戦姫絶唱シンフォギア/ブレイドッ!!   作:にゃはっふー

53 / 54
これの次、最終回。オマケ話ですが、行けるところまで行ったな。

頑張るぞ。


第12枚・新たな平行世界

 一人の男がバイクに乗りながら、とある高台で止まり、静かに空を仰ぐ。

 

「………キャロルを置いて来た」

 

 あの後、光写真館も元通りになり、世界を旅し出す。

 

 自分は自分自身の力を使い、別世界へと移動。

 

 その後彼女、キャロルとオートスコアラー達を忘れていることに気づいたが、後の祭り。

 

 キャロルは他の装者のように元の世界に戻れるが、おそらくキレてるだろう。

 

「どうする………」

 

 剣崎一真は割と本気で考えた。

 

 

 ◇

 

 

「………そもそもこの世界はどこだろう」

 

 色々な世界を渡り歩くために、よく分からない時が多い。

 

 一真は途方に暮れていると、悲鳴が響く。

 

「!」

 

 彼はすぐにアンデッドの力を使い、瞬時に場所を割る。

 

「遠いか」

 

≪チェンジ≫

 

 その姿をバニティ、全ての生物を司る姿に変化して駆けだす。

 

 景色を置いて行き、人に襲いかかろうとするそれを吹き飛ばした。

 

 悲鳴を上げて逃げ出す人は無視して、人を襲っていたそれ、怪物を見る。

 

【アマゾン………】

 

【アァァァァァァァァァァァァァァァ】

 

 

 ◇

 

 

 某潜水艦内部。

 

 そこはけたたましいサイレン音と共に、多くの人々が叫ぶように声を出し、災害に対して動いていた。

 

「通報がありましたっ、またアマゾンです。場所は」

 

「急ぎ装者を送りだせ!」

 

 とある場所でカメラに映る二つの怪物をモニタで見るのは、

 

「弦十郎くん、今度はノイズじゃなく、アマゾン。それも二体ね」

 

「ああ」

 

 一人の女性は眼鏡を直しながらモニタを、男は腕を組み、その光景を見る。

 

 彼ら、特異災害対策機動部二課。ここは人の枠を超えた存在を対処する最後の砦でもあった。

 

「アマゾン、二体とも交戦中っ」

 

「アマゾン同士の共食いでしょうか」

 

 アマゾンは人のタンパク質を求める傾向があり、ノイズ対策で研究された危険物。

 

 人がノイズを倒すために研究されていたが、いまではノイズ共々同じ扱い。

 

「全く………」

 

「アマゾン一体、動きますっ」

 

 そのアマゾンは、カードを取り出していた。

 

 

 ◇

 

 

≪チェンジ≫

 

 カリスへと変身し、目の前のアマゾンへと向かう。ワシのようなアマゾンは飛翔したが、すぐにフロートを使用し飛び上がる。

 

【アァァァァァ】

 

「………動物がベースか」

 

 そう言いながらカリスアローを構え、間合いを取ると、

 

 

 

 

 

「化け物がいるって聞いたが、どっちだ」

 

 

 

 

 

「っ!?」

 

【アァァァァァァァァァァァァ】

 

 突然一人の男が現れ、それは静かに両方を見る。

 

 どちらも人の姿ではないが、男は気にせず、両方を静かに見つめた。

 

 それに対してカリスは、

 

「どちらも化け物だが、お前は」

 

「なんだ、律儀に答えるんだな。まあいい」

 

『スクラッシュドライバー!!』

 

 腰にドライバーをセットした瞬間、カリスは接する。

 

「仮面ライダー………お前、何者だ」

 

「俺か? 俺は」

 

【シャアァァァァァァァァ】

 

「ちっ!」

 

 話の中、遮るワシアマゾン。

 

 向かってくるワシアマゾンに対してカウンターで蹴りを放つ。

 

「オッラっ!」

 

 そのままワシアマゾンを蹴り飛ばし、それにカリスは静かに観察する。

 

「お前、身体をいじったか」

 

「ああ、人間兵器だ」

 

 律儀に答える怪物に、律儀に答える兵器。

 

 そして手に、ゼリーの入れ物のようなものを取り出し、ドライバーにセットした。

 

『ロボットゼリーッ』

 

「変身」

 

