のんびり口調の可愛い妹   作:ブリザード

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モカのようなのんびりとした妹は絶対可愛い。
そして、モカの幼馴染の1人が登場。


第3話 お昼寝するモカと甘いもの大好き少女

「お兄ちゃ〜ん」

 

「うぉっと。モカ、いきなり抱きついて来たら危ないだろ?」

 

休日。リビングのソファで本を読んでいた俺に妹であるモカはいきなり俺に抱きついて来た。まぁ、抱きついて来たなら抱き返すのが道理というものだろう。

 

「で、どうしたんだ?」

 

「モカちゃんはもうすぐバイトなので、頑張るために成分を補給してるの〜」

 

「そっか。それならいくらでも補給してくれ」

 

「は〜い」

 

モカは体勢を変えて、俺に背を向け、そのまま俺の股の間に座った。そしてそのまま俺にもたれかかってくる。

 

「はぁ〜、気持ちいい〜。このまま寝ること出来そうだよ〜」

 

「じゃあ、もっと気持ちよくしてやるよ」

 

俺は読んでいた本にしおりを挟んで閉じ、右手でモカの頭を優しく撫でた。

 

「おぉ〜、これはダメだよ〜。反則的にダメなやつだね〜。やめたほうがいいよー」

 

といいつつも、気持ちよさそうに目を細めるモカ。この反応を見ることができると思うと、ずっと続けてられる。ていうか、やめれるわけがない。

 

「バイトまで後どれくらいだ?」

 

「後1時間はゆっくりしてられるよ〜」

 

「それなら後1時間ずっとこうしてられるな」

 

「そんなことされ続けたらモカちゃんの瞼が落ちちゃうよ〜」

 

とかいいつつ、モカはすでに眠そうにしている。どうやら予想以上に気持ちいいみたいだ。

 

「寝てもいいぞ?1時間経ったら起こしてやるし、ぐっすり眠れるようにずっとこうして撫でてやるさ」

 

「じゃあ、お言葉に甘えようかな〜」

 

「甘えろ甘えろー。俺もこうしてると退屈しないしな」

 

「じゃあお言葉に甘えてー。おやすみ、お兄ちゃん〜」

 

「おやすみ〜」

 

言葉を終えるとともにモカは瞼を閉じてそのまま眠ってしまった。こいつ寝付き物凄くいいから直ぐ眠れるんだよな。羨ましい限りだけど。

 

「すぅ…………すぅ…………」

 

「…………でもこの体勢だと寝顔が見れないのはショックだな」

 

それにしてもいい匂いだな。使ってるシャンプーや石鹸は同じはずなのにどうしてこんなに変わるものか。髪もサラサラだし、俺もこんなサラサラヘアー目指したい。

 

「んん……ダメだよひーちゃん〜」

 

「寝言か?」

 

「そんなに食べるとまた太るよ〜」

 

「………幸せそうな夢みてるんだな」

 

きっとモカの幼馴染とお菓子でも食べてる夢でも見てるんだろう。

 

「本当に……可愛いなモカは」

 

幸せそうに頬を緩めて眠るモカを見て、俺は改めてモカの可愛さを認識した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほらモカ起きろ。1時間経ったぞ」

 

「んー……あと5分〜」

 

あれからモカの頭をずっと撫で続けながらも本を読み時間を潰した。1時間という長い時間であったが、モカを愛でる事でとても早く感じた。

 

「ダメだ。バイトに遅刻するぞ」

 

「お兄ちゃんのケチ〜」

 

「ケチじゃない。ほら、顔洗ってさっさと行ってこい」

 

「は〜い」

 

納得したのか、モカはゆっくりと体を起こしてふらふらな足で洗面所に向かった。

 

「まったく……それにしてもバイトか」

 

モカのバイト姿。今まで気にしたことはあまりなかったが、バイト中のモカの姿を見たことがなかったな。

 

「じゃあお兄ちゃん、いってきまーす」

 

「はいはい、いってらっしゃい」

 

顔を洗ったモカは最低限の用意を鞄に入れてそのまま家を出ていった。

 

「あの調子でちゃんと仕事が出来るのか?」

 

いや、いくら寝起きといえどちゃんと出来るだろう。いや、でも心配だな…………モカに対してのクレームが来たりしたら……

 

『おい店員、何やってんだよ。温めた弁当にチョコレート一緒に入れてんじゃねえよ』

 

『すいませんでした〜』

 

『謝って済むか!おい責任とれ!!』

 

『そんなこと言われても……どうすれば〜?』

 

『簡単だよ。服を脱げ。そして俺に奉仕しろ』

 

なんて事になったらどうしよう!!モカが!俺のモカの貞操が誰とも知らない男にとられてしまう!!!

