"要塞空母デスピナ" スターティングオペレーション! 作:SAIFA
本家「要塞空母デスピナ出撃す。」では艤装の見た目がよく判らなかったので、私独自にいろいろ設定し、補完した結果です。
なお、今回から初登場するキャラには、某お笑い芸人のギャグをやらせてみましたが、盛大に滑っております。
それこそSDL1バッドカスタムくらいに。
12/6(水)、レールガン発射の描写と艤装の主機について修正&追記。
2018年4/19(木)、数字の計算を間違えていた事に今更ながら気付き、レールガンの発射速度と着弾までの時間を修正。
ミサイルを使った初戦闘の後、今度は初の砲撃戦である。しかも事前の講義抜きで。
CDC「目標群、方位304、距離43km!」
副長「いいですか。砲撃戦では直進しつづけたらダメですよ。敵にとっては狙いやすい的以外のなにものでもありませんから」
今回はあえて敵に接近し、砲撃によって対処に当たる。
敵艦隊の編成は、軽巡elite1、駆逐flagship5である。
副長「レールガンの使い方は、ぶっちゃけミサイルとあまりかわりません」
デスピナ「変わらないのか」
副長「兵装一覧からレールガンを選んで、ターゲットと打ち込む弾数を指定して、射撃ボタンをタッチ。以上です」
兵装一覧を選ぶ。
別ウインドウの対艦兵装からレールガンを選択。
レーダー画面上の敵にタッチ。とりあえず敵駆逐艦4隻に1発ずつ指定する。
レールガンが単装砲4基なので、同時に狙えるのは4隻までである。すると、左右からウィィーーンガシャンと稼動音が聞こえてきた。
後ろの艤装の、俺の肩よりももう少し外側斜め上に左右1基ずつ。さらに外側に降ろしてあった装甲が起き、サイドアームのように旋回、それに1基ずつ取り付けられている細長い砲身も合わせて合計4門、ターゲットにした深海棲艦の方向に砲塔も旋回する。
裕一にとってはEDF4シリーズでの馴染みが深く、デスピナにとっては陸軍のビークルとして認知していたタンクである「イプシロン装甲レールガン」の砲塔部分によく似たそれは、太陽の光が照りつける海面に黒い橋を渡しつつ照準を終え、動きを止めて発射指示待つ。
デスピナが実際に使ってたものとデザインが違うのかどうかは、この際気にしないでおく。
なお、副砲にマシンガンが付いていたりはしない。残念。
デスピナ(そして発射……と)
この操作にも、早くも慣れ始めていた。かつて本当に要塞空母デスピナとして産まれたからだろうか。
砲雷長「主砲斉射! てぇっ!!」
発射ボタンをタッチ。砲雷長もほぼ同時に叫ぶ。
バシュンバシュンバシュンバシュゥゥンッ!!
4門のレールガンから極超音速の弾頭が打ち出される。
砲身内で発生した摩擦熱の影響で、砲口からは一瞬だけ炎が噴出した。
砲雷長「砲身冷却! 次弾装填急げ!」
20秒とたたない内に着弾したようで、レーダーの反応が3つ消えた。
残りの一隻は当て所が悪かったのか、大破で耐えたらしい。
デスピナ(flagshipクラスとは言え、駆逐艦でも一撃で沈められない時があるとは、ちょっとパンチに欠けるんじゃないかこの兵装)
しかし、精度と発射速度にかけては艦砲として申し分ない。数十km程度の距離なら撃ってから当たるころには、再装填と砲身冷却を終えて発射準備を整えている。
デスピナの前世ではあんまり使う機会が無かったらしいので正直威力の程は未知数だが、かの史上最大の超ド級戦艦、大和型の46cm主砲の最大射程と同じくらいの距離から直撃弾を確実に出せるのは、決してコンピュータによる高度な計算だけの賜物では無いだろう。
超長射程と精度を売りにしての精密狙撃が、基本的な運用法になりそうだ。
砲雷長「砲身冷却、次弾装填完了!」
デスピナ「よし、残りも沈めるぞ」
