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西住まほは双子の兄である西住まおのことが大嫌いだった。
「まおのバカァ!バカバカバカァ!」
「聞こえない~聞こえない~」
いつも人のことをバカにしてくるし、家を飛び出してくだらないことをやっては母を困らせてばかり。本当にこんなバカとしか言いようのない男子が自分の兄なのかと思うと、無性に腹が立って仕方なかった。
『先生っ!!まおくんがスポスポする奴で学校中のトイレの水抜きまくってます!!』
『また西住か!!全くアイツは!!』
小学校でもまおのバカすぎる行動は有名であり、同じクラスだったまほからしたら恥ずかしい限りである。
『流石ね。西住さん』
『こんなの大した問題じゃありません』
逆にまほはクラス、もとい小学三年生の中で飛び抜けてと言っていいほど、落ち着いた雰囲気を醸し出していた。
『西住さんって、少し怖い感じがするよね』
『でも、まおくんがあんな感じだから意外とお家ではあんな感じなもかもね』
それだけに当初はクラスで浮いた存在となっていたのだが、まおという存在が同じクラスにいたがために、クラスメイトからも次第にまおと同じような感じで見られていた。
『私は、西住流を継ぐ人間なんだ。あんな
戦車道の名門『西住流』が身に染み、プライドが高くなったまほがまおに向けている思いはいつもこんな感じだった。とは言ったものの、学校ではクールな印象が多いまほだが、家では毎日まおを感情のままに追いかけ回す日々が続いていたのだった。
「何をやっているのまほ!この時の機動戦術はそうではないと前に言ったはずよ!」
「はい。お母様……」
今日も母であるしほから容赦のない西住流戦車道を叩き込まれ、泣きたい気持ちで一杯であったのを我慢していたのに、まおから『泣き虫まほ』などと言われ、泣きたいどころか堪忍袋の緒が切れ追いかけ回す日が続いていた。
「いい加減にしなさい!まおはともかく、まほまでこんな泥だらけになって!」
「ごめんなさい……お母様」
「そこの田んぼが思ってたより泥濘んでさ」
「いい加減にしなさいまお!!事の発端はいつもまおじゃない!」
「あだっ!!」
最後には必ず家でも外でも暴れまわる二人を叱りつけるしほの怒号がいつも飛んでいた。ただでさえ戦車道でも怖いしほから怒られているのに、まおのせいで怒られるまほはへらへらしてるまおが嫌いで嫌い仕方なかった。
「大丈夫お姉ちゃん。またお兄ちゃんのことでお母さんに怒られたの?」
「心配ないよみほ。まおのバカはいつものことだから」
それに比べ妹であるみほは自分に懐いており、何より西住家にとっては重要である戦車道を一緒にやっている。昔はまおと一緒にいることの方が多かったみほではあるが、今ではまほと一緒になってやることが多かった。ツライことがあっても、いつも頼ってきてくれているみほのために我慢しないといけない。妹を不安にさせるような情けないところを見せたくなかった。いつも気丈に振る舞っている母のように、自分もそうならなくてはいけない。なのに、そんな自分をぶち壊すかの如く、まおの存在はあまりに大きかった。自分や母にも迷惑をかけまくるまおをきっとみほも嫌いだろうと思い、ふと尋ねたことがあった。
「私お兄ちゃんのことお姉ちゃんと同じくらい大好きだよ!優しいし、いつも私のこと心配してくれてる。それに一緒にいると楽しいから」
自分が予想していた答えとが違うことにまほは戸惑った。みほもまおの支離滅裂すぎる行動で母に怒られているのが多かった。その流れはいつもまおがみほを誘っては下らないことをたくさんやって怒られているばかりのもの。拳骨まで一緒にもらっているためだけに、てっきり自分と同じ気持ちだと思ったまほは困惑してしまった。
