~翌日~
部活の時間になったので私達は部室に行くともう既に2人は先に来ていた。
綾香「お疲れ様です!」
杏子「お、お疲れ様です……!」
未来「2人共速いわね」
綾香「はい!先輩方と麻雀を打つのが楽しみでしたので部室までダッシュで来ました!!」
すごいやる気だな……。いいことだ。
鈴音「じゃあ早速打とうか。1年の2人は卓についといて。今日は1年生メインで打ってもらうからね」
綾香「はい!」
杏子「あ、ありがとうございます!」
どこか緊張しているな杏子は……。今日を機会に打ち解けられるといいんだけど。
鈴音「私達はジャンケンで誰がつくか決めようか。それで順位が低かった方が見学の人と交代ってことにしよう」
未来「構わないわ」
美咲「私もいいよ!」
ジャンケンの結果、私が見学に回った。
~東1局 ドラ 8筒~
さて、最初は綾瀬さんのところから見てみよう。
~5巡目~
綾香「リーチ!」タンッ
速攻でテンパイ。しかも無駄なツモが一切なかった。
杏子「」タンッ
ふむ、どうやら妹尾さんは降りるようだ。初心者のわりにはしっかりと降りれてるね。防御は問題なしと見える。実はゲームでやってたのかな?ルールは知ってるって言ってたし。
~そして~
綾香「ツモ!2000、4000!!」
リーチをかけて3巡以内にツモ上がりをした。
鈴音「幸先いいね」
綾香「ありがとうございます!でもみんな堅いんですよね……。先輩方はもちろん杏子も振り込んでくれないし」
杏子「ご、ゴメンね綾香ちゃん……」
綾香「いや、謝らなくてもいいけど」
でも妹尾さんは降りるのが早すぎる……。捨て牌を見る限りずっと綾瀬さんの現物やスジばかりを切ってるように見える。それとも妹尾さんには何かあるのだろうか?
鈴音「ねえ、綾瀬さん」
綾香「綾香でいいですよ。鈴音先輩」
鈴音「じゃあ綾香って呼ばせてもらうね」
杏子「わ、私も杏子でいいです……!」
鈴音「ありがとう。それで……綾香は杏子と麻雀を打ったことがあるのかな?」
綾香「ありますよ。……とは言っても片手で数えきれるくらいしか打ったことないですけど……」
鈴音「そうなんだ……」
綾香「ですが……」
鈴音「どうしたの?」
綾香「……いえ、それは見てもらった方が早いと思います」
?一体何があるのだろう?
~そして~
未来「ツモ。3000、6000」
東2局は未来が跳ね満をツモる。
綾香「私の予想が正しければそろそろ杏子がとんでもないものを見せるかもしれませんよ」
鈴音「とんでもないもの?」
綾香「はい。この局は杏子の方を見てください。それで多分わかると思いますよ」
~東3局 ドラ 1索~
綾香に言われて私は杏子の方を見に行った。
鈴音(え……!?)
私は目を疑った。顔に出ないようにするのがとても大変だった。だってこんな手牌見て驚かない人はいないでしょ!
~4巡目~
杏子「カン!」
4巡目に杏子が発を暗カンをする。あれ?これってもしかして……。
杏子「ツモ……!」ゴッ
綾香「予想はしてたけど……」
美咲「えっ?何が……?」
未来「こちらからしたら余りいい予感はしないわね」
杏子「大三元で8000、16000です……!」
美咲「嘘……嶺上開花……!?」
未来「これは驚きね……」
美咲も未来も驚愕の表情だ。ずっと見ていた私も驚きを隠せない。
綾香「杏子は比率的には半荘に1回くらいは役満の手牌になることがあるんですよね」
いや、私達が驚いたのはそこじゃない……こともないけど実際に驚いたのは大三元テンパイまで一切の無駄がなかった上に三元牌以外は一九字牌しかなかったのだ。それに加えて暗カンをして、白を引き、嶺上開花で大三元を上がったことにこそ私達は驚いていた。
……あと暗カンから嶺上開花までの杏子はどこぞの魔王に見えた。嶺上開花をしたときは特にそう見えた。この子実は宮永の姓だったりしない?従姉妹が長野県民とかじゃないよね?
鈴音「杏子、なんで発を引いたときに切らずに暗カンしたのかな?」
杏子「えっと……王牌に白があるような気がしたのでもしかしたらって思って思いきってやってみました」
未来「そして嶺上開花で大三元を引いたってわけね」
要するに感覚であの嶺上開花をやってのけたってことだろう。その上に守りもしっかりとできて……いや、あれももしかしたら一九字牌を引いていたから結果的に降りていたように見えたのかもしれない。
東1局でも杏子の捨て牌に一九字牌はなかったしね。本当に初心者とは思えないすごさである。もちろん綾香も……。これは今年のインターハイは荒れるんじゃないかな?
今回はここまでです。