戦姫絶唱シンフォギア/ブレイドッ!!   作:にゃはっふー

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フロンティア事変その後の装者達。

時間軸がたびたび大きく跳んだり、続いたりします。

それでは、どうぞ。


最後の1枚・フロンティア事変のその後

 全てが終わり、フロンティアは崩落。ネフィリムはバビロニアの宝物庫、ノイズと共に消滅。

 

 ソロモンの杖も消え、仮面ライダーブレイドもまた、表舞台から姿を消す………

 

【アアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ】

 

「邪魔する奴はハチの巣だくそったれがぁぁぁぁぁぁぁ」

 

「お願い神獣鏡」

 

 また響、クリスが騒ぐため、未来が黙らせた。

 

「だが未来くんのシンフォギアはその性質上、最も使い勝手が悪い。その事を考慮して、神獣鏡のギアは俺が預かることになった」

 

 全てを片付け終え、小日向未来は正式に装者になるが、その力は異端技術専門。

 

 そうそうそのような相手と戦うことは無い以上、この処置で、異端技術相手ならば最強と言う位置の小日向未来を守ることにした大人達。

 

「これで探しに出られる………私を開放しろッ」

 

「ガルルルル………」

 

 鎖に繋がれた二人がうなる。奏がまったくと思いながら、

 

「まあ分からなくはないが、あたしだって探しに出ていきたいし」

 

「奏までそんなこと言わないで」

 

 疲れた顔をする翼。二人はその様子に、

 

「自分だけまとも人間なフリするな汚物部屋先輩っ」

 

「そうだっ、自分だけ別の男のこと考えてるからって」

 

 それに二課はざわめいた。

 

「ち、なんの話だっ。か、奏か!? あの人は違うって何度も言ったじゃないかっ」

 

「悪い悪い♪」

 

 そう言う中、未来だけがよく分からず、了子が、

 

「ああ、翼ちゃんね。大好きなお兄さんのペンダントだけ、大事に大事にしてるのよね~あー青春♪ 剣とスペードのペンダントなんて、翼ちゃんらしくていいし」

 

「「………えっ」」

 

 目から光を消し、二人は翼を見つめた。

 

「な、なんだ二人ともっ」

 

「それってスペードから剣が繋がってる?」

 

「コートの男が持ってたとか言わないよな?」

 

「………ぇ………」

 

 

 ◇

 

 

 その後。

 

「ってどーして貴方達まで塀の中にいるの!!?」

 

「私はただ剣崎さんに会わねばならない理由ができただけだっ」

 

「一真の奴一真の奴一真の奴一真の奴一真の奴ッ!」

 

「調ちゃん、これからしばらく一緒だよぉぉぉ………私と仲良くしようか?」

 

 そう言い、なにも言えない調を部屋へと連れていく響。

 

 その後ろで叫ぶしかできない切歌であった。

 

「調えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」

 

「切ちゃーーんーーーーーー」

 

 

 ◇

 

 

「………響」

 

 響は暴走の為、いまはマリアさん達のいる施設へとクリス達と共にいるらしい。

 

 クリス達と………

 

「………………………」

 

 

 ◇

 

 

「彼はそのような人生を歩いたのですね………」

 

「ああ」

 

 風鳴弦十郎とナスターシャ教授、彼らの間で剣崎一真の情報を交換し合った。

 

 ナスターシャ教授は片目や足は治せないものの、他の病気などは完治していると言っていい。

 

 これも万能の力、勝利者の力なのだろうと弦十郎は頷く。

 

「彼にはマリア、セレナの件でも助けられたと言うのに、今回もまた助けられました。私の今後の人生、必ず罪の償いと、あの子たちの為に使おうと思います」

 

「それがいいでしょう」

 

「しかし、最後に現れた、あの戦士たちは………」

 

 一人は一真だが、ラウズカードを使う戦士は、もう一人しかいない。四人揃うことはもうないはずだが、

 

「それについて了子くんの意見としては、ネフィリムの残滓を食らった剣崎一真くんの中で、神獣鏡とガングニールの光により活性化した結果、彼の中に眠る力が覚醒した。そう解釈している」

 

「過去の戦士の思いが、あの場に現れた………人の世は本当に」

 

 思いと思いが奇跡を生んだ。そう思いながら思いはせている。

 

「ところで、あの子たちは…………」

 

「ああ、いま了子くんに連絡してみましょう」

 

 

 ◇

 

 

「くそったれがッ、たかが一瞬の分際で一真を語るな!!」

 

「いいじゃないですかっ、一目惚れなんです!! こればかりは姉さんにも譲りません」

 

「アァ、そうか全員ハチの巣になりたいんだなッ」

 

「こ、これだけ、これだけはゆゆ、ゆず」

 

「あはっ♪ 可愛がってあげるよ調ちゃん」

 

「ま、負けない!!」

 

「絶対に負けないデスっ」

 

「やめるんだみんな、このままではすぐに出してもらえなくなるぞっ」

 

「どーしてこうなるのぉぉぉぉぉぉぉぉ」

 

「………と言う訳で、弦十郎くん、少し来て」

 

『………分かった』

 

