のんびり口調の可愛い妹   作:ブリザード

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いやー、ペルソナ5おもろいっすねw
今更ですけど買いましたw


第24話 ラテの苦手なものと夢に出るモカ

「ラテ君、ちょっと聞きたいことがあるんだけどいいかな?」

 

「ん?どうしたいきなり。今の俺とモカの姿ならいつもの事だから気にしなくていいぞ」

 

「それはちょっとどうでもいいかな?」

 

「確かにどうでもいい」

 

今の俺とモカの姿といえばいつものように俺の股の間にモカが座って、いつものようにパンをもぐもぐと食べているモカをいつものように俺がそんなモカの頭をやさしく撫で続けている。つぐちゃんとひまりちゃんがそれをどうでもいいと言うのは少し辛い所もあるが話を進める事に。

 

「で、聞きたいことって?」

 

「あ、うん。ラテ君って怖いものって何かある?」

 

「本当に唐突だな。怖いものか……」

 

「お兄ちゃんは熱いのが苦手だよね〜」

 

「それは苦手ってだけで別に怖くはないな。モカだって寒いのは苦手だけど怖くはないだろ?」

 

「そうだね〜。寒いのは辛いものの次にダメだけど〜」

 

「それとおんなじだ。てか、なんでそんな話を?」

 

「えっと、この前みんなで夜の学校に入ったでしょ。その時ラテ君もモカちゃんも全然怖そうにしてなかったから」

 

「ラテさんは怖いものあるのかなー、って少し気になったんです」

 

「あぁ、そういう事」

 

確かにあの時俺やモカは楽しく学校を歩いていた。モカと手を繋いでまるで肝試しをするかのように楽しむことができた。

 

「俺の怖いもの………怖いもの……なんだろう?」

 

「モカちゃんに怒られる、とかは?」

 

「あー、それは確かに少し怖いかも。モカはなんていうか圧力が凄いからな。ちょっと気圧される感じはある」

 

「あたしお兄ちゃんに怒ったことなんて一度もないよ〜」

 

「………みんなで買い物行った時とか、夏祭りのあれはなんだったんだよ」

 

「あれは怒ってたんじゃなくてお説教だもん。お兄ちゃんがうわきするのが悪いんだよー」

 

「それもそうか。じゃあ怒られたことないんだな」

 

「それで解決するんだ」

 

俺が納得した瞬間、つぐちゃんが思わず苦笑いを浮かべた。でも今までのが全部お説教だと考えるとモカの怒ってる姿は想像できない。

 

「じゃあ、モカに口聞いてもらえなくなる、とかは?」

 

「死んでも嫌だけど怖くはない。てかそれは俺が自殺するまである」

 

「モカちゃんがお兄ちゃんの事を無視するなんてあり得ないからだいじょーぶだよ〜」

 

「モカちゃんに彼氏ができる!とかは?」

 

「怖くない。むしろ俺が修羅になってその彼氏を殺しにかかる可能性がある」

 

「というか、なんでさっきからあたしとお兄ちゃんが関係することになってるの?」

 

「それが1番ラテさんに効果ありそうだから?」

 

「なんで疑問系なんだよ」

 

「と、とりあえずモカちゃんから1回離れてみよう」

 

俺も含めた4人でうーん、と頭を抱えて考えてみる。俺の怖いもの……

 

「雷!」

 

「それはつぐちゃんでしょ?」

 

「台風!」

 

「学校休めるからいいな」

 

「森〜」

 

「……どゆこと?」

 

「キック!」

 

「別に怖くないな。痛いだけ」

 

「熊〜」

 

「それどんなシチュエーション?」

 

「マントヒヒ!」

 

「だからどんなシチュエーション?」

 

「豹!」

 

「いい加減生き物シリーズから離れろ」

 

「宇田川巴〜」

 

「巴に失礼だから謝ってこい」

 

「煙突!」

 

「サンタさん?ハマったことないから知らん」

 

「ツンデレ!」

 

「べ、別にこれあんたのために作ってきたわけじゃないんだからね!……ってなに言わせんだよ」

 

「レーザービーム〜」

 

「食らったことないから知らん!」

 

「虫!」

 

「嫌い!でも怖くない。種類によるかもだけど」

 

「週刊誌!」

 

「俺は基本スポーツものしか読まんぞ」

 

「ししゃも〜」

 

「好きだ」

 

「モカ!」

 

「愛してる」

 

「怪談!!」

 

「怖くない。むしろ大好物だ」

 

ふたたびうーん、と頭を抱える俺たち。

 

「これだけ言ってもないなんて、やっぱり兄妹だね」

 