軽巡1隻と駆逐2隻に主砲照準して、発射。
再び左右から3発の発砲音がする。
数十秒後、レーダーから全ての反応が消え失せた。
CDC「レーダーから目標消失。戦闘終了です」
副長「砲撃戦も、大丈夫そうですね」
小さいクリップボードに挟まれた紙――おそらく成績表――に何かを書き込みつつ、副長が言った。
副長「あ、そろそろ弾の材料を補充したいので、いま撃沈した敵の残骸の回収をおねがいします」
デスピナ「ん、分かった」
当然の事だが、いくら弾薬製造施設なんて立派なモノを持っているからと言って、材料も要らないなんて質量保存の法則を無視する事は出来ない。
いや、それを言っちゃったら半永久機関仕様の熱核融合炉はなんなんだって話だけどさ……。
ミサイル、
改めて俺は進路を西に向けて航行していた。
転生したり戦闘したり本当にデスピナとしての記憶が混ざったりなど、初めてだったりそうじゃなかったりのことだらけであまり気が回らなかったが、ここで改めて、身に着けている艤装の外観を詳しく確認する。
副長「さて今度は――」
??「待ちに待った航空隊の出番だぜ! イエェェーーイ!!」
副長「……と言うわけで、がんばってください」
ただしこの、俺の左肩に飛び出てきた五月蝿い航空参謀妖精の講義を受けながら、である。
今度は空母の醍醐味、待ちに待った航空機運用の講義であるはずのだが、コイツの話は7割方余計な事で構成されていると言う事が直感で分かった。
よくいるよね。学校とかでさ、聞いている俺たち生徒にとっては面白くもなんともない余計な無駄話をめっちゃ長々と言い聞かせてきた挙句さ、授業の終了を遅らせたり休み時間を削ったりする教師。
え、いない? いいなぁ。交換しようぜ、うちのとそっちの。嫌? あぁ、そう……。
俺は一体誰に語っているのだ。そもそも俺はもうデスピナとして転生して学校には行かなくて済むようになったんだし余計な事は思い出さなくていいってのに。
それに俺は元軍艦の艦息として産まれたのだ。ある程度の教養は既にある。なに、英語? 君にはライオニックをお見舞いしよう。
航空参謀「くーぅぜんっぜつごのぉぉーー! 最強無敵の航空参謀!(中略)」
まぁコイツの場合は今のところ、余計な事は余計な事と言う事が非常に分かりやすそうなのでまだマシだろうか。
ただし自己紹介がメチャメチャ長そうなので、コマンドから船体情報を選択し、聞き流しながら艤装の詳細をを見る。
背負っている艤装のサイズがデカ過ぎる都合上、目視で見渡す事が出来ないためだ。
航空参謀「じゅぅぅたんばくげき地獄絵図! 空域海域絶対制圧!(中略)」
無視。
航空参謀「そうっ! 我こそはぁ!! 例え
そろそろ弾き飛ばしてやろうか。
いやダメだ。コイツが居なくなったら航空機の飛ばし方が分からない。
でもウザイ……。本当どうしてやろうか。
航空参謀「みんなご存知! そう! この私こsグエッ!!」
副長「航空参謀だろ。わかったからしばらくだまれ」ゴスッ
航空参謀「」チーン
副長が航空参謀にボディブローを食らわせて気絶させ、後ろの艤装のドアの中に放り込む。
暫く講義は延期だな。でも余計な事で五月蝿いのがいなくなったのは素直にありがたい。
ありがとな副長。でもちょっと怖いこの娘…。
気を取り直して、今度こそ身に着けている艤装の外観を詳しく確認する。
まず俺の足には、妙にゴツい主機がある。
艦これに登場する空母娘の翔鶴姉妹のように、船体を模した装甲が取り付けられている。ただし、片足につき左右から挟むように2枚。艤装の"脚"も同様である。巨大なデスピナ艤装の重量を支えるためだろうか、結構長い。
更にスクリューが片足に4基、両足あわせて8基。
後ろの艤装から伸びている脚についている物も、左右合わせて8基。
合計16基……てスクリュー多いなぁ!?
