戦姫絶唱シンフォギア/ブレイドッ!!   作:にゃはっふー

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ここからはゆっくり調整しながら、物語を更新します。

それでは、どうぞ。


第2枚・深淵の出会い

 私は響、苗字は、捨てた。

 

 私がそんなことになったのは、二年前、ツヴァイウィングと言うアイドルのコンサートに出向いてから、全てが変わり果てた。

 

 特異災害ノイズ、人しか襲わず、自分ごと人を炭に変えて自滅するそれが、コンサート会場の真ん中に現れる。

 

 私は友達に誘われて、だけど一人で聴くことになる。初めてその歌を聴き、聞き惚れたが、いまではなにも思わない。

 

 あの日から全てが変わった。変わり果てた。

 

 私は死にかけた状態で、運よく生き残った生存者の一人。あの日、不思議な光景を見た。

 

 不思議なスーツを着て、ノイズと戦うツヴァイウィングの二人。

 

 そして彼の存在。

 

 多くの死者が出る中で、多くはノイズが直接の原因では無く、混乱の中逃げまどう人々の所為で生じた二次被害の結果による死者が多い。

 

 その結果、生存者は人殺し。そう言うレッテルを世間に張られた。

 

 リハビリの中でその話を聞く、親友と思っていた子は知らないうちに引っ越していて、学校では私は人殺しとして噂される。

 

 お父さんが出ていき、母親とおばあちゃんが悲しむ中、私は知った。

 

 

 

 私は生きてはいけなかったのだ。

 

 

 

 そう思ったことしか、もう思い出せない。

 

 気が付けば私は、街を歩いて、寝ずに歩き、何も食べずに歩き回っていた。

 

 生きることを諦めなかった結果、私の全て、私の側にあるものは全てが不幸になった。

 

 雨が降る中、雨に身体が冷えていくが、どうでもよかった。

 

 そう思っていたら、アラームが鳴り響く。

 

「………ああ」

 

 これで死ねると、シェルターには行かず、私はノイズの群れへと向かった。

 

 憎々しいほど、ノイズは多くいる。

 

 憎かった、だけど何もできない。

 

 私は、これと戦う術がない。

 

 そしてノイズが槍のように向かってきた。

 

 だけど、

 

「邪魔だ」

 

 その時、腕でノイズを払う人が現れた。

 

 ノイズは触れれば炭化し、死ぬはずなのに、彼は死なず、緑色の血を流す。

 

「ぇ………」

「………アァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ」

 

 光が世界を包み込む、そして、私の前に化け物が現れた。

 

 彼は化け物、最強で、愚かな化け物だ。

 

 

 ◇

 

 

「………」

 

 静かに起き上がる。その様子に一真は、

 

「おはよう」

「おはよう………」

 

 一真の手は離さず、私は起き上がり、朝飯は昨日の残りを食べて、次の寝床を探す。

 

 なるべく寝床は変え、行動している。

 

「一真~次は魚食べたい」

「………森か海辺にするか」

「いいね、海ならお風呂沸かして」

 

 いまさら裸なり見られても問題ない。そう私は思っている。

 

 一真と行動していると、ノイズへの怒りが、私に戦う力を与えた。

 

 だがそれは私の中で根付いている物で、時折鉱物のようなものが身体から出て来る為、一真の力で取り除く。

 

 だが全てを取り除かせるつもりは無い。

 

 これは復讐する為の力だ。

 

 壊して壊して壊しつくす。

 

 ノイズを壊すと誓った。一真と共に、ノイズを滅ぼす。

 

 その日まで、一真と共にいる。

 

「それじゃ、寝床見つけたらここで」

「ああ、響」

 

 そう言って一真は一枚のカードを上げ渡す。それを受け取る。

 

「ん」

 

 これがあれば離れていても場所は分かる。一真の力の一部。

 

 それを持ちながら、スペードのAを持ちながら、街を歩く。

 

 

 ◇

 

 

 一真は化け物だ。赤い血ではなく、緑色の血を流すし、傷は放っておいても塞がるし、飲まず食わずでも生きていられる。成長もしてないから、物凄く年上だ。

 

 話によれば、一度海を泳いで別の国に渡ったりして、人がいないところに出向いたり、戦争が起きれば暴れたりして、全てを終わらせることをしたら、海の中で過ごしたらしい。

 