「確かに。モカちゃんもラテ君も怖いものなんて無いんだね」

 

「そりゃそうだよー。あたし達に怖いものなんてなに一つないんだから〜」

 

「いや、候補にあげてたものの半分以上おかしいだろ。てか、なんでみんな普通にしりとりしてんの?しかも最後いい感じに終わったし」

 

モカの宇田川巴には少々無理を感じたがまぁそこは突っ込まなくてもいいだろう。

 

「………あ、虫で思い出したけど怖いものあるな」

 

「え、なになに!?」

 

「ラテ君教えて!」

 

「お兄ちゃんそれってー?」

 

むしろこいつを怖くないと思わない人間は少ないだろう。女性ならほとんどの人間が怖いはず。いつの間にか現れる、音もなく姿を現わすあいつの存在。

 

「G」

 

「………あー、それは確かに」

 

「私も無理かも」

 

「あたしも〜」

 

「だろ?」

 

結果、みんなGは怖いと思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「らっくん、起きて〜」

 

「ん………」

 

「起きろー」

 

「んん………モカ?」

 

「そーだよー。らっくんの愛しのモカちゃんだよ〜」

 

聞き覚えのある声に目を覚ました俺だったが、数秒後ある違和感に気づいた。

 

「なぁ、モカ?」

 

「なーにー?」

 

「その、らっくんって一体なんだ?」

 

いつも俺の事をお兄ちゃんと呼んでくれるモカがらっくんと呼んでいる強烈な違和感。

 

「えー、らっくんがそう呼んでほしいって言うからモカちゃんはそう言ってるのに〜」

 

「いや、俺そんなこと言った事ないんだけど。寧ろモカにはいつでもお兄ちゃんって呼んでほしい」

 

「そんな兄妹みたいな呼び方、あたししたことないよ〜?」

 

「………………えっ?」

 

おかしい。なんだこれ?

 

「なぁ、モカ。ひとつ聞くけど。お前は俺ってどんな関係?」

 

「えー、らっくんそんな事を忘れちゃうなんて……モカちゃんショックで寝込んじゃいそう……よよよー」

 

「いや、忘れたわけじゃないんだけど。少し確認しておきたいんだ」

 

「えっとねー。らっくんとモカちゃんは恋人同士だよ〜」

 

「……恋人。俺とモカが」

 

「そー。らっくん、もしかしてまだ寝ぼけてるのー?」

 

「いや、寝ぼけてない。大丈夫だ」

 

要するにあれだ。これはきっと夢なんだな。モカが俺の恋人っていうそういう夢なんだ。よし、それなら夢に乗っかるとしよう。

 

「ごめんモカ。心配かけちゃって」

 

「いいよー。でも、その代わりにぎゅってしてほしいかな〜」

 

「あぁ、もちろん」

 

両手を広げて抱きしめてほしいアピールをするモカを俺は優しく抱きしめてあげる。

 

「えへへー、らっくんあったかいね〜」

 

「モカもだろ。あったかくて心地いい。このまま寝れそう」

 

いつもとしてることは変わらないはずなのにシチュエーションが違うだけでこんなにも違うんだ。

 

「寝ちゃダメだよー」

 

「わかってるわかってる」

 

「もし寝ちゃったらモカちゃんのきょーれつなビンタが炸裂しちゃうよー」

 

「冗談だ。本当に」

 

モカのビンタなんてくらいたくない。死んでもくらいたくない。てかくらったら死ぬ。精神的に。

 

「ねぇねぇ、らっくん〜」

 

「なんだ?」

 

不意に目を閉じて顔を近づけてくるモカ。これはもしかして、妹になら絶対にできないが彼女である今ならできてしまう行為なのではないのか。よし、ならばその行為に答えよう。俺も目を閉じて次に起こる瞬間に備えて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ってところで目が覚めた」

 

「ラテ、キモい。もう今までの中で1番キモい」

 

そんな夢を見た日の昼下がり。みんなとお茶している時に夢の話をすると、蘭がドン引きしていた。そこまで言うのか。

 

「てか、なんでそんなキモい話しをアタシ達にするんだ?」

 

「だよねー。そんなキモい話」

 

蘭だけではなく巴やひまりちゃんまで。もう帰ろうかな。

 

「み、みんな言い過ぎだよ。夢なんだからそういう事あるんだろうし。……あ、ほら、みんなもラテ君が彼氏だった、みたいな夢見たことあるんじゃないの?」

 

「ない」

 

「ないな」

 

「ないっ!」

 

「あ、あれ?みんなないの?」

 

「えっ?」

 

「ん?」

 

「へっ?」

 

なにその言い方。もしかしてつぐちゃんは俺が彼氏だった夢を見たことあるのか?

