以前未来に『大宮鈴音という人格は何時から完成した』のかを聞かれたことがある。
その時にも言ったけど、私に関しては誰にも踏み込ませない。例え付き合いが1番長い未来でも……。
とはいえ読者の皆さんにはお話しておこう。私こと大宮鈴音がどのようにして『今の大宮鈴音』になったのかを……。
まずは誰もが気になったであろう女子高生らしからぬ機械弄りという私の趣味について。
~回想~
切欠は人間誰しも1度は思ったことがある感想や思い、欲望からだった。
今となっては知らない人はいないと言ってもいいだろうアニメ『ドラえもん』。当時4歳だった私はそのアニメで数々の便利な秘密道具を見て両親にこう言った。
鈴音(幼)『わたしもドラえもんがほしい!』
そう我が儘を言った私に両親はドラえもんの縫いぐるみを買ってきてくれた。普通の子供ならこれで満足し喜ぶだろう。けど大宮鈴音はこの頃から既に普通じゃなかったのか両親にこう否定した。
鈴音(幼)『ちがうよ!わたしがほしいのはべんりなどーぐをだしてくれるドラえもんそのものだよ!!』
この言葉で両親は苦笑いをしながらやんわりと否定し続けた。このやり取りが約1年間続き、5歳になった私は1人呟いた。
鈴音(幼)『こうなったらわたしがドラえもんをつくるんだ……』
この5歳からは考えられない(まぁある意味5歳児らしいのかもしれない)ような発想から徐々に『大宮鈴音』を作り始めたのだろう。
私は今こそは転生して未来と同居しているが、大宮家は小さい機械工場である。具体的に何かを造っている訳じゃなく、様々な物を製作してそこそこ有名になっていたとかなんとか。自分家のことなのにうろ覚えすぎるな……。転生生活が長いからかな?
~現在~
……といった感じでそれからは転生するまでの私は学業等の片手間で何かしらの機械を弄くってはキテレツ君みたいに発明品を造っていたね。秋頃に部員の皆とポケモン対戦する時もタブレットみたいな物も造ったっけ。
未来や綾香からはそれでお金稼げるんじゃないか、それを仕事にすればいいんじゃないかと言われてたけど、私にとってはあくまで趣味なんだよねぇ……。ちなみにドラえもんを造る野望はまだ密かに私の心に宿っています。
あとはそうだなぁ……。私の世界が変わった切欠であるアニメについて少し語っていくとしようか。
~回想~
小学4年生になった私は両親から自分の部屋を貰った。5歳の頃から家では何かと機械を触ることが多かったので、自由にそれをする部屋が必要だろうとのこと。
部屋にはテレビもあるし、エアコンやなんとパソコンと冷蔵庫もあった。これ等の豪華な電化製品達に関しては日頃頑張っている御褒美だけど、もしも壊したら自己責任ということだそうだ。
テレビからは様々な知識が得られるので、とにかく色々な番組を見た。アニメ、ニュース、バラエティー番組、洋画等々……。夜寝付けずにテレビをつけたときに偶々やっていた『涼宮ハルヒの憂鬱』というアニメをついつい見入ってしまって、新聞を見ては毎回録画したのは今でも覚えている。
録画してある『涼宮ハルヒの憂鬱』の最終回を見終わって何か面白い番組がないかとネットで探している内に私は出会った。
『化物語』。後の『物語シリーズ』となるアニメに……。
凡そ小学生にはまだ早い過激なシーンも多々あったけど、私は気にすることなくゆっくり時間をかけて見続けた。そして『化物語』を全話見て私はあるキャラクターの言葉に感慨を受けた。
『人は1人で勝手に助かるだけだよ』
この台詞に心打たれて私はこのキャラが全アニメの中で1番好きなキャラになった。他にも色々な言葉があったけど中でもこの台詞が1番好きだった。
転生する前の私は特に喧嘩が強いわけでもなく、特別運動ができるわけでもないけどこの台詞が私の原動力となってクラスの男子に喧嘩を売られた時(何故売られたかは全くわからない)もボロボロではあったものの、その男子に喧嘩で勝った。これが私の初喧嘩である。
その男子の仇討ちのために私に喧嘩を吹っ掛けた男子に対しても私は……。
鈴音(小)『◯◯君は元気良いなぁ。何か良いことでもあったのかい?』
等と煽ってはその男子がキレて殴りかかってきたけど、今度は反撃されることなく喧嘩に勝ってしまった。今思えば初喧嘩の時の経験値がその喧嘩の勝利に繋がっていたんだろう。
~現在~
といった感じで小学4年生の私はそこそこ?御転婆な少女だった。バトル物のアニメを見ては自分が戦う妄想をしてしまうよくある厨二病のような感じだったのだろう。それでも自分よりも体格のある男子に勝てたのは奇跡だと思ったけどね。
今回はここまでです。
キャラ紹介
大宮鈴音……ある世界から転生してきた主人公。総武高校の3年生で麻雀部部長。今回の語り部で未来にも明かしてない自分の過去を読者限定で赤裸々に話す。つい最近見直した『電波教師』という漫画にある『どこでもドア製造論』を見て物理の勉強をよくするようになった。
鈴音の過去編は3話くらいを予定しております。
ではまた次回で会いましょう!