(なんでだみほ。どう考えてもまおのせいで、迷惑被ってるのに。絶対みほは間違ってる。私がみほを正しい道に戻してみせる。これも戦車道…)
みほの言葉を信じられないまほ。このままだとみほはまおのバカがうつって道を逸れる危険性があると思ったのだろう。一緒にやっている大事な戦車道まで影響しかねない。なんとかみほが抱いているまおの気持ちを変えなくてはいけないと決心するまほ。
(でも、お父様にも相談してみよう。お母様も私と同じ気持ちのはずだし)
父である常夫にもまおのことを聞いてみたのだが。
「はははっ!!まほはまおのことそんな風に思ってたのか!」
「笑わないでくださいお父様!私は真剣です!」
まほからしてみれば何が可笑しかったのか突然笑い声を挙げて戦車を整備しているガレージを響かせていた。どうやら、まほが常にまおに対して思っていることを率直に『ようはバカで西住の家に迷惑かけまくる』といったのだが、それが常夫のツボに入ったようだ。
「まおはまほが思ってるほどバカじゃないよ。ちょっとヤンチャがすぎるだけだ。それに、クラスでも学級委員長を努めてるんじゃないか。勉強でもまほに負けず、というよりまおの方がいいんじゃないのかい?」
「う、それは…」
常夫に指摘され、思わず押し黙ってしまうまほ。言うとおり、まおはあんな感じではあるが、在籍しているクラスの学級委員長を努めている。最初は『はい!やります!やります!』などと、ただ目立ちたいだけだろうと思い、普段のまおの行動を見ているまほからしたら一週間で学級崩壊が起きると思っていた。が、実際は思いの外皆を纏めていたのだ。
『お母さん!!お父さん!テスト100点!100点!!』
『す、すごいわね…』
『ほ~、凄いじゃないかまお』
『お姉ちゃんは?』
『……9、95点』
それに勉強の方でも、前まではまほの方が圧倒的に点数なども上だったのだが、三年生に進級してから急激に伸ばし、今ではまほよりも満点テストを取るのが多くなっている。そのことでも、まほは非常に面白くない気持ちが強かった。
「でも、まおのやってることはバカの一言です。それにお父様までまおの味方をして……」
そう言っているうちに、まほの目元に涙が溜まっていく。それを見た常夫はまほの頭に手を置いて優しく撫でる。
「まほ。お父さんは何も、まおの味方をしてるわけじゃないよ」
「お父様?」
「お父さんはまほのことだっていつも見てるよ。戦車道で頑張ってるところや、みほをしっかりサポートしてる。お母さんの教えを泣き言一つ言わずにやってくれるじゃないか。そんな大変な中なのに、勉強も両立させてるなんて、文武両道って言うのはまほみたい子のことを言うんだろうな」
「う、うん………」
父にそう言われたまほは照れくさかったのか、顔を赤らめながら俯く。父は決して自分のことを見ていないわけではなかった。
(お父様……)
ちゃんと見てくれている。それだけで、まほは十分だけだったのかもしれない。
まほは父親である常夫のことが好きだった。無論、それが愛とかではなく親としての愛情だ。
俗に言うファザコンというやつかもしれない。
この頃のまほは、家族に対する思いはおおまかに完成していた。
『お父さんがいつも見てるよ』
『お父様』
父は自分をいつも見てくれている心の在処。
『まほ。しっかりしなさい。お母さんもあなたに期待しているわ』
『はい。お母様』
母は師のような存在であり、自分に期待してくれている。
『すごいお姉ちゃん!』
『こんなの大した事ない。みほにもいずれできるようになるよ』
みほは同じ戦車道を履修する者として模範になるべき存在。そして大切な妹だ。
『また泣きそうになってたな!』
『うるさいバカまお!!』
兄であるまおは……いらない存在。自分が当主にでもなったら絶対に西住の家から追い出してやろうと思っていた。いつも自分のペースを乱す。それがこの
自分は西住流の後継者………だから……