 

「え、えっと………そ、その話は置いとこう!!」

 

「いや置いとけない!その話全然置いとけないよつぐ!」

 

墓穴を掘るというのはまさにこのことだろう。俺をカバーするつもりで言ったことがまさか自爆するような事になるとは。

 

「ねぇねぇつぐ!それどんな内容だったの?」

 

「ち、違うの!これは昔の話だしもう覚えてない事だから。それに私も夢を見たってだけの話だから」

 

「えー、気になる〜。本当に覚えてないの?」

 

「え、えっと………ラテ君と手を繋いでたような気がする」

 

「それでそれで?」

 

「………は、はい!この話はおしまい!」

 

あまり人の夢に話を突っ込むのも悪い話だろう。本音を言うと俺も続きを聞きたかったのだが。

 

「そ、それよりモカちゃんは?ラテ君が彼氏だったら、とか。そういう夢見た事ないの?」

 

「んー?」

 

今まで俺の膝の上で1人一言も喋らずにパンを食べていたモカが口を開いた。

 

「見たことないな〜」

 

「えー、面白くないー」

 

「いや、モカの事だから覚えてないだけかも」

 

「あー、それはあるかも」

 

モカを普段からよく寝る子だしその考えは否定できそうにない。でも、モカと俺の話聞いて見たかったな。

 

「まぁ所詮夢だし、気にする事ないな」

 

「確かに。ラテさんがモカと付き合うなんてあるわけないんだし」

 

「で、でも正夢って言葉があるんだし、もしかしたら……」

 

「いや、ないでしょ。この2人は血が繋がってる兄妹なんだから」

 

「そもそも俺はモカとそういう事をするつもりはない。あくまでモカを妹ととして可愛がってるんだから」

 

「いや、そんな体勢でモカの事を可愛がってるラテさんが行っても説得力皆無です」

 

うんうん、とひまりちゃんの言葉にみんなが頷く。

 

「これはいつもの体勢だ。気にする事はない」

 

「いや気にします!」

 

「でもあたしはお兄ちゃんとキスしても気にしないよ〜」

 

「だから気にする…………ってえぇ!?」

 

モカのふとした言葉にひまりちゃんが声を上げて驚いた。俺も声を出したわけじゃないが驚いている。

 

「も、モカ!何言ってるの!」

 

「だってお兄ちゃんだよー。今更じゃない?」

 

「い、いや、でも……」

 

そういえば夏休み入る前のモカがそんなことになっても気にしないみたいな話をしてたな。

 

「で、でも兄妹でそんな………ダメだよ、うん。絶対ダメ!」

 

「それを決めるのはあたしとお兄ちゃんだよ〜」

 

頼んでいたケーキを食べ終えたモカは器用に身体を反転させて俺と向かい合うように座る。

 

「お兄ちゃんはあたしとキスするのはいやー?」

 

「そんな事いきなり聞かれても……」

 

正直に答えるなら全然問題ない。むしろしてみたい。だけど………

 

「「「「じーっ」」」」

 

周りの視線が痛いほど俺に集まっている。それ以前に俺とモカは兄妹だ。夢のようにモカが俺の彼女とか言うなら問題は全くないんだが……

 

「…………正直に言うなら俺もしてみたい」

 

「ラテ君!?」

 

「ほらー」

 

「でも、俺はお前の兄貴だから。そういう風な事をするつもりは全くない。というかしたくないんだよ」

 

モカの頭を優しく撫でながら俺は言った。

 

「だってお前は俺の世界で1番大切な妹だから」

 

うん。言いたいことは言えた。あとはモカがどういう反応をしてくれるか。

 

「お兄ちゃん?」

 

「ん?」

 

「あたしはキスしたいかって聞いただけで、別に今するつもりは全くなかったよー」

 

「えっ?」

 

……考えてみれば確かにそうかもしれない。

 

「もー、お兄ちゃんははやとちりだな〜」

 

「いや、今の流れ的にそういうもんなんかと思って……いや、でもそうだな。ごめんごめん」

 

「もー、仕方ないな〜」

 

えへへー、と笑いながらさらに身を寄せてくるモカ。よかった。みんながドン引きするような状況にならなくて本当に。

 

「お兄ちゃん?」

 

「んー?」

 

「大好きだよ〜」

 

「あぁ。俺も大好きだ」

 

((((その体制であんな事言っても全く説得力ない))))

 

この時、みんなが心の中でドン引きしていたのは俺は全く知らなかった。




ちなみにモカ&つぐのガチャは爆死です。
自分の愛は2人に届かなかったようです。
感想と訂正があればお待ちしております。
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