 その時、船を見つけて、その財宝でいまのお金を賄ってる。お金には困らない。

 

 ってか、最近のことを私以上によく分からない。ノイズと戦うのも、普通じゃない、空間から割り込んで出て来るから分かる、そう言って戦う。

 

 私と一真は利用し合う仲であり、一真は私が死ぬまで、側にいてくれる約束をしてくれた。

 

 どんなに拳を振り下ろしても、一真は絶対に、死ねない。

 

 だからこそ、私は一真と共にいる。

 

(………一真の一番の相棒、チェンジビートル)

 

 この中に眠る力を見ながら、考えるのをやめる。

 

 その時、絵柄の虫、カブトムシが蠢く。

 

「………ノイズ」

 

 歯をギリと動かし、いつでも動けるように、ビルの上、非常階段を駆け上がる。

 

 屋上に着いた瞬間、警報が鳴り響く。

 

「やっぱり一真が早い」

 

 そして復讐の歌を歌う。

 

 身体に纏うは、あの日見た二人組と同じ力なのだろう。なぜ使えるか分からない。

 

 だがいまはいい。私は、

 

「ノイズを壊すッ」

 

 

 ◇

 

 

 とある某地下施設、そこでノイズの反応と共に、ある反応が強く現れる。

 

「反応絞りこみました」

 

「ノイズと異なる、高エネルギー反応ッ。例の」

 

「ガングニールかッ」

 

 それを聞き、二人の少女は、すぐに動く。

 

 司令室では、すぐに衛星モニターを使い、すぐに映像を、

 

「映像出ますッ」

 

 映像の中で、マフラーのようなものを巻き、素顔を隠し素手で戦う一人の少女。

 

 怒りに任せ、復讐の歌を詠い。感情のまま、ノイズを砕く。

 

「やはりこの少女か………今度こそ接触するぞッ」

 

 彼らは彼女よりも遅く、ノイズを探知して動く為、いまのいままで存在は確認できても、接触はできない。

 

 いつもどう足掻いても煙のように姿を消す為、謎のままにされていたが、

 

(君はなぜ、そんな歌を詠うッ!?)

 

 一人の大人として、彼女の歌は、あまりに痛々しく、悲しいものでしかなかった。

 

 

 ◇

 

 

「ぶち壊せェェェェェェェェェェェェ」

 

 拳でノイズを粉砕する。

 

 構えながら、まだまだ出て来るノイズは多種多様していて、

 

「イライラする………」

 

 そう言い、拳を握りしめた時、

 

 

 

「ママーーーーッ」

 

 

 

「ッ!? 子供っ」

 

 子供が泣きながらうずくまり、その場に座り込んでいた。

 

 ノイズは音に反応する。一真がそう言っていた。温度や音で、人を見つけて襲うと。

 

「チッ」

 

 すぐにそこへ地面を砕きながら踏み込み、少女に迫るノイズを吹き飛ばす。

 

「お、ねえちゃん?」

「死にたくなかったらここにいろッ」

 

 そして構える響は、歌いながら、迫るノイズをその場にとどまり、全て砕く。

 

 数だけが波のように押し寄せる。それに舌打ちを内心した時、

 

「!?」

 

 別の歌が聴こえ、ノイズが蒼い刃に切り刻まれる。

 

「あんたは」

 

「剣だッ」

 

 そう言い、蒼い髪をなびかせ、一人の女性。アイドルとしてその顔、その顔だけは忘れられない。忘れるものか。

 

 風鳴翼、そして、

 

「おっらあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

 放たれた槍が無数に分かれ、ノイズを貫く。その攻撃は、天羽奏のもの。あの日、ノイズと戦えた。二人組が現れた………

 

「私と同じ力………やっぱり、あの日のが」

 

 そう呟きながら、ノイズが迫る。

 

 槍と剣、拳でノイズを吹き飛ばすが、数がどんどん増えていった。

 

「くっ、多すぎだろ………」

「だがここで退く訳にはいかないッ」

 

「………」

 

 響は静かに、耳を解き済ます。

 

 ここもこうなら、別の場所も多いのだろう。

 

 だから、

 

「来た」

 

「「えっ」」

 

 響の言葉に、バイク音と共に、その場に現れる。

 

 雷鳴を纏い、バイクがノイズを吹き飛ばす。波のようなノイズの群れが、一瞬で煤に変わり果て、一人の男性がヘルメットを外す。

 

