千里山との練習試合から早くも1年以上が過ぎた。
6月の県予選、新入部員が1人も入ってこなかったために今年も団体戦は出れず、私と未来は今年も出場を辞退したけど、美咲は今の自分がどこまで通用するかを試してみたいそうだ。
まぁ1年も待ったもんね。美咲は結構我慢したよ。試合に出る美咲を応援しつつ、私と未来は来年のために美咲が対戦する相手の牌符をチェックしたりしている。
それで……。
アナウンサー『試合終了!総武高校、佐野選手!ぶっちぎりの1位で全国への切符を手に入れました!!』
なんか全体的にレベルが低いような……。これなら1年前のセーラ達の方が全然強かったし。
まぁ実際打ってないからなんとなくの予測にすぎないけど。
……っていうか私達と同じ学年で誰か強い人県内にいなかったっけ?まだ出てないのかな?
美咲「ただいま!」
未来「おかえり。ぶっちぎりだったわね」
伊吹「まぁ今年の千葉県は全体的にレベルが低いからね~。去年と一昨年の3年はすごかったらしいんだけど」
じゃあ去年出たらよかったかな……。
~そして~
8月のある日、今日はインハイ個人戦の決勝戦である。なんと上位4人の中に美咲が残っているのだ!!後の3人は誰かって?原作通りだ。察せ。
そして美咲は荒川憩、辻垣内智葉を上回りなんと2位にランクインしたのだった。
美咲「宮永さん強かったよ~。他の2人も強かったけど彼女はまた違った強さを持ってたから楽しかった!」
嬉しそうに美咲は私達に報告する。
未来「お疲れ様」
美咲「2人も出ればよかったのに……」
鈴音「私達は来年出るよ」
美咲「私も来年は宮永さんを上回れるように頑張らないと!」
フンス!とやる気を出している美咲。実際のところ美咲と宮永照には大きな差などない。
宮永照も美咲というダークホースにとても驚いていた。臨海の辻垣内も何故去年は出なかったんだと疑問だったんだそうだ。
未来「私達も来年はあそこに……」
鈴音「そうだね。個人も団体も……」
勝つのは総武高校だ……!
伊吹side
???「ゴメンね。待った?」
伊吹「待ってないよ。健夜さん」
私はある場所でプロ麻雀選手である小鍛治健夜(こかじすこや)さんと話をしていた。
健夜「今回は伊吹ちゃんのところから1人出てたんだよね?」
伊吹「そうだね~。美咲本人は宮永照に届かなかったことに対してとても悔しそうだったよ」
健夜「宮永さんとも僅差だったんだよね。どっちが勝ってもおかしくなかったもん」
健夜さんもそう思ってるようだ。でも……。
伊吹「私としては来年に期待かな~?」
健夜「来年……?」
伊吹「そう、来年は美咲と同じ学年の子が2人出るからね」
健夜「……その2人は強いの?」
伊吹「そうだね~少なくとも美咲や宮永照よりは確実に強いね~」
私が見た感じだと今すぐプロに入ってもある程度は通用するレベルだと思うしね♪
健夜「宮永さんも佐野さんも既に高校生のレベルを遥かに越えているけれどそれをさらに上回っているっていうの……?」
健夜さんはすごく真剣な表情で言っていた。
伊吹「本人達は否定していたけどね。……それに来年は美咲も含めた3人は3年生なる。この意味が健夜さんならわかるよね?」
健夜「3年生にかかるという基礎雀力や運が上がる所謂ブーストのようなものだね」
伊吹「それが加算された3人……特に美咲以外の2人はもしかするとあなた達トッププロに届きうる……」
これは去年の千里山との試合で私が直に感じたものだ。
健夜「そんなにすごいんだ……。その名前、聞かせてくれるかな?」
伊吹「もちろん。大宮鈴音と響未来……この2人は私が見た高校生雀士では間違いなく1、2を争うよ」
私がそう言うと健夜さんはゴクリと息を呑んだ。
今回はここまでです。
次回から時系列的に原作INします。