 

「いかん!一大事だ!」

 

モカの貞操。いや、モカの全ては俺が守る!決意した俺は見つからないように変装道具を準備した。

 

「行くぞモカ!お兄ちゃんはお前のためにバイト先に見に行かせてもらう!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ありがとうございましたー』

 

『しゃーした〜』

 

「いや、しゃーした〜、って。どんな挨拶してんだよあいつ」

 

今のところ何も起きていない。いや、そんな簡単に変なことは起きないんだろうが、変なことが起きた場合俺の出番だ。

 

「いや、でも。バイトしてるモカも可愛いな〜」

 

いつも通りのんびりとしているが、そんな姿でバイトしているモカもやっぱり可愛い。写真撮りたい。

 

「それにしても……なんだか周りの視線が気になるな。そんな変な格好してるのか俺?」

 

なんだか周りから『うわ、何あの人』だの、『こわーい』だの、嫌な声が聞こえてくる。とりあえず現在の俺の格好を確認してみるか。

現在の俺の格好。

服、パーカーのフード付き。

ズボン、ジーパン。

頭、帽子。

顔、普段つけない伊達メガネ。マスク。

場所、コンビニの外でモカがよく見える場所。

 

「……………………俺不審者じゃん!!?」

 

やっべ。なんで今までに気づかなかったんだ。でも、こんな姿モカにバレるわけには行かないし、どうすれば………

 

「…………せめてフードは外すか。あと、マスクも外そう。うんそうしよう」

 

「おまわりさん!不審者です!コンビニを覗き見する不審者がいます!!」

 

「やっ!ちょ、ちょっと待ってください!俺は不審者なんかじゃ……………って、あれ?ひまりちゃん?」

 

「はい。えへへ〜、びっくりしました?」

 

おまわりさんが来たと思い、言い訳をしながら振り返るとそこに立っていたのはおまわりさんではなく女の子。

 

「い、いや、まぁびっくりしたよ」

 

「やった!でも本当に不審者みたいでしたよー。それこそ警察呼ばれてもおかしくなかったです」

 

「や、やっぱりそうだよな。気をつける」

 

女の子の名前は上原ひまり。モカの幼馴染の1人にしてモカが組んでいるバンド、Afterglowのリーダー。明るい性格でピンク髪に高校生と思えないほどの胸の持ち主。

 

「で、こんなとこで何してたんですか?」

 

「決まってるだろ。モカの監視だ」

 

「うっわ〜、相変わらずドン引きするレベルのシスコン」

 

「うっせー。もうお前らには言われ慣れたよ」

 

ひまりちゃん……というか、モカの幼馴染4人とは過ごす時間も長かったため、シスコンというのはもう言われ慣れてしまった。

 

「だいたいあんなに可愛いモカを愛でるな、という方が頭おかしいぞ」

 

「あー、はいはい。そうですね。それも言われ慣れしましたよ」

 

「うっ………すまん。それより、ひまりちゃんこそこんなとこで何してたんだ?」

 

「あたしはコンビニスイーツを買いに来たんですよ」

 

「あー、そういうこと。それにしても、よく俺だと気づけたな」

 

「うえっ?あ、そ、そりゃそうですよ。あたしたちからしたらラテさんも幼馴染みたいなものですし!」

 

「ふーん……そういうもんか?」

 

「そういうもんなんです!」

 

俺はどちらかというと、それぞれ個性が違う妹みたいに思ってるんだが、まぁ、あまり変わらないか。

 

「というか、コンビニスイーツか……」

 

じーっと、ひまりちゃんの体を見つめる。

 

「な、なんですか?視線がいやらしい」

 

「いや、今日モカが昼寝してる時にふと呟いてたんだよ。『そんなに食べるとまた太るよ〜』って」

 

「んなっ!?」

 

「だからその甘いものを食べた栄養がどこに向かってるんだろうな、ってちょっと観察を………ひまりちゃん?」

 

「…………どいです」

 

「へっ?」

 

「酷いです!ラテさん変態!警察呼びます!!」

 

「待て待て!なんでそうなる!!」

 

涙目になりながら、携帯電話片手に取り警察呼ぼうとするひまりちゃんの腕を掴み俺は止めた。

 

「あたしだって体重気にしてるんですよ!それなのにラテさんはあたしの体を舐め回すようにじっと見て!」

 

「待て、舐め回すように見てはいない!」

 

「サイッテーです!こうなったら、今日の事を全部モカに言いつけてやるんですから!!」

 

「待て。それは本当に待て。そんな事されたらモカに嫌われる!」

 

「嫌われたらいいんですよ!ラテさんなんて!!」

 

モカに嫌われたら俺の娯楽全てがなくなることになる。それだけは絶対に止めなければならない。

 

「ひ、ひまりちゃん?」

 

「なんですか!」

 

「い、今からカフェに行こう。2人で」

 

「へっ?」

 

「うん。そうしよう。ここだったら迷惑になるし、カフェでゆっくり話し合おう。なんだったらケーキ奢ってあげるから?ね?」

 

「ほ、本当ですか?」

 

昔モカの言っていたことが役に立った。ひまりちゃんは甘いものが好きだから、それを盾にすれば大抵なんでも言うことを聞いてくれるって。

 

「も、もちろんだよ。カフェだけじゃなくても好きなとこ連れてってあげるから。どうかな?」

 

「つ、つまりそれって。で、デートって事ですか?」

 

「ん?あぁ、まぁ、そうだな。デートかな?うん」

 

「デート……ラテさんとデート」

 

考え直すような仕草を取ったひまりちゃん。そして勢いよく顔を上げた。

 

「わかりました!行きましょう!デート!」

 

「あ、うん。じゃあ行こっか」

 

「はい!」

 

涙目になって怒っていたのから一転、超ご機嫌になったひまりちゃんは俺の腕に抱きついてそのまま歩き出した。

 

「デート、デート!ラテさんとデート!」

 

「よかった、機嫌治って」

 

その後、カフェで甘いものを食べまくったひまりちゃんはさらに超ご機嫌に、逆に俺はひまりちゃんが食べたものすべてを奢り、財布が軽くなって超どんよりした。




モカと昼寝して見たい。
感想と訂正があればお待ちしております。
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