ここからは剣崎一真、仮面ライダー中心にした物語です。
この物語にどう戦姫が関わっていくか、お楽しみ。
話数が合わないな、まあいい、どうにかこうにかするか。
グレ響「おい、私がヒロインだろうな」
キャロル「負け犬はひっこめ」
ひぃっ、オリジナル編、スタートです!
第1枚・出会うライダー
ある町のとある病院内、そこで一人のドクターが休憩をしていた。
男はピコピコとゲームを操作し、少しの休憩だったが、
「ん………」
ゲームクリアの画面になり、顔を上げたとき、一人の男がそこにいた。
次の瞬間、青と赤の粒子が彼の中から出て来る。
「パラドっ!?」
「気を付けろエムッ、こいつ、人間じゃない!!」
現れたパラドと言う男の呼び声と共に、彼もまた身構える。
男は顔を静かに上げた。
「仮面ライダーエグゼイド、宝生永夢。仮面ライダーパラドクス、バグスターパラド」
自分達の名前を呼ばれ、より身構える二人。
「誰だ、お前は?」
パラドの問いかけに、その男は、
「この子を預かってほしい」
「なんでアマゾンからいきなり町中なんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
そう言って一人の、銀色の少女を預けに来た。
その男は仮面ライダー剣。異世界の仮面ライダーだ………
◇
私の名前は雪音クリス。そういま説明した。
「そうなのか………って、それだけじゃ分からない、ピプペポパニックだよっ」
「いやね、平行世界の剣崎さんが言うには、この子の服とかも用意してくれると助かるって言ってたんだよ」
「だからって引き受けるってッ、CRは病院なんだよ! びょ・お・い・ん!」
看護師じゃない格好の女の人に怒られるのは、一真曰く仮面ライダーらしい。
「まったく、だが異世界の仮面ライダーとはどういう意味だ?」
そう言いながら、シュークリームを綺麗に切って食べている白衣の男に、アロハシャツの男が静かに答える。
「どうやら、剣崎一真は剣崎一真だが、俺らが知る剣崎一真じゃない剣崎一真らしい。そうだろ?」
「ああ。正直、俺自身がこっちの方に出会っていないから分からない。だけどあれは人間じゃない。その子もそう証言してるぜ」
パラドとか言われた奴がそう言いながら、こっちを見る。
ともかく一真は私をここに置いて行った。後で殴ってやるんだ。
「えっと、雪音クリスちゃん、だね。僕は宝生永夢、あっちが」
「鏡飛彩だ」
そう言って、箱から一個シュークリームを出して、私の前に置く。そして、
「俺は九条貴利矢、よろしく~♪」
「………みんな仮面ライダーなのか?」
それに、カラフルな人がナースに戻りながら、私の顔を見る。
「えっ、あなた、仮面ライダーのこと知ってるの?」
「一真がそれだろ? いちおう、へいこーせかいのライダーにも、会ったことある」
そう言いながら、私はシュークリームをかぶり食べた。
「ああっ、フォークとナイフはともかく、ナプキンはつけようよ~」
「ふーふぇーっ」
◇
口いっぱいに食べ物を含みながら、クリスちゃんはポッピーの問いかけに受け答えしている。
念のために予防検査もしてくれって言われて、お金を置かれてる。ですけど………
「んぐ………お金はこっち来てから、宝石とか売ったお金だから、こっちの金だぞ」
「それなりの額だな、とりあえず患者扱いで良いだろう」
札束で渡されて困っていたけど、飛彩さん達はちゃんと使う分だけ引くつもりらしい。
僕も彼から頼まれたことを、断るつもりは無い。だけど、
「異世界のライダーか、心躍るな。強いのか」
「アァ? 一真が一番強いに決まってるだろっ」
そんなやり取りをパラドとしながら、
「ともかく、服とかはポッピーの休み時間に行ってもらえばいいっしょ。さすがに俺らが行くのもなんだからな」
「下着もいるからなっ」
ということで、ポッピーは問題なく了承してくれた。
「それじゃ、私達は仕事に戻るから、ここにいてね。それと」
『私のことは気にしなくてもいい』
そう言って黎斗さんが、パソコンでゲームを作っている。
いまこの部屋の空気は、あの人が何かするんじゃないかと言うことでいっぱいなんだ。
彼は特別なオリ、ゲーム機の中で、その様子をクリスちゃんは不思議そうに見ている。
「おい神。いたいけな少女だますなよ」
『君らは私を何だと思っている? 私は心を入れ替えたし、いま新しいゲームアイデアで手いっぱいだ。なにもしないから安心してくれたまえ』
「ま、そう簡単にそこから出ることはできない。念のため交代できたらして、様子を見ればいいだろう」
「そうですね」
「異議なし」
「信用ねぇな」
クリスちゃんはそう言いながら、またシュークリームを食べ始めていた。
◇
色々あったが、検査を終えたクリス。病気も無く、健康でよかったとほっとする永夢。
その後永夢と明日那は、クリスの衣類などを買い、CRに戻る途中、ドーナツを食べる。
お店特性の物から、普通のプレーンシュガーを食べるクリスたち。
そんな中、リュックサックいっぱいに服などを詰め込んだ少女のことを見る。
「黎斗と二人っきりにしちゃたけど、なにかしてって言われなかった?」
「別に。こっちの一真のこと教えてほしい程度だった」
そう話しながら、永夢は少し考えたが、ある疑念を聞くことにした。