 

 ◇

 

 

「と言う訳で、翼さん以外、まだここにいるんだよ未来」

「一真さん、結局一真さんは、神獣鏡じゃ、どうにもできなかったね」

 

 牢屋の中での面会、未来は響と話しながら、少しだけため息をつく。

 

「一真の力は、魔やそれに類ずるもので無い為ってのが、了子さんの予想らしい。そりゃそうか、世界のシステム、万能の力。人生を狂わせていても、そうじゃないってことだね」

「………響」

 

 少し考え込む響。未来は不安そうになる。

 

「安心して、別に人間やめる気は無いよ」

「えっ」

 

 そう言われて、驚く未来。

 

 響もまた驚く。

 

「あれ? 私が一真と一緒に居たいから、人間やめるって考えてると思ったけど」

「それは………そう言えば、不思議とそう考えないね」

「だね。ま、理由は分かるよ」

 

 捨てたくて捨てたわけじゃない。それが剣崎一真なのだから………

 

 だから選ぼうとしないのだろう。そう考えながら、少しだけ寄りかかる。

 

「響………」

「私は人間のまま、一真が、一真達がくれた明日を生きるよ。未来」

「………うん、がんばろ、響」

 

 

 ◇

 

 

「フィーネ、身体を維持したまま長寿になりたいんだけど、異端技術教えて」

 

「クリス、もう迷いないわね………」

 

 実は何人か聞きに来ているのだが、どうしたものかと頭を痛める。先史文明の巫女である。

 

 

 ◇

 

 

「ところで響、普段はなにしてるの?」

「うん? 調ちゃん抱き枕にして寝てる」

「………えっ?」

 

 調はその時間帯、謎の悪寒を感じたらしい。

 

「調ちゃんと………一緒なの?」

「うん、かわいいよ調ちゃん」

「どうして?」

「ん?」

 

 その時身を乗り出して顔を近づける未来。

 

 響も首をかしげながら、未来を見る。気のせいか、瞳から光は無い。

 

「なんでなのかな?かな? なんで私じゃなくって調ちゃんと一緒なのかな響?」

「それは寝る時調ちゃんしか側にいないからだよ」

「………どうすれば響とずっと一緒になれるんだろう………」

「?」

 

 帰り際、なぜか頭の中で神獣鏡の曲が鳴り響き、調ちゃんはずっと怯えていたと響は語る。

 

 

 ◇

 

 

「あー学園以外が独房とはこれいかに」

「しゃーねぇーだろ、ちっ。これも全部一真がワリィんだ」

 

 響とクリスは学園に着いてから、そう愚痴り合う。

 

 そんな風に普通に過ごすのだが、

 

 

 ◇

 

 

 おかしなことに気付く。

 

「なんか最近、生徒の視線が変な気がする」

「えっ、どんな風に?」

 

 未来と共にお昼ご飯を食べている響。もぐもぐとご飯を食べながら、

 

「なんか嫌な視線じゃなくって、いつの間にか見てたり、私が気づくときゃーって、翼が振り向いたような声が………って、未来? どしたの?」

「………」

 

 その後、色々調べた結果、響の人気が上がっている。これは学園祭での歌の効果で、喜ばしいが………

 

「響が………私の響が………あれ? 神獣鏡が無いのに、胸の内から歌が聞こえる?」

 

 ちなみにクリスも人気者になっています。

 

 

 ◇

 

 

「独房で新年って斬新だね」

「わざわざここで過ごすのね、ここは私達の家かしら………」

 

 響とクリスが遊びに来て、少しの間過ごすらしい。マリアは困惑しながら、調は響におっかなびっくりしている。

 

「まあここじゃなきゃ、一真探しに行きたいからな。長期休暇の予定どうする?」

「海外がいいな、刃物とか、護身用って言って持てる国を」

 

「なんか物凄く怖い話してるデスっ」

「あれくらいの思考が無いと、恋は無理なのかな」

「二人ともあれは悪い見本よっ」

「けどマリア姉さんは恋人もなにもいない………」

 

 その日、妹からの残酷な一言でマリアは血を吐き、医務室へと連れていかれた。

 

 

 ◇

 

 

「やっと落ち着きだしたね、姉さんは」

「私はこれから国連所属のエージェント扱いで、このままアーティストやることになるわ」

「………ごめんね、姉さんにだけ、辛いこと押し付けて」

「別にいいわよ、みんなとの連絡は難しくなると思うけど、歌を歌うのは嫌いじゃない。なにより、この程度で私達がしたことは許されない」

「………うん」

 

 姉妹は色々と思うことがある。

 

 今回のこと、初恋の相手のこと。

 

「剣崎一真さん、か………マリア姉さん、私ね、時間が空いたら、あの人を探そうと思うの」

「セレナ………」

「あの人と私達人間が過ごす時間は違う………それだけで諦められないもん」

 

 そう頬を朱く染めて、静かに告げる。

 

 マリアは静かに聞きながら、静かに、

 

「そうね………そう簡単に割り切れないわ、いまさら………」

 

 そう、呟くマリアに、セレナは………

 

 

 ◇

 

 

「マムッ、やっぱりマリア姉さんもあの人のこと好きだったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。さんっざんッ、違うって言ってたのにぃぃぃぃ」

 

「セレナァァァァァァァァァァ、嫌わないで、ゼデナアァァァァァァァァァァ」

 

『………二人とも、ともかく泣くのはやめなさい………』

 

 

 ◇

 

 

「………あの優しいお兄さんが、二人の初恋の相手なんだね切ちゃん」

「デス………私達はどうでしょう? 好き、なんでしょうか」

 

 つい勢いで好きだ組に入り込んでいるが、実際どうだろうか?

