生死を賭ける戦いから麻雀の世界に転生しました。   作:銅英雄

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今回もよろしくです。


第95話 次鋒戦前

意識を失った杏子を運んでいると、前方から未来が歩いて来た。

 

鈴音「今から会場へ?」

 

未来「少し化粧室には寄って行くけれどね。それよりも……」

 

私がおんぶしている杏子に、未来は視線を寄せた。

 

未来「中々の無茶をしてきたようね」

 

鈴音「うん……。迎えに来て良かったよ」

 

会場から出るまでに、倒れちゃうんじゃないかと心配だったもん。まぁ無事で良かったよ。

 

未来「とはいえ目を覚ますには時間が掛かるでしょうね」

 

鈴音「……やっぱり能力を酷使し続けたから?」

 

未来「能力の酷使でキャパシティーオーバーになり、脳にかなりのダメージを負っている……。杏子の回復力次第だけれど、下手すれば今日中には目が覚めないかも知れないわ」

 

鈴音「そんな……」

 

それじゃあ杏子は決勝戦終了を見届けられないって事!?

 

未来「あくまでも可能性に過ぎないのと、杏子の回復力によって変わってくるわ。どちらにせよ、仮眠室で休ませなさい」

 

仮眠室……。そういえば会場に行く前に、そんなのがあったね。

 

鈴音「でも病院じゃ駄目なの?」

 

未来「怜と杏子のケースはまるで違う……。病院だとどうにもならない可能性もあるわ。それに外的損傷もないしね」

 

鈴音「そっか……。ならそうしようかな」

 

未来がそう言うなら、間違いもないだろうしね。

 

未来「それと貴女も大将戦が始まるまで休んでおきなさい」

 

私も……?

 

未来「今日までで神経をすり減らしているみたいだし、決勝戦……という事もあって相手は強大よ?最高のパフォーマンスを見せる為にも万全の体力と精神で挑む必要があるわ」

 

成程……。未来の言う事も一理あるね。

 

鈴音「……わかったよ。杏子と一緒に休んでく」

 

未来「そうしなさい」

 

私が杏子と一緒に休む事を決めると、未来は会場へと歩を進める。

 

鈴音「私が言う必要ないのかも知れないけど、頑張ってね」

 

未来「なるようにしかならないわ」

 

相変わらずクールだ事。まぁそれでこそ、響未来……という人間なんだよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

未来Side

 

鈴音と雑談を交わし、再び会場へと向かう。

 

未来「頑張ってね……か。私自身、いつも通り程々にやるわ。後半戦の南3局以外はね」

 

後半戦の南3局は、杏子が私に託したリザベーションがある。あの新道寺のWエースが有しているあの特殊な異能……。それを杏子は1局限りとはいえ、発動させたのよね。

 

未来(後半戦の南3局……。その時になると、本当にリザベーションが掛かっているのか……。興味深いわね)

 

それ以外は適度に流すとしましょうか。面子も窮屈な相手ばかりだし……ね。




今回はここまでです。

じかいよこく!

遂に始まる次鋒戦。窮屈だと評していた相手に未来はどのような麻雀を見せるのか……!?
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