魔王を倒したけど勇者解雇されました   作:ホルシカ

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勇者を解雇されました

鮮やかなシャンデリアに装飾のある内装。明らかに金の使い込まれてるであろうこの部屋には、ただ重苦しい空気が流れていた。

 

「──勇者ユウヒよ。お前は今日で勇者を解雇する!」

 

この国の王、アルクサンダー王が俺を見て大きく声を出す。

金色の王冠に赤くモフモフしたマントは、ホントゲームの王様の姿そのものだよなぁ。

呑気にそんなことを考えながら、書状を受け取る。

 

その後、俺は必要最低限の荷物を持たされ、少しの手続きもなく城下へと出されだ。

 

さて、ここらで自己紹介へと移ろう。

俺の名前は坂本 夕陽。至って、普通の高校生だった。三年前まではな。

 

三年前、何不自由無く特徴もない普通の高校生活を送っていた俺はこの世界へと召喚された。突然、眩い光に覆われて目が覚めたらここに居たという訳だ。

 

んで、目の前には麗しげに瞳をたたえた美しい美少女。まぁ、これがこの国の王女、ミスリル姫だ。

そして、テンプレ的な展開だね。

 

「どうか魔王を倒してこの国を救っていただけませんか?勇者様。」

 

まぁ、それに了承して俺も勇者になったわけなんだけど。

それからは、レベルを上げて仲間ができて色んな苦難を乗り越えてきたんだ。

 

そして、いざ魔王戦!となった訳だが、まぁここで魔王が強いのなんのって、苦戦を強いられた。

最後には、仲間は全員戦闘不能におちいり、魔王と俺の1vs1になった。

 

だがそこで、俺はギリギリの所でレベルアップに成功。HP、MP満タンになって、魔王を倒した。倒したまでは良かったんだ。だが、魔王は最後に最高の置き土産をしていきやがった。

 

「我が滅ぼすか!人間よ…………クククッ、せめて最後に貴様の力、奪わせてもらうぞぉ!」

 

消滅寸前の魔王の一撃に対応出来なかった俺は、その攻撃を受け、強烈な脱力感に襲われる。そして、そのまま気を失ってしまったのだ。

 

目が覚めると仲間の膝枕。意外と寝心地がよk………。すまん、ちょっと思い出しただけだ。

まぁ、目が覚めるとまず最初に魔王が消滅したことが知らされた。そして、次に知ったのが俺のステータスだ。取り敢えず、今の俺のステータスウィンドウを見せよう。

 

坂本 夕陽 種族:人間 Lv.1

ステータス:弱い

 

もはや、ステータスウィンドウさえも諦めたようだ。ほかの人にはSTRとか、INTとか表示されるのに、である。

まぁ、俺自身はレベル上げがまた出来るぜ。ヒャッハー!みたいな感じだったんだ。

 

だが、ここからが問題だ。一番に気にしたのが貴族達。その時には、俺が魔王を倒したという名声が既に広まった中、俺がただの凡人以下になったら、どうか。

どうやら、この国の貴族や王族は、俺の力を盾に政治を行ってきたらしい。だから、俺の力が失われたとなれば、反乱の起こす者達もいるというのだ。

別にこの国が、上流階級にしばられてるとかは特にない。だが、それでも反感を買ってる領主などもいるという事だ。

てなわけで、お忍びで俺の「勇者」解任式をすることになったという訳だ。

元々、特に欲の無かった俺は今後生活するためのお金と引き換えに勇者を解任された。

そして、まぁ今に至る。

 

これは、俺の第二の人生。勇者としてではなく、1人の元勇者兼冒険者である坂本 夕陽の物語だ。




まだ考察中なので荒削りです。まぁ、趣味程度に上げていきます。
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