無限と身勝手   作:戦闘狂(書く方)

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どうもお久しぶりブリーフ博士(三星龍(激寒)
最近、自分を戦闘狂(書く方)だと気付いた私です。

なんか久しぶりに書いたせいかなんか…変…。
お読みの際はご了承の上でお願いします。


身勝手と悪魔

「危ないよ、こんな時間に一人で出歩いちゃ……」

 

 

 

それは、男だ。一人の男。

よれた灰色のスーツに身を包み、顔はげっそりと痩せ目には光が無い。30代中盤ぐらいの年齢だと見られる。

そんな男が、一人の青年に話し掛ける。青年は制服、この辺りで有名な駒王学園の制服を着ていた。

 

「………」

 

夜の7時過ぎ。“こんな時間”と言うにはいささか早く、探せば何処にでも人がいる時間───だが、この場に人影はこの二人のみ。

別段、路地裏や廃墟だなんて人気のない場所にいるわけではない。普通の街並み、普通の道だ。

 

一点の星、月すら無い暗い夜の晴天の下、電灯のみ姿照らす二人の男が向かい合う。

 

「危ない、危ないよ、だって──」

 

男の、狂おうとしている───狂わずにはいられない瞳が広がり、想いの込められてない笑みが浮かぶ。

 

「バケモノに襲われちゃうからねぇェエ!?!?」

 

奇声をあげヒトならざる異形へ姿形を変え始める男の肉体。

 

 

 

瞬間、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

重い炸裂音が轟く。

 

「……ぅぇ?」

「………、せめて人の姿で」

 

それは、小さく儚い断末魔。

目の前の青年に襲い掛かろうとした瞬間、彼の髪が大きく撥ねるように逆立ち。銀閃の眼光と見合わせる。

 

瞬間体が、全身が縛られたかのように硬直。───それは生物としてでも無く、()()()()()でも無い。人としての()()だ。

そして同時に、ダァン!と強い打撃音。そしてズン!と重過ぎる衝撃。それに脳が理解する間も与えられず、男は絶命した。

 

 

 

こうして、実験程度の目的で悪魔にされ散々改造された挙句捨てられ“はぐれ”と認定された哀れな男の悲運は終わった。

男の悲運に終止符を打った青年は歩きながら小さく呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日は、餃子にするか」

 

今晩の献立を───

 

 

 

 

 

 

 

赤い魔法陣。浮かび上がる二つの人影。

赤き光か失せ、二人の姿を夜天の元に晒した。

 

学園の名高き『お姉様』の片割れ。紅髪の令嬢、駒王の領主、この街の管理者。四人の魔王の後継者、その筆頭サーゼクス・ルシファーが妹リアス・グレモリーは己が最大の信頼を寄せる眷属。

もう片割れの『お姉様』。大和撫子、(いかずち)の巫女、サディズムの女王、姫島朱乃を連れて、人気配なき場所に現れた。この二人は“はぐれ討伐”の指令を受け、現れた上級悪魔である。

 

「……朱乃」

「はい。…間違いありませんわ。ですが」

「やっぱり……既に終わっていたわね」

 

そこには胸を撃ち抜かれたように陥没させた男が壁にもたれるように腰を下ろし息絶えていた。

 

「はぐれ悪魔、■■■の死亡を確認」

 

主を裏切り傷付け逃げた無法者。そう伝えられた男の死骸。

この状態にリアス・グレモリーは何度も覚えがあった。打撃によって討たれた人外。その殆どがほぼ一撃で倒されている。その上倒すだけ倒し後の処理をしない身勝手な所業。

ここ一年以内、この街駒王町で急に現れた、異形の者の死。

堕天使、悪魔、怪物。世界の真の裏側に隠れた神秘(ファンタジー)の世界の住人、それらがこの街で未知の存在よって屠られている。その全てがこの街にとって害となる者達だが、それは同時に“異形殺し”が害ある者の可能性を孕んでいる。

仮にその“異形殺し”が害悪な存在では無いとしても管轄下の街で正体不明の存在に勝手なマネをされるのは黙認できない。何よりプライドが許さない。一刻一秒でも早く見つけ出し問いたださなければならない。

 

だがその足取りは全く掴めていない。

姿形、年齢、性別。そもそも人間なのか人外なのか。それすらもわかってはいない。わかっているのは魔力の残滓が残っていないことから魔法使いではないという事のみ。

一時は、あまりの足取りの掴めなささにこの街を影から守る忍者なのではないのか?と現実逃避した程。

 

「ああ、もう。まったく何者なのよ…!」

「はしたないですわよ、リアス」

「……っ、…はあ、わかってるわ。朱乃」

 

リアス・グレモリーはとっさに頭を抱えたくなる衝動に駆られたが姫島朱乃に鎮められる。

 

「……はぁ。帰るわよ朱乃」

「はい。部長」

 

はぐれ悪魔の死骸を回収し帰還用の転移魔法陣を展開して姫島朱乃に呼びかけるリアス・グレモリー。

それににこやかに答える姫島朱乃。

 

そして其処には、まるで何事も無かったかのように誰の姿も消え去ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

一方、其の頃。“異形殺し”と呼ばれた男は……

 

「餃子だけだと味気ないな。シューマイの生地と具材、あと鶏肉も買って唐揚げにするか。あとシューマイの余った具材でチャーハンも作ろう。なら市販で卵スープも買って帰ろう。冷蔵庫の中にプリンがあった筈だからそれをオーフィスのデザートにして──」

 

スーパーで晩御飯の買い物をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「終わりかと思った?残念、まだ続くんじゃよ」

「…?どうした、オーフィス」

「ん、サン〔タ〕仙人のマネ」

「???」

 

