生死を賭ける戦いから麻雀の世界に転生しました。   作:銅英雄

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今回もよろしくです。


過去の巻②

5月某日のある日の出来事である。私は今日も部活を頑張るぞい……と思った矢先……。

 

未来「鈴音、今日は用事があるから私は部活を休ませてもらうわ」

 

未来が部活を休むと言い始めた。いや、休むのは別に構わないんだけど……。

 

鈴音「用事って?」

 

その用事とやらが気になって未来に尋ねてみる。

 

未来「ちょっとした私用よ。これからのことを考えると早めにしておいた方がいいの」

 

真剣な表情で未来は言う。……深入り、詮索はしない方がよさそうだね。

 

鈴音「……まぁ深くは聞かないよ」

 

未来「そうしてもらえると助かるわ」

 

鈴音「みんなには私の方から言っとくね」

 

未来「ええ、お願い」

 

 

~そして~

 

鈴音「……ということで今日未来は部活を休むことになったよ」

 

美咲「未来ちゃんが休むって珍しいね」

 

杏子「そうですね……」

 

美咲と杏子が揃って口にする。

 

鈴音「まぁ未来はとても真面目だからね」

 

綾香「確かにそんな印象はありますね」

 

鈴音「一時期は学校に行くのも憂鬱だって言っていたのにその割には皆勤賞なんだから大したものだよ」

 

本当に未来はクソ真面目っていうか……。

 

杏子「それって未来先輩が小学校の頃に苛められていたって話ですか……?」

 

鈴音「そうそう、そんなことも……ってなんで杏子がそれを?」

 

もしかして私無意識の内に余計なことを後輩に言っちゃった……?やばい!これが未来にバレたら私の関節が曲がってはいけない方向に曲げられてしまう!!

 

美咲「この前奈良へ練習試合に行ったときに未来ちゃんが話してくれたよ!」

 

鈴音「え……?本当に?」

 

綾香「はい、その話を聞いたときは未来先輩にそんなことが……って思いましたよ」

 

杏子「鈴音先輩が苛めをパッタリと止ませてくれたって言ってましたよ」

 

マジか……。どうやら美咲や綾香にもその話が耳に入っているようだ。この前の練習試合ってことは伊吹先生も聞いてるっぽいね。……未来もよくそんな話をしたなぁ。本人にとっては黒歴史でしょうに。

 

綾香「未来先輩にとっての鈴音先輩はまるでヒーローみたいな感じだって言ってましたよ」

 

まぁ当時は小5だったからね……。本当に今でもそう思っているのなら日課のように私を弄るのはやめてほしい。

 

鈴音「未来はどこまで話したの?」

 

美咲「確か中学で未来ちゃんと鈴音ちゃんが再会して今も一緒にいるって感じだったよ!」

 

ふむ……。

 

鈴音「じゃあその続きを話そうかな」

 

綾香「続きがあるんですか?」

 

鈴音「うん、美咲によると中学のときの話はしていないみたいだしね」

 

美咲「中学のときに何かあったの?」

 

鈴音「……まぁ有り体に言うと中学の頃に私は苛めを受けていたんだよね」

 

あれは確か中学に上がってすぐのことだったんだよねぇ……。

 

綾香「ええっ!?」

 

杏子「誰ですかその不届き者共は?鈴音先輩に危害を加えるなんて……!許せません!私が直々に裁きを下します……!」

 

なんか杏子が超絶物騒なんだけど……。彼女に何があったの?

 

鈴音「もう済んだことだから落ち着いてね。……それにその人達は既に制裁を受けているから」

 

美咲「そうなの……?」

 

鈴音「まぁとりあえず続きを話すね」

 

回想入りまーす。

 

 

 

~回想~

 

鈴音(中)(ふむ……机には落書き、教科書には虫の死骸、そして私の靴はゴミによるハーレムときたもんだ。よくもまぁこんなことができるね全く……。とりあえずこれらを写真に撮って証拠にしておこうかな。まだ中学になって日も浅いから犯人の特定もできるしこれらを校長先生のところに突き出せば犯人達の残りの中学生活も終わりだね)

 

今日のところは写真に撮るだけにしておいて明日から行動しようかな……と思ったその時。

 

???『何やらお困りのようね』

 

鈴音(中)『!?……誰かな?』

 

???『貴女にもらったこのリボンを見せたらわかるかしら?』

 

そのリボンにその声は……ま、まさか!?

