戦姫絶唱シンフォギア/ブレイドッ!!   作:にゃはっふー

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ルナアタック事変での変化とその後、しない風です。

一真もちょくちょく出るよ。

ではどうぞ。


最後の1枚・ルナアタック事変、その後

 それは全てが終わって、地下に監禁されている頃。

 

 めんどくさいが、装者は生死不明状態が一番なので、いまは地下施設で行動を制限されていた。

 

「響響、今度はこれを着て」

「えぇ~面倒………ジーパンとパーカーでいいよ私」

「ダメだよっ、響は可愛いんだもんっ。次はこれ次はこれ次は次は次はッ」

(親友がしばらく見ないうちにおかしくなった)

 

 親友がオシャレから遠ざかったため、大量に可愛い女物を購入して着せようとするが、頬を赤くして、息が荒い。なにか間違えられそうだと………

 

 そう思っていると、

 

「おい少しいい」

 

「「あっ」」

 

 クリスが入って来て、私らの様子を見て、徐々に真っ赤になり、悲鳴を上げずに出て行った。

 

 あれは完璧に間違えている。

 

「イライラする………」

 

 私はめんどくさそうにそう呟いた。

 

 

 ◇

 

 

 一真がいなくなり、私はこれから先、どうすればいいのか考え込む。

 

「クリスちゃ~ん♪ そんなところでどうしたの?」

「って、一番の元凶がしゃしゃり出るなっ」

「そ~は言っても、ねぇ?」

 

 了子口調で話しかけられながら、なんなら恋バナしてみるとか言って、別のベクトルで構おうとする。

 

 痛みで愛し合う方法でされるより、こっちがうざい。

 

「いいから私に静寂を寄こせッ!!」

「ふっ、ここにまともな人間は一人もいないわ」

「宣言するな」

 

 私は何もかもおかしくなる頭を落ち着かせていると、隣に座る。

 

「あの男を探すのなら、二課にいることを勧める。住処もあり、情報も得られる。ただ無策に動き回るより効率はいいだろう。上も、剣崎一真の存在に、薄々勘付いている」

「………」

「我々が先に確保するべきだろうからな、私なんてものを抱える男に頼めばいい」

 

 そう告げて、私から離れていく。その時はこの頭もいつもの様に落ち着いていた。

 

「一真………」

 

 そうだ、私は、私達は納得していない。

 

 彼奴に会う、彼奴と過ごす。

 

「彼奴に、歌を聴かせたい………」

 

 私は静かに、決意した。

 

 

 ◇

 

 

 雪音クリス歓迎会と、装者行動制限の解除会。

 

 響が未来に肉や野菜を皿に盛られながら、黙々と食べていると、

 

「そう言えば、クリスや響はどこに住むの?」

「司令が用意した寝床があるからそこに」

「わたしもだな………こいつと隣かよ」

「別に仕方ないだろ」

「そうなの………私のように、リディアンの女子寮じゃないんだ」

 

 目からハイライトが消える未来だが、いまさら学生気分で学生寮に入れない。

 

 いままで寝床が無い状態での暮らしに慣れ過ぎている。いまさら一般人のような暮らし方は肌に合わない。

 

「いままで、響や雪音はどうしていたんだ?」

「クリスが私の所にいたときは、ベットの上にいたわよ? ソロモンの杖とかの起動に、心身ともに使ってたから」

 

 了子はそう言う中で、その後はどうなのと聞いてくる。

 

「いや、それは………」

「私と一緒に、一真と寝てた」

 

 瞬間、硝子のカップを握り砕く未来。

 

「………えっ、一真さんと寝てたって………どういうこと」

 

 気のせいか瞳に光が無い気がする。

 

「どうもこうも。私は一真の膝を枕に、一真と寝てた。一真は寝ないで済むし、ずっと起きてたはずだけど」

「つまり響の寝顔………一真さんは見てたんだね」

「クリスもそうだよ」

「ば、バカかお前っ。そゆことは言うもんじゃ」

「なんだなんだ、面白そうな話だな」

 

 奏が面白そうと近づいてくるが、面白くないと耳まで真っ赤にするクリス。

 

 そんな中響は、

 

「別に一真には身体の欠片の治療で、胸を直接触られたり、身体も触られたりしたから、だからだいたいのことは気にしてないし」

「………ぇ?」

 

 気のせいか未来から黒いオーラと、どこからかシンフォギアのような歌が聞こえてくる気がするが、気のせいだ。

 

「ささ、触る!? かか身体!!? そ、それってつまり………一真さん、あの人は、あの人はっ」

 

「うっわぁ~………これ絶対厄介なことになったぞ」

 

 呆れた顔をする奏。そう言えば奏もリンカーの治療で、胸を触られたことがある。それは一度や二度ではないし、旗から見れば揉まれてると見られるかも。まあ気にしない。

 

 内臓やらも触られたガングニール同士、別に言うことは無い。

 

 未来が黒いオーラを出してる気がするが気にしない。私には関係ないのだから………

 

