綾香side
綾瀬綾香です……。何時もの元気はどうしたのかって?私は暑いのが苦手なので夏は元気が無くなるんですよ。
今回はそんな夏の暑い暑いお話です。
それは7月某日のある日の出来事でした……。
綾香「暑い……。死ぬ……」
綾香(でも学校行かなきゃだしなぁ……。本来ならテスト休みで部活だけのはずなのに……)
私こと綾瀬綾香は期末テストで赤点を取ってしまったので、学校が休みにも関わらずに再テストを受けなくてはいけない。
綾香(とりあえず再テストが終わったら冷房が効いてる部室でのんびりとしたい……)
冷房が効いてて涼しい部室で過ごせるとこの時の私はそう思ってました。
~そして~
無事に再テストもクリアしたので、早速涼むために部室のドアを開けたんだけど……。
綾香「こんにち……うはぁっ!暑っ!!」
綾香(何これ?なんでこんなに暑いの?なんでエアコンがついてないの?)
鈴音「おや?綾香、再テストお疲れ様……」
私を迎えてくれたのは鈴音先輩なのだが、すごく汗をかいていた。
綾香「あっはい。……あの、エアコンつけないんですか?」
鈴音「……私が汗だくになってる時点で察してくれると助かるな」
部室に入った途端の熱気である程度予想してた。けどそれは私の思い違いで、クーラーをつけ忘れていただけであってほしい……。
綾香「……余りにも認めたくない現実に目をそらしたいですけど、もしかしてクーラー壊れてるんですか?」
鈴音「うん……。直そうとしたんだけど、かなり古いエアコンだからか御臨終なんだよね」
綾香「なん……だと?」
私の冷房効いた部室で寛ぐ計画が……。
鈴音「だから今未来と美咲が新しいエアコンを買いに行ってるよ。綾香と杏子には休みの連絡を入れたはずだけど……」
鈴音先輩がそう言っていたので、携帯を見ると部活用のLINEで確かに今日は臨時で休みだと連絡が来ていた。
綾香「すいません、見てなかったです……。でも先輩達はどうして部室に……?」
鈴音「新しいエアコンを買って部室に取り付けるっていう理由もあるけど、生徒会の仕事を片付ける必要があるからね。全国大会前に夏休みの分を全部終わらせようと思ったからだよ」
鈴音先輩は山積みになっている書類を指差しながらそう言う。
綾香「うわ……。これ全部夏休みの分の書類ですか?」
鈴音「まぁ今から少しずつやれば全国大会前には終わるようにしているから問題ないよ」
相変わらず鈴音先輩はすごいなぁ……。私には到底できないよ。
綾香「それにしても暑いですね……」
鈴音「そうだね……。私夏は嫌いだから早く終わってほしいよ」
綾香「わかります……。私も夏は嫌いです……」
冬も苦手といえば苦手だけど、厚着すれば寒いのはなんとかなるけど、夏はいくら薄着しても暑いから嫌なんだよね。
ここ数日は余りの暑さで寝るとき全裸で寝たくらいだからね!エアコン?私の部屋には小型の扇風機しかないよ!!
鈴音「ちなみに今日の最高気温は35度らしいよ」
綾香「……今7月ですよね?」
鈴音「そうだね」
綾香「つまりこれからどんどん暑くなるんですよね?」
鈴音「恐らくそうだと思うよ」
綾香「…………」
お父さん、お母さん、先立つ不幸をお許しください。綾香は夏の暑さで倒れてしまいます。
翌日、エアコンは新しくなり、快適な部活動を過ごしております。
綾香「ところで伊吹先生は?」
鈴音「死事だって」
先輩の一言で伊吹先生が大変なのを察してしまった私だった。
今回はここまでです。
キャラ紹介
綾瀬綾香……総武高校の1年生で麻雀部部員。今回の語り部。今年の夏は冷房が効いてるリビングでダラダラ。ネットゲームもパソコンが暑くなるのでNG。年々暑くなっている夏の季節に対して夏なんて無くなってしまえと思う毎日。
大宮鈴音……ある世界から転生してきた主人公。総武高校の3年生で麻雀部部長。今回はエアコンを直そうとするが、寿命には勝てなかったみたい。今年の夏は冷房の効いてる自室で活動。極力外には出たくない。
響未来……鈴音と一緒にある世界から転生してきた。総武高校の3年生で麻雀部副部長。名前のみの出演その1。今年の夏はラーメン廻り。暑い夏こそと激辛ラーメンに挑戦。完食後はジムで身体を動かす。
佐野美咲……総武高校の3年生で麻雀部部員。名前のみの出演その2。今年の夏は家の仕事で全国を廻る。インハイが終わった後の夏休みは中々部活に参加できずションボリ。夏休み明けは全国様々のお土産を鈴音達に配る。
妹尾杏子……総武高校の1年生で麻雀部部員。名前のみの出演その3。今年の夏は特訓の夏。麻雀はもちろん、護身術のために身体を鍛える。そのために鈴音や未来にお願いしてたまに見てもらう。暑い夏の日にも鈴音に抱きつくのを忘れない。
指宿伊吹……総武高校の教員で麻雀部顧問。名前のみの出演その4。今年の夏は死事尽くし。減らないと嘆きながらせっせと取り組む。帰宅後はオレンジジュースで一杯。お酒は飲めない。
では次回もよろしくなのだ。