妹は天才 俺は凡才   作:ZEruga

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ハッピーニューイヤー!皆さんあけおめ!今年も『妹は天才 俺は凡才』をよろしくお願いします(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
正月なのにクリスマスを出す男……
色々打ってたらまさかの4000字オーバー。……すいません
今年も頑張るぜ!


よくわからないクリスマス

クリスマス。それはイエス・キリストの生誕を祝う日だったはずだ。しかし……

 

「はぁ……何でこんなにも人が多いんだよ」

 

しかもよく見ると周りにはカップルばかりだった。まだ朝の10時になったぐらいだ

 

「どうしてこうなったんだ?」

 

俺は今さっき起きたことを振り返った

 

 

 

 

 

 

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「ふぁあ〜てっくんおはよ〜」

 

「おう、おはようモカ。……えっ⁉︎」

 

「……?どーしたの〜?」

 

「いや、どうしたのじゃなくてな」

 

モカが自分で起きた⁉︎嘘だろ⁉︎いつも何もなければ一日中布団でゴロゴロしてるあのモカが⁉︎

 

「め、珍しいな。自分から起きるなんて」

 

「えっとね〜。今日は()()()()()があるんだよ〜」

 

大事な…約束だ……と…!そういえば今日はクリスマス…!ま、まさか!か、彼氏が出来たということなのか……⁉︎

 

「う、嘘だぁぁああああああ⁉︎」

 

「ええっ⁉︎てっくーん?」

 

俺はダッシュで家を飛び出した

 

 

 

 

 

 

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そして現在俺は公園にあるベンチに腰掛けている。……別に誰かを誘っているわけじゃないからな。

 

「……はぁ」

 

そりゃあモカだって女の子だから恋人ぐらいできるだろう。あれだけ天才的な妹だと俺も鼻が高い。…でもなぁ……

 

「…なんか納得がいかないなぁ」

 

「一人で何考えてるんだ?」

 

「うぉお⁉︎びっくりしたぁ!びっくりさせるなよ巴!」

 

「ごめんごめん。悪かったよ」

 

うっ…潔くて攻める気になれなくなった

 

「そういえば巴が何でこんなところにいるんだ?」

 

「あぁ。今日クリスマスだからさ」

 

巴が多くの袋を持っていることに気づいた。確かafterglowの皆は毎年つぐみの家でクリスマスをしてるってモカから聞いた事があるな

 

「て…ことはまさか……!」

 

今朝モカが言ってた()()()()()ってのはつぐみの家に行くって事だったのか!

 

「…は、恥ずかしい……」

 

早とちりし過ぎたぁああ!発狂した俺恥ずかしっ!

 

「し、死にたい……」

 

「どうした⁉︎」

 

「いや、もしかしたらモカに彼氏が出来たのかと思ってさ」

 

「ええっ!モカに⁉︎」

 

「俺の早とちりで勘違いしただけだったわ」

 

あぁ〜。よく分からないけどスッキリしたぁ〜

 

「一旦家に帰って掃除でもするかぁ」

 

そう呟いて巴と別れようとした時、思いがけない事が起こった

 

「や、やっぱり彼氏がいるんじゃないか?」

 

「えっ……。急にどうしたんだよ。さっき巴も驚いてたじゃないか」

 

「い、いやぁ、よくよく考えたらそんな感じのことを言ってた気がするなぁー」

 

な、何だよそれ……。嘘だろ…!

 

「じ、じゃあアタシ準備とかがあるからまたな!」

 

巴が素早く去ったが俺は放心状態で動けなくなった

 

 

 

 

 

 

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「すまんモカ!」

 

アタシの家に来るなりトモちんが謝ってきた

 

「トモちんどしたの〜?」

 

理由を聞けばアタシに彼氏が出来たっていう嘘をてっくんについてしまったんだって〜

 

「う〜ん。まぁ許そう〜」

 

モカちゃんは寛大だから許そう〜

 

「で、でも大丈夫かな?哲也さんモカのこと大事にしてたから……」

 

つぐとひーちゃんが心配そうにこちらを見ている

 

「大丈夫だよ〜。てっくんが居なくなったらアタシ生きていけないもーん」

 

(((ブ、ブラコンだなぁ)))

 

ひまり、つぐみ、巴達は見事に同じことを考えた

 

「あれ〜?蘭はー?」

 