「響、遅れた」

 

「許すから、戦え化け物ッ」

 

「ああ」

 

 二人のやり取りの驚きながら、ノイズの前に立つ青年。一真の腰に、ベルトが出現し、一枚のカードを取り出す。

 

「変身」

 

『チェンジ』

 

 青年の姿が変わり、赤いハートを象る戦士。『カリス』へと変わる。

 

「姿が」

「変わったッ!?」

 

 青年は静かに歩く中、ノイズ達が初めて、怯えた。

 

 その様子に驚く中、彼の手に弓のような武器、『醒弓カリスアロー』が出現し、響もそれと共に駆けた。

 

 ほとんど瞬間的にノイズを倒す二人に、二人は呆然と見る。

 

「砕けろッ、滅びろッ、終われッ」

 

「一気に決める、集めろ」

 

「応ッ」

 

 三枚のカードを取り出し、弓にベルトのハート形のスライドするウラザーをセットする。

 

 同時にラウズカードを読み込ませると共に、響は地面に拳を叩き付け、ノイズを大量に空中へ浮かべる。

 

≪フロート ドリル トルネード スピニングダンス≫

 

 三枚のカードが光に変わり、トンボ、巻貝、鷹が光の絵柄の中で動き、力を解き放ちながらカリスへと取り込まれる。

 

 暴風のように風が一瞬で巻き起こり、風を纏い浮かび上がる。それが渦巻き、彼を飛ばす。

 

 その暴風と共に、弾丸と化し、ノイズ全てを飲み込みながら、煤へと変えた。

 

「シンフォギア以外で………」

「ノイズを、倒した………」

 

 地面に下りた彼と、響はお互いを見ず、拳を軽く叩きつける。

 

 

 ◇

 

 

 辺りのノイズを煤に変えると、人が乗った車などがやってくる。

 

 そんなことはお構いなしに、カリスと成った一真は辺りを見渡す。

 

「ノイズはいない、帰るぞ響」

「ん」

 

「待てッ」

 

 そう言い、風鳴翼と天羽奏。他にも黒い服の人が現れた。

 

 黒服の人は、懐に手を入れている。拳銃か何かだろうか? 一真を盾にしよう。

 

 一人の若い人が前に出る。黒服の人の代表だろうか?

 

「申し訳ございませんが、ご同行、お願いします」

 

「断る」

 

 私はそう告げると、そうはいかないと、風鳴翼が前に出る。

 

「悪いが、そう言う訳にはいかない。ノイズと戦うその力、それにそれは」

 

「あんたたちには関係ない、何もできない、なにも救わないあんたたちにはッ」

 

 そう叫んだとき、天羽奏が前に出ようとしたとき、

 

≪スモッグ≫

 

 黒い煙が辺りに吹きだし、それは一真のラウズカードの一枚。それに姿を隠して、動いたはずだけど、

 

「!」

「逃がしません」

 

 あの、話しかけた黒服の男が迷いなく私に近づいた。ラウズカード、スモッグは視界を奪うことに長けているのにッ。

 

「そいつに触れるなッ」

 

≪バイオ≫

 

 それは植物の蔓を使い、ムチのように使ったり、相手を縛るカード。それを聞きながら、バイク音が聞こえる。

 

「ここは任せろ、行けッ」

「ん」

 

 それと共に、シャドーチェイサーに乗り込み、自動運転でその場から走り去る。

 

 一真なら問題ない。だがスペードのカテゴリーAが無い以上、あれには成れない。

 

 まあ、カテゴリーAはカリスのを除いてあと二つある。なによりも、奥の手がいくつもあるのだから、問題ないだろう。

 

 私はそう考え、その場を後にした。

 

 

 ◇

 

 

「………なんだお前」

 

「これでも、少しはできないと」

 

 バイオで捕らえたはずだが、それがただの丸太と言う始末。それを縛り潰し、蔓を収め、弓を構えなおす。

 

 残りの二人が武器を構え、静かに男は他の黒服を下がらした。

 

「響と同じ力か、それは………赤い髪の子は、響と同じ物か」

 

「………あんたのそれはなんだ、シンフォギアじゃないよな?」

「それを含め、彼女のこと、詳しく教えてもらうぞ」

 

 そう言い、蒼い子が刀を構えるが、

 

「………」

 

