のんびり口調の可愛い妹   作:ブリザード

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ようやく時間が取る事が出来ました。

また少しずつ投稿できたらいいなぁ……


第32話 酷い目に遭わされがちなラテ

前回までのあらすじ!

ひまりちゃんの提案でなぜかいきなり俺が女装させられる羽目になってしまった!

 

「………なぁ、リサ?」

 

「んー、どしたのー?」

 

「ここまでするのか?」

 

モカから受け取った服とスカートを着た俺はそのままリサの指示に従い椅子に座らさせられた。普通に女装するならここで終わっていいだろう。だがリサはやる気満々なのか、化粧道具まで取り出して俺に化粧してくれている。

 

「当たり前じゃん。むしろこれから本番だよ?だから動かないでじっとしててね〜」

 

「り、りょうかい」

 

ここまでやる必要はあるのかと言われればぶっちゃけのところないだろう。だがモカと3ヶ月一緒に夜を共にする交渉権を得た今、俺は従うしかない。従うしかないのだが……

 

「…………リサ」

 

「はいはい?」

 

「暇だ」

 

「と言われてもな〜。後15分くらいはこのままじっとしててもらわないといけないよ」

 

「それは困るな。俺がモカー!と叫びたくなるくらいやばいかもしれない」

 

「それは正直やめて欲しいかな……」

 

ちなみにモカ達5人は1階のリビングで待っててくれている。俺に、完璧な女装が完了するのを楽しみにしてるね〜、と言って下に降りていった。

 

「んー、そうだな〜……ラテって男の子で仲良い友達ってほとんどいないよね?」

 

「いないな。1人もいない」

 

「なんで自信持ってそんな事言い切れるの?」

 

「事実だからな。リサには隠す必要なんてないし」

 

「あはは………ってそうじゃなくて。逆に女の子で仲良い子は何人くらいいるの?」

 

「女の子?えっと、モカ、蘭、つぐちゃん、ひまりちゃん、巴だろ。後はリサにモカ、それにあこちゃんに沙綾、日菜、モカ、花音ちゃん。後この前花音ちゃん経由で1人仲良くなった子がいるから……全員で13人かな?」

 

「うん、モカが3人くらい出てきたから2人省いて11人だね」

 

省かれてしまった。俺の最愛の妹は何人いてもおかしくないはずなのに。

 

「ていうか、モカは妹だからカウントしなくていいよね?」

 

「おまっ!俺からモカを除いたら何が残るんだよ!!」

 

「いや、わかんないけど」

 

俺の中からモカを除くなんて。リサの頭は一体どうなっているんだ?

 

「でね、思ったんだけど。なんでラテって男の子の友だちができないの?女の子はこんなにたくさん仲良い子がいるのに」

 

「学校に女の子の友だちがいるわけでもないけどな。というか、学校に友達は1人もいない」

 

「言い切ったね」

 

「事実だしな」

 

なんか自分で言ってて悲しくなってきたな。おかしいな、目が少し潤んできた。

 

「まぁ、でもあれだ。俺に友達が1人もいないのは、俺自身から友達を作ろうとしに行ってないからな」

 

「えっ、どういう事?」

 

「そのまんまの意味だよ。モカの幼馴染で気がついたら仲良くなっていた蘭達。巴経由で仲良くなったあこちゃん。モカ経由で仲良くなったリサと沙綾と日菜。迷子になってるのを助けた花音ちゃん。で、花音ちゃん経由で仲良くなったその子、だ」

 

「………なるほど。ラテから話しかけて仲良くなったのは花音くらいって事か」

 

「そゆこと。まぁ、もう一つ理由があるとすれば……」

 

「あるとすれば?」

 

「……考えてみろ。学校にいるほとんどの時間で妹の事を考えてるやつと仲良くなりたいって思うか?」

 

「それは………たしかに。というか、8割型それが理由な気もするね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「みんなー、ラテの準備完了したよ〜」

 

「リサさん、お疲れ様です!」

 

「ラテ君は?」

 

「扉の向こうだよー。みんな準備はいい?」

 

「はい!」

 