 

 ◇

 

 

 そして我が家となる部屋があるが、

 

「殺風景すぎるぞ響」

「なんであんたがいるんだよ」

 

 奏が早速遊びに来る。未来や翼、クリスが全員我が家の合鍵を持っているらしい。クリスのも持っているから私はいいが、クリスは激怒していた。

 

 私の部屋にはカーペット、毛布、テレビ、キッチン用品。布団に入浴セット。未来が用意した衣類と下着。

 

 後は自分で用意した衣類と、それだけだ。

 

「別に友達ごっこする気もないし、食って寝られればそれでいいだろ?」

「クリスだってソファーやらなんやらあるんだから用意しろっ」

「えぇ~」

 

 めんどくさい。物が少ない方が掃除が早いし、一真がいないから、汚れを落とす毒草もないし、色々不便だ。

 

 仕方ないので、テーブルなど買ったり、司令から借りる映画など見る機具とか買うことにした。

 

「………一真は、なにしてるんだろ」

 

 

 ◇

 

 

「………イエティっ!?」

 

 

 ◇

 

 

「そして私の相棒が大変なことについて」

「奏はいじわるだぁぁ」

 

 半泣きでそう言う。好きで部屋を汚くしているわけではないのに。

 

「あ~もう、このペンダントは。大切なんだろ?」

「ああうん、大事なものだよ」

 

 部屋を片付けている間、けして無くさないようにしているペンダント。

 

 ある人に歌がきれいだよと言われたとき、その人が付けていただろうものだ。

 

 小さい頃、本当に小さく、防人の重圧に耐えられないとき、たまたま公園で歌ったら、たまたま野良猫を助けていたお兄さんが聞いた。

 

 その時、そのお兄さんが歌がきれいと言ってくれて嬉しかった。

 

(聞かせる相手がいなかった、聞いてくれる人がいなかったから。言葉にしてくれる人間なんていなかったから………ほんと、嬉しかった)

 

 そしてお兄さんが猫を連れてどこかに行き、私が少しだけ勇気と元気をもらった時に、落ちているのに気づく。

 

 鎖だけが鉄だったからか分からないペンダント。大切な物かもしれないと、ずっと大事に持っている。

 

「翼の初恋相手の」

「か~な~で~」

 

 別に初恋じゃない。たぶん………

 

 私はそれだけは無くさないように、スペードと剣をモチーフにしたそれを大事に持つ。

 

 そう言えば、

 

(剣崎さんに、少し似ている気が………まさかな)

 

 

 ◇

 

 

「というわけで、響の家に来ましたって言うか響ィィィィィィィィイ」

「な、なに未来?」

「な、なんで………なんで苗字が剣崎なの!!?」

 

 そう驚く未来に、それはと目線を反らす。

 

 我が家というより、いまの私の苗字として剣崎で色々登録などしている。

 

 奏も気にしていたが、あえて聞かなかったし、クリスも無言のままスル―した。

 

「………立花の苗字は捨てたんだよ、いまさら名乗れない。どんな顔で、お母さんやおばあちゃんに会えばいいか分からないんだ」

「響………」

「一真には悪いけど、苗字借りる。だから私は、剣崎響、それがいまの私の名前」

「ふん………」

 

 小さく不満そうなクリスがいたが、未来が静かに、

 

「ごめんね響………てっきり、一真さんとそういう仲だとばかり………けど」

 

 なにかブツブツ言う未来がいる。

 

 目から光が無いし、装者じゃないのに歌が聞こえる気がする。けれど、私は別に気にしないことにした。

 

 

 ◇

 

 

「でさ、でさぁぁぁぁ。誰も乗ってないのに、動くバイク伝説が」

「それ一真のだよ、一真のバイクは能力で自動運転できるから、そんな伝説できたんじゃない?」

「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

 未来の友達の一人が、都市伝説集を持って来て、私と話し合う。

 

 クリスや他にも二人いる中で、簡単な物を出す。

 

「ビッキーって料理できるんだ」

「ビッキーって………一真と一緒にいたら、一真が教えてくれた。貧乏料理、生前の一真、バイトで給料無くって、アパートから追い出されたりしたらしいよ」

「どんな奴なんだよ彼奴………」

 

 呆れる話だが、まあ仕方ない。

 

「なんか宇宙人とか、別の知的生物とか、なんか話してればいそうだなぁぁ♪」

 

 そう言うのだが、

 

(………色々な裏側知ってるけど、話さない方がいいか)

 

 そう思う今日この頃である。

 

 

 ◇

 

 

「………ウエェェイ!!? ユーフォー!?」

 

 

 ◇

 

 

「そう言えば、私も缶詰料理仕込まれた。ワニ肉だけじゃ、外国で腹壊すから」

「それもそれで凄いっ」

「けど、一真さん、お金はどうしてたの?」

 

 そう未来が言うから、

 

「「マフィアとかテロリストとかからかっぱらった金品とかそんなところ」」

 