 腰のベルトから、一枚のカードを取り出す。それに二人が動くが、気にせず、ラウザーへ読み込ませる。

 

『チェンジ』

 

「止まれ」

 

 姿が変わると共に、瞬時に、世界を止めた。

 

 空中で止まる二人。世界そのものの時間を止める。

 

 この姿、タイムスカラベこと、スカラベアンデッドの姿に変わった。

 

 響にはスペードのAを持たせているため、いま動けるのは響と自分だけだ。

 

 だが、

 

「………この子は」

 

 赤い髪、長い髪の女の子は、

 

「………」

 

 ハートのAを取り出し、チェンジすると共に、その赤い女の胸に、手を差し込んだ。

 

「がっ」

 

「ッ!? 奏ッ」

 

 彼女達からすれば、突然移動したそれが、相方の胸に手を差し込んだように見えるだろうが、気にせず、

 

≪リカバー≫

 

 瞬時、赤い子は響と違い、薬の類が原因で悪いようで、その要素を全て奪い取る。

 

 背後から斬りかかられるが、すぐにタイムのカードを取り出し、蹴り飛ばして、赤い子共々避け、タイムを起動。

 

 その後、手の中にある薬を見つめる。

 

「………劇薬? これは………」

 

 手からしたたる薬、この子の身体を蝕む悪性全てを取り除いた。かなり長い時間使用していたのだろうが、全部取り除いた。

 

 蒼い子からはその気配はない。素で同調しているのだろう。そう判断して、歩いて帰った。

 

 

 ◇

 

 

 また気が付くと奴はいなくなり、胸を押さえる奏しかいなかった。

 

「奏ッ、大丈夫!?」

「翼………」

 

 奏は、

 

「めちゃ平気。てか、なんかすっげぇぇぇ身体が軽いっ」

 

 そう言いながらアームドギアを振りながら、その場で身体を動かす。

 

 胸を刺されたように見えたが、そんな傷は無い。スーツは傷ついているが。

 

「ホント?」

「翼は心配性だなぁ。けどま、いきなりあんなんされれば仕方ないさね」

 

 胸確実に揉まれたなと奏は言いながら気にせず、むしろ、

 

「旦那、あたしの身体。いまどんな状態だ」

 

 インカムでそう聞くと、少し間を置いてから、

 

『問題ない、リンカーによる副作用らしいものが見当たらない。まさか先ほどの行為で、奏を治療したのか?』

 

「少し乱暴過ぎるけど、私もそう思う。いきなり胸揉みやがって。まあ、どっちかてと、心臓握られたって気もするけど」

「か~な~で~」

 

 戦っている時は少し肩に力が入るが、少し砕ける翼に苦笑する。

 

「けど逃がしたのは事実だ。なんだあれ? 男が急に姿が変わるし、空間から突然、武器を取り出すし」

 

 あたし達は静かに、地面に落ちている。なにか身に覚えある、煙を立てる薬品を見つける。あれ、まさかいままであたしの中にあったリンカーか?

 

『ともかく、現在解析中だ。後は一課に任せるしかない』

 

「わーかったよ旦那。ともかく収穫は」

「謎のカードを使う男性と、ひびきと言う名だな」

 

 翼の言葉に頷きながら、月を見る。

 

「やっぱり、どこかで会った気がする。あの子は間違いなく、あの日のあの子だ。それにあれは」

「ええ、コンサート会場。あの事件に現れた、黄金の剣士と似てる気がする」

 

 そう静かに呟きながら、静かにその場を後にする。

 

 あの日現れた黄金の戦士と、あの日、あたしの不手際で殺しかけた少女。

 

 忘れるものか、だが、

 

「あの子に、なにがあったんだくそったれ………」

 

 小さく拳を握りしめながら、私達はその場を後にする。

 

 

 ◇

 

 

「ここ?」

「ああ、元は人が住んでたんだろうが、ノイズの所為で人がいないのは確認済みだ」

 

 そう言って、廃屋のアパートの一室に入りながら、一真は座り込む。

 

 カリスの姿から元に戻り、人間体へ変わる。

 

「はいこれ、これ無いとブレイドには成れないでしょ」

「ああ」

 

 そう言って、チェンジビートルを渡した私は、風呂場を見る。

 

「かずま~お風呂~」

「………はあ」

 

≪ファイア ブリザード≫

 