全長1400mの要塞空母なら、妥当といえば妥当な数なんだろうか。
両腿のプロテクターの外側と右腕の前腕に取り付けられている箱状の物は、なんとなく予想はついていたのだが、やはりNX大型巡航ミサイルの発射機だった。
箱一つにつき2発装弾されているため、ハッチが2つずつ設置されている。なので計6発だ。
流石は大型ミサイル。艦息の身体には少し重いぜ。
そして空母と言ったらこれ。左腕にある全通型の飛行甲板は、艦これに登場した空母娘のそれよりも大分厚い。と言うより、甲板そのものは薄いのだが、その裏側にある船体を潰したような構造物が結構な厚みを持っている。
その全長はなんと140cm! 横幅もそれなりにある。
また、甲板の材質が、彼女達の殆どが付けていた(或いは持っていた)ような木製甲板では無く、金属かコンクリートかアスファルトか……何だこの材料は。とにかく堅く、重い。現用空母の甲板材料と同じってことだよ。うん。
甲板には、後方に右後ろから左へ斜めに抜けるように3本、前方に左から右前へ斜めに抜けるように2本、計5本のアングルドデッキが描かれている。そして、舷側エレベーターを模したのであろう模様が、右側後方に2基、右側前方に2基、左側中腹のあたりに間隔を広めにとって3基と、合計7基も描かれている。
大体左の拳が来る位置の、おおよそ甲板中央の位置にグリップがあり、トリガー式のボタンが人差し指で押せる所にある。グリップは、普段は甲板裏に畳み、妙に厚い構造物の裏に隠して収納が可能である。
グリップを握って持ち上げると、左の二の腕に取り付けられているジョイントが稼動する事によって水平に持ち上げることが出来た。イメージとしては、日本空母娘の装備しているタイプの飛行甲板を長く広くして、サラトガのそれみたくグリップもついている感じが近いだろうか。
飛行甲板を持ち上げたときの位置は、やや下げ気味に真っ直ぐに伸ばした左二の腕のすぐ左隣に甲板後方が、グリップを握った拳の上に甲板中腹が乗っかって来る形である。
しつこいようだが、持ち上げる時には甲板中腹を持つ関係で、やっぱり重い。まぁ、流石に持ち上げるのがやっとって程でもないけど。
ここら辺を弄るのは、航空参謀が起きてからにするか。
さて、一番大きい背中の艤装は、大きく分けて"中央司令塔ブロック"、その下に位置する"ジェネレーターブロック"、右側の"弾薬製造ブロック"、左側の"航空機格納ブロック"、そして後方から4ブロックに重なる形で"ミサイル発射台集積ブロック"があり、合計5ブロックから構成されている。
更に"弾薬製造ブロック"と"航空機格納ブロック"の外側にはロボットアームのようなものが付いていて、先にはデカイ装甲板がある。
"中央司令塔ブロック"は、大雑把に分けると指揮所本体と艦橋部(?)の2つに分かれる。
腰あたりから肩までの高さまで、俺の胴体と同じくらいの幅の指揮所がある。ここでCDC妖精は艤装の装備各種を操作したり制御したり、居住したりするんだそうな。
んで、指揮所本体の上、艦橋(?)に続く柱の根元。俺の肩から顎くらいの高さには左右の別ブロックと司令塔ブロックを繋ぐ連絡通路があり、前にドアが2つ、俺の両肩が前に来るように設置されている。
なるほど、ウチの妖精さんたちはそこから出入りするのね。どうりでいつの間にか副長や砲雷長に航空参謀まで、俺の肩に乗っかってたわけだ。あと、通路の右寄りの所から、これまたEDF4シリーズに登場した兵科であり、空軍の航空爆撃だけでなく、このデスピナのミサイルの誘導まで一手に担っていた地上戦の司令塔、「エアレイダー」のランドセル装備から伸びているアンテナに似たものが伸びていた。ゲームの中では無事生還したようだが、デスピナの世界のあいつは、生きているだろうか……。
連絡通路の中央からは上の方に柱が伸びている。高さとしては俺の頭頂部よりも少し上のあたりに、艦橋だろうか? レールガンの砲塔と同じくEDF4.1に登場した、EDF陸軍が開発した巨大人型ロボット型の決戦兵器である「歩行要塞バラム」の頭部のようなものに、Tの字寄りのYの字の飾り(アンテナ?)が生えたオブジェがあった。
デスピナとしての記憶では、実艦にはもっと他に、レーダーの類は沢山あったらしいのだが、正直ゴチャゴチャし過ぎていて良く分からない。
"ジェネレーターブロック"は、艤装内で使用する動力源、電源、果ては爆薬代わりに使われるエネルギーを発生させるための
こいつは、デスピナのいた世界における2017年から2018年に渡って続いた戦いの結果、マザーシップを初めとして
話を艦息の艤装に戻そう。このジェネレーターは、デスピナ艤装の心臓部であるためか、前方は俺自身に、左右と後方と上方は他のブロックに守られるように囲まれる形で存在している。