そういえば蘭か来ていない事に気づいた

 

「蘭が『来れない』って連絡がさっき来たよ」

 

ひーちゃんは寂しそうに答えてくれた

 

「最近、蘭の様子がおかしくないか?」

 

「そうだね……蘭ちゃん練習にも顔出さなくなって来たから少し心配だなぁ……」

 

アタシはたまに蘭と帰るけどなーんにも言えないんだよね〜。……何て声をかけてあげればいいか分からない

 

「よぉーし!来れない蘭の分も頑張るぞー。オォー!」

 

「「「…………」」」

 

「誰か乗ってよー!」

 

ひーちゃんの言動はひとまず置いといてー、アタシ達は《計画》を進行していった

 

 

 

 

 

 

 

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「はぁ……」

 

アタシは歩きながらため息を吐いた。ひまり達のやる事に対して『来れない』と打ってしまった。最近、afterglowの練習にも顔を出していない

 

「練習に…行きたいのに……」

 

何故か足が動かない。父さんに『ごっこ遊び』と言われてからバンドの練習に行けなくなった

 

「どうすれば良いんだろ……」

 

考えれは考えるほどに分からなくなっていく。まるで負の連鎖のように

 

「……あれ?」

 

あそこで死にかけてるのって……

 

 

 

 

 

 

_____________

 

 

 

「…何死にかけてんの?」

 

気がつくと目の前には蘭が居た

 

「………よう蘭。久しいな…」

 

「前に会ったばっかじゃん」

 

「……そうだったっけな」

 

全く覚えてない。というか全てどうでも良く感じる。…何故だ?

 

「……モカに彼氏出来たらしくてな。おめでたい事なんだけど…どうにも納得がいかなくってな……」

 

「…それって哲也かシスコンなだけだと思うけど」

 

「うっ……」

 

蘭が言った一言が俺に刺さった

 

「お、俺はシスコンだったのか……」

 

「今頃気づいてたの?」

 

「うぐっ……」

 

何か今日蘭の切れ味が鋭いんだけど⁉︎

 

「……ごめん。言い過ぎた」

 

自覚があったらしい。まぁ無かったら無かったでものすごく辛かった

 

「……何かあったのか?」

 

今日の蘭はいつもと雰囲気が違った。まるで負のオーラを纏っているような…

 

「…哲也には……関係ない」

 

「関係ないから聞いてるんだろ。関係があったらもう分かってるっての」

 

「……そういう事じゃなくて…」

 

蘭は呆れたような表情をした

 

「……まぁ、哲也になら言ってもいい…かな?実は…アタシ父さんに

バンド辞めろって言われた…」

 

「えっ?何で⁉︎」

 

「父さんからすればアタシがやってるのは『ごっこ遊び』だって言われた…違うって思ってるのに……アタシは否定出来なかったから…皆になんて言えはいいか分からなくて……」

 

「だからここら辺を歩いてたのか?」

 

「……考えながら歩いてたらここに着いただけ」

 

なるほどなぁ。要は蘭の父親は遊んでいるとしか思っていないのか

 

「じゃあ蘭は心の底からバンドは『ごっこ遊び』だって思ったのか?」

 

「そんな訳ない!」

 

いきなり立ち上がって反論してきた

 

「……アタシは『ごっこ遊び』なんかでバンドをやってない!」

 

「なんだ言えるじゃん」

 

「……えっ?」

 

「その気持ちをお前の父親に言えばいいじゃん。もしくはそれでもダメなら見てもらえばいい。蘭がどこまで本気なのかってやつを」

 

蘭ははっとなって俺を見た。どうやら気づいたらしい

 

「大丈夫。蘭ならやれるさ」

 

「…でも、アタシ…最近バンド練習にも行ってないし……」

 

珍しくネガティブな蘭を見るとイラッとする。……少し挑発してみるか

 

「ふ〜ん。蘭ってafterglowのこと大事だと思わないのか」

 

「——ッ⁉︎そんなこと…!」

 

「まぁ蘭だけ本気でも周りが本気じゃないならごっこ遊びに見えてもしょうがないよなぁ」

 

「違う……!アタシ達は!」

 

「何が違うんだ?軽く楽器を弾くだけでバンドが成立する訳じゃないだろ?バンド仲間なんて所詮そんなもんなんだろ?」

 

「——ッ!」

 

「グッ⁉︎」

 

