「んじゃま、ノリノリで行っちゃうよ~」
それは怪物たちの群れに飛び込む、二人の白衣のドクターと、一人の神。
「貴様らの存在はノーサンキューだ」
「神の才能を、教えてやろう………」
ガシャットを三人のライダーが構える。
「ゼロ速」
≪爆走バイク!≫
「術式レベル
≪タドルレガシー!≫
「グレートX-0ッ!」
≪マイティーアクショーンX! アガッチャ! デンジャラスゾンビ!≫
「「「変身ッ!!!」」」
0の力を持つレーサーと辿る歴史の騎士、0のゾンビが現れ、瞬時に怪物たちへと殺到する。
「遅いぞッ!」
すでに戦っていたシュミレーションの戦士が一斉射撃で薙ぎ払い、炎の剣で薙ぎ払い、各々が戦いだす。
「悪いって、まだまだノリノリで行っちゃうよッ!」
≪ドラゴナイトハンター!≫
「まだ援軍がいるらしい」
≪アクセル!≫
赤いバイクが通り過ぎると共に次々と怪物を引き、瞬時姿を変え、剣を振るう。
「他のライダーか!?」
「俺に質問をするな………」
≪エンジン!≫
「振り切るぜ!」
地上でライダーたちもまた、闘い始めていた。
◇
竜のようなファントムで、禍々しい羽を広げ、飛翔する中、二人のブレイドが駆け抜け、剣を振るう。
「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「ウッリィアァァァァァァァァァァアア!」
【こざかしいッ】
雷の魔法が放たれる中、フロートで飛び、斬り付ける。
ビートの拳が頭部にめり込み、鱗をはがす。
その時、ファントムの目が怪しく光る。
視線の先には鏡があるが、何も起きず、それに忌々しく空を睨む。
【くっ、やはり、まだ力が】
「次元の壁を壊す気か」
【私の世界を生み出すッ、なのに】
それは平行世界の剣崎一真。それを忌々しく睨む。
【お前が、お前がぁぁぁぁぁぁぁぁ!】
「次元の壁は壊させないッ」
「ここでお前を倒すっ!」
【己、オノレェェェェェェェェェ、平行の世界ィィィィィィィィ!】
叫ぶように炎を吐き散らす中、それを避け、剣を腹へと突き刺し、切り裂く。
悲鳴が轟く中、ブレイドは五つのカードを取り出す。
≪スペードⅩ J Q K A ロイヤルストレートフラッシュ≫
そしてもう一人のライダーは、
≪チェンジ≫
バニティアンデッドへ変わり、無数の力を叩き込む。
【やはりかッ。貴様と私は同じ、怪物のはずだ】
【俺は怪物だが、お前とは違うッ】
スペードの剣が叩き込まれ、雷鳴が駆け巡る。
怪物と怪物が吠え合う中、ブレイドは再度飛び上がる。
【バカな、カードはすで………!】
それは、一枚のカード。
それに笑みを浮かべるのは、バニティアンデッド。
【俺のカードだよ】
≪ワイルド≫
「ウッイリァァァァァァァァァァァァァァァァァア!」
カードの力を込められた一撃は飛び蹴り。それが悪竜へと叩き込まれる。
【この程度ぉぉぉぉぉぉぉぉッ】
翼をたたみ、防ぐが、その時、黄金と白銀が交差し、翼を切り払う。
【ッ!?】
≪輝け流星のごとく!黄金の最強ゲーマー!ハイパームテキエグゼイド!≫
「仮面ライダーはまだいるぞ」
≪フィニッシュストライク!サイコー!≫
「グランドフィナーレだ」
【ウィザード………貴様らアァァァァァァァァァ】
切り落とされた翼の肉体からまた翼が生え、無数の火球を吐きまくる。
それを避けながら、交差するように攻撃する仮面ライダーたち。
「フィニッシュは必殺技で決まりだ!」
≪キメワザ!≫
【!】
【止まってもらうぞ!】
無数の鎖や蔦などが絡みつき、氷が空にファントムを固定させる。
≪スペードⅩ J Q K A ロイヤルストレートフラッシュ≫
黄金の一撃が、ファントムに迫る。
【やめろ………やめろおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ】
「フィナーレだッ!」
「ノーコンテニューで終わらせてやるッ!」
「ウッイリアァァァァァァァァァァァ!」
≪ハイパークリティカル!スパーキング!≫
黄金の三つの飛び蹴りが迫り、それは、
【アァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ―――】
ただ雄たけびを上げるしかできなかった。
「もうゲームはクリアーだ」
「ふぃ~」
≪究極の一発! 完全勝利!≫
◇
「おっ?」
爆発が轟き、竜の雄たけびが響くと共に、怪物たちも消えていく。
「全部終わったようだな」
「ああ」
◇
「さて、また捕らえられる前に、なにか………ん、あれは………」
◇
そして嘘だったように戦いの爪痕は無く、全てを終えてクリスと共にいる一真。