 レンチのようなレバーを倒し、その瞬間、中身が解放され、容器のような物に囲まれ、その液体が全身を包む。

 

『潰れる!溢れる!流れ出る! ロボットイングリス! ブラァ!』

 

 黒い液体を飛びちらかせ、金色の、ロボのような仮面ライダーが誕生する。

 

「俺は『仮面ライダーグリス』だ。さあ、心火だ。心火を燃やしてぶっ潰すッ」

 

 ワシアマゾンが迫る中、拳を突き上げると共にその手に武器が現れる。

 

『ツインブレイカー!』

 

「オッラッ」

 

【アァァァァァァァァっ!?】

 

 液体が形になり、杭のようなパイルアンカーがアマゾンへと食い込んだ。

 

「激情ッ」

 

【グアッ】

 

 引き抜き、そのまま空中で何発も何発も叩き付けた。

 

「圧勝!」

 

【ァァァァァァァァァアアアアッ】

 

 地面へと叩き付けた後、その翼を握りしめ、引き抜く。

 

 無理矢理身体を起こして、その後も何度も拳で吹き飛ばすと共に、一つのボトルを取り出し、セットする。

 

『シングル! シングルブレイク!』

 

「勝者ッ!!」

 

 その拳が身体を削り吹き飛ぶワシアマゾンは、敵わないと知るとその高く跳び上がる。

 

 だがそれに続くように跳び上がり、それよりも速く、手をドライバーのレンチに手を掛けて、

 

「お前じゃ俺は燃え上げられねえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ」

 

『スクラッシュブレイク!』

 

 レンチのようなレバーを押し、ゼリー状のエネルギーが駆け巡り、吹きだしながら飛び蹴りが決まった。

 

 砕け散り、燃え上がりながら消し炭になるアマゾンを見ながら、グリスは静かにカリスを見る。

 

「………」

 

 それらを全て見て、それがなんなのかを見定めるカリス。

 

 地面に楽々と着地して、静かに、

 

「んでだ」

 

 そしてグリスは、もう一人の怪物に対して、ツインブレイカーを向ける。

 

「お前は、俺の心を燃やせてくれるか?」

 

 その瞬間、カリスはワイルドへと変貌し、激突する。

 

「心火だ、心火を燃やすッ!!」

 

 

 ◇

 

 

「こちらは風鳴天羽、いま現場に」

 

『向かうな翼っ!』

 

「えっ」

 

 その瞬間、爆発する。

 

 

 ◇

 

 

「解放!」

 

 いつの間にバニティアンデッドになり、激突していた。

 

 ボクシングのように何度も激突する戦いで、アンデッドの身体を傷つけながらも、彼は倒れない。

 

「熱戦!」

 

 それに業を煮やし、二つのボトルを取り出す。

 

『シングル! ツイン! ツインブレイク!』

 

「咆ッ哮ッ!」

 

 それに彼もカードを取り出し、空に浮かぶカードが輝く。

 

≪ビート スクリュー サンダー ライトニングブレイク≫

 

 雄たけびと共に地面がひび割れ、グリスとバニティは激突していた。

 

「これだッ、これが俺が求めていたッ戦いッ、ダアァァァァァァァァァァァァァ!」

 

 吹き飛ばし合い、間合いが開く中、グリスは雄たけびを上げ、バニティアンデッドはこれでもダメかと、別の手を打つ。

 

【アァァァァァァァァァァァァァァ】

 

 金色のカードが現れ、光の門が彼は纏う。

 

≪エボリューションキング≫

 

 仮面ライダーブレイド、キングフォームの瞬間、その金が輝く。

 

 五つのカードが舞い上がり、それと同時に三つのボトルを取り出すグリス。

 

 お互い最強技を使うと察したからだ。

 

「力を貸せ、お前らあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 クワガタ、フクロウ、キャッスルの三つのボトルを使い、ブレイドはキングラウザーにカードがセットされる。

 

≪ロイヤルストレートフラッシュ≫

 

『ディスチャージボトル! 潰れな~い! ディスチャージクラッシュ!』

 

 黄金とボトルの激突が辺りを包み、二人の影はそこから消える。

 

 

 ◇

 

 

「なるほど、俺は別の世界に来たってわけか。どーりでみーたんがいないわけだ」

 

 全ての激戦を終え、落ち着いた彼らは話をした。

 

 戦った理由については、拳で語った。そう彼は言う。

 

