仮面ライダーエグゼイド ウルトラガシャット   作:ぽかんむ

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第5話 破滅のEVE

「研修医、あれがさっきの奴か?」

 

「違いますが、恐らく仲間です。行きましょう!」

 

 

 二人は腰にゲーマドライバーを取りつけた。起動したガシャットをスロットに挿し、レバーを開く。

 

 

マキシマムマイティーエックス!

 

タドルレガシー!

 

 

「術式レベル100」

 

「MAX大」

 

「「変身!」」

 

 

ガシャット! ガッチャーン! レベルマックス! アップ!

 

 

タドルレキシ メザメルキシ タドルレガシー!

 

サイダイキュウノパワフルボディー! ダリラガーン! ダゴスバーン!

 

マキシマームパワーエックス!

 

 

 永夢は仮面ライダーエグゼイドマキシマムゲーマーレベル99、飛彩は仮面ライダーブレイブレガシーゲーマーレベル100に変身した。

 

 

「私に勝てるかな?」

 

「ノーコンティニューでクリアしてやるぜ!」

 

 

 先に飛び出したエグゼイドが、タロウにジャンプパンチを与える。タロウは両手をクロスさせることで、受けきる。

 エグゼイドは彼の足に、自分の足を引っ掻けた。足を内側に折り曲げ、タロウを転ばす。

 一方、ブレイブは空中に光の剣を多数生み出した。タロウ目掛けて飛ばされる。倒れたタロウに突き刺さった。

 

 

「ぐおぉぉぉぉ!! はぁ……噂通りの強さだな……」

 

「いっきに決めるぞ、研修医」

 

「フィニッシュは必殺技で決まりだ!」

 

 

キメワザ! マキシマム! クリティカルブレイク!

 

    タドル! クリティカルストライク! 

 

 

 予想外のダメージを受け、タロウは避けられない。

 エグゼイドが地面を、屈強な腕で叩きつける。反動で宙に浮かせられるタロウ。

 そこに二人のライダーキックが決まった。

 かつてない激しい爆発が起こる。それは二人のキックが引き起こす爆発の規模を、遥かに越えていた。

 どうやらキックが命中する直前、タロウは自身の寿命を対価に、全身を爆破させる大技─ウルトラダイナマイト─を使っていたようだ。

 エグゼイドとブレイブは吹き飛ばされる。あまりの威力からか、永夢と飛彩は変身が解けてしまった。

 

 

「あんな秘密兵器を隠し持っていたなんて」

 

「自爆したということなのか……?」

 

 

 煙が晴れる。そこには、アスファルトがえぐれることで出来たクレーター以外は、何も残っていなかった。

 

 

「なんだったのでしょうね」

 

「知るか。ひとまずCRに戻るぞ」

 

 

──────────

 

 

 財団Xの基地の一室。その中に太りぎみ、痩せ形の二人の男がいた。

 そこに、もう一人の同じ格好をした男が入ってくる。

 

 

「行ってきたぞ……奴等の強さは我々の想像以上だ。俺はもう休ませてもらう……」

 

「お疲れさま」

 

「仮面ライダーはこの先、確実に邪魔になる。よって、今すぐ倒すべきだ」

 

「そうだな。っとなると、いくつか、ウルトラガシャットを残しておくべきだろ」

 

「あぁ。ギンガは確定として、あと七つほどは本部に送らないことにしよう」

 

 

 その後、二人は丸一日を費やして、作戦に使うガシャットを選んだ。

 

 

──────────

 

 

 CRに戻った永夢は、あることを聞き回る。まずは黎斗神が反応した。

 

 

「ウルトラマンオーブ? どこかで聞き覚えがあるな……あれだ! 不正なガシャットを八つも生み出した子どもだろ? それがどうしたんだ?」

 

「僕たちが近ごろ見た不審な人たちがそれに似ていたんです」

 

 

 とはいえ、実際にオーブを見たことがある者はごく僅か。今この場にいるのは永夢、明日那、黎斗神のみだ。

 その頃、飛彩はオペが入っており不在、貴利矢は消滅中だった。

 パラドは一応その場にはいたが、遠く離れていたためよく聞こえていなかったようだ。

 

 

「一刻も早くクズみたいなゲームを壊さないと気がすまない! 今すぐ対財団Xの作戦をたてる!」

 

 

 黎斗神が牢獄から叫ぶ。いつもであれば適当に聞き流す一同だが、今回ばかりは事情が違う。

 明日那をはじめとしたその場の全員が、準備に入った。

 

 

──────

 

 

 一時間後。CRでは黎斗神を中心に、財団Xと戦うための作戦がたてられていた。花家ゲーム病クリニックから、大我とニコもテレビ電話越しに参加している。

 永夢は書記を務めることになった。みんなの意見を要約して、ホワイトボードに書き留めている。

 貴利矢の活躍により、敵の居場所はすでに割れていた。そこは、公に財団Xの関連施設ということが知れ渡っている高層ビルである。

 

 

「敵の本拠地に全員で乗り込んで切除を行う、と考えているのは研修医、パラド、女子ゲーマー、檀黎斗。方法はどうあれ、それに反対なのが俺を含めた残りの奴等だ」

 

 

 司会の飛彩が、これまでに出た意見を纏めた。彼がさらに続ける。

 

 

「これから討論を行う。そして三十分後にもう一度、どちらに賛成するかを聞く」

 

 

 永夢と飛彩も椅子に座る。これから激しい舌戦が繰り広げられるのだ。

 

 

ゲームスタート!

