生死を賭ける戦いから麻雀の世界に転生しました。   作:銅英雄

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今回もよろしくです。


第40話 全国大会2回戦⑮

~南1局 ドラ 9筒~

 

点数もすっかり+収支になったし、あとは相手にすると厄介そうなところを蹴落としたいところだね。

 

でもどこも手強い打ち手ばかり……。私としては後輩の成長を第1に考えたいのでそのために一緒に準決勝へと駒を進めるところは……あそこだね。

 

鈴音「ロン。5200」

 

紫「……はい」

 

紫(っ……!最後の親番が……!)

 

さて、残りの局も頑張ろう。総武高校優勝のためにね。

 

 

~そして~

 

鈴音「ロン。3900」

 

爽(これは……ヤバイな)

 

鈴音「ロン。12000」

 

ネリー(くっ!)

 

鈴音「ツモ。600オール」

 

紫(誰も大宮鈴音を……)

 

『止めることはできないのか……!?』

 

~南3局2本場 ドラ 中~

 

鈴音「ノーテン」

 

爽「テンパイ」

 

紫「テンパイ」

 

ネリー「テンパイ」

 

爽(止まった……?)

 

ネリー(けどこれは……!)

 

紫(終局のためにわざとストップをかけた……?何のために?私達なんか飛ばす価値もないって言うの!?)

 

個人戦ならともかく流石に団体戦で誰かを飛ばそうとなんてしないよ。私はチームメイトみたいに誰かにトラウマを与えたくないからね。みんなで楽しく麻雀をしましょう!

 

~そして~

 

鈴音「ツモ。2300、4200」

 

 

総武 293700

 

有珠山 48700

 

臨海 40500

 

東白楽 17100

 

 

恒子『2回戦終了!!準決勝に駒を進めたのは総武高校と有珠山高校です!!!なんと臨海女子が敗退という誰がこの展開を予測したのでしょうか!?』

 

健夜『次鋒戦からは常に総武のペースでゲームが進んでいましたね。準決勝でもこの調子で戦うのでしょうか?今後の展開も楽しみです』

 

……終わってみるとこれはうちが圧倒的過ぎる。なんで300000点近くも点数があるんだよ。いや、100%未来が暴れまくってたせいだと思うけど……うちの収支をちょっと計算してみよう。

 

 

杏子 前後半合計-11300

 

未来 前後半合計+167000

 

美咲 前後半合計+12800

 

綾香 前後半合計-43400

 

鈴音 前後半合計+68600

 

 

 

……うん、100%未来のせいだね。私も原因の1割くらいはあるかもしれないけど間違いなく未来のせいだ。そうだ。そうに違いない。

 

ネリー「大宮!」

 

この結果を未来のせいだと思い込んでいるとヴィルサラーゼさんが話しかけてきた。

 

鈴音「どうしたの?」

 

ネリー「……今回はネリーの負け。でも次はこうはいかないから」

 

そう言ってヴィルサラーゼさんは早足で歩いていった。……次があるんだろうか?確か留学生は個人戦に出られなかったような気がするし……。だとすると次っていつになるの?

 

紫「この団体戦は完敗ね。でも個人戦ではこうはいかないわよ」

 

今度は一堂さんが絡んできた。そういえば彼女も個人戦に出るんだっけ?

 

鈴音「うん、私も負けるつもりはないよ」

 

紫「……まぁ優勝目指して頑張ることね。優勝までは近いようで遠いわよ」

 

一堂さんはコツコツと歩いていった。……何だか一堂さんはハイヒールとか似合いそうだぁ。

 

爽「いや~まさかうちが勝ち残るとはね」

 

獅子原さんまで話しかけてきた。私なんかモテ期が来ちゃってる!?……同性にしかモテないってなんか悲しい気がする。

 

爽「準決勝もよろしくね」

 

鈴音「こちらこそよろしく。呪いはほどほどにした方がいいよ」

 

爽「……これは手厳しいね。まぁ善処するよ」

 

獅子原さんはそそくさと去っていった。……私も控え室に戻るか。

 

 

~そして~

 

鈴音「戻ったよ」

 

美咲「おかえり!!」

 

伊吹「お疲れ~」

 

杏子「鈴音先輩!お疲れ様です!!」

 

綾香「お疲れ様です!!」

 

未来「初めての団体戦はどうだったかしら?」

 

初めての団体戦……とりあえずオーラスまで打つことができたけど……。

 

鈴音「もうちょっと拮抗した戦いがしたいかな?」

 

それが私の感想である。だって回ってきた時点で2位と100000点以上差があったんだもん!!

 

伊吹「準決勝は明後日だから明日はお休みだからそれぞれで自由に過ごしてね~」

 

『はいっ!!』

 

さて、明日はどうしようかな……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです。

臨海にはここでフェードアウトしてもらいました。ファンの方々には申し訳ない……。

後半戦の親番は東白楽、臨海、総武、有珠山の順番でした。


では最後に大将の鈴音のプロフィールと能力?を載せましょう!



大宮鈴音

総武高校3年生

身長165CM B84W51H80

好きなもの 総武高校のみんな、ヨーグルト、機械を弄ること

嫌いなもの 大切な人を馬鹿にしたり貶したりする人、蒟蒻


能力1 転生の加護……ある人物によって与えられたもの。これにより他家の能力の影響を受けない。有効牌を引きやすい。

能力2 逆転の一手LV5……オーラスのとき順位が1位じゃないとき良い手牌になる(LV5のためオーラス時の配牌が役満を作りやすいものになる)。

能力3 スロースターター……最初の何局かは配牌が5シャンテンになり、手の進みがかなり遅い(対戦相手によって局数が違う)。


以上になります!

次回からは準決勝前日の話を何話か書きます。

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