 

鈴音(中)『未来……だよね?久しぶり』

 

小学生の頃に苛められていたのを私が助けてそこから友達になった響未来だった。

 

未来(中)『ええ、久しぶり。1年半ぶりね』

 

1年半前に私が親の都合で引っ越して別れたんだけどまさか同じ中学だったとはね……。

 

鈴音(中)『背も伸びてるし、雰囲気と性格が最早別人だったから一瞬わからなかったよ……』

 

未来(中)『あの頃の弱気で泣き虫で愚図だった私は封印したわ。貴女と別れてから私は強くなろうと頑張ったもの』

 

 

 

~現在~

 

綾香「未来先輩のあのクールな印象というか雰囲気みたいな感じは中学の頃からだったんですね……」

 

鈴音「正確に言えば私と離れてから再会までの1年半ってことになるけどね」

 

私から言わせれば中1でかなり大人な女性になっていた未来に当時は驚きを隠せなかったけど……。

 

美咲「それでそれで?それからどうなったの!?」

 

鈴音「食い付きぶりがすごいね……」

 

美咲はこの手の話が好物なのかな?……まぁ話すけどさ。回想入りまーす。

 

 

~回想~

 

未来(中)『話を戻すわよ。鈴音、貴女苛められてるのではないかしら?』

 

鈴音(中)『……うん、そうだね。でも誰が主犯なのかは心当たりがあるし、証拠も揃っているからあとはそれらを校長先生に渡せばそれで終わりだよ』

 

未来(中)『あら、なら私の力は必要なさそうね。今度は私が鈴音を守るつもりだったのだけれど……』

 

小学生の頃の借りを返すといった感じの発言だね……。なら……!

 

鈴音(中)『……じゃあ力を貸してもらおうかな。私が制裁を与える必要がないならそれにこしたことはないしね』

 

未来(中)『そう、でも私は助けるのではなく力を貸すだけよ』

 

鈴音(中)『さっき守るって言ったじゃん……。その台詞から察するに未来はあのアニメを見たんだね?』

 

未来(中)『偶然ね。内容を見たとき途中からグロテスクなシーンとかあったから見るのをやめようかと思ったけれど、あのキャラのあの台詞が貴女の強さの秘訣だと知って最後まで見させてもらったわ』

 

鈴音(中)『まぁあのアニメは私のイチオシだからね』

 

未来(中)『凡そ小学生が見るものじゃないわよ……。今度私が強くなった切欠のアニメを貴女に見せるわ』

 

鈴音(中)『それは楽しみだね』

 

未来(中)『……言っておくけれど貴女が普段見ているような深夜アニメではないわよ?』

 

鈴音(中)『それは残念。でも未来のイチオシでしょ?ならきっといいものに違いないよ』

 

 

 

~現在~

 

綾香「……途中からアニメ談義になってません?」

 

鈴音「自覚はあるよ」

 

あの頃は未来が私と同じアニメオタクの道に入り始めて同士ができてちょっと嬉しかったからね。つい話が盛り上がってしまったよ。

 

杏子「鈴音先輩のイチオシのアニメってなんですか?」

 

私のイチオシアニメに興味があるのか杏子がそれが何か聞いてきた。

 

鈴音「そうだね……私のお気に入りの『あの台詞』があるやつでいいんだよね」

 

杏子「はい、どんなものか見てみたいです!」

 

美咲「私も見てみようかな?鈴音ちゃんのイチオシ!」

 

杏子に続いて美咲まで……。これは布教のチャンスではないかな?ならば教えてしんぜよう!!