 

 自分達にとって、姉のような二人と、マムを救った恩人。そして、優しくしてくれた人。

 

「………少なくても、切ちゃんやマリア達みたいに、大事な人って答えられるね」

「デス、私もデス。なら」

「うん。好きな組でいいね」

 

 そう微笑み合っていると………

 

「そう………敵………なんだね調ちゃん………」

 

 その日、調達はセレナの布団にダイブした。

 

 

 ◇

 

 

(あの人に届いてほしい、マムや姉さんだけじゃなく、私達を止めてくれたあの人に、私の思い………)

 

 

 ◇

 

 

(あの人のおかげで、私は大きな間違いをせずにすんだ………ちゃんと会いたい。届いてほしい、私の願い、私の歌を)

 

 

 ◇

 

 

(今度はちゃんと)

(お話ししたい………届いてほしいデス。私達の想い)

 

 

 ◇

 

 

「一真のバカ一真のバカ一真のバカ一真のバカ―――」

 

 

 ◇

 

 

「一真を傷つけていいのは私だけ一真を傷つけていいのは私だけ一真を―――」

 

 

 ◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響響―――

 

 私の響をよくも―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇

 

 

「ウエェェエェェェェェェェェェェェェェェェェェ―――」

 

 とある惑星で、逃げるためと自分の力を落ち着かせるために移動した先、果実を食べるため採ろうとしたら、足の小指を思いっきり木の根っこにぶつけた。

 

「おいおい、なにしイッテェェェェェェェェェェェェェェェ」

 

 それにその星の神もまた苦笑しながら近づき、同じく小指を木の根っこにぶつける。

 

 神と勝利者は膝を付いて、始まりの女は呆れて、苦笑していた。

 

 

 ◇

 

 

「翼は卒業後、海外デビューか」

「ああ」

「まさかと思うが、一真を探す、なんて言わないよな」

「言わない、と言えば嘘になる。だが無理には探さない、私には私の、挑むべき戦いがあるから」

 

 そう言いながら、奏と共に話し合う。

 

「そう、か………あたしは日本で頑張るさ」

「ああ、お互い頑張ろう」

「………とりあえず」

 

 奏は周りを見渡す。

 

 無数の着替え、飲み物、ゴミや雑誌。

 

 ゴミにあふれかえった部屋を………

 

「翼、あたしは別の意味で、不安で胸いっぱいだわ」

「………ごめんなさい」

 

 

 ◇

 

 

「………そろそろ私らは出られるね」

「ああ」

 

 クリスと話しながら、部屋の中で同じ部屋なのは幸いだ。

 

「ここから出たら、お前どうする?」

「学校以外でやっと出られるから、やることは一つ」

「ああ」

 

 そう………

 

「「先輩から一真のペンダントを奪い取る」」

 

 二人は固く握手した。

 

 

 ◇

 

 

「………あれ?」

 

 ここに置いてあった、剣崎さんに返す大切なペンダントが無い。

 

 なんてことだ。ついに私はしてはいけないことをしてしまったのか………

 

「私は、わた………ん」

 

 ペンダントが仕舞われた箱の中に、一つの紙。

 

 私はそれを取り、見てみると、

 

『あたしが預かる。奏』

 

「か~な~でぇぇ~」

 

 

 ◇

 

 

 どこかの街並みで、歌を聴く。そんな中、

 

「………」

 

 ふと、己の胸に触れる。

 

(神獣鏡、ガングニール………いや、響と未来ちゃんの光か)

 

 かつての仲間達、それに思いをはせながら、静かに前を、空を見る。

 

 

 ◇

 

 

「剣崎………」

 

「始、みんな………」

 

「もう時間だ………忘れるな剣崎、俺達はいる。お前と共に………」

 

 

 ◇

 

 

 もうネフィリムの残滓も、なにもない。

 

 あるのは彼らのカードと、その力だけだ。

 

 だが………

 

「始、橘さん、睦月………」

 

 きっと、他のみんなもいるのだろうと………

 

「行くか………」

 

 そうして、歩き出す。また戦うために………




思いは届く。

小日向未来装者化、だが異端技術以外強みが無いギアの為、風鳴弦十郎が預かる形で、一般協力者のまま。

アガートラーム、装者の願いを聞き入れ分裂。姉妹アガートラーム。

マリアは自覚して、複雑。セレナは初恋として実らせたい。

切歌と調は大事な人なので恋愛かは不明。という形で落ち着きました。

何人了子さんに相談しに行ったんでしょうね。

それではお読みいただき、ありがとうございます。
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