『やはり此度の長女、まほお嬢様は素晴らしい才能をお持ちのようだ』
『ああ、これで西住流はまだまだ安泰だ』
『いずれ黒森峰にも入学し、歴代最強の名を冠するかもしれんな』
自分の置かれた立場がどれだけ重要なのかは幼いまほでも理解している。西住流は古来より続く由緒正しき流派。その直系に生まれ、更にはその長女として生まれたのだ。自分は周りから多大な期待を寄せられ、母であるしほもみほよりもまほの方に力を注いている。その重荷がすでに10にも満たないまほに少なからず伸し掛り始めていた。
「うぅ……」
だが、まほにはその多大な期待に応えられる
この絶妙のバランスの上で西住まほという人間は存在できていた。
『凄いじゃないかまほ。お父さんも誇らしいよ』
『お父様』
大好きな父がいてくれることがずっと続いてくれれば、まほも西住流を継ぐことができると願っていた。
だがその願いは決して続くことはなかった。
「お父……様?」
父、西住常夫がこの世を去った。
それは幼いまほにとってあまりにも突然すぎることだった。母から一緒に来てと言われ、兄妹3人でどこかもわからぬ病院に連れて行かれ、案内された病室にいるのは白い布を被せられた父の横たわる姿だった。
「ああああああああああん!お父さん!!」
みほが声を上げて泣いていた。母も顔に手を当てて泣いていた。いつも気丈に振る舞うあの母が。それをそしてようやくことを理解した。
父が死んだ。
父が……死んだ。
「……うあああああ!!!」
それを理解した瞬間、物言わぬ姿となった常夫に泣きながらすがりつくまほ。しかし、いつも自分を撫でてくれた大きな暖かい手は、氷のように冷たかった。
(なんで、なんで……お父様ぁ……)
歯車を失った機械は、二度と動くことはない。換えは決してきかない。そんな部品がまほの中から突如として無くなってしまったのだ。
ようやく10歳に差し掛かったまほにはあまりに辛すぎること。
「お父様……うっ……うぅ…」
常夫が死んで以来、まほは時々ガレージに来ては常夫が整備してくれていたⅡ号戦車の中で未だに受けいられない現実を拒んでいた。きっとここにいればひょっこり来てくれるんじゃないかと思っていたからだ。そんなことありえるはずもないのに、まほはそこまで追い詰められていた。葬儀から数日後、しほから戦車道の練習を伝えられるが、そんな状態ではなかった。
いつも自分の戦車を整備してくれるあの優しい父がいない。
いつも自分の見てくれていたあの暖かい父がいない。
誰が自分を見てくれる?
誰が自分を理解してくれる?
母が?いや、母は違う。あの人は、西住流そのもの。父を、最愛の夫を亡くしたのに、葬儀の次の日からは何も変わらず戦車道を指導している。慰めの言葉なんてなかった。期待されても、こっちからは期待なんてできないんだろう。
じゃあ、誰が?誰が?誰が自分を見てくれる?誰が、誰が自分を。
「誰か…………」
自分を。
「泣いてたのか?まほ」
「っ……まお」
キューボラのハッチが開かれ、見下ろすように見ていたのはまおだった。それを見たまほは唇を噛み締めてまおを睨み付ける。最も会いたくもない奴に会ったからだろう。
「よっ」
そんなお構い無しと、づけづけと戦車に乗り込んでいくまお。戦車の整備でもする予定だったのか子供用の繋ぎ服を着ている。持ってきた工具箱から整備の本を取り出して、読みながら整備を始める。
(なんで、コイツは)
まほはますますまおのことが嫌いになっていた。父が死んだのに、相も変わらず騒ぎを起こしてばかりだったのだ。人の気持ちを理解してくれないほど、愚かなのだとまほはそう思っていた。
「いつまでここにいても、お父さんは帰ってこない」
「っ!!」
言われたくないことを、一番言われたくない人間に言われ、顔をしかめるまほ。振り返りまほのほうに顔を向けるまお。いつものほほんとした顔つきじゃない。真剣そのもの。