「どんな感じなのか少し楽しみになってきたな」

 

「気持ち悪い感じじゃなければあたしはどうでも」

 

「ら、蘭ちゃん!」

 

「さてさて〜、お兄ちゃんは一体どんなお姿に」

 

「じゃあ、扉開けるよ」

 

そう言ってリサは扉を開けた。

 

「「「「「…………」」」」」

 

みんなが女装した俺の姿を頭のてっぺんから足のつま先までじーっと眺めているのがわかる。無言が一番辛いから何か言って欲しい。

 

「…………か」

 

「か?」

 

「可愛いです!!!!」

 

「えっ?」

 

「えっ?じゃないですよラテさん。すごく可愛いです!」

 

「ホントに。一瞬ラテ君がどうかわからなかったもん」

 

「あぁ。女のアタシが自信なくすくらいに可愛いな」

 

「うん、可愛いねラテ」

 

「お兄ちゃん、………ううん、お姉ちゃんだ。お姉ちゃん、すごーく可愛いよ〜」

 

「んなっ!!??」

 

まさかモカにお姉ちゃんなんて呼ばれるなんて………最悪だ。死にたい。

 

「そ、そんなに可愛いのか?」

 

「めちゃくちゃ可愛いですよ!あ、写真撮ってもいいですか?」

 

「やだ。断る」

 

「そんなぁ!」

 

「当たり前だろ!っておい蘭、無言でカメラをこっちに向けるな!」

 

「バレた」

 

「バレバレだ!というか誰か鏡貸してくれないか?まだどんな感じになったのか見てないんだよ」

 

「ちょっと待ってね。………あった。はい、ラテ君」

 

つぐちゃんから手鏡を借りて今の自分の姿を見てみる。丁寧な化粧が施されている。というか……

 

「………誰だこれ?」

 

「お姉ちゃん〜」

 

「お姉ちゃんじゃない!」

 

「今はお姉ちゃんだよ〜。ね、トモちん」

 

「あぁ。今だけラテじゃなくてラテ子ちゃんに改名したらどうだ?」

 

「いや誰だよラテ子ちゃんって!!」

 

不名誉だ。もうちょっと可愛い名前をつける努力をして欲しいものだ。

 

「いやぁ、まさかラテの女装がこんなにうまくいくなんて。あ、あこと日菜から返信きた」

 

「おいちょっと待て。いつ俺のこの姿送ったんだよ!」

 

「ラテが蘭と話してて油断している隙にね。えーっと、あこからは『ラテおにーちゃんじゃなくてラテおねーちゃんになってる!?』だって。

で、日菜からは『ラテちゃんの姿、ピピってきてるるんっ!♪ってする!』ってさ。良かったね、ラテ!」

 

「何が良かったのか全くわからないんだけど?」

 

あこちゃんはともかく日菜のセンス独特すぎて意味わかんない。というかラテちゃん言うな!

 

「なぁ、みんな満足しただろ?この格好なんか落ち着かないし……着替えてもいいか?」

 

「え、何言ってるのラテ。本番はこれからだよ」

 

「えっ?」

 

「リサさんが何のためにここまでしてくれたと思ってるんですか?」

 

とてつもなく嫌な予感がする。リサのやけに凝ったメイクが俺にそう感じさせていた。

 

「アタシ達も一緒にいてやるからさ」

 

「ラテ君、ごめんね?」

 

「おい、まさか……」

 

「お姉ちゃん、今から一緒にお出かけのお時間だよ〜」

 

「…………さいっあくだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの後必死に反論してみたが、5対1で勝てるわけもなく、この後練習があると帰ってしまったリサを除いた6人で一緒に出かける事に。

 

「イジメだ。こんなのもうイジメ以外のなにものでもない。もうみんな嫌いだよ」

 

「ラテさん泣いちゃダメですよ!メイク崩れちゃうます」

 

「それより先に俺の豆腐メンタルが崩れ落ちそうだよ」

 

「ダイジョーブ。お姉ちゃんの可愛い姿はモカちゃんが保証してあげるから〜」

 

「モカ、励ましてくれてるんだろうけど、全然嬉しくない」

 