「クリスちゃん、その………君のご両親は」
その時、クリスの顔から色が消えた。永夢はそれを感じて、クリスはドーナツを食べる。
「死んだ………パパも、ママも………私だけ助かって、一真に助けてもらった」
「………そうなんだ」
いまこの子になにを言ってもだめだと、そう感じながら、
「一真は」
その時、不意にクリスは町の風景を見ながら、
「一真は私達の世界なんて見捨てられるのに、なんでいるんだろうな………」
そう寂しそうに言う中、それは、
「それはクリスちゃんたちが生きてるからだよ」
「えっ」
クリスは顔を上げ、永夢は目線を合わせながら微笑む。
「僕たち、仮面ライダーは、みんなの笑顔を守るために戦うんだ」
「………けど、一真はパパもママも救うことができなかった。歌でみんなを笑顔にする、ママたちを守れなかった」
「………それでも」
静かにその手を握り、クリスの顔を見る。
「それでも僕は、僕達は」
その時、巨大な音が鳴り響いた………
◇
「なんだっ!?」
妙にごつごつした岩、それはバグスターとは違い、本物の岩でできた化け物だ。
「早く逃げてくださいっ、ポッピーはクリスちゃんをっ」
「エム待ってっ、あれは」
「バグスターじゃなくても、僕は」
その時、ゲーマドライバーを腰に巻く。
「俺は仮面ライダーだッ」
≪マイティアクションX!≫
≪ゲキトツロボッツ!≫
「大・大・大変身!」
≪レベルアップ!≫
二つのガシャット使用し、レベル3ロボットゲーマになるエグゼイド。
巨大な岩の怪物は、バグスターと患者が融合状態の時ほどの大きさで、左腕のゲキトツスマッシャーで撃墜している。
「くっ、こっのおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
◇
「こっちです、こっ………クリスちゃん、クリスちゃんっ!?」
明日那は避難誘導のために少し目を離した時、クリスはどこかにいて、見つけたとき、建物の隅にしゃがみ込んでいた。
「ほらっ、暴れるなっ!」
そう言って、何かを持ち上げたとき、
「危ないっ!」
その時、怪物の拳が建物を破壊して、瓦礫がクリスの上に、
「!」
≪ディフェンド! プリーズ≫
クリスの頭上に魔法陣が生まれ、そして、
≪サンダー≫
バイク音と共に轟雷が響き渡り、瓦礫を粉々にして着地する。
「どうやら間に合ったようだな」
そう、指輪をした男がそう言う。
明日那は首をかしげながら、恐る恐る尋ねた。
「あなたは………」
「俺か。俺は最後の希望さ」
そしてバイクからは、
「クリス」
「遅いぞ一真っ」
そう言って、子猫と母猫を持ち上げているクリス。それに微笑みながら、
「ファントムか………にしてもでかい」
「そのようだ」
エグゼイドがこちらにホッとして戦う中、バックルにカードをセットして、それが宙を舞う。
≪ドライバーオン!≫
鳴り響く音とともにベルトが出現し、二人の男は構える。
「どちらにしろ、あれは俺の本能を刺激した………」
≪シャバドゥビ タッチ ヘンシン! シャバドゥビ タッチ ヘンシン!≫
「「変身っ」」
≪ターンアップ≫≪アブソーブクイーン! フュージョンジャック≫
≪フレイム・ドラゴン! ボー ボー ボーボーボー!≫
エグゼイドが力負けして吹き飛んだとき、指輪を瞬時に切り替え、ベルトにかざす。
≪バインド! プリーズ≫
無数の鎖がエグゼイドに巻き付き、エグゼイドは意図に気づき、そのまま鎖に身を預け、敵に拳をぶつける。
それと共に飛翔するブレイドが、
≪ビート≫
その拳で奥へと吹き飛ばし、三人が揃う。
「ウィザード、それに」
「仮面ライダーブレイド、ジャックフォームだ」
「さあ、ショータイムだ」
「ああ。超協力プレイでクリアしてやるぜ!」
◇
「一気に片付けるっ! 大技を」
「了解っ」
そう言い、エグゼイドは前に出て巨腕から振るわれる攻撃を、ジャックで飛ぶブレイドと共に翻弄する中、ウィザードはすぐに指輪を変えた。
≪スペシャル サイコー!≫
魔法陣から竜が飛び、胸にドラゴスカルを出現させる。
「はっ!」
竜の口より炎が吐かれ、ひるんだ瞬間、ほぼ同時だった。
≪スラッシュ サンダー ライトニングスラッシュ≫
≪キメワザ! ゲキトツクリティカルストライク!≫
放たれる拳が届く前に雷鳴を纏う剣が頭部へと叩き付けられると同時に、そのブレイラウザーにゲキトツスマッシャーが叩き込まれる。
そしてトドメにエグゼイドが拳を叩き込むと共に、剣に力を入れ、亀裂を作り出す。
その後ろで、
「フィナーレだ」
≪チョーイイネ! キックストライク サイコー!≫
身体をひねりながら空高く跳び、炎を纏いながらその亀裂へ強烈なライダーキックを叩き込む。
その一撃に耐えられることも無く、ファントムは悲鳴を上げながら、粉々に砕け散った。
「ふぃ~」
ゲームクリアと言う音が鳴り響くと共に、ブレイドは地面に着地した。
◇
「………仮面ライダーどもが動いているが、こざかしい」
そう言いながら、鏡を見る。
「まだだ、まだ終わらん、終わらんぞ仮面ライダァァァァァァァァァァァ」
そう叫び、怨嗟の闇が鏡に宿り、それは禍々しく世界を映す………
グレ響「作者はここか………私を出さずに、どんな目に遭わせてやろうか」
作者「ジャズゲテ」
幼女クリス「お読みいただき、ありがとうございます」