また、俺の両足に履いている主機にはケーブルのようにしなやかに曲がるパイプ(主機のスクリューは電気駆動ではないため、ケーブルではない)がジェネレーターがら伸びていて、両足の脛と腿に装着されているプロテクターの後ろ部分の中を通っている。
なるほど、このパイプはジェネレーターで発生させたエネルギーを主機に送るための通り道で、必然的に弱点となる部位だから保護しているんだな。
ちなみに、背負っている艤装の2本の"脚"も、このブロックから後方斜め下に向かって海面に伸びている。
次に、右側の"弾薬製造ブロック"。
読んで字の如く、ミサイルやレールガンの弾頭、航空機の兵装を製造をするブロックが、腿と膝の中間あたりの高さまで伸びている。前後の厚みは、指揮所よりもやや厚い。(と言うか指揮所が薄めなのかな)
弾薬製造ブロックの大きさは、司令塔ブロック連絡通路よりも少し隆起して高くなっており、幅は司令塔ブロックよりもやや太いため、右肩よりも大きく存在している。
また、前側に資材の投入口がある。
その上の、俺の目線の高さくらいにレールガンの回転砲塔が1基鎮座していて、砲塔の下、やや外側に張り出た台座右前と右後ろがやや斜め上向きにカットされ、それらの面に大小一組ずつ、フェーズドアレイレーダーの板状のアレが貼り付いている。イージス艦の特徴的なレーダー周りの見た目をモチーフとしているようだ。
ちなみに、デスピナの主なレーダーも、船体の左右の縁のあたりにメインレーダー塔が設置されていたようだ。流石に上にレールガンが乗っていたりはしない。
あと砲台座の根元から内側には、探照灯が2つ付いている。
また、弾薬製造ブロックと指揮所下のジェネレーターは隣り合っており、弾薬の製造や爆薬の代わりに必要なエネルギーを、通常の電力とは別に引いている。
司令塔ブロックを挟んで反対側、左側の"航空機格納ブロック"は、大まかな形や大きさは弾薬製造ブロックと同じだが、あっちはダストシュートの入り口みたいな資材投入口だったのに対し、こちらはエレベーターの入り口であるシャッターが下りている。
左腕についている飛行甲板を持ち上げると、甲板の後部がこのシャッターの前に来るようになっていて、そこから甲板のカタパルトを使って滑走・離陸させるようだ。
エレベーターは下の各種航空機の整備施設兼格納庫へと繋がっていて、格納庫の一番下からはジェネレーターの下を通る形で、弾薬製造ブロックと運搬通路で繋がっている。製造された航空機用の弾薬は、この通路を通って格納庫へ運ばれるのだ。
シャッターがある隆起した部分の上には、反対側のブロックと同じくレールガンの砲塔が1基、外側に張り出た砲台座の左前と左後ろがやや斜め上向きにカットされた面に、フェーズドアレイレーダーのアレが大小一組ずつ存在した。反対側のレーダーと合わせて、探知距離500kmの半球状の全周囲索敵が可能となるわけだ。
砲台座の根元内側も、反対側と同じく探照灯が2つ。
おまけに左右のブロックの外側、レールガンの台座の下からはサイドアームが一対伸びており、対空レーザー発射機が1本ずつ載っている装甲で覆われた間接や、ジョイントを幾つか挟んだ先にはこれまた大きな装甲版があった。
船体のデザインをモチーフにしたのだろうか、喫水線を描きたかったのであろう赤色で3分の1くらい塗装されていて少し湾曲している。普段は喫水線と海面が垂直になるよう、装甲は頭を垂れるように下ろし、ジョイントは畳むように曲げきっている。
そして、装甲板のジョイントが付く場所の少し前方に、レールガンの回転砲塔が左右1基ずつ取り付けられていた。砲座は前後を軸にして左右に回転するようになっていて、普段は横倒しにして"若干"格納出来るようになっている。艦娘で例えるなら、大和型姉妹の艤装の左右の主砲部分をイメージすると分かりやすいだろうか。アレの装甲部は下向きに下ろせるのか知らんけど。
装甲と左右のブロックを繋ぐサイドアームの動きと回転砲塔によって照準を合わせているらしく、さっきレールガンを撃った時にも動いていた。
最後に"ミサイル発射台集積ブロック"。
これがまた……なんとも説明しづらい形をしているんだよなぁ。
まず上から見た形は、司令塔ブロックが左右のブロックよりも薄い事もあり、そこに嵌まる位置だけ出っ張る形をしていて(凸←こんな感じだろうか)、NX大型巡航ミサイル以外のすべてのミサイルの垂直発射装置が所狭しと並んでいる。
実際には、垂直に発射されるようにハッチが取り付けられているのはスタンダードミサイルだけで、対空ミサイルは左右斜め上に、アスロックは後方斜め上に、ライオニックとN5ミサイルに至ってはもはや水平発射としか言いようが無くなっており、左右に水平に撃ち出されてから追尾に入る構造になっている。
軽量化のためか、発射台集積ブロック自体が大きく斜めにカットされている部分が多い。そこに無理やり発射台を並べたり、内側にミサイル格納庫をこしらえたりと、色々と無理あるんじゃないかこれ?