俺の横をぴったりとくっついて歩いてくれるモカが励ましてくれるが、俺のメンタルにはなにも通らない。

 

『なぁ、見ろよ。あの人超美人』

 

『ホントだ。いや、よくみたら6人とも可愛い』

 

すれ違う男子2人組から俺たちを褒める声が聞こえる。

 

「ふふっ、よかったねラテ。『可愛い』って言ってもらえて」

 

「嬉しくない……生きてきた中でもダントツで嬉しくない」

 

「で、でも今のラテ君はほんっとうに可愛いと思うよ!それこそ、私なんて霞んじゃうくらい」

 

「つぐちゃん、励ましてくれてるところありがたいんだけど、本当に辛いからやめて欲しいかな」

 

可愛いって言ってくれるのはここにはいないリサのおかげだろう。このことを褒めるならリサを褒めるといい。俺はなにもしてないし、俺が可愛いわけでもない。

 

「はぁ………生きるって辛いんだな」

 

「ラテが意味わかんないこと言いだしたぞ」

 

「うーん、ここまで落ち込んでるのを見ると流石に罪悪感が」

 

「わ、私もあんまりラテ君の気持ち考えてあげられなかったかも」

 

「まぁ、あたしはもう十分楽しめたし」

 

「だねー。それじゃあ、ちょっと早いけど、そろそろ『あ、あの!!』」

 

俺以外の5人がヒソヒソと話していると、1人の男が俺に声をかけてきた。って、あれ……こいつどこかで見たことあるような……

 

「えと、何か用ですか?」

 

『えと、その…………いきなりで申し訳ないんですけど……』

 

なんだこいつ?顔赤いし、めっちゃモジモジしてるし。みんなも首を傾げている。

 

『あの!!』

 

「は、はい?」

 

『ひ、一目惚れしました!!よ、良かったら俺と友達から始めてもらえませんか!?』

 

「「「「「「………………へっ?」」」」」」

 

男は俺の方に手を差し出してそう言った。えと、これはつまり…………

 

「告白された……のか?」

 

ちょっと待て。思考を停止するな。こういう時ってどうすればいいんだ?そうだ。返事だ。返事をしないと……

 

「え、えっと、その……ごめんなさい」

 

俺はその人と向き合って頭を下げた。

 

『あ、はは……そ、そうですよね。迷惑でしたよね。ご、ごめんなさい』

 

「いや、その、こちらこそ、ごめんなさい」

 

『え、えーっと、す、すいません!失礼します!!』

 

男はもう一度俺に頭を下げるとそのまま走って行ってしまった。

 

「………………」

 

「お兄ちゃん?」

 

「………………」

 

「お兄ちゃーん。もしも〜し?」

 

「…………なぁ、モカ」

 

「なーにー?」

 

「俺………初めてガチで告白されたよ」

 

「「「「ぷっ……」」」」

 

頭の整理が追いついてなかった俺の放った言葉に黙っていたモカ以外の4人が噴き出した。

 

「ちょ、巴!笑ったらダメだよ」

 

「いや、蘭だって笑ってるだろ」

 

「2人とも、そんな笑ったら酷いよ!」

 

「そういうつぐだって……フフッ」

 

みんなが必死に笑うのは堪えているのがわかる。いや笑ってしまう気持ちもわかる。わかるけど。

 

「おい、笑うな!!俺が今まで生きてきた中でガチで告白されたんだぞ!笑うなよ!」

 

「いや、だって………ラテさんが初めて告白されたのが男の子からだなんて」

 

「ラテ、どうやらラテの女装は本当に可愛いみたいだね」

 

「うるせえ!最悪だよ、本当にさ!」

 

まさか相手も俺が女装してるだなんて思いもしなかっただろうな。相手には申し訳ない気もするけど。

 

「ま、まぁ、あれだ。よ、よかったな、ラテ」

 

「うん!おめでとうラテ君!」

 

「巴、つぐちゃん。本当に怒るよ?」

 

言われても全く嬉しくないおめでとうだ。どうせなら女の子に告白される方が嬉しいのに。

 

「お兄ちゃ〜ん」

 

「ん?どうしたモカ?」

 

そういえばモカの呼び方が元に戻っている。モカもいきなりのことでびっくりしてるんだろうか?