右頰に重い衝撃が走る。俺は初めて蘭に殴られた

 

「何だよ……殴ることしか出来ないのかよ……」

 

反論出来無いのかもう一発殴った後に押し倒される

 

「アタシ達はそんなに軽くバンドをやってない!」

 

「…じゃあ何でそんなに自信がないんだよ……!」

 

「だって……アタシ…!身勝手に練習休んだりして…!今更どの顔でみんなに会いに行けばいいの……!」

 

泣きながらも一発、一発殴ってくる。殴られるほど蘭の気持ちが分かるような気がした。だけどこのままじゃすれ違って終わってしまう。それは俺も嫌だ

 

 

パシッ

 

蘭の拳を受け止めた

 

「……お前ってほんっとバカだよな」

 

「なっ……!」

 

「要はみんなの反応が怖いんだろ?だったら俺が付いて行くよ」

 

「……そんな…アンタには関係ないのに……」

 

「関係ない訳ないだろ。幼馴染だろうが」

 

「…………」

 

黙った後、馬乗りになっていた蘭が立ち上がった

 

「蘭は昔から全く変わらないな」

 

頑固で負けず嫌い、そして仲間思い。昔から何一つ変わってない

 

「……バカだなぁ」

 

「……!アンタだってバカじゃん!」

 

「知ってる」

 

「……バカ」

 

「何回も言わなくていいわ!」

 

やっと《いつも通り》の蘭に戻った気がした。さてと、顔が痛ぇや。唇も切れてるし、俺何回殴られたっけ?

 

「まぁとりあえずウチに来いよ」

 

「はぁっ⁉︎いきなりどういう事⁉︎」

 

「いや、謝るなら謝ることを確認しておきたいしそれに…痛いし」

 

「……ごめん」

 

「いいよ、とりあえず行こうぜ。ちなみに拒否権ないから」

 

「ちょ、ちょっと⁉︎」

 

俺は蘭の手を握って歩き始めた

 

 

 

 

 

 

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「「「「メリークリスマス!」」」」

 

「……なにこれ」

 

家に帰った瞬間、家に居た4人がクラッカーを鳴らした

 

「…何でお前らが居るんだよ……」

 

「アタシが呼んだのだ〜……って、てっくんどしたの⁉︎アザだらけだよ⁉︎」

 

「あ、あぁー。色々あってな。それよりも……いつまで隠れてるんだ?」

 

「…………」

 

後ろに隠れていた蘭が恥ずかしそうにそっぽを向いた

 

「「「蘭(ちゃん)!」」」

 

「連絡つかないから心配したんだぞ!」

 

巴がかなりキレていた。ここまでキレるのは珍しいな

 

「……ごめん。……」

 

……あの蘭さん?助けが欲しそうな目でこちらを見ないでくださいますかね?

 

「…………」

 

……分かったよ

 

「…あのさ、とりあえず皆に話がある」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「………蘭のお父さんが……」

 

「まぁ、そういう事だな」

 

「蘭は辞めたくないんだろ?」

 

「辞めたくない」

 

「…って言ってもなぁ〜。どうするかな」

 

部屋が静かになった。皆が皆考えていると一番にひまりが声を出した

 

「蘭のお父さんにライブに来てもらうのは?」

 

「「「「……!」」」」

 

「ダメ…かな?」

 

「ひまり…お前凄いな」

 

「えっ⁉︎」

 

「その考えは無かった。と言うかそれしか無いな」

 

「ひーちゃんすご〜い」

 

「モカ褒めるならちゃんと褒めてー!」

 

棒読みはやめてやれよ……

 

「でもどうやって蘭ちゃんのお父さんをライブに来てもらうの?」

 

「まぁ、それは考えが無くも無いんだけど……」

 

これやると…なんかなぁ…勘違いさせそう

 

「……とりあえず!久しぶりに皆で集まれたんだからクリスマスを楽しもう!」

 

「ひーちゃんが楽しみたいだけなんじゃないの〜?」

 

「そ、そそんな事無いよー?」

 

「ひまり……そんなにケーキが食べたいのか…」

 

「違うってば〜!」

 

この時、皆が幸せに笑いあった。この瞬間がずっと続いて欲しいとこの時思った。

 

そうこの瞬間だけは——————————




感想、評価等よろしくお願いしますm(_ _)m
正月編出したいなぁ……
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