総武の巻①
これは2年生の頃の話……。美咲の個人戦が終わり、来年に向けて練習をしようと新たに決意をしたある日のこと……。
伊吹「君達には生徒会に入ってもらいます!」
部室で3麻を打っていると伊吹先生が来るなり突然そう言ってきた。
美咲「生徒会……ですか?」
伊吹「そうそう、生徒会の選挙がもうすぐあるんだけど誰も入ってくれなくてね~」
未来「事情はわかりましたが……それで何故私達なのでしょうか?」
伊吹「それは君達のハイスペックな能力を買ってるからね!」
そんなに私達ハイスペックかなぁ……。美咲は家がすごく名家だからともかく。
鈴音「誰が生徒会長をすればいいんですか?」
伊吹「う~ん……私が見た感じだと3人の内の誰がやっても総武高校をいい学校にしてくれると思うんだよね。そこで!君達に話し合ってもらって誰が会長をやるか、誰が副会長をやるか、誰が書記と会計と庶務をやるかを決めてほしいんだ」
ん……?最後可笑しくなかった?
鈴音「……何で書記、会計、庶務が3つ纏まってるんですか?」
伊吹「君達の能力がそれほどすごいということだよ!もちろん会長と副会長もその手伝い……もといサポートをしてもらうけどね!」
それを差し引いても書記、会計、庶務の3つに当たるとヤバイことになりそう……。これはよく話し合わないといけないな……!
伊吹「じゃあ私は仕事があるから決まったら職員室に来て報告頂戴!!」
そう言って伊吹先生は去っていった。
未来「とりあえず決めましょうか」
鈴音「そうだね。どうやって決めようか……」
美咲「……私、生徒会長をやってみようと思うんだ!」
鈴音「美咲……」
美咲「これからのために絶対に必要なことだと思うからね……」
確かに美咲は佐野グループのトップを将来継ぐことになっているから生徒会長みたいな組織のトップを勤めることはいい経験になるかもしれない。
鈴音「わかった。じゃあ生徒会長はよろしくね美咲」
美咲「うん!任せてよ!!」
これで生徒会長は決まった。あとは……。
鈴音「ねぇ未来」
未来「何かしら?」
目の前にいる未来に上手いことを言って3つの役職に就かせ……就いてもらおう。
鈴音「私はさ……いつも未来に助けられているんだ」
未来「……そんなことはないわ。私だって鈴音と出会わなければ今の私はここにいなかった……。鈴音に会うまでは毎日がつまらなかった……。愚図で弱虫で泣き虫だった私をあなたが変えてくれたのよ」
鈴音「未来……」
未来「そんな鈴音だからこそ……どんなに難しいことでも乗り越えられる……私はそう信じてるわ」
鈴音「そう……かな……?」
未来「ええ、だから私が副会長になるわ」
鈴音「それは意味がわからない。なんでそうなるの?」
危なっ!その場の雰囲気で丸め込まれるところだった。
未来「」チッ
そして今この子舌打ちしたんだけど!
未来「じゃあお互い後悔しないようにジャンケンで決めましょうか。それなら問題ないでしょ」
鈴音「いや、そんな簡単に決めていいことじゃないでしょ……」
未来「へぇ……?自信がないのかしら?」
鈴音「……言ったね?後悔しても知らないよ?」
このときの私は未来の安い挑発に乗っていたせいでか忘れていたんだ。
未来「しないわ。じゃあいきましょうか……!」
私が……。
鈴音「ジャン……!」
未来「ケン……!」
ものすごくジャンケンが弱いことを……。
~そして~
伊吹「じゃあ生徒会長は美咲、副会長は未来、そしてあとの3つは鈴音……ということでいいね?」
未来「はい、それでお願いします」
伊吹「ゴメンね。頼んだよ」
美咲「はい!必ずやいい学校にしていきます!!」
伊吹「いい返事だね。書類は受け取ったし、今日はこれで解散!明日から美咲達の引退までの間は麻雀部の部室を生徒会室に当てるからそこで生徒会の仕事をしてね」
美咲「はい!!」
未来「わかりました」
…………あれ~?
今回はここまでです。
しばらくはこのようにグダグダと咲日和のような……というより咲日和として番外編を書きます。
キャラ紹介
大宮鈴音……ある世界から転生してきた主人公。総武高校の2年生で麻雀部部長。生徒会選挙の時期までジャンケンが弱いことを忘れていた。
響未来……鈴音と一緒にある世界から転生してきた。総武高校の2年生で麻雀部副部長。話術に関しては総武高校随一?で鈴音を上手く丸め込む。
佐野美咲……総武高校の2年生で麻雀部部員。家がものすごくお金持ちで天真爛漫な元気な子。将来のために生徒会長になる。
指宿伊吹……総武高校の教員で麻雀部顧問。仕事が忙しすぎて仕事を死事と呼んでいる社畜。身長が小さいことがコンプレックス?で最近中学生に間違われたが、本人はまだマシになったと悟っている。
次回は清澄の巻に鈴音をぶちこんで書こうかな……?