 

「今日帰ったらモカちゃんがいーっぱい慰めてあげるよ〜」

 

「へ、あ、うん。ありがとう」

 

よしよしと俺の頭を撫でながらモカは慰めてくれた。うん、嬉しい。今日1番に嬉しかったことかもしれない。

 

「あ、ラテさん!私も一応言っておきます。おめでとう!」

 

「あ、じゃああたしも。おめでとうラテ」

 

「嬉しくないおめでとうをありがとう。2人とも」

 

それにしても今日は散々だな。女装させられるし、メイクされるし、いきなり男に告白されるし。今日は不幸だ。

こうなったらこんな提案をしたひまりちゃんには罰を受けてもらうしかない。手始めに、俺が用意したコンビニスイーツを全部食べてもらうところから始めようか。

 

「ラテ君、絶対何か悪いこと考えてる」

 

「あぁ。多分仕返ししてやる、って顔だな」

 

「多分標的はひまりだね」

 

「えっ!私なの!?」

 

おかしい。モカ以外にも俺の考えが読まれてる。そんな悪い顔でもしてたんだろうか。

 

「なぁ、モカ。ひまりちゃんが1番嫌がることって何だと思う?」

 

「うーん………ひーちゃんはね〜、シイタケが嫌いなんだよね〜?」

 

「えっ、うん、そうだけど……」

 

ひまりちゃんはシイタケが嫌い。なるほど、そうかそうか………

 

「ひまりちゃん、今度俺が美味しいお弁当作ってあげるよ」

 

「え、い、いや、大丈夫ですよ?」

 

「気にしなくていいよ。モカの弁当作るついでだし、弁当はモカに渡してもらうからさ」

 

「いや、えと……その」

 

「そうだなー。メニューはシイタケの炒め物と、シイタケの煮物と、シイタケとご飯を混ぜ合わせたものと、後デザートにシイタケ丸ごと用意しといてあげるから!」

 

「や、やだ!そんなの絶対やだ!」

 

「ひ、ひまりちゃん……」

 

涙目になりながら隣にいるつぐちゃんに抱きつくひまりちゃん。

 

「だいじょーぶ。ひまりちゃんがちゃんと美味しく食べれるように味付けしてあげるから」

 

「う、嘘ですよね?そんな酷いことしないですよね?」

 

「そうだ。モカ、ひまりちゃんがズルしないように見張っててくれるか?」

 

「い、いや!モカ、助けて!」

 

「ひーちゃん……なむ〜」

 

「モカぁ!!」

 

「さぁて、そうと決まれば早速帰って、この服を速攻着替えて買い物に行かないと。明日が楽しみだな、ひまりちゃん?」

 

「ごめんなさい!謝ります!謝りますから許してください!!」

 

今度は俺に抱きついてくるひまりちゃんの頭をポンポンと叩きながら、俺も帰路を歩き始めた。

 

「………なんかさ、アタシ達が何も被害受けないのも申し訳ないしさ」

 

「うん。私達も後で謝ろう。ひまりちゃんがかわいそうだよ」

 

「よく考えたら男装するって言ったのに、結局やってないしね」

 

「「確かに」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ

ラテの学校にて

 

『昨日か、めちゃくちゃ可愛い子が歩いててさ、俺気づいたらその人に告白しに行ってたよ』

 

『えっ、マジ!?結果は!?』

 

『ダメだった。ごめんなさいってフラれちまったよ』

 

『だろうな。お前に彼女できるとかありえねぇし』

 

『うるせぇ。にしても、誰かに似てる気がするんだよなぁ、あの子って』

 

「…………しばらくあいつとは顔会わせないようにしよう」

 

 

 

 




どうでしたか?

最近バンドリで好きなキャラが増えがちです。
アニメからロックとパレオ
Morfonicaからつくしちゃんと七深ちゃん。
それに日菜と美咲ちゃんのことも好きですね。

感想と訂正があればお待ちしております。
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