無限と身勝手   作:戦闘狂(書く方)

4 / 9
一巻は大幅カット。
短いです。





後輩悪魔で正義(ジャスティス)で天使な聖女

「紹介するね、アーシア・アルジェントちゃん。この前からウチに泊まる事になった女の子。私と同い年だよ」

「よ、よよよよろしくお願いします」

 

ぶんっ、と勢い良く頭を下げるプロンドヘアーの少女。純粋無垢で世間知らずそうな少女をいきなり紹介する幼馴染に思考能力が少し下がったイクサ。

 

「まあ、よろしくお願いしますアルジェント()()

「はわっ!?い、今先輩って…?」

「???セーナと同い年なら俺より一つ上ですよね。間違ってないと思うのですが」

「いえ、大丈夫です!……え、えへへ。先輩」

 

嬉しそうに笑顔を見せる少女を誠奈がスマホで連写する。

 

「尊い、ホンマ尊いで」

「………、先に行きますねアルジェント先輩。そこの幼馴染(バカ)をお願いします」

「え!?あの!」

「あ、待ってよイクサくん!」

「え、あ、待ってくださいぃ」

 

いつもの登校の一人増えた。そんな朝である。

 

「ところで、」

「?」

「どうかしました?」

「何故いきなりアルジェント先輩はセーナの家に…?」

「え、いや、あの……その…」

「いやね、日本に来たばかりで困っているところを見つけてね───」

 

さらっと割り込んで話しにくそうにしているアーシアの代わりに説明し始める誠奈をイクサは黙って見つめ、次にアーシア・アルジェントに視線を移す。

 

わかりやすい。それは彼の察知能力の高さか、それとも幼馴染としての経験故か、誠奈が何か隠そうとしているのがイクサにとっては一目瞭然なのである。

まあ、いいか。イクサは己の幼馴染が根っからの善人だという事を知っている、何か理由があるのだろうと思い深く考えるのをやめる。どのみち、自身には関係の無い事だと割り切って。

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後。オカルト部部室内

転生悪魔、兵藤誠奈とその主人リアス・グレモリーとその眷属。姫島 朱乃(あけの)、木場 祐斗(ゆうと)、塔城 小猫。そして新しく転生悪魔となったアーシア・アルジェントの六人が話し合っていた。

回復系神器(セイクリッド・ギア)、指輪型の『聖母の微笑み(トワイライトヒーリング)』の保有者であり利用された挙句魂と連結している神器を抜かれ死亡したアーシア・アルジェントを『友達』だと言う兵藤誠奈の頼みで転生悪魔として第二の生を与えられたアーシアに悪魔としてのあり方、転生悪魔のシステム、これからの事など色々説明をしている。

 

「よぉ〜し、アーシアちゃん!せ・ん・ぱ・い・悪魔たるこの私がアーシアちゃんに教育して差し上げよう!」

「はい、お願いします!!」

 

仲のいい二人。“可愛いはジャスティス、尊いもジャスティス。つまり可愛いくて尊いジャスティス×ジャスティス=スーパージャスティスのアーシアちゃんマジ天使”と異界の言語で語る誠奈に周りの面々(一人除いて)が揃って苦笑を浮かべる。

 

「そういえば、セーナさん。今朝出会ったイクサさんはどんな人何ですか?」

「───よくぞ聞いてくれました」

 

一気に真剣になる誠奈の表情。ゲッ、と周りの面々(今度こそ全員)が反応した。頭の上に『???』と疑問符を浮かべるアーシア。

 

「イクサくんはね───」

 

 

 

そこから始まるマシンガントーク。三十分を余裕で超える幼馴染の説明───という名の自慢話。時間もさる事ながら被る話題が一つも無く全て以前嫌になる程聞かされたオカルト部メンバーが初めて話しを出す。一時間を超えた辺りで我慢できずにリアスがストップに入る。

 

「えぇ〜、まだまだ話し足りないですけどぉ」

「いえ、もう充分よ。時間を見てみなさい」

 

ぶんぶんと他の眷属も顔を縦に振って応じる。「あれ?まだ一時間しか話してないの?」の一言がリアス、朱乃、祐斗、小猫の四人の心情が重ね合わせた。ドン引きである。

 

「それにアーシアも他に聞きたいこと…が……」

 

「ほわぁ……」

 

絶句。そこには、ほんの少しだけ頬を赤らめているものも輝く瞳を誠奈に向けるアーシアの姿が。その瞳と表情は、まさに“人の恋バナに興奮する少女”の姿を体現していた。私、気になります!と言わんばかりである。

 

「えぇ…と、その、ね?続きは帰ってから聞けばいいわ。だから今は別の話を、ね」

 

その後、強引に元の悪魔関係の話題へ切り替える事に成功し話を進めるが誠奈の恋バナへの興味が抜けずほとんど頭に入っていなかったりする。

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