 

 

パラド「敵のアジトに乗り込むのはRPGの基本だろ。よってこんな下らない会議は必要ない」

 

大我『説得できそうにないからって逃げるつもりか?』

 

パラド「なら反対側も反対の理由を言え」

 

貴利矢「戦いの基本はいかに自分のペースで展開できるかだ。罠があるかもしれない場所に赴くなんて論外だ」

 

ニコ『それじゃあ、むこうが出てくるまで待つってわけ!? そんな悠長なことしてやれるかって!』

 

黎斗神「その通りだ。不正なガシャットを削除するのはそれが一番早い!」

 

飛彩「監察医の推理が正しいとしたら、敵はわざわざ自分達の正体を明かしている。罠だと考えるのが普通だろ」

 

永夢「逆ですよ。そうやって僕らが手をこまねいているうちに、奴等はみんなの笑顔を奪っていくんです!」

 

貴利矢「根拠がない。でたらめを言って惑わせようとするな」

 

明日那「それに私達が不在のときに患者が運ばれてきたらどうするの?」

 

ニコ『それは……でも!』

 

大我『俺のところなら少し空けても問題ないが、CRはそうするわけにはいかねぇんじゃねぇか?』

 

パラド「よかったじゃんブレイブ。行けない理由が出来たぜ?」

 

飛彩「……俺は世界一のドクターだ。どんなにリスクの高いオペでも必ず成功させる」

 

永夢「じゃあ飛彩さんはこっち側ということで」

 

飛彩「だが……ポッピーピポパポの言ったことは無視できないぞ」

 

ニコ『それなら私がいるじゃん!』

 

大我『ニコ、お前!』

 

ニコ『なんか文句あるわけ!? もう私は大我の患者じゃ無いんだからいいでしょ!』

 

大我『これ以上何を言っても無駄か。ならせめて、こいつを預けておく』

 

ニコ『バンバンシューティング! 本当にいいの?』

 

明日那「私も賛成するね」

 

貴利矢「全滅する可能性についてはどう考えてんの?」

 

黎斗神「ハイパームテキは主人公最強の無双ゲーム! 永夢が負けんなどあり得ない!」

 

貴利矢「相手がハイパームテキの対策を仕込んでいる可能性はないのか?」

 

黎斗神「パラドの問題やリセット問題はすでに解決されている。ゲムデウスのようなものには苦戦するかもしれないが、あれは私にしか作れない! つまり正真正銘、弱点はない! 対策のしようがない!」

 

貴利矢「それなら自分は異論はないぜ」

 

 

ポーズ

 

 

「ちょうど時間になったから改めて問う。敵のアジトに乗り込もうとする者は挙手しろ」

 

 

 飛彩がそう言うと、話に参加していた全員の手が挙げられた。

 

 

ゲームクリア!

 

 

「ところで私をここから出してもらえるというのは本当か?」

 

 

 黎斗神が明日那に尋ねる。

 

 

「今衛生省に申請を出したところよ。事態が事態だから恐らく許可が出ると思うけど……」

 

 

 その後、彼らは細かい準備に入った。集合時間や侵入後の手筈の確認などだ。

 話し合いの結果、基本的に二人一組で行動することになった。飛彩は大我、貴利矢は黎斗神、ポッピーはパラド。永夢は斬り込み隊長として、最速クリアを目指す。

 それから、一日空けることへの院長への説明もあった。そのために片付けなくてはならない仕事を終わらせ、その日は解散する。

 

 

───────────────────────

 

 

 翌日の午前9時。永夢が集合場所に着いたとき、すでに他のみんなは到着していた。

 財団Xの前線基地は、高さ二百メートルの高層ビル。表向きはどこにでもありそうな普通の建物だ。

 その前に集結した仮面ライダー達。彼等はベルトとガシャットを手に持った。

 

 

「術式レベル100」

 

「第伍拾戦術」

 

「グレードX-0」

 

「MAX大」

 

「ハイパー大」

 

「「「「「「「変身!」」」」」」」

 

 

ガシャット! 

 

ハイパームテキエグゼイド!

 

タドルレガシー!

 

バンバンシミュレーション! ハッシン!

 

シャカリキスポーツ!

 

デンジャラスゾンビ!

 

パーフェクトノックアウト!

 

トキメキクライシス!

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