仮面ライダーエグゼイド ウルトラガシャット   作:ぽかんむ

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第10話 てっぺんのRing Leader

 エグゼイドは長い階段を登り詰めていた。最上階の部屋は丸く、周りは鉄筋コンクリートの壁。中央にはキャスター付きの椅子が八つと、長方形の机が二つ。

 待ち構えていたのは、白服の二人の男。彼らは真ん中でオセロに興じていた。

 彼等は立ち上がると、それぞれのガシャットを懐から取り出して起動する。

 痩せ形の男はウルトラマンティガに、小太りの男はウルトラマンゼロに変身した。

 飛びかかる二人。エグゼイドはガシャコンキースラッシャーを召喚すると、横にして二人の拳を受け止めた。

 パンチが強まる。初めは立っていたエグゼイドも、衝撃で押されていった。終いには立て膝の姿勢で、なんとか踏み留まるまでになる。

 二人は力を抜いた。ゼロは上に、ティガは後方に、ジャンプして逃れる。

 ティガは体色を紫にすると、右手から"ティガフリーザー"を繰り出した。他方でゼロは、頭の二つの"ゼロスラッガー"を飛ばす。

 二人の攻撃を受けたエグゼイドは、もうふらふらだ。

 

 

「限界のようだな」

 

「奴を殺すのは俺にやらせろ」

 

 

 絶対に勝てると踏んだのか、ティガは一人で戦うと言い出した。

 彼は赤い体色の"パワータイプ"になる。エグゼイドの顔を何度も殴った。

 倒れるエグゼイド。ティガはそれを蹴り上げて、宙に浮かべた。

 彼は"ゼペリオン光線"で追い討ちをかける。

 

 

「はぁ……まだ続けるのか。いい加減にくたばれよ」

 

 

 再三の攻撃にも関わらず、エグゼイドは立ち上がった。

 

 

「俺はみんなの思いを背負ってここまで来たんだ……絶対に全クリしてやるぜ」

 

 

 とはいえ虫の息に変わりはない。ここまでの連戦は確実に永夢の体力を奪っていたからだ。

 

 

「時間がかかりそうだな。どれ、私も手伝おう」

 

「すまねぇ。やっぱ頼む」

 

「そうはさせないぜ」

 

 

 パラドクスが駆け付ける。彼はゼロに弾丸を浴びせて、注意を引いた。

 ゼロが左腕のブレスレットを、鎧に変形させる。

彼はそれを身に纏い、ウルティメイトゼロとなった。

 ブレードの付いた右腕を前にだし、前進してくるゼロ。パラドクスは得物を斧に変える。降り下ろされる刃を受け止めた。

 

 

「今だ! 永夢、やれ!」

 

「あぁ!」

 

「そんなボロボロな身体で何が出来る。これで決める!」

 

 

 手刀を浴びさせようと、ティガが飛びかかる。当たればひどたまりもないだろう。

 エグゼイドは立ち上がると、ガシャコンキースラッシャーを左手に。そしてティガの胸を突き刺した。

 

 

ハイパークリティカルスパーキング!

 

 

 エグゼイドはドライバー上部のボタンを押す。剣にすべてのエネルギーが集まった。刃は神々しい黄金に輝く。

 ティガの絶叫の中、激しく爆発を起こした。

 

 

「よっしゃあ! これで残りはお前だけだ!」

 

 

 エグゼイドが切っ先を向けながら振り返る。ゼロはパラドの首を左手で掴み、右手で彼の顔面を何度も殴っていた。

 腕をだらんと下げ、抵抗する気力すら失うパラド。もう充分と考えたゼロは、彼を投げ捨てた。

 

 

「パラド……」

 

「次は貴様だ」

 

 

 エグゼイドがキースラッシャーで打ち込む。ゼロは斬撃をウルティメイトブレードで弾いた。流れるように、エグゼイドに斬り込んでいった。

 少しずつではあるが、エグゼイドはダメージを受けていく。

 

 

「お前に勝ち目はない!」

 

 

タドル! クリティカルストライク!

 

バンバン! クリティカルファイア!

 

クリティカルクルセイド!

 

 

 駆けつけたブレイブ、スナイプ、ポッピーのトリプルライダーキックがゼロに炸裂した。

 奇襲攻撃を浴びせられたゼロ。彼はなんとか両手で受け止めたが、その威力は決してバカに出来ない。

 さらにエグゼイドは、反撃の隙を得ることが出来た。

 エグゼイド渾身のパンチが、ゼロの頬に当たる。その勢いは凄まじく、彼は壁まで飛ばされた。

 

 

「みんな!」

 

「集中を絶やすな研修医。オペはまだ完了していない!」

 

「そうかよ。相変わらずブレイブは厳しいな」

 

 

 仲間との再会は、傷ついたエグゼイドには充分すぎる励ましになった。

 

 

「小癪な……こうなったら、奥の手を見せてやる」

 

 ゼロの身体か眩く輝きだす。その光は急激に膨張し、やがて彼はその中に消えた。

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