 

綾香「先輩達の回想にあった『あの台詞』……あのアニメですか?」

 

鈴音「綾香は知ってるんだ」

 

綾香「はい、ネットサーフィン序でに見ましたよ。私も『あの台詞』は好きかもです」

 

鈴音「ふーん……じゃあ美咲と杏子は暇があったら『物語シリーズ』ってアニメで調べて見てね。多少『アレ』な表現があるかもだけど慣れたらどうってことはないよ」

 

あのアニメはとても面白かった……。まぁ私は副音声の方が好きだけどね。

 

美咲「うん、見てみるね!」

 

杏子「はい、見てみます!」

 

鈴音「……話が大きく脱線してしまったけど未来は私が小学生の頃にやった方法で私を苛めていた人達に制裁を与えたってわけ」

 

美咲「同じやり方で今度は未来ちゃんが鈴音ちゃんを助けたんだね!」

 

鈴音「未来は私が1人で勝手に助かっただけだと言ってたけどね」

 

本当に私と同じじゃないかと当時の私は苦笑してたよ。

 

綾香「あれ?ということは鈴音先輩を苛めていたのって小学生の頃に未来先輩を苛めていた人達なんですか?」

 

鈴音「そうだね。……まぁ私はその人達のことをすっかり忘れてたけど」

 

これは後から未来から聞いた話なんだよね。だから中学入りたてでいきなり苛めなんてものが起こったのかもしれない。

 

そしてその人達に私は例の写真を見せて脅……交渉して3年間私と未来のパシ……ジュースとかよく買ってきてもらったのも今となってはいい思い出だね。

 

……ちなみにあくまで『本人達の意志』だよ?本当だよ?

 

放送部員『間もなく完全下校時刻となります。生徒のみなさんは速やかに下校しましょう』

 

鈴音「おっと……じゃあ今日は解散。また明日ね」

 

美咲「うん!」

 

綾香&杏子「はいっ!」

 

今日の部活は私と未来の昔話を話すだけで終わっちゃったな……。まぁ未来も来れなかったしいいか……と思いながら私は昔を思い出す。

 

 

未来のイチオシがドラゴンボールで無印からGTまで見たのが2年前の話だ。

 

それから私と未来は元いた世界から『あの世界』へと転生して、そこで四苦八苦して、『この世界』に未来と共に来たんだよね。

 

そして美咲や伊吹先生、綾香と杏子に出会って今がある。

 

何時までもこうしてみんなと笑いあえる日々が続けばいいんだけど……。

 

 

 

 




今回はここまでです。途中からアニメの巻になってるような気がしてならない……。

キャラ紹介

大宮鈴音……ある世界から転生してきた主人公。総武高校の3年生で麻雀部部長。今回は未来が話した昔話の続きを部員達に話す。好きなアニメは『物語シリーズ』と『戦姫絶唱シンフォギア』で始めて見た深夜アニメは『涼宮ハルヒの憂鬱』。

響未来……鈴音と一緒にある世界から転生してきた。総武高校の3年生で麻雀部副部長。小学生の頃鈴音に助けてもらい別れてから強くなろうと決意した。強くなるヒント探した結果がドラゴンボールというアニメでこんな風になれたらいいなと思って格闘技を始める。好きなアニメは『ドラゴンボール』で始めて見た深夜アニメは『とある魔術の禁書目録』。

佐野美咲……総武高校3年生で麻雀部部員。鈴音のイチオシである物語シリーズを見て内容に衝撃を受けたが見ている内に慣れてしまい深夜アニメにハマってしまう。鈴音によるアニメの布教者1号。好きなアニメは『ラブライブ!』で始めて見た深夜アニメ(鈴音のイチオシを除く)は『ひだまりスケッチ』。

綾瀬綾香……総武高校1年生で麻雀部部員。アニメが好きで気分転換で録画しているアニメやネットで調べたアニメを見ることがある。部員達の中で突っ込みとボケをどちらもそつなくこなす両刀使い。好きなアニメは『銀魂』で始めて見た深夜アニメは『ひぐらしのなく頃に』。

妹尾杏子……総武高校1年生で麻雀部部員。ある日から鈴音のことを好き(もちろんLOVE)になった。鈴音が過去に苛められていると知ってその連中を末代まで怨む(既に解決済でも変わらず今も怨んでいる)。鈴音によるアニメの布教者2号で鈴音の勧めるアニメは必ずチェックしている。最近は自分がもっと麻雀で強くなるために『闘牌シリーズ』を見ている。好きなアニメは『桜trick』で始めて見た深夜アニメ(鈴音のイチオシを除く)は『黒子のバスケ』。

指宿伊吹……総武高校の教員で麻雀部顧問。教員という名の社畜のせいで今回は名前のみの登場。好きなアニメは『らき☆すた』で始めて見た深夜アニメは『シティーハンター』。


次回は何時になるのかな……?
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