設計滅茶苦茶大変だったのではないだろうか。
一斉に発射したらクジャクの上尾筒みたいな形になりそうだな。でもアピールする艦娘が居ねぇよ畜生。
いずれにせよ俺にとっては煙たいだけなので多分やらないだろうけど。綺麗でもなさそうだし。
対空ミサイル発射機群とアスロック発射機群の間、つまり発射台集積ブロックの左右後方の斜めにカットされた隅の部分には、ファランクスのように短いビームを連射する近接防空火器である"パルスビームファランクス"が左右1基ずつ搭載されている。
背負っている艤装だけで大分掛かってしまったが、本当に最後に少しだけ。
背負っている艤装は、不幸姉妹……じゃなかった扶桑姉妹の艤装のように、俺の腰から腹回りにガッチリと固定されている。
両腿の付け根前方の辺りには、腰の後ろのジェネレーターブロックから伸びている2本の金具に、対空レーザー発射機とビームファランクスがそれぞれ1基ずつ搭載されていた。金具は左右に開くようになっているため、着脱の際に邪魔になる事も無さそうだ。
ここに設置されているビームファランクスとレーザー発射機は、固定されているのかと思いきや、取り外す事が出来た。
成る程、金具は設置用の器具としてだけじゃなく、
べらぼうに長くなってしまったが、以上が俺こと、
"要塞空母デスピナ"の詳細である。
デスピナ(こいつは中々、転生して良かったぜ)
ひとしきり確認したり遊んだり弄ったりを終えた俺は、初めて機関を動かした時と同じくらいにウキウキしていた。
背中の艤装も中々面白いデザインしてるし(なによりサイドアーム付きだし)、結構いろいろ楽しめた。
戦闘面での単艦でのサバイバリティは十分に確保されているし、今のところ、艦息に転生して良いことづくめである。
それにしてもこの艤装、使い方を極めればかなりカッコイイ戦い方が出来るかも知れない。
デスピナ(転生させてくれたあの子には感謝しないとな。作ったのアンタか知らんけど)
転生させてくれた女の子に改めて心の中でお礼を言いつつ、俺は軽やかな気持ちで西に増速しt
航空参謀「一富士っ二鷹っサン、ボオォォォォオウ !!」
副長「フンッ!」ドゴォ
航空参謀「ぐはぁ!?」
……あの副長、そのネタそろそろ終盤だろうから、別に殴らなくても良かったんだけど。
砲雷長「はぁ……」
砲雷長は頭に片手をやりヤレヤレと首を振っている。彼女はデスピナの乗組員妖精の中で一番落ち着きがある分、悩む事も多いのだろう。
同情するぜ、砲雷長。
こんなチームで果たして大丈夫なのか、俺も今から不安になってきた。
そしていつになったら艦娘に会えるのかも、そろそろ気になってきた。
特に、日本の空母娘達と会うのが特に楽しみに思っている。
裕一としては、嫁艦(と俺は思っている)の翔鶴に会いたいと言うのが大きいが、デスピナとして、そして一人の兵器好きの男の子としては、要塞空母の遠い親戚であり、空母の大先輩であり、歴戦の勇士も多い彼女たちに、是非とも手合わせをお願いしたい。
歴史が勝つか技術が勝つか。
……目の前に妙にデカい雲があるが、不吉なことの前触れでない事を祈ろう。
次回:蛇足回。
結果、艦娘との会遇は3話後に……。(手元の6話の書き溜めを見ながら)
頑張って削ろうかしら。
出来ませんでしたorz
レールガンの副砲、やっぱりその内つけようかな…。
と言うか書いて気付きましたが、艤装の重心が思いっきり後ろに行っちゃってかえって不恰好……どころか重心のせいで裕一君の身体の稼動性の無さがヤバい事に。
艤装の機関である「重力制御式熱核融合炉」の名称は、
まはまは様の本家からそのまま取り入れました。
(名前の元ネタは、多分某ラノベのアレです)
機関の詳細については、後の話で詳しく書こうと思います。