白いつけ髭と黒のサングラスを付けたオーフィスがあらぬ方向、(くう)に向かって話しかけている。

 

 

【挿絵表示】

 

 

「そんなことより3万円程欲しい」

「は?」

 

朝、イクサが学校に行く10分前。

朝食も終わりテレビを見ているオーフィスが突拍子もなくお小遣いを強請りだす。

 

「3万円程欲しいって。この前、バレンタインイベントとかで『セミなんとか』が欲しいからって言った時に渡したじゃないか」

「我、ファラオが欲しい。クレオパトラ欲しい。蛇繋がりで」

「??いや、オレはそのゲームしてないから言われてもわからん」

 

タブレットをいじってそのゲーム(FG◯)を起動しガチャ画面を見せてくるがまったく理解出来ないイクサ。

 

「兎に角ダメだ」

「むぅ」

「むくれてもダメだ」

「ムフー」

「ドヤ顔してもダメだ」

「うっ……グズ…」

「泣き真似してもダメだ」

「……………けち」

 

むぅー、と唸りながら放たれる視線を背中で受け流しすイクサ。学校鞄を持って玄関に向かう。

 

「行ってきます」

「……ん、行ってらっしゃい」

 

 

 

 

 

 

 

 

すぅ…はぁ……。

壁に背を凭れ深呼吸をする少女が一人。

 

「ふぅ………よし!」

 

息を吐いて少しの間を空け、気合を込める。

 

「男は度胸。女も度胸、そして愛嬌」

 

───()()()、イッキまーす!!

 

何処ぞの機動戦士に乗っているNew typeが言いそうな言葉と友に駆けだす彼女は兵藤(ひょうどう) 誠奈(せいな)。セーナの愛称で呼ばれる彼女こそ、

 

「おはよう!イクサくん」

「……おはよう。セーナ」

 

イクサの幼馴染である。

 

 

 

我が名は、兵藤誠奈!駒王学園の二年生にして神殺しを可能とする神器(セイクリッド・ギア)神滅具(ロンギヌス)の一つ赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)を宿せし者!

ある日、よくわからない場所でよくわからない偉い人?によくわからない話をされてよくわからないままにこの『ハイスクールD×D』を元にした世界に転生し、ついこの前日課の神器練習してたらリアス部長ことリアス・グレモリーパイセンと愉快な眷属(なかま)に押しかけられ成り行きで悪魔への第二転生を果たした普通の華の高校生。精神年齢■■(Pー)歳!!

 

「??…右手で片目を隠した変なポーズをしてどうしたんだ?」

 

そして私の目の前で私を心配(違う)してくれているのが二人の幼馴染の内の一人、郁沙(イクサ)君。私より一つ歳が下の男の子。

 

「なんでもないよ、さあ行こう!」

「……?」

 

イクサくんの手を引いて登校する私。これが私の日常(あさ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それにしてもでへへ。やっぱりイクサくんはカッコいいなぁ。

 

「………」

 

静かな佇まい、カッコいいボイス、目からは凛としたチカラを感じられる。文武両道だし頼めば手伝ってくれるといった優しさも兼ね備えた完璧幼馴染。どや?これが私の幼馴染なんだよ、羨ましいでしょ?───あ げ な い よ(ガチトーン)

駒王学園(うち)の皆んなはオカルト研究部仲間兼リアス部長の眷属仲間の木場くん、通称『イケメン王子』が良いって言ってるけど私はイクサくんの方が断然いい。

 

「……なあ」

「なにィ?イクサくん」

「危ないぞ」

「ふぇ?」

 

ガクンッ

 

「ふぅお!?」

 

ゴチン☆

 

「ぐふぅ」

 

ぬ、ぬぅお〜〜!?

ら、ラッセーくんが一匹、二匹、三匹見えるぞ〜。バカな!?君の出番はもっと後の筈!!

 

「……大丈夫か?」

 

今だ衝撃と涙でボヤける視界に人影、そしてイクサくんの声が聞こえる。

なんとなく手を伸ばしているのがわかるのでこちらも手を伸ばすと手を取って引っ張り上げてくれた。

痛みが引き状況を確認すると道路の隅の溝、たしか排水溝?が一つ開いてて其処に足を突っ込んで転けたみたい。

イクサくんから呆れを含んだ目に片手を頭の後ろに添えてえへへと笑っておく。

 

「セーフ?」

「……ギリな」

 

排水溝の中は乾いていたから靴やニーソにちょっと土が付いた程度、このぐらいパパッと払えば問題()ぁーし!!

 

「ほら」

 

イクサくんがカバンからハンカチを差し出してくれた。

 

「え、いいの?」

「当たり前だろう」

「あ、ありがと」

 

イクサくんからハンカチを受け取り土を拭き取る。

こういう優しい所があるからますます好きになっちゃうんだぞ!もう好感度上がりまくり!ずっと前から天元突破してるけどね!

 

「あ、あのコレ。洗って返すね!」

「別にそのままでいいんだが」

「ダメ!せめて洗って返すくらいしなきゃ気が済まない!」

「わかった、わかったからあまり大きな声を出すな」

 

え、えへへ。イクサくんのハンカチゲット。

もぉもぉ、まったくイクサくんは最高だぜ!




挿絵はリア友に描いてもらいました。

おまけ。
「誠奈」
小3で神器が使えるようになったイクサくんLOVEな転生系赤龍帝少女。基本的にテンションが高い。既に禁手(バランスブレイカー)のキッカケを掴みつつある。「イクサくんの嫁に私はなる!!」

「イクサ」
ある日幼馴染が豹変してたことに最初こと手間取ったが今じゃ馴れた我らが“身勝手”主人公。
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