「お父さんは……もういないんだ。まほがここでジッとしてるなんて、きっと望んでないよ」
「……さい」
「だから、まほも」
「うるさい……うるさいうるさい!」
突如激昂したまほは、まおを押し倒して胸ぐらを掴む。狭い戦車の中だ。上手く体勢をとれなかったまおはまほに抑えこまれる。
「ぅっ」
「人の気持ちなんかわからないくせに、偉そうに言うな!言うな言うな!!言うなあああああ!!」
たった二人だけの空間となったⅡ号戦車の中に、まほの声が木霊する。
「まほの、気持ちはっ、わかる!」
「うるさい!」
口を無理やり閉じさせようと、まおの口を手で塞ごうとするもまおが抵抗する。昔は拮抗していた力も身体が大きくなるにつれ、まおの方が次第に強くなっている。両腕を掴まれ、まおに手が出せなくなる。
「お父様が死んだなんて、うぅ、うっ…じゃあ誰が私を、私を見て……うぅぅ…!!」
「僕が見てる」
「え…」
「僕がまほを見てる」
「っ!!」
まおの言葉にカッとなり、まおの顔面に頭突きをする。もろに鼻にくらい、鼻血が垂れるように流れる。まほがむくりと頭を上げると、まおの鼻血がおでこから垂れてきている。
「何がわかるんだ。お前なんかに……」
まおなんかに見られて、何が安心できるものか。いつも人をおちょくってばかりで、迷惑をかけるくせに。
「まほの気持ちはわかる。わかるんだ。僕だって、お父さんがいなくなって悲しいよ。でも、いつまでも悲しんでても、お父さん喜ぶはずない。だから、その…あの、ともかく、まほは悲しんでちゃいけない!」
上手く表現できないのか、口籠りながら、まほには悲しんで欲しくないという気持ちを伝えるまお。しかし、興奮状態のまほには全ての言葉が自分を苛立たせるものでしかなかった。
「お前なんかに、お前なんかに何がわかるんだ!何が!!お前みたいなバカに、私の気持ちなんてわかって欲しくもない!お父様じゃなくて、まおが死ねばよかったんだ!!」
それほどまほは心が追い詰められているのか。涙を流して、はっきりと死ねと言ってしまうまほ。だが、それに激怒するわけでもなく、悲しい表情でまほに優しく訴えかける。
「死ねなんて。まほが言っちゃだめだよ。お父さんが死んだのを悲しんでるまほが絶対言っちゃだめだ」
「うぅ……だって……だってぇ……」
まおの言葉を聞いて、次第に冷静になっていく。まおから少し離れ、顔に手を当ててすすり泣きだすまほ。色んな感情がまほの頭の中を巡っていく。もう何がどうなっているのかわからなかった。
「僕はまほを見てるよ。約束する。まほが辛い時や悲しい時も、そばにいるよ。勿論、楽しい時も」
「まぉ…なんで」
「なんでって…決まってるだろ。僕は兄ちゃんなんだ。妹を見守るのは当然だし、それ以外に理由は、まぁ思いつかないけどな。あははは。ああ、勿論みほもだよ。みほもほほっとくとすぐに泣きだすからな」
鼻血を流しながら、心配ないと笑みを浮かべるまお。いつもと変わらない笑みだ。こっちが邪険に扱っても、まおはいつも笑っていた。どんな時もまおは自分のすぐ近くで見ていた。
「……まお」
父とは違う、言葉に言い表せないもの。この気持が何なのか今のまほにはわからない。これまで目の前にいるまおが嫌いなはずだったのに、今はそんな気持ちが一つもなかった。自然と心の奥底から安心感が芽生えていた。
「まお。ごめん…」
「鼻血?いいよ。すぐに止まるし、うっ」
鼻に手を当てて、ズズズと鼻血をすするまお。だが、クラっと来たのか一瞬表情をしかめるも、すぐに大丈夫とアピールする。
「まおは私を…見てくれるの?」
「約束約束。まほのことは僕が絶対見てる」
そう言って、小指を出すまお。それを見たまほは、ゆっくりと小指を出して指切りげんまんをする。
「二人だけの秘密の約束だからな」
「うん。ありがとう……まお」
