戦姫絶唱シンフォギア/ブレイドッ!!   作:にゃはっふー

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GX編、スタートです。


戦姫絶唱シンフォギア/ブレイドッ!!GX
始まりの1枚・裏側から始まる


 一人の男が新聞を見る。

 

 フロンティア事変の後、二課は国連直轄の超常災害対策機動タクスフォース『S.O.N.G.』になる。

 

「超常災害………過去の歴史、異端技術並び、ロストテクノロジー………オーパーツ」

 

 色々なことが久しぶりに凝縮された日々だ。

 

 星空の下、それに思い耽る。シャトルを助けるために山壊すのは、響達らしい。粉々に破壊しなかったが、大きな穴を開くとは………

 

 その為か、色々思うことがあり、僅かに目を閉じ、記憶に耽る。

 

 過去の記憶、その中………

 

 

 ◇

 

 

「………また君か」

 

 放たれる風を弾く。

 

 姿は変わる。始まりのジョーカーと言えば良い姿。対峙するのは、小さな少女。

 

 本当に小さな少女だ。

 

「なにか不愉快なことを思っていないか?」

 

【色々小さいなと思っただけだ】

 

 火や風、水やエネルギー波が放たれる。

 

 マンティスを取り出し、エネルギー波で纏めて吹き飛ばす。

 

「相も変わらずの高エネルギーか」

 

 静かに構える、三角帽子の小さな少女。

 

 彼女は錬金術師。

 

「怪物、悪いがお前はオレがいただくっ。このまま俺の所に来てもらおうか!! お前はオレのものだッ」

 

 そのやり取りは何年続いたか。

 

 ともかく、彼女から行方をくらますために裏技のようなものを使用した。

 

 全く異なる世界、平行世界に出向いたりしたおかげで、彼女から逃げられる。

 

 だが出会うたび、攻撃が過激になった。

 

 

 ◇

 

 

「………あの子は元気にしてるだろうか?」

 

 そう呟く。

 

 もしかすれば自分はあの子にも依存させていたのかもしれない。

 

 一人であると言う事実から目を背けるために………

 

 そう考え込んでいると、

 

「………来たか」

 

 ここはとある海にある、古代の遺跡。その海の遺跡でそれが現れる。

 

「………お前か、俺の本能を呼び起こすのは」

 

 それは海の魔物と現地の人達に呼ばれる、現代科学を超えたなにか。

 

「目的の物でないにしても」

 

 静かに姿を変化させ、勝利者として、駆けだす。

 

【お前を封印するっ】

 

 その瞬間、爆発が辺りを包む………

 

 

 ◇

 

 

≪ワイルド≫

 

 ワイルドカリスにてワイルドサイクロンで撃ち抜き、機能を停止させた。

 

「………どうしても目的の物が見つからない」

 

 だがこれも異端技術であり、人が持つには早い力。それを自分の中に封印して、周りを見る。

 

 戦い、立つのは決まって不死なる勝利者。

 

 姿を元に戻し、その場から立ち去ろうと、

 

 

 

【そんなことをしてなにがあるんだい?】

 

 

 

 誰かの声を聴き、身体の中の力が騒ぎ出す。

 

 その場に膝を突き、頭を押さえた。

 

【意味なんて無い、どれほど力を封印して、消し続けても、世界は力を創造する】

 

「………黙れ」

 

【君は見ていないだけさ、まあいい。じゃ、君が世界をメチャクチャにするのを待つよ】

 

 そして声が消え、静かに深呼吸をする。

 

 全身から汗を流しながら、その場を後にした………

 

 

 ◇

 

 

 外に出て空を見つめ、静かに別のことを考え出す。

 

「………そう言えば、あの子に会ったのは、こんなものを倒し回っていたときか」

 

 そう呟きながら思い、銛と遺跡を封印したのを確認して立ち去る。

 

 目当ての物は見つからず、だが分かる………

 

(ここ最近、こいつがざわめく………欠片が目覚めようとしているのか………急ぐか)

 

 そう思いながら、バイクに乗りその場を後にした。

 

 

 ◇

 

 

「はあ、じゃんけんに負けたとはいえ、私の家か」

「お邪魔するデスっ」

 

 調が少し怯えながら、現在響が住まう部屋に、リディアンの三人の友達、未来。

 

 装者のクリス、リディアンに通う切歌と調が集まり、マリアと翼の海外コンサートの生中継を見ることになった。

 

「奏やセレナは向こう?」

「そうデース」

「向こうで応援だそうです」

 

 お菓子やジュースを出しながら、リビングに集まり、コンサートを待つ一向。

 

 全員が集まり、コンサートを見ながら、それが多くの人達に映るものと思うと、考える。

 

 

 ◇

 

 

「一真も、どこかで聞いてるのか」

「………だといいな」

 

 私の一言に、クリスも同意する。

 

 コンサートの大舞台は大成功の中、その映像を見て思う。

 

 彼奴はいつも一人だ。これから先もだ。

 

 たまにだけでいいから、平和な時があってもいい。そう思えば、翼達が羨ましい。

 

「組織が世界規模になっても、一真の姿形は見えないし………だからと言って、何もしていないってのも考えられない」

「まあな」

「私も………一真さんと、ちゃんとお話ししたいです」

「私もデスっ」

 

