室のカーテンを開けたリサはさっきとは違い、俺の要望通りの落ち着いた服を着て見せた。

 

「うん、いいな。可愛いし似合ってる」

 

「かわっ!?」

 

「ん?どうかした?」

 

「う、ううん、なんでもない」

 

(なに?もしかしてラテって天然のタラシなの?)

 

顔を赤くしたリサがうぅ、と唸っている。モカまでとはいかなくても結構可愛いんだけど。

 

「あ、あはは〜。ありがとね。素直に嬉しかったよ」

 

「ならいいんだけど。どうする、その服買うのか?」

 

「そーだね。折角ラテが褒めてくれたんだし、この服にしようかな」

 

「りょーかい。じゃあまた待っとくな」

 

リサはまた試着室に入って服を着替え始める。うん、やっぱり女の子はこうじゃないと。モカみたいにパーカー選んで試着せずに買うのとはやっぱり違うな。

 

「て、ダメだな。女の子を比べる時モカが基準になってる。モカも確かに可愛いけど、比べる対象が違う」

 

リサとモカでは性格も全然違うんだし。でも、不思議と2人は仲良くしてるよな。やっぱり波長か何かが合うのかな?

 

「お待たせ〜」

 

「いや、そんな待ってないぞ?」

 

「じゃあ、アタシこれ買ってくるね〜」

 

「はいよー」

 

そう言ってリサはレジへと向かった。待ってる間店内でも見回るかな。

 

「ん………これ似合いそうだな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日はありがとね〜。すっごく楽しかったよ〜」

 

「こちらこそ。結構有意義な時間を過ごせたよ」

 

あれから、アクセサリーを見に行ったり、カフェに寄ったりして喋ったりして時間を過ごした。リサの話から以外にモカは仕事上手と聞いたときは驚いたけど。

 

「あ、ここでいいよ。家まで付き合ってもらうのは悪いし」

 

「いや、別にいいぞ?荷物そんな重くないし」

 

「本当大丈夫だって。もう家も見えてるし」

 

「そうか。それなら……」

 

俺が持っていたリサの手荷物をリサに返す。

 

「あと………はい」

 

「ん?なにこれ?」

 

「服見てる時に見つけたんだよ。リサに似合うかなって思ってさ」

 

リサに似合いそうなアクセサリーを見つけてこっそり買っておいた物をリサの手荷物と一緒に手渡す。

 

「いいの?アタシが買い物に付き合わせちゃったのに」

 

「いいんだよ。いつもモカが世話になってるし、なんだかんだいっても有意義な時間は過ごせたからな。俺もリサと話すの楽しかったし、また誘ってくれよ」

 

主に俺の知らないモカの事を聞きたい。

 

「ん〜……でも、アタシは付き合ってもらったのになにもしてないんだし」

 

「そうだな……じゃあ、俺とリサの初デート記念って事でどうだ?」

 

「でっ!!?」

 

「あ、ごめん。流石にこれはなかった」

 

まだ出会って2回目の女の子にデートなんて流石に酷すぎる。

 

「うーん……もっと良い言い回しは……」

 

「う、ううん、ダイジョーブ。初デート記念って事にしよう!」

 

「えっ?良いのか?」

 

「良いの良いの。じゃあこれはありがたく受け取らせてもらうね〜。今度一緒に出かける時にはちゃんとつけてくからね」

 

「あ、あぁ。わかった。楽しみにしてる」

 

「うん!それじゃあね〜」

 

リサは俺に手を振って別れた。

 

「さて。俺も帰るか。お腹すかせたモカが待ってるだろうし、帰りにやまぶきベーカリーにでも寄るとするかな」

 

そのまま俺もやまぶきベーカリーに寄って、沙綾と少しおしゃべりした後、家に帰った。

 

「ただいま〜………ってモカ?どうかしたのか?」

 

玄関に入ると目の前にモカが立っていた。

 

「お兄ちゃん。これどういう事〜?」

 

「ん?………げっ」

 

モカが突きつけてきたのは携帯。どうやらさっきまでリサとメールしていたらしく、俺が先ほどプレゼントしたアクセサリーをつけたリサの画像と、『ラテとの初デート記念だよ〜。似合ってる〜?』という文章が。

 

「お兄ちゃん…………?」

 

「は、はい?」

 

「今度は3人でいこーね〜」

 

「はい………て、え?それでいいのか?」

 

「もちろん〜。あ、やまぶきベーカリーのパン〜」

 

「え、あ、うん。モカが疲れてると思ったから買ってきたんだけど」

 

「わ〜い。お兄ちゃん早速食べよ〜」

 

てっきり怒られるのかと思ってたのに、何事もなく流されて終わってしまった。モカ、何かあったのか?それともリサは何か特別扱いされてるのか?いやでもそれだったら蘭とかつぐちゃんはどうなるんだろ………

 

「あーむ。おいし〜」

 

「………まぁいいか」




久しぶりにラテとモカ2人きりの話を書いた気がするぞ?
リサさんってあんな感じですかね?ww

感想と訂正があればお待ちしております
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