それが幼い二人だけの大切な約束。
それはずっと、断ち切れないものだと思っていた。
だが……
「ふざけるなぁっ!!」
バッとまおの胸ぐらを掴み、壁まで押し付けるまほ。衝撃で壁に貼り付けている写真が数枚床に落ちてゆく。
「お前はあの時約束した!!絶対そばにいるって、私を…私を見てるって!!それを破るのか!!まお!!」
「……」
激昂するまほの問いかけに沈黙を保つまお。何も語らないまおに苛立ちを募らせ、涙目になりながら吐き出すように問いかける。
「あの時の約束を、お前は…お前は!!」
「何をしているのまほ!!」
しほが焦るようにまおの部屋に再度やってくるなり、まほを引き剥がそうとする。
「放してください!私はまおに!!まおに!!」
しかし、まほはしほの制止も振り払い、まおから離れようとはしなかった。菊代も入るも、見たことのない感情的になったまほの姿に狼狽えたいた。
「……あっ!?」
「ま、まお!」
突然まほが動きを止めて、大人しくなる。何が起こったのかまほは理解できなかった。
「ま…ぉ…」
身体から力が抜けまおの方へと倒れ込んでいく。それを見ていたしほは驚きを隠せなかった。まほを大人しくさせるために、腹部にまおが衝撃を与えたのだ。気絶したまほをベットに寝かせる。
「まお……」
「家族に手を出すなんて、最低なことだ。でも、今のまほはこうでもしないと止まらない」
拳を握りしめ、まほを気絶させたことを最低だと言い切るまお。まほの表情を見て、どこかしら思うのか、目を伏せるもすぐに立ち上がり、しほの方へと歩いていく。
「行こう母さん。会合の時間迫ってるんだろ?」
「え、ええ。でもなぜまほが」
「………さぁ」
しほの質問に対し、どこかしら曇ったような返事をしたまお。恐らくまおは知っているのだろう。まほがなぜここにいるのか。なぜここまで感情的に自分を責め立てるのかを。
(まほ。俺は約束は破らない……)
その気持は一切変わっていないと。
たとえ、この家を出ることになろうとも……
「う……」
薄っすらと目を開くまほ。部屋を出ていこうとするまおを呼ぼうとするも。上手く声がでない。意識が再度遠のく。
行ってしまう。まおが……
『まお……まお…置いていかないで……』
その思いだけが、まほの心の中での永遠と響いていた。
登場人物紹介
名前:西住まほ
年齢:15歳
所属校:黒森峰女学園中等部機甲科3年
担当:黒森峰戦車道隊長
現住所:黒森峰女学園女子寮(1人部屋)
家族:母(しほ)兄(まお)妹(みほ)
好きな食べ物:カレー
好きな教科:歴史
趣味:チェス、ジョギング
備考:戦車道の名家、西住家の長女として生まれた少女。クールであり、年に似合わぬ冷静さを持ち、これまで鍛えてきた西住流の戦車道で黒森峰女学園の戦車道チームを率いている。西住流の次期後継者と嘱望され。既に高等部での隊長も確約されており、メディアでも取り上げられるほどの人物。だが、根は繊細であり、それを見抜いているのは兄であるまおだけ。どちらかと言うと頼られるより、頼りたい性格であり、孤独を人一倍嫌っているが、家柄と性格から他人と壁を作り、親しい友人もいないまほにとってまおが唯一心を開いて本音を言える相手(この辺りは妹のみほと同じ状態になっている)。まおのことは昔はかなり毛嫌いしていたが、今は真逆に兄妹以上の感情を抱いている。好きな食べ物がカレーなのも、まおがカレー好きだから。みほと同じく父を奪った"海"という場所を嫌っている。
瑠璃色の道筋if作品ならどれが読みたいですか?
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まおが高等部に進学するifルート
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まおが養子に出されるifルート