~rooftop~
???「いらっしゃい」
私が店に入ると女性の声が聞こえた。その方向を見ると清澄の次鋒の染谷(そめや)まこがこちらに来た。
鈴音「1人なんだけど……」
さて、誰かいるのかな?私としては2人いれば儲けものなんだけど……。
まこ「かしこまりました。新規お一人様ご案内します。咲!和!優希!頼むわ!!」
!!……まさか3人も釣れるとは完全に嬉しい誤算である。
優希「片岡優希(かたおかゆうき)だじぇ!よろしくなお姉さん!!」
和「原村和(はらむらのどか)です。よろしくお願いします」ペコッ
咲「み、宮永咲(みやながさき)です!よろしくお願いします!」
3人が自己紹介をする。原村さんの紹介の仕方を見ると美咲のようにどこかの御令嬢のようだ。……やはり美咲や彼女もいいとこのお嬢様なんだろうな。
鈴音「大宮鈴音だよ。よろしくね」
まこ「染谷まこじゃ。このrooftopの店員をやっとる。……で大宮さん、彼女達はアルバイトなんじゃ」
そのあたりはうろ覚えだけど片岡さんってここでバイトしてたっけ……?
あと宮永さんの顔色が悪いように見えるけど大丈夫なのかな?私は気になって宮永さんに歩み寄る。
鈴音「大丈夫宮永さん?顔色が良くないけど……」
咲「だ、大丈夫です!」
鈴音「……そう?ならいいけど」
まぁ本人が大丈夫って言ってるから大丈夫…なのかな?
和「宮永さん、無理はしないでください」
優希「辛かったら休むんだじぇ!」
咲「大丈夫だよ。ゴメンね2人共」
チームメイトにまで心配されてるよ宮永さん……。
……というか宮永さんは私を見てからこうなったんだよね?私に何か感じたとか?
~少し前 咲side~
咲「あ、ありがとうございました……!」
客「ありがとね咲ちゃん」
とお客様が帰り、ふぅと息をついた瞬間だった。
咲「っ!?」ゾクッ
な、何!?この悪寒は……?カツ丼さんと同じ…いや、それ以上!?
和「宮永さん?」
優希「咲ちゃん?どうしたんだじょ?」
咲「ううん、なんでもない……」
和「そうですか……」
優希「おかしな咲ちゃんだじぇ!」
咲「あはは……」
2人は気付いてないの!?一体誰が……。と私は顔をあげて染谷先輩の方を見ると。優しそうな顔をした女の人が先輩と話していた。
まこ「咲!和!優希!頼むわ!!」
こ、この人と打つの!?なんだか怖いよ……!
優希ちゃんと原村さんが自己紹介をしているのを見て私も続けて自己紹介をする。
咲「み、宮永咲です!よろしくお願いします!」
鈴音「大宮鈴音だよ。よろしくね」
この人……大宮さんからは見た感じ優しそうなのにどうしてこんなに怖いの……?
鈴音「大丈夫宮永さん?顔色が良くないけど……」
大宮さんが近付いてくる。近くなればなるほど怖いよぅ……!
咲「だ、大丈夫です!」
私はなんでもない風を装って大宮さんに告げる。
鈴音「……そう?ならいいけど」
心配そうに大宮さんが言う。……こんなんじゃいけないよね。しっかりとこの人と麻雀を打たなきゃ!
咲sideout
……そういえば未来から聞いたことがあるな。魔物と呼ばれる人達は同じ魔物に出会うと反応はどうあれその気配を敏感に察知するって。
だとすると宮永さんは私のことを魔物(どうるい)と判断したってこと?……まぁ前いた世界が世界だからしょうがないとは思うけど……なんか傷付く。
まこ「ご注文はどうします?」
鈴音「アイスコーヒーを砂糖とミルクありでお願い」
まこ「レイコーありありですね?かしこまりました」
そう言って染谷さんは歩いていった。……この人広島出身なんだよね?広島でもアイスコーヒーのことをレイコーって言うっけ?
今回はここまでです。
次回はVS清澄1年生トリオになります。