「それで、もう帰るんですか?」
「この世界には剣崎一真がいる。俺がいるわけにはいかない」
そうバイクに乗りながら、永夢達に見送られようとしている。
クリスは静かにリュックサックなど、持ち物を持ちながら黙り込む。
「それじゃ、またいつか」
「ああ」
「………」
そして、
「おい」
「ん? なんだいクリスちゃん」
クリスは静かに………
「ありがとう………」
それは一真を気づかったからかは分からないが、そう彼女は呟いた。
そう言って一真のバイクに乗り込む。
それに苦笑しながら、一真はバイクを走り出す。その先にオーロラが現れ、それをくぐると共に、姿が消える。
「………僕は、あの子の笑顔を、守ることができたんでしょうか」
「さあな、だが、無駄ではないだろう」
飛彩はそう言い、明日那は微笑む。
と………
「おい平行世界の剣崎一真はっ」
そう言い、一人の男、左翔太郎がバイクに乗り、駆けつけた。
「いま帰りましたよ」
「彼奴これ忘れて行ったぞっ」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁ」
晴人の叫び声に、全員が左翔太郎が持つ紙束を見て、全員がどうするか騒ぐ中………
◇
「異世界の、仮面ライダー………ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
神は叫ぶ。
「もう少しデータがあれば、私のガシャットに、あぁらたな力を………つけられたものおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
すでにゲームの、特別なオリの中、彼はウロウロする。
「だがしっかあぁしぃ」
そう微笑みながら、僅かな血痕らしき、緑色のサンプル。
それを静かに懐にしまう。
「これで私は、神の中の神、最高神になる………そのためにはまず、例のガシャットを完成させなければ………できれば一度試運転できる機会があれば」
ぶつぶつと繰り返し呟きながら、今日も彼は賑やかであった。
◇
「てなことがあって、たぶんそれなんじゃないか?」
そう、S.O.N.G.の面々の前で説明するクリス。
風鳴弦十郎は頭を抱え、了子は間違いないと指摘する。
「それじゃ、一真が異世界に置いて行ったんだね」
「回収は………できないな」
「デェス………」
「私を見ても無駄だぞ、昔の事なんだからなっ」
そう言いながら、ともかく仕方ないと、全員が思う中で、マリアは、
「けど、仮面ライダーって、そんなにいるのね」
「ああうん。私も知っているのも、平行世界を渡り歩く奴だからね」
一人俺と響は友達だって言われたことを思いだしながら、響は、
「ま、もうすんだことだ」
「だな。わ・た・し・と、一真の話だ」
それに黙っていた響は静かに、
「私は一緒に財団Xと戦った」
「………」
無言でギアを取り出す二人。
それに風鳴司令はため息をつく中で、止めに入った。
◇
「ってなことがあった」
「ふざけるなぁぁぁぁぁぁ」
どこかの遺跡の入り口でキャンプしているとき、キャロルが紙束のことを聞いて来た。
「紙束って言うなバカ!! 貴様、それをいつ手に入れた!!?」
「二百年くらい前?」
「ちょうど仕舞われて年月が経ってからぁぁぁぁぁぁぁ」
『マスターあまり叫ぶのは』
『地味に時間帯がな』
「こんなところで叫んで誰に迷惑がかかるッ。ここに来たのはお前たちのボディのためだろが!」
「………マシュマロが焼けたぞ」
「食うよ! ってかお前ほんとなにしてるんだ」
「………普通の遺跡かと思った」
「近代的だったろ!?」
「そういうのも多くあった」
「聖遺物強奪犯はお前かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
キャロルはずっとわめきながら、今日も少し平和だった。
◇
海の中、瓦礫の中で、魔法石が輝く。
【私と………同じ、おな】
そう呼応する時、割れた鏡が光る。
その時、辺りを包み込み。鏡と魔法石はその場から消えた。
新たな物語は、いままさに動き出そうとしていることに、誰も気づかない………
聖遺物が何者かに、誰にも気づかれずに回収される。
それはきっと、一真の所為。
彼は遺跡と思って普通に回収しました。
ケンジャキ「シャナイ」
キャロル「お前って奴は………これでよくあの結社に正体知られてないな」
ガリィ『マスターが色々隠してたからじゃないですか?』
キャロル「こいつの尻拭いをオレはしてたのか………」
そんなやりとりをして、平和です。
それではお読みいただき、ありがとうございます。