 後輩二人はお話ししているのを見る。まあ、許してやろうそれくらい。

 

 そう考え込んでいると、通信が入る。

 

 

 ◇

 

 

「………」

 

 いまマリアは国連の監視下で歌を歌う。

 

 手元に分離したシンフォギア、アガートラームは無い。それはS.O.N.G.に預けている。

 

「そんなあなたはどう抗うのかしら?」

 

「あなた、何者?」

 

 突如人形の一体が動き出し、エージェントを殺害し、刃を向ける緑の人形。

 

「あなたを殺そうとすれば、マスターが欲する者は現れるかしら?」

 

 そして一陣の風が巻き起こる。

 

 

 ◇

 

 

「踊れ、踊らされるがままに」

 

 無数のコインが弾丸のように放たれ、一人の黒いローブを着込む子供が逃げる。

 

 それを見下ろし、燃え盛る炎を見つめる少女。

 

 そちらを見ず、火を見つめていたとき………

 

【フオォォォォォォォォォ】

 

 その雄たけびの中、それらが現れた。

 

 少女はそれを見て口元を釣り上げる。思わず、長年探していたものが現れるのだから………

 

「アンデッド、世界創造の、万能の力っ」

 

 そして少女は捕獲の為、火より現れ、人を助けていたアンデッドへ牙を向けた。

 

 

 ◇

 

 

 聖遺物、ギアがない事態での戦闘。危険な瞬間に駆け付ける。

 

「翼っ」

 

 マリアが剣に刺されかけたとき、ギアを纏う翼が防ぎ、槍と銀の刃が交差した。

 

「マリア姉さんっ」

「平気かマリア」

 

 それに距離を取り。ステップを踏むようにタンっと音を立て、剣を構えるのは、

 

「残念ながら、あなたにはナイトが現れないようですね」

 

「なにを………狙いは一真なの」

 

 そう怪訝しながら、静かに刃を構える。

 

「貴様は何者だっ」

 

「オートスコアラー………装者の皆さんもお待ちしていました」

 

 

 ◇

 

 

「カードになり消えた………奴ではないか」

 

 そう言い、どうしてもアンデッドを手にするには本体を捕獲しなければいけない。

 

 倒したところでしばしの間動かなくなるだけで、本体がいればその状態でも動く。

 

 何かで捕獲してもカードになり、どこかへと消える。

 

 いまも倒したと言うより、本体がもういいと判断して戻したのだろう。

 

「ちっ………」

 

 軽く舌打ちし、そうした手で何度撒かれたか分からない。

 

 だが逆に言えば、本体は近くにいる。それを思えば口元がつり上がる。

 

 そんな中でその思いと共に、炎を見た。

 

 思い出の中の記憶が混同しながら、オレは炎を見る。

 

 そう思っていると、

 

 

 ◇

 

 

 敵がいた。

 

 そう思った瞬間、手が出ていた。

 

「くっ」

 

「………」

 

 謎のローブを着込む子供。泣きそうな顔のガキがいたが、僅かに、そう僅かに敵と認識できたから攻撃した。

 

 だがどうだ? バリアーのようなもので拳を防がれ、その場から距離を取る。

 

「貴様、シンフォギア装者………響」

 

「………念のために聞くが、お前がこれの原因か、ガキ」

 

「貴様はそう確信して攻撃したんじゃないのか? 聞いてた以上に好戦的だ」

 

 そう言いながら、静かに手を掲げる。

 

「キャロル・マールス・ディーンハイム。錬金術が、世界を壊し、万象黙示録を完成させる」

 

「世界を壊す………」

 

「俺が奇跡を壊し、一真を手に入れると言っている」

 

 その瞬間、爆発するように黒を纏う。

 

【お前いまなんて言った?】

 

 暴走状態なのに、喋り方に変化が無い。なにより壊したいと言う衝動が落ち着いている。

 

 だいぶこの姿に慣れたな。いまはそれはどうでもいいが………

 

 ガキはふんと鼻で笑いながら、静かに、

 

「聞こえなかったのか? 一真はオレの物であり、所有物だ。血の一滴から何もかもオレの物だ。貴様らに、オレと一真の間に一ミリも入り込む隙間は無い。そうそうに諦めろ」

 

 得意げに、当たり前のようにそう言う。

 

【よし殺そう】

 

「やれるものならやってみろ獣が」

 

 

 ◇

 

 

 ボクはやらなければいけないことがある。

 

 キャロルの計画を止めなければいけない、この聖遺物。ドヴェルグ=ダインの遺産を届けなければいけない。

 

 キャロルの追手から逃げる最中、ボクはこの人と出会った。

 

「あな、たは………」

 

 暗闇の中、その人は、

 

「君の………敵だ」

 

 そうボクに告げたその人は、キャロルの知識の中にある。森羅万象の力を手に入れた人類。

 

 剣崎一真さんだった………

 

 

 ◇

 

 

【ふふふっ―――】

 

 それは不敵に笑う。

 

【気を付けなよ………封印したつもりで僕に支配されないように………ふふふっ】

 

 それが頭の中でこだまする………




どうなるGX、さっそく暴走が始まりました。

それでは、お読みいただきありがとうございます。
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