 彼は猿渡一海、仮面ライダーグリスであり、ネピュラガスにより仮面ライダーに変身する世界らしい。

 

 平行世界だの異世界だの、彼はともかく、すんなり受け入れた。どうも同じようなことがあったようだ。

 

 行ったことがない世界だが、こことはだいぶ違う話を聞き、納得する一真。

 

「それでお前はアンデッド、怪物ってわけか」

 

「ああ」

 

 隠すことではないため、アンデッドであることも説明し、彼はそれも受け入れた。

 

 自分も実験で人間兵器と化している、それなら自分の事も関係無いだろう。

 

「ま、俺にはどうでもいいが、俺がここにいる理由も分からないな」

 

「聞かせてくれ、お前が異世界に来た理由を」

 

「………」

 

 そして彼は少し長くも短い話を始めた。

 

 

 ◇

 

 

 あれは俺がみーたんの仲間になり、パンドラボックスを取り返した後のことだ。

 

 バカがはしゃぐ中、俺はその日の夜、みーたんの為にうまい朝食を用意するために動こうと、少しばかり早く起きて買い物に出かけたときだった。

 

 道端に、なにかみょーな石が転がっていたんだ。

 

 俺はこれを見てピンと来た。これはみーたんにプレゼントしろと神が言ったと俺は思い、すぐに石を拾う。

 

 その瞬間、光が世界を包み込んだ。

 

「それで気が付いたらここにいた」

 

「魔法石か」

 

 話を聞き、即座に思いつく物を口にした。

 

 廃屋のマンションの中で話を聞き、一真はすぐに思いつく言葉に、一海は首をひねる。

 

「まほうせき?」

 

「魔力を帯びた石のことだ。お前はそれに触れてこの世界に来た。来た理由は俺には分からない。その石の持ち主が、何かを願ったはずだ」

 

 一真の知識では、魔法石は奇跡が詰まっているとも言える。

 

 誰かが、何かを願い、それを叶えるピースとしてグリスである彼を呼んだ。そう説明した。

 

「そうか………みーたんが心配しているといけねえな。早く済ませるか」

 

 叶える必要は無いが、彼の中にその考えは無いらしい。

 

 それを聞き、この世界ですることを決めた一真は、お互い目的を見つけた。

 

「だが問題はある。アマゾンだ」

 

「細胞変化の、新種か。お前はどこまで知っている」

 

 それに対して、一真は僅かに首を振る。

 

「知っているだけ。俺はアマゾンの世界には滞在したことは無い」

 

 それと人のタンパク質を求め、中には人をベースにした者もいる。

 

 特殊な薬剤を使用して抑えることもできるが、一度人を食えば抑えることはできない。

 

 そんな話を聞き、一海は胸糞悪いと呟く。

 

「ちっ、八方塞がりか………戦いの途中で来た連中は」

 

 それに少しばかり考え込むが、

 

「平行世界だからな、いまいち分からない。ただ言えることは、アマゾン対策がされている対怪物組織または、武装をした道具使いだ」

 

 途中で現れた者には気づいていた。気づいていながら、まだ戦った二人。

 

 それ以上は聞かず、一海は静かに彼から渡されたパンを齧り、一真は外を見ていた。

 

「雨、か………」

 

 

 ◇

 

 

「………だれか」

 

 少女は雨の中歩く、そんな中、静かに天に祈る。

 

「だれか、わたしを殺して………」

 

 その瞬間、少女は異形の、青いアマゾンへと変わる。

 

 少女としての残りは、理性と、友からもらったブレスレットだけだった。

 

 

 ◇

 

 

「世界は僕をッ、アマゾンを求めてるうぅぅぅぅぅ」

 

 一人の男がアマゾンを従え、そして舞台は急激に動き出そうとしていた………




一海「一海です」

一真「一真です」

一海「いっや~俺がまさかの登場に、多くのみーたんファン仲間は喜んでくれてるだろ」

一真「俺はそれと共に不安がある、雨の中の少女、そして最後の男。これを次だけで片付けられるか?」

一海「なんだ? 俺ら一一コンビで片付けてやろうぜ」

一真「だな」

一海「んじゃま、さっさと終わらせて、みーたんの世界に戻るぜ」

一真「それでは」

一一コンビ「お読みいただきありがとうございます」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。