君が好きででも言えなくて   作:スタージャンク

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まさか本編では無いものでヒロインの名前を公開するとは…すいません


彼女との約束

微睡みの中目を開けると見慣れた天井があった。まだ眠い目を擦りながら欠伸をし身体を起こす。朝って本当に嫌だよな。それに今日月曜だよ?殆どの人が月曜日嫌いだよな…逆に月曜日好きな人とかいるの?いたらどこが良いか教えて欲しいぐらいだわ…

 

「お兄ちゃ〜ん!!朝だよ〜」

 

下で小町が読んでいる。あぁ〜心が浄化されていくぅぅ……

 

「お兄ちゃん何やってんの?」ガチャ

 

「い、いや何もやってないよ」

 

「早く来てよ」

 

「あいよ」

 

「お兄ちゃん」

 

「なんだ?」

 

「おはよう」

 

「おう。おはよう」

 

 

「いってきまーす」

 

「行ってらっしゃい」

 

うぅ暑い…確か今日は猛暑日だったよな…今日水泳あったっけ。

何だか人が少ないと思ったらいつもより早く出たんだよな。

いつもとは違う時間帯に登校するってのも良いもんだな…明日から遅めに出るか…

 

「そんなことがあってさー」

 

「まじー?ウケるんだけど」

 

前ではおそらく同学年の女生徒2人組が仲良さげに登校していた。

べ、別に羨ましいとか思ってなんか無いんだからね!!

中学校まで後少しの所に来るとあちこちから人が集まる。

その殆どが2人から3人で登校している。

マジかよ1人なの俺だけ?

あっ向こうに1人で登校してる人が…なんだよ友達いんのかよ…ちょっと親近感湧いちゃったよ…

× × ×

学校についてからは特に代わり映えのないいつも通りの生活を送っていた。そしてそのまま少し長めの昼休みに。

「あ、あの…比企谷君?」

 

おい比企谷君呼ばれてるぞ。羨ましいな女の子に呼ばれるとか。同じ比企谷君でもこうも違うとショックだな。

 

「比企谷君?」

 

比企谷君早く行ってやれよ…女の子待てせるとか最低だぞ。

 

「もう…比企谷君!!」

 

「ひゃ、ひゃい」

 

びっくりした〜なになに俺が何かやった?そんなに大声出さなくても普通に呼べば反応したのに…あっ比企谷君って俺の事か。

別の比企谷君かと思っちゃったわ。

 

「少し付き合ってもらえる?」

 

え…まさかこんな公衆の面前で告白とか大胆ですねぇ…まぁそんなことはないよな。

 

「そ、そう言えば用事が……」

 

適当に言って図書室とかで時間でも潰そう。うんそれが良い。そうしよう。

 

「駄目…かな?」ウルウル

 

「駄目じゃ……ないです」

 

無理だよ…誰だよ適当に〜とか、言った奴見ろよこの今にも泣きそうな目を!!上目遣いで目をうるうるさせて断るやつは男じゃない!!

 

「ありがと〜じゃこっちこっち」

 

あれ演技なの?もう八幡なにも信じられない…

 

 

学校の屋上と言うのはよくアニメなどで告白に使われがちだか最近の中学校の殆どが屋上には行けないようになっている。なら何故俺達がいるかと言うと、なんでも昔1人の先輩が屋上に行きたいという理由で校長などに抗議したらしい。抗議した翌日には屋上は解放された…という逸話がうちの学校にはある。なんだよその先輩なにやったんだよ。

 

「ごめんねこんな所に付き合ってもらって」

 

「まぁ良いけど…それで話って?」

 

「あっうんそれね…すーはーすーはー」

 

何?いきなり深呼吸とか俺に告白して後からドッキリーとかいう看板もった同級生が出てくるの?

 

「あの時はありがとう」

 

そう言うと彼女は誠心誠意お辞儀をした。

 

「あの時って…何のこと?」

 

「ほら昨日の…」

 

「昨日?」

 

昨日何やったっけ?

確か朝起きてプリキュア見てだらだらしてたら小町に掃除の邪魔って言われたから本屋に行って駅前でナンパされてた女の子助けて…

 

「あぁあの時の」

 

あっぶねぇー忘れてたわ。印象無さすぎて忘れてたわ。

 

「本当にありがとね…」

 

「まぁ気にすんな」

 

「何かお礼でも…」

 

「良いってあれは俺が勝手にやっただけって言ったろ?」

 

「でもね…あの時周りの人誰も助けてくれなくてもう駄目だ〜って時に比企谷君が助けてくれたんだよ?本当に嬉しくてね…カッコイイなって思ったなの。皆から聞いてた比企谷君のイメージじゃなくて…少しびっくりしちゃった」

 

「………」

 

「だからさ…少しでも良いからお礼させて欲しいな」

 

「なら……」

 

「なら?」

 

「考えとくわ…いつになるか分からんけど」

 

「うーん…本当は今すぐに言って欲しいけど…」

 

「駄目か?」

 

「うんうん全然大丈夫だよ!!」

 

「そ、そっか」

 

「うん…」

 

「そう言えばさ」

 

「ん?」

 

「よく俺って分かったな」

 

それが一番の謎なんだよな。学校では大人しくしてるし、影も薄いし…俺のことを知る要素かいむじゃね?

 

「え?うーんとね…比企谷君ってアホ毛があるじゃん?」

 

「まぁ…あるな」

 

「そのアホ毛と特徴的な目って言ったら比企谷君しか居ないなぁ〜って感じ?」

 

「そんな情報だけで良くわかったな」

 

「えへへ〜ありがと〜」

 

いや褒めてないよ?そんな笑顔でも褒めてないよ?

 

「あっそういえば私自己紹介まだだったね」

 

言わなくても分かるんだよな…学年で一番有名なんじゃない?

 

「綾野優希です。よろしくね」ニコッ

 

彼女…綾野は向日葵の様な笑顔で俺に『よろしく』と言った。俺はどう返すべきか悩んだ末こう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「授業遅れた…」

 

 

 

 

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