 カードをラウザーに通したような音が鳴り響くけど、一真は軽い力なら念じただけで使用できる。風呂場にある浴槽にまず吹雪を起こし、灼熱で水を作る。

 

 私はその様子を見ながら、

 

「汚いから、バイオの蔦で洗ってよ」

「………」

 

≪バイオ ポイズン≫

 

 バイオの蔦は、汚れなどを消す毒を持つ性質のものにして、それで流す。あとは全て水で洗い落して、先の方法でお湯を入れていると、

 

「もう入る」

「!」

 

 そう言い、お湯に入る為に上をブラと共に脱ごうとすると、

 

「ちょ、チョマッビキーっ!!」

「………はあぁ~」

 

 ため息を吐く。いま一真がなんて言ったか分からない。

 

 初めて苗字を聞いたときも、ケンジャキと名乗ったのは伊達じゃないのだ。

 

 少ししてせき込みしてから、少しウロウロした後、段差に転びかけ、すぐに我に返り、お湯を張って、浴室から出る。

 

 さすが一真。

 

「ファイア~少し軽めにして欲しかった~」

 

 浴槽の扉は元々ボロなこともあり、背中がはっきり見える。もしそこにある私の下着が見つかれば、一真はどうなるか。面白いことにはなるな。

 

「私、一真にとって孫も通り越してるんじゃなかったっけ? 一緒に入る?」

 

 もう見られているし、透き通った水のため見えている。もう隠す気も無い。

 

 一真にいまさら裸を見られても、身体の中の欠片、その侵食みたいなものを抑えるのに、力を使って中も外側も触ってるんだ。何を気にしろと言うのだ。

 

「もう少し自分を大切にしろ」

「………無理だよ」

 

 そう言いながら、生み出されたお湯の中、胸の傷に触れながら、お湯を満喫する。

 

「さっきのこと、ホント気にしないよ。一真も入ればいいじゃん、化け物に成ってから、お風呂らしいことしたことある?」

「さあな。海ん中で何十年過ごしたから」

「いや最近」

 

 呆れながら、一真はポケットから何かの液体を取り出す。ブリザード辺りで固めたのか、それを見る。

 

「なにそれ」

「いま見る」

 

 調べものする際、まず自分の中に一度取り込む。

 

 目の色が赤と緑、そして青に変わりながら、手に握る凍った薬品を握り、液体を取り込み、効果を知る。

 

「響の中にある欠片に合わせるための物だろうな、使われてる物は人体に悪影響が出るが」

「そんなんどこから手に入れたの」

「赤い髪の子、中から薬の気配がしたからな。お前の力をより使えるか分かるかなって」

「そう………ん?」

 

 その話を聞き、疑問に思う。

 

「一真、あの二人の中に、私みたいに欠片は?」

「………あったかな?」

「………この不死身の化け物は」

 

 呆れながら、顔をお湯で洗う。やはり最強ではあるが愚かである。

 

 中に欠片があるかどうか、少なくとも、

 

「一真が薬を得る為か治療かはさて置いて、身体の中に干渉して分からないんなら、私のように身体の中に無いのは明白じゃん。薬で外部から、この力使ってるってことでしょ」

「………そうか?」

「それ以外にどう使うんだよ」

 

 こんなんに負けた、バトル・ロワイヤルのバトルファイトの戦士達が可哀想だ。

 

 いまだってほぼ近くまで私が近づいてるのに、気付いてない。

 

「ま、身体の中から取り出して使う方法あるんなら、それ手に入れたら中の欠片全部取ってよ。それでいちいち一真に侵食抑えてもらわなくても済むだろうから」

「そうだな………けど心臓近くで、取りにくいんだ」

「どっちでもいいよ。あ~いい湯だな~」

 

 そんな会話の中、私達は変わらないままだった。




オンドゥル語は失われた(一真談

普段かなり気を付けているだけで、気を抜けば響ですら訳が分からないことを言います。

ここの一真さんが使うラウズカード全て、ジョーカーの力で無限使用、強化、拡大されて、響が言う二つもまた、皆さんの予想通りだと思います。

バイクも四台あり、自動運転と言うより、一真が遠隔操作できるという能力。

仮面ライダー関係全ての能力が、一真の力で強化されています。

吹雪と火で水とお湯もこの通り。汚れは殺菌力の高く、流しても問題ない毒を生成。これ便利。

この一真さんは万能なのです。

それではお読みいただきありがとうございます。
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