 クリスと共に正直に答えた。

 

 クリスなんかは、たまたま金鉱山見つけたときに、一真はとりあえず懐にしまおうとしていたらしい。

 

 バカだろう、彼奴その気になれば、どんな物も収納できる術があるのに、貧乏が根付いている。バカだ。

 

 とりあえず、みんな開いた口がふさがらなかったよ。

 

 

 ◇

 

 

「今日は響が学校に初めて来る………響のリディアン女子制服」

 

 心がときめく、響のリディアンの制服。なにか心に響く。

 

 そう思ってました。

 

 スカートにスパッツを穿いた響。神は死んだと心から思った。

 

 

 ◇

 

 

 今日、学校に始めて出向き、時間が空いたとき、未来が、

 

「響、まさかと思うけど、下はつけてるよね?」

「? スパッツだからって、パンツははいてるよ」

「………」

 

 その日、未来は少し目まいを起こしたが、その後は問題なかった。

 

 

 ◇

 

 

 その日、私の下に、一人の迷える子羊が現れた。

 

「了子さん、知っている人に呪いをかける術はありますか」

「………やめなさい」

 

 とりあえず止めておくように説得した。

 

 

 ◇

 

 

「ウエェェェェイイィィィィィィ!!??!? ブチノコ!?!」

 

 

 ◇

 

 

 一人暮らしが始まる、何度目かの一人での眠るある日の夜………

 

 私は一真がツチノコを見つけて、捕獲する夢を見て起きて、水を飲みにキッチンに出向く。変な夢だ、一真も子供のように追いかけて転んでいたし………

 

「………一真」

 

 一真の体温を感じない。

 

 一真がいない。

 

 一真。

 

 一真………

 

「………」

 

 今度会ったら、必ず………

 

 口元が、つり上がる。

 

「一真………覚悟してろ………」

 

 ノイズと戦い続ければ、きっと会える。

 

 だから、待ってろ一真。

 

 私は、諦めない………

 

 

 ◇

 

 

「………それじゃ、これからは別行動だな翼」

「ああ、奏はボランティアで日本を巡るんだな」

「ああ。彼奴に歌が届けばいいな」

「かな………はっ」

 

「えっあんたも敵?敵なのかお前も敵か」

 

「殺すしていいのは私だけ殺していいのは私だけ殺して―――」

 

 二人の後輩がこちらを見るが、私はなにも言えなかった。

 

(………彼奴に聞いてほしいな、一真)

 

 

 ◇

 

 

「………ココドコジャ………」

 

 

 ◇

 

 

「………」

 

 それは英会話などのテストを受けているとき、その終わり………

 

「ひ、響が、英語や数学が。勉強してないんじゃなかったのっ!?」

「学を覚える目的ではしてない。生きるために、一真のところで覚えた。数学は生きていくのに必要だったし、英語は生きてたら話せるようになったし、スペルも覚えたんだ」

「そそそ、そうなの」

「うん、暗記とかも覚えたよ。少しすれば未来に追いつくから」

「う、うん………」

 

 そしてしばらくしてから、

 

「親友が他人に変えられたあぁああぁぁぁぁ」

 

 廊下から謎の悲鳴が聞こえたが、私は気にせず、勉強し出す………

 

 

 ◇

 

 

 それはある場所で、

 

「にゃ~」

 

「ほら、ご飯だぞ。まったく、ここから離れたら、猫が住み着いた」

 

 まさか顔を出したら猫の親子がいた。どうにか飼えないか考えながら、面倒を見る。

 

「まったく………ほら」

 

「にゃ~」

 

 名前は後々決めながら、私は、

 

「私はいま生きてるよ、一真………」

 

 

 ◇

 

 

「………」

 

 ある場所に一人の化け物がたたずむ。そこは墓地。

 

 ここにある男が眠る。

 

 人間を愛し、人間たちの中に眠る。一人の男。

 

「始、おまえは人間たちの中で、幸せだったんだよな」

 

 静かに花を置き、空を見る。

 

「俺は大丈夫だ、みんな」

 

 その手を見ながら、ただ思い出す。

 

 その手を握り返した、人達の顔を。

 

「ここにみんないるから、俺は戦い続ける………ペンダントとか、昔から少し変わったけど。あれどこで落としたんだか?」

 

 空を見ながら、コートを翻し、そして背を向ける。

 

「俺は一人じゃない」

 

 そして男は人間の世に背を向ける。

 

「また必要になる日が来るのなら、俺は戦う。ジョーカーとして、剣崎一真として、仮面ライダーとして」

 

 しばらく歩き、墓地から出る時、その時、ある家族とすれ違う。

 

 ある友人によく似た男性と親子に似た、家族だった………

 

「………」

 

 静かに歩く。どんな道であろうと………

 

 そして少女たちを思いながら、彼は人間の世界から姿を消した。

 

 また運命と戦うために、彼はまた一人で歩き出す………




次回、G編。新たなカードが引かれます。

それでは、お読みいただき、ありがとうございます。
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